銀髪ロリ巨乳の死神がセックスお誘いしてくる 作:緋枝路 オシエ
「なんでかき氷おっぱいに載せてるの???」
「少し前に流行った〝タピオカチャレンジ〟の真似だ! 私のならば両胸に2つずつ、谷間にも1つの合計3つ載せられるぞ!」
このカロリーオーバーおっぱいめ…………
これって他の人達にはどう見えているんだ…………俺が全部持ってあげてるように見せてるのかな?
「射的するぞ! 後ろを抑えていてくれ」
なるべく銃口を近付ける為――って、前屈みになりすぎてちッ゙!? 見えちゃってるからオイコラわざとだろっ!!
(何をするんだっ!? 裕矢がしっかり支えていれば確実に落とせたぞ! そっ、それに…………横から支えて欲しかったのだが…………背に乗り上げる…………バックが望みなのか…………♡)
あのっ、イシュチェの性欲こそ理から与えられた『罪』なんじゃないかって…………
その性欲を刺激し目覚めさせたのは俺なんだけどさ。俺も同罪か…………!
打ち上げ花火は数十分後か。
お祭りの広場、その隅っこでイシュチェが貰ってきてくれた線香花火を楽しんでいる。
火薬で製作されたとは思えない菊の花弁は綺麗で、だけどすぐ枯れて――
「似ているな、セミと……………………」
隣で座りながら花火を見つめていたイシュチェ、彼女が伝えたいことはあらかた理解が出来る。
あまりにも短い一生、火を付けられて、消えて――殻を破り翅を広げても、すぐに鳴くことが出来なくなって――
「人間も同じ、セミや線香花火より〝少し〟寿命は長いがな…………儚い者達だ、消えた後は何処へ行くのだろうか? 私がそれを知る刻は来るのだろうか……………………あっ、すまないな、感傷な気分を思い出してしまった…………祭り中に相応しくない会話をしてしまった」
あっ――――また花火、落ちちゃった――
俺の命もあんな感じなのか、消えかかって、落ちかかって、助かる方法は何も無い。
人間のオスとしての役割を何も果たせていない俺。
いい会社に勤めて、結婚して、子供を作って、育てて、最終的に家族に看取られて――
理から「お前、いらない」と捨てられたのも妥当な判断でしかない。
産まれて来た事が罪、頑張って生きて来たけど何も…………手に入れる事は出来なかった――
「イシュチェ?」
「…………………………………………ん? 裕矢?」
人間として終わってる俺だけど――
「ンッ…………チュッ、ぅ…………ちゅひゅっ…………んっ、んらぁ、はぁぁ………………レルッ、レルッ…………んぱっ…………!」
13日間の『人生』を手にする事が出来たと理に言明してやりたい。
幸せと感じた事が無い34年間、残りのたった13日で『幸せ』を発見出来た。
何も目的が無く死にたくないから生きていた34年間、彼女の為に生きたい『目的』を手にした。
「向こうの方に行こ? 混んできたからさ、二人になれる場所に……………………」
「んみゅんっ♡ そ♡ そうだな…………♡ はぁ~~~はぁ~~~っ♡ 二人っきりの場所で――しよっ…………♡♡」
永遠に生きるしかないイシュチェは安らげる『一瞬』を求めていた、甘えられる『異性』を探していた、全てを諦めているようで…………僅かな可能性を胸に秘めながら600年以上も。
イシュチェと両想いになれて、心をも共有する前古未曾有の人間。
とても光栄――だけど、俺が死ねばイシュチェは悲しむ、また一人ぼっちになる。
「やはりいいな♡ 憧れてはいなかったが、裕矢にして貰うからドキドキがいっぱい♡ 増えてくる…………♡」
お姫様だっこで屋台や花火広場の賑わいから隔離された、雑木林へ影をも溶け込ませる――