※この作品はR-18です。

目覚め・・   作:優作

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目覚め・・2

バタバタして、タクシーで駆けつけると、

今日は、舞 1人しかいなかった。

 

 

まだ、40代前半と思われる若先生が、すまなそうに舞に謝る。

 

「舞さん 今日はすみません。電車が動かないみたいで、他の方はお休みされるようです。

 今日はお独りになってしまいましたが、せっかくですから稽古をやりましょうか」

 

「え。は、はい。」

 

 

舞は、この若先生が少し苦手だった。

 

稽古の途中、舞をじっと見つめられているときがあった。

その目に見据えられると身体がびくっと痺れたようになり、蛇に睨まれた蛙のように動くことができなかった。

 

いつものお茶室が、ふたっりきりの空間となった。

シーンとした空気が、緊張感を醸し出す。

 

若先生は、黙々と滑らかな手つきでお茶をたてる。

その沈黙の時間、舞は、今朝の電話での出来事をふと思い出す。

 

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「奥さんが怒るのは無理ないが、ご主人との行為に満足していないっていう匂いをプンプンさせてるぜ」)

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(そんなこと。。)

 

舞は、妄想を抑えようとするが、押さえ込もうするほどに身体が熱くなる。

 

(いやっ 熱いっ…ど、どうして)

 

 

身体から淫らな匂いを発散してしまいそうで、舞は顔を耳まで真っ赤にする。

背中にじわりと汗が噴出すのを感じる。。

 

 

「舞さん どうしました?」

 

若先生が茶碗を差し出しながら、こちらを向いている。

またあの視線を感じる。。

 

 

「いえ。。ちょっと急いでたので、疲れてたのかも…」

 

そう言いながら、舞は何とかごまかそうと、立ち上がろうするが脚がよろけて、

畳の上につっぷすようにこけてしまう。

 

「きゃっ!!」

 

 

こけた瞬間に、着物が乱れて、舞の白い脚がふとももまで露になる。

顔を真っ赤に染めて、いそいで右手で乱れを直したが、恥ずかしさで胸の鼓動がおさまらなかった。

 

稽古も、なんとか無事終わった。

 

稽古の間中も、ドキドキが収まらず、また淫らな匂いを発散していなかったと、

舞は落ち着かなかった。

 

すると、若先生が、舞に声をかけた。

 

「舞さん お疲れ様です。 ちょっと見せたいものがあるので別室に来ませんか?」

 

「は?…」

 

「いえ。お時間が無理ならいいんですよ。貴女なら気に入ってもらえると思いますよ」

 

 

「は。。はい。時間ならありますので、少しなら。」

 

 

「それは、良かった。それじゃ。ついて来てください。」

 

若先生は、茶室を出ると、廊下の奥へと進んでゆく。

舞は、急いで、荷物を手に取ると、若先生のあとを追いかけてゆく。

 

 

若先生は、薄暗い廊下を、どんどん歩いてゆく。

舞は、どこまで行くのだろうといぶかった。

 

すると、奥にある重そうな木の扉の前で、すっと若先生は立ち止まった。

後にいる舞のほうに顔をちらりと向けて言った。

 

「ここです。 舞さん。 どうぞ。中へ」

 

ガラガラガラと、重そうな音をたてて、戸が開く。

中は窓がひとつもない、倉庫のような部屋だった。

 

(ここは…?)

 

舞はこわごわと部屋に入って、あたりを見渡したが薄暗くて何もみえない。。

 

ガタンっ

 

舞はビクンと後ろを振り返ると、扉が閉められたと同時ぐらいに、

電球の明かりがともされる。

 

(な…何あれ?)

 

 

部屋の奥には、木できた三角形の大きな積み木のようなものがあった。

また、十字架のようなもの。縄も部屋の隅に丁寧に巻いておいてあった。

 

舞はまったく、なにかわからなかった。

 

 

「ここは、お仕置き部屋です」

 

若先生が、冷たい響きの声で言い放つ。

舞は身体が芯からゾクっとした。

 

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