16-52
地下に連れて行かれる明日香。
身体に巻き付けたバスタオル一枚で女二人に腕を持たれて、行くと変なパイプで作った物が置いてあった。
銀次が降りてきて「どんな感じにするのだ?」と庄司に尋ねる。
「これが、親分のペットで置く時、こちらが処分の場合です」と三枚の絵を差し出した。
一枚は二枚に別れて背中と胸だった。
親分と同じく竜が玉を咥えて雲の上に行く絵で、明日香の胸の乳房に迄絵が有った。
もう一枚は蛇の絵で太股から蛇が鎌首をあげて、舌を出している絵で舌先がクリトリスを挟んで描かれて、明日香の陰部が蛇の口に見立てて有った。
横から見ている工藤が「凄い絵ね」と言うと星野が「マンコの廻りに針が突き刺さるのよね、痛そう」と恐そうに言った。
「何をするの?」と言う明日香に絵を見せる銀次が「どちらが希望だ?」その絵に驚きの表情に成る。
「いやー、やめてー、そんなのいやーどちらもいゃーー」と言うと蛇の絵を見せて「それなら、これだな」と笑う銀次。
「それは、もっといやー」と入り口に走る明日香。
入り口から飛田が入って来て「おおー、抱きつかれても困るな、可愛い尼さん」と青く光る頭を撫でる。
荒井がビデオ、飛田がカメラの担当で入って来たのだ。
玄関先には梶谷と大南が陣取り警戒をしているので、家の中には地下室以外に誰も居なくなった。
ナイフだけでは心許ないトムは、何か武器が無いのか?と探して木刀を見つけて、地下室に乗り込む準備を整える。
府警に向かう途中に賢造は急に思い出して「銀孤会の会長は誰ですか?」と吉富課長に電話をかけた。
「調べて、連絡する」車はもうすぐ府警に到着だった。
「金子銀次が親分だ、それがどうかしたか?」と吉富が電話をしてきたのは直ぐだった。
「銀次だ!」と叫ぶと「銀閣寺に急げ!」と賢造は思い出したのだ。
昔、権藤と言う暴力団と一緒に居た無実を何度も訴えていた男が銀次で、麻薬の取引現場で逮捕した男で自宅の捜索で、変態画像とか本、ビデオが山の様に押収された男だったと当時の事が蘇っていた。
あの男の押収物に変な画像が沢山有って、中に尼さんの様な女性の画像が存在していたと記憶が蘇ると「間違い無い」と叫んでいた。
明日香が捕らえられて、バスタオルが取り払われて「やめてー」と嫌がって暴れる明日香の両手を無理矢理パイプに固定した。
「痛みに耐えられんだろう」そう言って木に布を巻いた猿轡を持って「口を開けろ」と庄司が言う。
口を閉じている明日香の鼻を摘むと、苦しく成って開けた口にはがっちりと猿轡が強くされてしまった。
殆ど声が出せない程の頑丈な物で、これから始まる痛みに対処した物だ。
サドの銀次と庄司の満足を満たす為に、明日香の苦痛の顔を見るのだ。
流石にキシロカインと云う麻酔薬が墨に混入されて、痛みを多少和らげようとしていた。
「恐いのか」と笑う銀次を睨み付ける明日香だが、今度は足を持って左右に開いて固定しようとしていた。
必死で蹴る明日香の右足を固定して、残るは左足だけに成った。
これ以上開けない程開かれた足の固定が終わると「綺麗になるぞ」と銀次が笑う。
庄司がライトを陰部に照らして、濡れたタオルで抜き取る。
絹針を数本入った布のケースを広げると銀次が「覚悟は良いか」と近くに来て笑った。
「二人で押さえて下さい、動くと思いますから」と言われて、星野と工藤が腰と太股を持つ。
「一番敏感な部分に試しを刺します、それが慣れに成ります」
恐怖の目をしている明日香、針を持って陰部に近づいた時、庄司の顔に明日香の小便が飛んだ。
「何だ!小便漏らした」恐怖で出てしまった明日香。
「ははは、最後の抵抗だな」と笑う銀次。
顔をタオルで拭き取る庄司、陰部も工藤が拭き取って、仕切り直しの状態に成った。
息を飲む一瞬、陰部に針が近づく、暴れようとしても逃げられない。
全く動け無い明日香のクリトリスの近くに針が刺さって、身体が硬直する明日香は「うぅ」と聞こえた様な気がする。
明日香の目から涙がこぼれ落ちたその時「ヤメロー」とトムが木刀を持って乱入した。
「何処に隠れて居たのだ、黒んぼ野郎」と銀次が叫ぶと素早く明日香の処に行くトム。
逃げる二人の女と庄司、荒井と飛田が飛び掛かるが木刀で一撃されて倒れる。
反対から飛び掛かった荒井の腕にナイフが振り下ろされて、直ぐに腕を押さえる荒井「早く、アスカヲーハズセ」と日本語と英語が交差するトムの言葉。
「お前の助けもそこまでだ!」と拳銃を取り出した銀次。
木刀を振り上げて飛び掛かろうとしたトムに「ズダーン」と銃声が響く。
トムの大きな体が血しぶきを出して倒れた。
明日香の白い身体が血しぶきで真っ赤に染まって、頭も陰部も血の海に成る。
「明日香さんー」と倒れたトムが明日香の顔の処に行って、腕を掴んで笑った。
近距離で撃たれた銃弾はトムの身体を貫通してほぼ即死状態だ。
防音設備の有る地下室のため外には聞こえないが、地下室は血の海に成った。
庄司が明日香の身体を見て「親分、刺青は無理ですね」と庄司が言う。
「おい、この黒豚を片づけろ」
「二人を呼んできます」と荒井が大南と梶谷を呼びに走るが、腕から血が流れていた。
荒井が迎えに上がった時、賢造達がやって来た。
「岡山県警だ、金子組長に会いたい」
「今は居ない、出直して来い」と梶谷が言うと、荒井が来て「何だ!その傷は?」と今泉が荒井の腕から流れる血を見て聞いた。
「何でもない、怪我をしたのだ」
「いや!入らせて貰う」
「駄目だ」と押し返す。
「ここに、女性を監禁しているだろう?」賢造が聞くと一瞬態度が変わる。
明日香の身体が血に染まり、この世の物とも思えない姿で戒めを解かれて、二人の女が抱えて地下から風呂場に運んでいた。
そこに三人の男を押しのけて突入した賢造が、その姿に出会して「明日香!」と叫びながら二人の女を押しのけて抱きついた。
「おと。。。。うさん」で気を失った明日香を必死で抱き起こす。
「明日香!明日香!」と身体を揺するが反応が無い。
工藤が「大丈夫よ、死んで無いから」そう言うと二人は急いで地下に走って行った。
二人の刑事が格闘で一人を取り押さえたが、荒井と梶谷は家の中に逃げ込んでしまった。
外には沢山のサイレンの音が鳴り響き次々と止まる。
緊急配備で、警察と救急車が到着した。
地下室に逃げ込んだ女と、庄司、荒井、梶谷、金子銀次、飛田は鍵をかけて応戦の準備をしていた。
多くの警官が来ている事が、密室で判らないのだった。