16-28
「おかあさん、今度の土曜日に花火大会に行くからね」
優香は母に康正とのデートで行く事を嘘でかためて言った。
「何処に?」
「大阪よ、祐子の友人と三人で行くの、お泊まりに成るわ」
「前田さんとなら、構わないけれど、羽目を外しちゃ駄目よ」
「浴衣着て行くのよ」
「急に浴衣を良く着るわね」と不思議な顔の咲子に「二人とも浴衣だから、合わせないとね」
優香は二十九日の康正とのデートを夢見て準備をしていた。
康正は優奈の股間に顔を埋めて、ハサミで陰毛を整えていた。
「先生、多いでしょう?」
陰毛を手で摘んでハサミで切る康正だが上手に切れない。
綺麗に切り揃える予定が変な形に成ってしまう。
「先生これ変だよ」
「そうだな、上手に揃えられないな、始めてだからな!」
優奈のお尻に敷いたタオルに、細かい陰毛が沢山落ちている。
はじめての行為に興奮していた康正は、既に下着の中で射精を終わってしまった。
しばらくして、ヌードを描き始める康正の態度に優奈は、この先生不感症なの?私に魅力がないのかな?とポーズを作りながら考える。
ズボンの上からでも大きく成ったら判るのに、全く判らない康正の股間を注意深く見ていた優奈だった。
沙織に優香の誘い出しに成功した事を告げられた俊之は、町村と二人で今度の獲物の料理方法を相談していた。
町村は撮影した明日香の映像から、自分達が判る部分を削除して編集をすると、暴力団のルートに売る準備をしている。
「今度の女も処女は間違い無い様だ」
「明日香に勝るとも劣らない美人だ」
「やはり、辱めて遊ぶのが面白そうですよ」
「地下室に連れ込みますか?」
「クリトリスを剥くなら病院だが、そう何度も誘拐は出来ないだろう」
「そうだな、岡山から呼び出しだから難しいな」
「面白い場所探しますよ」
優香は誰にも教えないで来る事は確定だろう。
特に姉の明日香には絶対に言わないで来ると、沙織が父俊之に確信した様に言った言葉を信じていた二人だった。
康正は優奈に悟られる事なく、順調にヌードの優奈を描き上げて「休んで、食事に行こう」
家政婦の柴田には夏休みを与えていたから、外食に行く二人。
「先生、私の裸に魅力感じないの?」
「画家はモデルに変な気持ちを持ったら、絵が描けないからね」と言う康正の言葉にそんな物なのかと考える優奈だった。
流石に今日は、優奈を強姦する気持ちも無く成っていた康正は、若い女性との会話と食事を楽しむだけにしている。
明日は、この優奈を眠らせて強姦して楽しもうと、胸の膨らみに目を向ける康正だ。
翌日朝から張り切る優香は、浴衣を持って美容院に向かった。
昨夜も寝ながら変な事を想像していた優香、いつもの様に和服の下着にするか?迷っていたのだ。
康正と関係に成ったら、着物の裾を捲りあげられて手が入って来る。
自分の股間に康正の指がと考えていると、自然と自分の指でクリトリスを刺激して、オナニーに成った優香だったのだ。
日にち的には生理が来ると考えたから、悩んでいたのだ。
殆ど正確に来るのに今回は正確で無かったから、でもそれは幸いだ。
もし荻野先生との仲が進んで関係に成っても、大丈夫だと良い方に解釈をしていた。
一応着替えと生理用品も用意して、バッグに詰めて用意をしていた。
「渡辺さんは綺麗から、浴衣も映えるわね」アップの髪を見て美容師が言った。
「そう?綺麗?」
「はい、とっても綺麗ですよ」
着付けが終わって鏡に映る姿をうっとりと眺める優香は、出来映えに満足していた。
その時沙織が「新神戸の駅に、私の友達の大学生がお迎えに行きます、十七時頃に来て頂ければ!」
「えー、悪いわね」
「浴衣だから、移動も大変でしょう?花火の会場まで送りますよ、先生には会場の処で偶然を装って、会える様にしました」
「そうなの?ありがとう」ウキウキ気分の優香は美容院を後にして、自宅に戻って行った。
自宅に戻ると父賢造が居て「おおーどうしたのだ、浴衣着て盆踊りか?」
「違うわよ、お父さん今頃どうしたの?」と尋ねると、母の咲子が「今から、出張よ!神戸に!」と言ったので「神戸-!」と優香の声が変わった。
「一緒に行きなさい」
「は、はい」
「優香これから大阪の前田さんの所に行くそうですよ」咲子が言うと「じゃあ、一緒に行こう」賢造も嬉しそうに言い出して、一緒に行く事に成ってしまった。
賢造の用事は清水興業に、新しいビデオが売り込まれたとの連絡を受けて、神戸の暴力団関係の業者の調査に向かう為で、今回は自分一人で行く事にしたのだ。
もしも、娘明日香の決定的なビデオだったら、その不安の為に一人で行くのだ。
渋々一緒に出掛ける親子、賢造は綺麗な優香と一緒に歩けて、用事はともかく鼻高々だった。
大阪まで行ってしまうと、間に合わなく成る優香はどの様にして、父と同じ場所で降りるかを考えながら岡山駅に着いた。
二人を振り返って見る人が多く、女優さん?タレント?モデルさん?と囁く声が聞こえる。
指定の切符を買ってホームで待つ姿は、モデルと付き人の感じを見ている人に与えた。
優香は大阪までの切符を貰って窓際の席に座る。
「お父さん、今回はどんな事件を捜査しているの?」
「暴力団関係だよ」
「珍しいわね、いつも二人なのに」
「簡単な、調査だからな」
座席は十五番のD,C乗り降り口には近いので、賢造が降りたら急いで降りる準備をしながら待つ優香。
姫路を過ぎて沙織が電話をかけてきて、デッキに向かう。
「黒のワゴン車の大学生が声をかけると思います、浴衣だから直ぐに判ると思うので!」
「はい、ありがとう」
しばらくして、新神戸駅に電車は到着した。
「行くからな、気を付けて楽しんでおいで」
「お父さんも頑張ってね」と手を振って賢造が意外と反対の方に歩いて行った。
これなら、すぐそこの入り口から降りられると、賢造の後ろ姿が車両から消えると慌てて降りる優香。
父は階段の近くの出口を知っていて、向こうに行ったと後ろ姿を見ながら階段に向かった優香。
これから恐ろしい宴が待っている事も知らずに、康正に会いたい気持ちで改札を出て行く。
その姿を沙織が見つけて一馬に連絡、一馬がまた友人達に連絡をしていた。