※この作品はR-18です。

転生者だけど、前世の記憶を喪失している上にジェダイの騎士で指揮官になっています(白目)   作:断空我

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アンケート協力ありがとうございます。

もうしばらく続けますが、ベルファストの投票率が凄い。

みんな、メイドが大好きなんだろうなぁ、じゃあ、鉄血好きが反撃してくることを願って。





寒冷の戦場編 温かい手

 保護した子が目を覚ましたという事でゼロは部屋の扉をノックする。

 

「入っていいよ」

 

 相手からの了承を得たことを確認してゼロは中へ入る。

 

「貴方……」

 

「目を覚ましたみたいだね」

 

「ジェダイの人」

 

 アドミラル・グラーフ・シュペーの言葉にゼロは苦笑した。

 

「そうだね、改めて名乗らせてくれ。俺はゼロ、ジェダイの騎士だ」

 

「名前は聞いたことがある。強い人、だよね?」

 

「どうだろうな、世間でジェダイは強いといわれるが、所詮は人だ……弱いところもある」

 

「驚いた」

 

 彼女は目を丸くしてゼロをみる。

 

「私の知っているジェダイはそんなこと言わない……話したこともないけれど」

 

 笑みを浮かべながらゼロは彼女の腕を見る。

 

「その艤装、着けたままなんだな」

 

「戦うために存在しているから、着けていることは当然でしょう?」

 

 真顔で答える彼女の言葉にゼロは一瞬、悲しそうな表情を浮かべる。

 

 シュペーが目を瞬いている間に悲しみの表情が消えた。

 

「そうだね、ここは戦場だ。でも、今のキミは療養中だろう?だったら、その腕は取らないと」

 

「あ」

 

 シュペーが抵抗する暇もないまま、ゼロによって真っ赤な爪のようなパーツが外される。

 

 その中から現れるのは細い手、腕はとても白く肌はツヤツヤだ。

 

「これは戦うための艤装だろうけれど、何だ、綺麗な手をしているじゃないか」

 

「そんなことない、この手は戦うためのものだもの」

 

 視線を逸らしたシュペーだが、ゼロが手を伸ばして彼女の手を握り締める。

 

「あ」

 

 手を握り締めるゼロ。

 

 姉とは違う手の感覚にシュペーは戸惑いの表情を浮かべた。

 

「(ゴツゴツしているけれど、何だろう?温かくて……安心できる?)」

 

 ゼロの手の温もりを感じていたシュペー。

 

 少ししてゼロが手を離す。

 

「あ」

 

 名残惜しいのか、悲しそうな表情を浮かべるシュペー。

 

「どうした?」

 

「何でもない……」

 

 今の感情に戸惑う彼女だが、ゼロは気づかない。

 

「シュペー、目を覚ましたって!なんでアンタがいるのよ!」

 

 室内に姉であるドイッチュラントが入ってくる。

 

 彼女はゼロの姿に気付くと睨んできた。

 

「彼女が目を覚ましたと聞いてね、異常がないか見に来たんだ」

 

「余計なお世話よ!」

 

「お姉ちゃん……そんなこといわないで、ゼロは私を助けてくれたんだから」

 

「うっ、わ、わかったわ」

 

 妹に言われてしまえば邪険にすることもできない。

 

 ドイッチュラントは妹に甘かった。

 

「良いこと!余計なことをすれば容赦なく鞭を振り下ろすわよ!」

 

 怖いことを言いながら後ろへ下がるドイッチュラント。

 

「ゼロはジェダイなんだよね?」

 

「あぁ、こうみえて、ジェダイ歴は普通だ」

 

「自慢することじゃないでしょ」

 

 呆れたようにため息を吐くドイッチュラント。

 

 シュペーは不思議そうに尋ねる。

 

「ジェダイの騎士って何をするの?」

 

「何を、か……世界の平和を守るために活動する集団かな」

 

「平和を守るの?」

 

「まぁね」

 

「その割には反乱を起こしかねないことをしているじゃない」

 

 目を合わせないようにしながら呟いたドイッチュラントの言葉はきつい。

 

 同じジェダイとして申し訳ない気持ちになる。

 

「申し訳ない、同じジェダイとして謝罪……をしたところで、意味がないか」

 

「フン!わかっているじゃない!」

 

「このことは評議会、いや、マスターヨーダに伝えておく。まずはそれでよいだろうか?」

 

「それで、この基地が崩壊しても私は知らないわ」

 

「お姉ちゃん……」

 

「うぅ、わかったわ、静かにしている」

 

 お口チャックするような行動をとるドイッチュラント。

 

 本当に妹の前だと大人しくなるらしい。

 

「ごめんね、ゼロ。お姉ちゃんが」

 

「大丈夫、気にしていないよ……そもそも、ここのジェダイがちゃんとしていれば、問題のなかったこと……だったのかな」

 

「どうだろうね。鉄血の艦隊の皆、個性的だから」

 

 そういうシュペーも個性的だけど、という言葉は飲み込む。

 

 こちらを探るようにじぃっと見つめてくるシュペーと目が合う。

 

「ごめん」

 

「ゼロは優しいね」

 

「え?」

 

 シュペーが立ち上がるとそのまま抱き着いてくる。

 

「なっ!」

 

 目を見開いて立ち上がろうとするドイッチュラントだが、シュペーに注意されるかもしれないと自制心を働かせて堪えた。

 

「それに、何だろう、温かい……」

 

「あははは」

 

 目を細めて頬をすりよせてくるシュペーにゼロはなんともいえない表情を浮かべている。

 

 ドイッチュラントが何かをすれば殺すと目で訴えていた。

 

 いや、銃らしきものをこちらへ向けている。

 

 何かをすれば確実に撃つ。

 

 フォースなどなくても理解できた。

 

「あぁあああ!何をしているんだ!お前ぇえええ!」

 

 開いていたドアからZ1が雄叫びを上げて入って来る。

 

 ズンズンと靴音を鳴らしながら彼女はゼロとシュペーを引き剥がす。

 

「あ、まだ、満足していなかったのに」

 

「ふざけんな!オレのイブに手を出すなよ!ほら、行くぞ!」

 

 腕を掴まれてゼロは彼女と一緒に出ていく。

 

「お姉ちゃん」

 

「どうしたの?」

 

「私、ゼロが欲しくなった」

 

「…………は!?」

 

 一瞬、理解が遅れたドイッチュラント。

 

 理解をした瞬間、限界まで彼女は目を見開いて殺意を滾らせる。

 

「あの野郎、許さん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのぉ、Z1さん?」

 

 ゼロは個室のベッドに押し倒されていた。

 

 理解が追いついていないゼロにZ1は不敵な笑顔を浮かべている。

 

「悲しいぞ、オレのイブぅ、まさか目の前で浮気をされるとはなぁ……悲しくて、悲しくて、お前を食べなければ気が済まない!」

 

「落ち着こう!お願いだから!今、戦時中だから!」

 

 冷や汗を流しながら抵抗を試みるゼロ。

 

 Z1は不敵な笑みを浮かべながら顔を近づけてくる。

 

「戦時中、戦時中だぁ、関係ねぇよ。お前はもうオレのイブなんだよ。こんなところで横から他の奴にかっさらわれてたまるかよ」

 

 舌なめずりしながらZ1が頬にキスを落とす。

 

 続けて、キスをしながらゆっくりとゼロの唇を舌で舐めていく。

 

「チュル……ふふ、ゼロ、お前の唇はおいしいなぁ」

 

 妖艶な笑みを浮かべる美少女。

 

 見た目は小柄なだが、その体つきのわりにスタイルの良い彼女の猛攻が続く。

 

「れ、レーベ、これ以上は……」

 

「あぁ、そうだな」

 

 彼女のキスで意識が朦朧とし始めているゼロをみて、ズボンのベルトを外して、そのままずりおろす。

 

「なにを……」

 

「オレが気付いていないと思ったかぁ?お前は複数の女と体を重ねているだろう」

 

「それは……」

 

「こんなことで、Z1様が遅れるなどあってたまるかよ!だから、これから短い時間だが肌を重ねよう。それに、ここは暖房の調子が悪いみたいだからなぁ」

 

 服を脱いで全裸となるレーベ。

 

 抵抗しようとするゼロだが、いつの間にか彼女によって頭の上で両手を拘束されていた。

 

「あれ、いつの間に……」

 

「イブ、いや、ゼロはさぁ、艦船相手だと本当に不用心だよなぁ、ま、そんなところが可愛いんだけどよぉ」

 

「くっ」

 

 起き上がろうとしたところでZ1に口をふさがれてしまう。

 

 抵抗する暇もないまま、口内を蹂躙され、彼女の片手がそのままゼロの体をぺたぺたと触れていく。

 

 そして、下腹部のそれに触れる。

 

「ハハッ、この程度だが、オレに反応してくれるのは素敵だぜ」

 

 耳元で囁いてくる彼女にゼロの意識が段々と落ちていく。

 

 

 

――また、これだ。

 

 

 

 ゼロは艦船に襲われるとどういうわけか意識が朦朧としてしまう。

 

 理由はわからないけれど、艦船相手になると自分の防御が極端に落ちてしまうのだ。

 

 まるで呪い。

 

 至った考えを払いのける様に頭を振る。

 

「へぇ、まだ、抗うのか?」

 

 今の行動がZ1に抵抗しようとしている風にみえたのだろう。

 

 ゼロの耳元へ顔を近づけながら舌でぺろぺろと舐めていく。

 

「うぅ、レーベ、お願いだ、やめてほしい」

 

 一旦、動きが止まってZ1と目が合う。

 

 にぃと笑みを浮かべる。

 

「嫌だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひ、酷い目にあった」

 

 あの後、二回戦、三回戦と続けていき、永遠に続くと思われた行為も時間になったことで引き下がってくれたZ1によって解放される。

 

 また今度、休みの時にでも、と耳元で囁かれた言葉が脳裏から離れない。

 

「しかし、これは修業が足りないのだろうか?」

 

 艦船を前にすると抵抗力というか、そういうものがなくなってしまう。

 

 ジェダイとしてもっと修行しなければならないという事なのか、それとも指揮官適性とやらの問題なのかわからない。

 

「部屋で休む」

 

「いた!ゼロ!」

 

「うん?」

 

 部屋に戻ろうとしたところで瑞鶴に呼び止められた。

 

 あっちこっち走ってきたのだろうか、額に少し汗が浮かんでいる。

 

「どうしたんだ?」

 

「えっと、その、これからご飯食べよう!」

 

「……ご飯か」

 

 そういえば、まだ食べていなかったな。

 

「いいぞ」

 

「うん!(やったぁ)」

 

 キラキラと目に見えるくらい笑顔を浮かべる彼女の姿に俺は笑みを浮かべてしまう。

 

 ここのところ、元気がなかったようだが、吹っ切れたのかな?

 

 瑞鶴と一緒に食堂へ入る。

 

 そこで、問題が。

 

「あれ、終わっている!?」

 

「どうやら、誰もいないな」

 

「えぇ!?折角、ゼロとご飯を食べられると思ったのにぃい!」

 

 余程、楽しみにしていたのだろう。

 

 目に見えるくらい落ち込んでいる瑞鶴を見ていると哀れに感じてしまった。

 

「瑞鶴、少し待っていろ」

 

 俺は食堂の中へ入る。

 

 具材はある。

 

 後でどの具材を使ったか報告すればいいだろう。

 

「そこで待っていてくれるか」

 

「え?」

 

「誰もいないし、俺が料理するよ。お腹空いているんだろう?」

 

「……ゼロの手料理?嬉しい!!」

 

「まぁ、男料理だが」

 

「楽しみ!」

 

 どこにあったのか両手にナイフとフォークを手にして笑顔を浮かべる瑞鶴。

 

 楽しみにしてくれるのならやる気を出してみるか。

 

 適当な具材を用意して十五分程度。

 

「ほい、男料理のペペロンチーノだ」

 

「おぉ!おいしそう!」

 

 嬉しそうに瑞鶴はペペノンチーノを食べる。

 

 もぐもぐと食べたところでさらにキラキラと目を輝かせた。

 

「おいしい!」

 

「そ、そうか……」

 

「ゼロって、重桜出身だけど、他の国の料理が作れるんだね」

 

「ん?まぁ、ジェダイで各地を転々としていたからな。自炊しないといけないから、酷いことは三日間、サバイバル生活もあったしなぁ」

 

「ジェダイって過酷なんだ」

 

「まぁな、少し前はもっと厳しい規則が一杯だったしな」

 

「規則?」

 

「あぁ、恋愛すら禁止だったからな」

 

「えぇ!?」

 

「誰かを愛すれば、それを失う事に恐れ、執着してしまう。そういう感情はフォースの暗黒面へつながる危険があるからと禁止されていた」

 

「そうなんだ……ねぇ」

 

「うん?」

 

「ゼロは、その、誰かを本気で愛した事とか、ある?」

 

「……どうだろうな?ジェダイの訓練や戦争のことばっかりで考えたこともないよ。質問を返すようで悪いけれど、瑞鶴は?」

 

「ある」

 

「へぇ」

 

 意外だ。

 

 鍛錬大好きな瑞鶴にそういう相手がいたことに。

 

「気付いていないんだ」

 

「え?」

 

 身近の誰かにいるのか?

 

 本気で困惑していることに気付いたのか、瑞鶴がため息を零しながら立ち上がって、こちらへやってくる。

 

「えっと、その」

 

「どうした?」

 

「ゼロ!」

 

「うん」

 

 意を決したような表情で瑞鶴がこちらをみてくる。

 

「私」

 

「良い香り」

 

「「うぉう!?」」

 

 横から聞こえた第三者の声に俺と瑞鶴は離れる。

 

 席から立ち上がった俺達を不思議そうに見ているのは。

 

「しゅ、シュペー?」

 

「うん、そうだよ。ゼロ」

 

 ニコリとこちらへ笑顔を浮かべているアドミラル・グラーフ・シュペー。

 

「安静にしていないといけないんじゃ?」

 

「もう大丈夫、医療ドロイドからオーケーはもらった。艤装を纏うことは許されていないけれど」

 

 その割には両手に赤くて大きな艤装はついているんですね、と口に出さない。

 

「それより、これは?」

 

「あぁ、俺が作った料理だけど」

 

「……食べていい?」

 

「食べ残りだぞ?」

 

「お腹空いたの、いただくね」

 

 シュペーはそういうと置いてある俺の皿のペペロンチーノへ手を伸ばす。

 

 目を開いて嬉しそうに食べた。

 

「おいしい」

 

「あり合わせで作ったんだが、そういってもらえると嬉しいな」

 

「毎日、私の為に作って」

 

「なっ!?」

 

 驚きの声を上げる瑞鶴の横でぐいっと近づいてくるシュペー。

 

「近くないか?」

 

「そんなことない、もっと近づきたい」

 

「汗かいているから勘弁してくれ」

 

「ちぇっ」

 

 本当に残念そうな表情を浮かべる彼女は空になった皿をみて、俺をみる。

 

「また、ご飯、食べさせてくれる?」

 

「言ってくれれば」

 

「嬉しい、楽しみにしているね」

 

 ひらひらと赤い艤装の手を振って食堂から出ていくシュペー。

 

 さっきから思うんだが、異様に懐かれているな。

 

「ゼロ!」

 

 振り返ると頬を膨らませている瑞鶴がいる。

 

 小動物みたいで可愛いなんて、思っていない。

 

「さっきの、こ、告白じゃない」

 

「はぁ?」

 

 首をかしげる俺の前でぶんぶんと腕を振り回す瑞鶴。

 

「いや、何が?ただ、ご飯を食べさせてくれっていっただけだろう?」

 

「私の為にって言っていたでしょ!?あれ、重桜じゃ、告白も同然なんだから」

 

「そうだったか?」

 

 小さい頃から重桜で艦船に囲まれていたから世俗に疎いのかもしれない。

 

 まぁ、でも。

 

「向こうは重桜出身じゃないし、そう思っていないだろう?ただ、お腹がすいたら食べさせてくれってことさ」

 

「絶対、違うと思うんだけどなぁ」

 

「はぁ、食べたら眠たくなってきたな。俺は部屋に戻るぞ」

 

「え、あ、うん、おやすみ」

 

「おやすみ」

 

 瑞鶴へそういって俺は部屋へ戻る。

 

「駄目だ、このままじゃ、ゼロがとられちゃう。もっと、もっと頑張らないと!」

 

 




おや?瑞鶴の様子が?

番外編 どの陣営がいい?

  • ロイヤル(ベルファスト)
  • ユニオン(ヨークタウン)
  • 鉄血(アドミラル・グラーフ・シュペー)
  • 重桜(加賀or長門)
  • その他
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