※この作品はR-18です。

転生者だけど、前世の記憶を喪失している上にジェダイの騎士で指揮官になっています(白目)   作:断空我

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唐突に思いついたカップルコンビ


ささやかな休暇編 その頃のヘヴィとシェフィールド

 ゼロがベルファストに追い詰められていたその頃。

 

「落ち着け、落ち着くんだ!シェフィールド!頼む!」

 

「いいえ、待ちません……もう、我慢の限界なのです」

 

 いつも通りの無表情というわけではなく、頬を赤く染めながらこちらをみてくる黄色い瞳は野獣のようにらんらんと輝いている。

 

 ベッドの上に押し倒されていたヘヴィは抵抗できない。

 

 メイド服のシャツのボタンを外して、普段は隠れてみえない素肌がうっすらと見えている。

 

「ヘヴィ、私は貴方のことが好きです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間は朝まで遡る。

 

 ゼロと別れたヘヴィは兄弟であるクローン達と一緒に酒場で飲み明かすことを決めていた。

 

 先に酒場で兄弟たちがはじめているだろうと思いながら通路を歩いていた時だ。

 

「ヘヴィ、ここにいましたか」

 

「ん、シェフィールドじゃないか、買い物の時間はまだ先の筈だよな?」

 

「そのことですが、貴方の兄弟から伝言を預かりました」

 

 シェフィールドの手の中には通信端末。

 

 映像が表示されて兄弟である仲間達の姿。

 

「お、映ったな」

 

「ヘヴィ、聞こえているか?」

 

「俺達はこれから朝まで飲み明かす。だが、お前はこれからシェフィールドと一緒に休暇を満喫するように!」

 

「彼女がいるんだ、幸せの時間を味わうことだな、この!」

 

「結果を聴くのを楽しみにしているぞ」

 

 笑顔で手を振りながら映像はそこで終わった。

 

「あいつら……何を勘違いして」

 

 呆れて額へ手を置くヘヴィ。

 

 自分と彼女は何もない。そもそも自分はクローン、戦うための存在だ。目の前の彼女とそんな関係になっているわけではない。そりゃ、一緒にいることは多いものの。

 

 そこでシェフィールドに見られていることに気付く。

 

「あぁ、すまない、皆、休みで浮かれているだけなんだ。変な勘違いをしているようで不快になっているようなら申し訳――」

 

「大丈夫です」

 

 淡々と答えるとシェフィールドは端末をスカートの中に入れる。

 

「では、行きましょうか」

 

「え?」

 

「買い物です、忘れたのですか?」

 

 黄色い瞳に見つめられてヘヴィは慌てて、彼女を追いかける。

 

「あぁ、すまない、すぐに行く」

 

 慌てて彼女の後に続く。

 

 ヘヴィとシェフィールドが出会って一年以上が過ぎていた。

 

 過ぎているのだが、未だにシェフィールドのことをヘヴィはわからない。

 

 そもそも出会いから理解ができないことばかりだ。

 

「どうしました?」

 

「いや、何でもない」

 

 淡々とこちらをみつめてくるシェフィールドに首を振る。

 

 荷物を抱えながらヘヴィは今までのことを思い返す。

 

 

 

 

 その1、メイドを教えるという事で朝から業務に付き合わされる(話をしている間、手を握り締められている)。

 

 その2、汚れているアーマーの手入れを徹底的にしごかれてしまう(掃除している間、ぴっとりと後ろから寄り添われる)。

 

 その3、料理を徹底的に教え込まれる(シェフィールドお手製の料理を食べさせられる)。

 

 その4、二丁拳銃の使い方を教え込まれる(徹底的な指導の為、ぴったりとくっつかれてしまう)。

 

 少しまとめただけでこれだけのことをシェフィールドと共にしているのだが、未だに彼女のことがわからない。

 

 戦場においてもジェダイと共に駆け抜けているヘヴィだが、その自分のフォローのため寄り添ってくれているシェフィールド。

 

 ジェダイ・ナイト ゼロとの距離感とも異なる。

 

 同じクローン仲間へ問いかけても答えはない。

 

「そういえば、シェフィールド」

 

「何ですか?」

 

「ゼロ将軍たちは休暇でレジャー施設に出ているが、キミはいかないのか?」

 

「必要ありません」

 

「しかし、キミと同じメイドであるベルファストも休みを取っているはずだ」

 

「ベルファストはベルファスト。私は私です。それともヘヴィは私と離れたいのですか?」

 

「え?いや、すまない。質問の意図がよく」

 

「はぁ」

 

 ヘヴィの前でため息を吐くシェフィールド。

 

 理由がわからず困惑する彼の姿を見て、充電中のR3がため息を吐くような電子音を鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、ベルファスト」

 

「何ですか?」

 

「質問なんだけどさ」

 

「はい」

 

 プールで寛いでいたゼロの上へ覆いかぶさるようにしているベルファスト。

 

 にこりと笑みを絶やさない彼女へ前から気になっていた疑問をぶつけることにした。

 

「シェフィールドって、どんな子なんだ?」

 

「私の前で他のメイドの話ですか?と普段なら怒るところですが、構いませんよ、シェフィはあぁみえて、一途ですよ」

 

「一途?」

 

「はい、笑顔一つ浮かべませんが、彼女も乙女です」

 

「何か、質問しようとしたことと違う様に思えるが、まぁ……そこは追及しない方がいいのだろう」

 

「ところで、シェフィに興味を示すのはよろしいですが、貴方様の前にいるメイドについて、興味はないのですか?」

 

「さぁて、泳ぐか」

 

「ふふふ、休みは長いのです。覚悟してくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、買い出しはこれで完了か?」

 

「そうですね」

 

 買い出しを終えて基地へ戻ってきた二人をR3が出迎える。

 

 充電を終えたR3の軽快な電子音にヘヴィは笑みを浮かべた。

 

「さて、夕食はどうしますか?」

 

「……そうだな、久しぶりに外で食べるというのはどうだろう?」

 

「ディナーのお誘いですか」

 

「え、あぁ、まぁ、それでも構わないが?」

 

「では、生きましょう」

 

 気のせいかシェフィールドの足取りがいつもより軽く見えた。

 

「気のせい、か?」

 

「どうしました?時間は有限ですよ」

 

「すぐに行く」

 

 先を歩くシェフィールドの後を追いかけるヘヴィ。

 

 追いついたところでシェフィールドがそっと彼の手を握り締める。

 

「どうした?」

 

「これから向かうところは人ごみです。迷わないようにという手段です」

 

「そうか、わかった」

 

「………………鈍感、ですね」

 

「何か言ったか?」

 

「いいえ」

 

 首を傾げながらヘヴィは彼女と一緒にディナーへ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、現在。

 

 ディナーを終えて就寝というタイミングで何故か、ヘヴィはシェフィールドに押し倒されている。

 

「ど、どういう展開だ!?」

 

「これからが本番です」

 

「いや、すまない、理解ができない!?」

 

 ベッドの上に押し倒されたヘヴィは必死に抗おうとしていた。

 

 しかし、メイドであるシェフィールドによって体の動きを封じ込められている。

 

 戦闘のプロがメイドに抑え込まれるというのは笑えない冗談か。

 

 事実、彼女に動きを封じ込められているので満足に動けない。

 

 兵士として涙が出てきてしまう。

 

「どうしてこんなことを!」

 

「どうやら本当に理解していないようですね」

 

 戸惑うヘヴィにのしかかりながらシェフィールドは顔を近づける。

 

「落ち着け、落ち着くんだ!シェフィールド!頼む!」

 

「いいえ、待ちません……もう、我慢の限界なのです」

 

 いつも通りの無表情というわけではなく、頬を赤く染めながらこちらをみてくる黄色い瞳は野獣のようにらんらんと輝いている。

 

 ベッドの上に押し倒されていたヘヴィは抵抗できない。

 

 メイド服のシャツのボタンを外して、普段は隠されている彼女の肌がちらちらと見えている。

 

「ヘヴィ、私は貴方のことが好きです」

 

 突然の愛の告白。

 

 戦うことしか知らないクローンにとって愛というのはもっとも無縁なものである。

 

 それ故にシェフィールドからの告白にヘヴィの思考は一瞬停止した。それが命取りになることになった。

 

 シェフィールドによってズボンが脱がされる。

 

「おい、何を!?」

 

「一年です」

 

 動きを止めたシェフィールドはヘヴィを見下ろす。

 

「貴方と出会って一年、色々と教え込む必要がありましたが、今や立派な兵士、しかし、兵士は戦場でいつ命を落とすかわからない。そんな貴方に気持ちを隠し通すことは限界なのです」

 

「シェフィールド……」

 

 離れたシェフィールドにヘヴィはどうすればいいのかわからない。

 

「ここは抱き寄せるところです」

 

 シェフィールドに言われておずおずと彼女を抱き寄せる。

 

「私はメイド、本来であれば、奉仕するだけでよかった。ですが、過酷な戦場、次々と死んでいく兵士たちを見て、私の中に不安が生まれました」

 

 淡々と話しているシェフィールドだが、その表情は不安で一杯。

 

 共に行動しているからこそヘヴィは気づけた。

 

「俺は兵士だ」

 

 少し言葉を選びながらヘヴィは言う。

 

「戦うために生み出された兵士だ。戦争を終わらせるために戦っている」

 

「……」

 

「だが」

 

 地面へ視線を向けながらヘヴィは己の考えを吐き出す。

 

「戦いが終わった後はどうするのか、そういうことを考えるようになっている。その時に、その時に、その、もし、良ければ、だが」

 

 ヘヴィはそこから先の言葉を言うのに自らの心臓がドキドキ鳴っていることに気付く。

 

 今までに死にかけた時に心臓が激しくなりだした時はあった。

 

 だが、それとはまた違うものだった。

 

「シェフィールドと一緒にいたいと思っている」

 

 沈黙が続く。

 

 まるでそれが長い時間のように思えた。

 

「ヘヴィ」

 

「なんだ?」

 

「それは結婚の申し出ですか?」

 

「………………はい?」

 

 彼女の言葉にヘヴィは理解が遅れる。

 

 

――シェフィールドは何と言った?

 

「本当の意味で理解はしていないようですけれど、嬉しいですね。これを用意した甲斐があるというものです」

 

 ポケットからシェフィールドが取り出したのはペアリングと呼ばれる指輪だ。

 

 取り出した指輪をヘヴィへ付ける。

 

「次は私へつけてください」

 

「あ、あぁ」

 

 受け取った指輪をシェフィールドの右へ。

 

「左へつけてください」

 

「そうなのか?」

 

「はい、左の薬指でお願いします」

 

「わかった」

 

 ヘヴィは頷いてシェフィールドの薬指へリングをつける。

 

 その意味を理解していないというのもあるが、誘導したシェフィールドも中々にやるものであった。

 

 一部始終を撮影していたR3。

 

 ちらりと撮影がされていることを確認したシェフィールドは笑みを浮かべた。

 

「では、これから本番です」

 

「え?」

 

「夜は長いですよ」

 

 小さな笑みを浮かべたシェフィールドはヘヴィへキスを落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「ところで、シェフィールド」

 

「シェフィと呼んでください」

 

「……シェフィ」

 

「なんですか?」

 

「なぜ、履いていないんだ?」

 

「さぁ、夜は長いですよ。旦那様」

 

 

 

番外編 どの陣営がいい?

  • ロイヤル(ベルファスト)
  • ユニオン(ヨークタウン)
  • 鉄血(アドミラル・グラーフ・シュペー)
  • 重桜(加賀or長門)
  • その他
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