※この作品はR-18です。

コンプレックス   作:花木 悠

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監禁部屋

 16-45

今までの事を考える明日香は、あの調教で監禁された建物は池尻会長の自宅だ。

学校の前で待ち伏せしていたのは、沙織の恋人の一馬の友人で仮面の男は町村と俊之だ。

ようやく総ての謎が解けた明日香だった。

この連中は何者?暴力団の感じがするわ、私を何処に連れて行くのだろう?

早くあの連中を捕まえ無ければ、女性の敵だと考える明日香だ。

車は渋滞の中に入って居て殆ど動かないが、大阪から京都に入った。

 

康正は優香にグァムで、緊張の告白を覚悟していた。

今朝早朝ホテルに到着した二人、優香はもう康正にべったりとして離れない。

「一緒にお風呂に入ろう」と言われて、仕方無く入った康正。

優香も始めて見る康正の裸体に緊張していた。

何かを言われたら、告白しようと覚悟を決めていた康正だが、優香はチラっと見るだけで直ぐに身体を預けて、キスをして陶酔状態で湯船に浸かった。

何も言わない優香に「何も聞かないの?」と不思議に成って尋ねた康正。

「何を?過去の女性の事?気にしないわ、今が幸せだからいいの!」と答えて全く康正の心配を相手にしなかった。

一気に康正は優香が大好きに成って「愛しているよ、優香」と囁くと「私もよ、先生と言ったので」

「先生は辞めて欲しいな」と微笑む。

「じゃあ、旦那様?康正さんどちらにする?」

「どちらでも良いよ」

「じゃあ、康正さんにするわ」とラブラブモードに成った。

康正の不安が消えた一瞬で、あのソープ嬢の笑い声が遠くに消え去っていた。

優香は男性のペニスを見た事が無いから、多少は小さいと思ったが、気に成らなかったのだった。

楽しい新婚旅行を送る二人に成った。

 

県警の調べで、池尻興産社長池尻俊之の自宅が判って急行する刑事達、今泉達も池尻の自宅を目指していた。

「あの、サイレンの音は?」酒を飲み始めて、楽しくなりかけた途端のサイレンの音が玄関先で止まった。

「池尻俊之、誘拐強姦暴行の現行犯で逮捕する」と大声で兵庫県警の刑事が叫んで、複数の刑事が乱入してきた。

「何事だ!」と驚く俊之達。

「渡辺明日香さんを監禁しているだろう?」

「知らない、なあ町村さん」と声をかけたので「お前が町村か、強姦暴行の罪で逮捕する」と賢造が言った。

「何を根拠に」と怒ると「望月が吐いたよ、諦める事だ!」と兵庫県警の刑事が手錠をかけた。

「みんな、家中を探せ、監禁されているかも知れない、全員逮捕だ!」刑事達が家の中を探し廻る。

しばらくして「地下室にとんでもない設備が有りましたが、渡辺さんは見つかりません」

兵庫県警の刑事課長と賢造が地下に向かって「これです、あのビデオの映像と同じです」

「町村の病院を探そう」町村を乗せて、到着した今泉刑事と二台の車が町村美容整形に向かった。

娘が監禁されている可能性が有るから賢造は必死だ。

「誘拐、監禁はしていない」と言い張る町村に「とにかく、行けばもっと証拠が出るだろう」そう言って車が町村の病院を目指した。

池尻の家の証拠の品と女性達は全員警察に連れて行かれた。

未成年の沙織は一応別扱いに成って早々に帰されていて、直ぐに一馬に連絡がされて仲間が集まった。

「あの四人は警察だったのか?」

「違うようよ、渡辺先生を捜していたみたいよ」

「親父さん逮捕されたのか?」

「取り敢えずね、でも弁護士雇って対応すると思うわ、親父さん救うには、先生の行方を捜さないと駄目なのよ」

「あの連中警察でなければ、暴力団かもな」

「高級外車に乗っていたから」

「手掛かり無いな」と困り果てる四人だった。

 

その外車は明日香の機会を待って逃げる思惑とは異なり、乗ったままガレージに入ってしまって脱出の機会が全くなかった。

「さあ、一緒においで」と二人の女に脇を持たれて、大きな家の中に入っていった。

広い畳の部屋に連れて行かれた明日香の前に、禿頭の恐そうな男と細くて神経質そうな六十歳位の男がやって来た。

「おお、ようやくお出ましか、ビデオより数段美人だな」と禿げた五十過ぎの男が言った。

ベージュのスカートが土で汚れて居るのを見つけて「可哀想に、美人が台無しだ、先に着替えてもらえ」そう言われて、工藤と星野が「先生行きましょう」と連れて行く。

何が起こるのか判らない明日香は、逃げる機会だけを狙っている。

部屋には金子の好みの洋服が数点ハンガーに吊して有って「好きなのを選んで、着替えて」汚れていた服を脱いで、同じ色のベージュのワンピースに着替えると「行きましょう」と異なる場所に連れて行った。

「此処は」と戻ろうとする明日香の目に飛び込んで来たのは、鉄格子の牢屋。

「早く入りな」と畳の部屋が広い座敷牢屋に成っている。

「いやー」と拒む明日香を無理矢理放り込み鍵をかける工藤。

中にはユニットのシャワーとトイレが完備されて、奥には大きなダブルのベッドも設置されて此処で捕らわれたのかと感じた明日香だった。

料理が運ばれて「腹が減っては、困るでしょう」と置いて帰る工藤。

お腹の空いていた明日香は取り敢えず食事を食べて、此処が京都のどの辺りだろう?先程の禿頭の男は何者だろうと考えていた。

時間は多分夕方だろう、外の様子も時間も全く判らないと思っていたが、ベッドの横にテレビが有る。

驚いてこの部屋に何が有るのかをはっきり見ていなかった。

テレビを点けると「えー」と驚きの声を発していた。

町村美容整形外科の院長と、望月婦人科の医師が逮捕されたニュースが流れていた。

まさか自分の事が逮捕の原因だとは思わない明日香。

強姦、監禁暴行と医師法違反と次々と犯罪が流れて、自分がこの男達に遊ばれたと思い知らされたのだ。

 

しばらくして「そろそろ、遊びをはじめるか?」銀次が言う。

「はい、連れて行きます」

工藤と星野が明日香を連れに監禁部屋にやって来た。

「さあ、親分がお待ちかねよ」

「何をするのですか?」

「行けば判るわ、ハードだよ親分は、先生を忘れてしまうわよ」

「えっ」と意味を理解出来ない明日香が、地下室で目にした物は驚異の世界だった。

 

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