抜きゲーみたいな島に住んでる後輩を攻略スるにはどうスりゃいいですか? 作:米五郎左系アイドル
『淳之介センパイ?……そろそろ、ムラムラしてきちゃったんじゃないっすか?』
(―――ああ、またこの夢か)
『……そうだな。幸いこの辺りは人目につきにくい。が、しかしいいのか?昔の条例とは違うのだぞ?』
『アタシがしたいんっすよ。それに上官命令でパンツ見させた人間がどの口で言ってるんすか。』
(―――パンツ見せた、って何の話だおい)
『パンツは知らないが、まあいい。脱げ、伊波。』
『サーっす!……じゃあ、その性帝オチンチンで、準備万端ぬれぬれオマンコ、掻き回しちゃってくださいっす』
(―――性帝ってなんなんだ。そして躊躇なく脱ぎ出すな)
『いつからこんなに濡らしてたんだ?今さっき濡らし始めたにしては、随分と滑りがいいな?』
『はっ、あぁんっ、……せ、センパイと、デートっ、いっ、シてる時からっ、勝手に濡れててっ、やっ、あっ』
『なに?では、ムラムラしてきたからと言って誘ったのは俺のためではなく、自分のためだったのか?卑しい女だな。孕めオラ!』
(―――こんなことになる前にデートもして、そこでも濡れてたのか!?)
(それに)
(―――なんで、アタシは、そんなに幸せそうな表情をしているのだ…)
…………
………
……
「――――……可愛すぎかッ?」
何の変哲もない朝だ。
しかし、小鳥のさえずりも、外から聞こえてくる喘ぎ声も、耳には入っているが頭には入ってこない。
興奮しているのだ。
(一つ前の夢では、手を繋ぐ繋がないとかそういった可愛らしいデートをしていた筈では?)
夢の中の出来事であるとはいえ、あまりの急展開に思考がついていかない。
しかし、夢の中の痴態に対して、イチモツが応えている。
紛うことなき、朝勃ちだ。
布団の中でしばし、性欲を抑えるためにぼーっとしていると、ふと今朝の夢に違和感を覚えた。
(パンツを見せた……性帝……上官命令……)
それらの出来事は、あるいは関係は全てB世界の橘淳之介とスス子の出来事であり、関係性である。
B世界で大脱膣ゲームが開催されたときに、スス子のパンツでイチモツを一念勃起させる事は確かにあった。
性帝は、スス子をオペレーターにしていた、ということもあった。
(B世界での出来事を、追体験している……とでもいうのか?)
かつて、SSのビッグスリーと共に世界線を越えた際、自分が経験した覚えのない変な夢を、四人揃ってみたこともあった。
その際は、やれ記憶の上書きだとかタイムリミットだとか言われていたことではある。
しかし、今回はどうなのだろうか?
前回の転移は気を失ったかと思えば、急にSSの寮で起床したところから始まった。
以前転移したときとは違い、オナホール達は最新のラインナップ。前回はなかった”ゲルニカ”など最近のモノも確認できる。
そもそも数日前から連続している夢ではあるが、それらの兆候は見られなかった。
世界線移動は、ほぼ間違いなく起こっていないのだ。
…………
ぬきたし
…………
「なるほど、それで先輩はSS代表兼水乃月学園生徒会会長の冷泉院桐香に念のため確認に来たのですね。」
「キミその自己紹介好きねぇ」
放課後。生徒会室。
桐香が既に説明しているが、ここがA世界である。という確証を得るために並行世界に行ったことのある人間にコンタクトを取りにきた。
B世界の橘淳之介に起きた出来事を、夢として再度追体験しているのではないか?
という内容を、細かいところをぼかしながら説明した。
具体的には、スス子が一緒に出てきていて、夢の中でデートをしたりススケベスッススしているという辺りを伏せている。
「ここがA世界。詳しく言えばNLNSが発足していて、真ドスケベ条例が施行されている世界であるということは間違いありません。」
「…良かった。ドスケベな条例はいないんだ。」
突飛な事を言い出した俺に対して身構えていた礼先輩が、深く安堵している。
あまりのよろこびように、どこかからウィスキーを取り出そうとして郁子に止められていた。
「んもーっ、レイちゃんなに生徒会室に高そうなお酒仕込んでるの?飲んじゃダメッ!一応執務中!ていうかこのお酒ナニ?」
黒いラベルには英語でジョニーだかなんだかが書かれていた。生憎お酒に疎いので、有名かどうかも分からない。
しかし、箱に書いてあるアルコール度数は40%とべらぼうに高い数値を示していた。
「なにこれっ!?アルコール40%!?こんなの飲んだら仕事どころの話じゃなくなっちゃうじゃん!大体SSの主要なメンバーいっつもお酒飲むとすぐダウンするんだからこういう真面目なトキ位真面目に話そうよッ!」
やんややんやと騒いでいた二人だが、ほどなくして落ち着いて会話に混ざってくる。
「淳之介だけが見ている夢なのかもしれないな。少なくとも私はそのような夢はここ数日見てはいないぞ。」
「あたしも見てないー。それにしてもダーリンが入れ替わった後の、性帝だったダーリン視点の夢かぁ。並行世界から来た自分が、今まで悩んでたこと大体解決してくれてるーなんて実際に目の当たりにしたらどうなるんだろうね?嫉妬したりするのかな?」
とりあえず、一緒に並行世界に行った三人が同じ夢を見ていないことに安心する。
あんな醜態を彼女等に晒すなど、末代までの恥にもなりかねない。
しかし、嫉妬、か。
逆の立場で考えてみよう。
性帝と呼ばれる人間が、ドスケベ条例をそのイチモツで解決していき、なんか人間関係も凄くいい感じになって元の世界に帰っていった。
……複雑な気分だ。
「先輩が見た夢の中で、時系列などが分かる会話は出てきませんでしたか?それによって、少し状況が変わるかもしれません。」
「思い出せといわれてもな…」
せいぜいこの夢を見たのは数回程度と、後は丁度生徒会室であーんしてもらった日は夢を見ていたがどんな夢だったかさっぱり…忘れて…
「思い出した!」
「初めて青藍島に来る初物なみに思い
一番最初に見た夢は起きがけには忘れてしまっていたが、再度意識することでどんな会話をしていたかまで鮮明に思い出すことができた。
あーんのやり取りをした日の夢の中で
「暇になっちゃった。SSと反交尾勢力でハードだった。そんな会話をしていた。」
そうやり取りをしていたことを桐香に伝えた。
「なるほど。反交尾勢力とはおそらくトリ公。それが暇になったということであればやはり一連の事件が終わった後の出来事を夢として体感しているのでしょうね。」
「というか淳之介。その夢の登場人物が私達でないなら、その本人に聞いた方が早いんじゃないか?最近変な夢を見てないか?って」
状況を整理してくれる桐香と、アドバイスを送ってくれる礼先輩。
夢に出てきた相手、つまりスス子、に聞いてみたほうが早いというのは確かに正論だ。
しかし、本当に聞けるだろうか。
(最近俺とデートしたり、ドスケベセックスする夢をお前も見ていないか?なんて普通質問できない…!)
その後の話し合いで、ただちに影響はなさそうとの結論に至り、職務に戻るSSメンバーを尻目に退散することにした。
「ごめんねーダーリン…あんまり力になれなくて」
「また、進展や万一の不調がありましたら気兼ねなく連絡してくださいね?」
たかだか妙な夢を見ているだけの自分を心配してくれる友人が、こうもいてくれることに感謝して生徒会室を後にした。
…………
「おーい、淳之介!」
NLNSの秘密基地へと向かおうとしていた俺を、ここ最近聞きなじんだ声が呼び止める。
軽く返事をして振り向くと、シュウ君がこちらに駆け寄ってきた。
「今から帰りかい?」
「ああ、そんなところだ。」
「なら少し話していこうではないか。オススメの作品があるんだ。昨日発売された新作だが中々に評判が高くてね、もし知っているのであればいいんだが。」
「いや…昨日の発売作品でこれといって目をつけているモノはなかったはずだが…」
「そうかそうか、それであれば僕のデータが役に立つだろう。タイトルはずばり
――中間射精管理録ハメカワ さ。」
中間…射精管理…?
「聞いたことがない…どんな作品なんだシュウ君?」
タイトルだけで好奇心を駆り立てる作品はここしばらく出会えていなかったからか、自然とテンションもあがっていく。
「射精管理作品ではあるが、ただの管理と侮るなかれだ淳之介。
管理してくれるナビゲーターであるハメカワさんは、お漏らしなど許さないと厳格に厳密に射精を管理させたい
それこそが中間管理職の世知辛さ。こちらの多少のお漏らしもお目こぼししてくれるその優しさが仇になり、やがて謬謬会長の逆鱗に触れてしまう事になってしまうのさ……
そこで我々が痺れを切らして直接管理しに来る謬謬会長の厳しい射精管理を乗り越えることで、ハメカワさんに向けられた疑いを払拭しようと奮闘する、というM向けとはまた違った達成感のある吐精を迎えることができるといった作品なのだよ!」
聞いているだけでも面白そうだ。射精管理とは基本的に出したいけど出させてくれないをコンセプトにしているものが多い。
しかし、ヒロインであるハメカワが甘めな許可を出し親近感を抱かせたところで、本番のハードな管理を行わせるということなのだろう。
ハードな管理は使用者によっては拒否感を抱きやすいが、ハメカワを謬謬会長から助けたいとの一心で、激しい行為を我慢させる苦痛を和らげる…といった算段だろうか。
「ありがとうシュウ君。実に好奇心をそそられるあらすじだった。さしづめ収集して来たデータの集大成というところか?」
俺達は無言で握手を交し合った。流石戦友。
「うぉーいばーなぱーいせーん。」
シュウ君と別れ、そろそろNLNSの秘密基地に行こうとしていたところに、またもやお声がかかる。
スス子だ。
「昨日は本当助かったっす!お礼にススの手作りお弁当を買う権利をやるっす。」
いやそこは普通にくれないのか。
「お生憎さま、家計がスの車なんっすよ…マケとくんで是非是非っす…ふあぁ」
SSの任務中であろうに大きなアクビをするスス子。
「なんだ?寝つきが悪いのか?」
「あぁ、最近なんていったらいいんすかね変な夢を良く見るんっすよ…」
タイムリーな話題だ。
丁度生徒会室で話題に上がっていた、夢に出てくる登場人物に確認するという目的はただ一言聞けば達成できる。
最近どんな夢を見てるんだ?と。しかし、それは同時に墓穴を掘る行為でもある。
どうしたものかと逡巡していると、スス子の腕にフェラチオウムのチュパちゃんが飛んできて
「じゅぼぼぼぼっ、アサオナッ、ヤリスギッ、じゅるぼぼぼぼぼっ!」
とネタバレをかました。
「うわあぁぁん、言っちゃダメっすよチュパちゃん!」
「えっ…スス子お前ドスケベセックスのしなさすぎで後遺症が?」
「違うんっすよ!それは…その…見た夢がススケベというか生生すう夢だったので、つい起き抜けにスカっとしちゃっただけなんっす!」
好機は今だ。チュパちゃんが見出した活路から、なんとしても突破する。
「なんだ、超イケメンでチンポがデカい先輩でも出てきたのか?」
「いやー…上官命令で後輩のパンツを無理やり見やがった最低のパワハラインポ野郎が出てきたっす」
「ぱ、パワハラじゃないしインポでもないわ!あの時は適した人材がスス子しか居なかったから…ハッ!?」
どうやら間抜けは見つかったようであった。
「やっぱり橘先輩何か知ってらっしゃいますよね?確か、並行世界に行ってきたっておっしゃてましたものね?どうりで橘さんが上官なわけだ。他にも何か知ってるんでしょう?」
「どうしたスス子!?言葉使いが変だぞ!?」
「どーしたも、こーしたもないんっすよ!最近変な夢ばっか見てムラムラして困ってるってのに、原因が身近にいるんだって!?そんなのワケを聞くのは当然っす!」
その後やんややんや言い合って分かったことは。
スス子も、ここ数日俺とイチャコラしている夢を見ていて。
その原因が知りたいし、中身がモヤモヤする夢ばっかりで悩んでいて。
もしかしたらと、同じ夢を見ているかも知れない(実際見ていた)俺が来たからカマかけたら見事に引っかかたとの事らしい。
「ああもう!詳しい話を聞きたいのは山々なんすけど、いい加減巡回に戻らないときょーかん殿に怒られちゃうっす…
バナさん週末空いてますよね?空けてください。言い触らすぞ?ススのバイト先の喫茶店があるんで、続きはそこでっす!」
一方的に約束を取り付けて、スス子は巡回へと戻っていった。
週末に、後輩と、喫茶店。
今まで見てきた夢のせいか、デートを意識してしまうのは果たして俺だけなのだろうか。
―――週末まで数日あるし、帰ったら中間射精管理録ハメカワ 買ってみよう…
試しにタグやルビを活用してみました。
正直ハメカワは個人的に聞いてみたい。