転生者だけど、前世の記憶を喪失している上にジェダイの騎士で指揮官になっています(白目) 作:断空我
アズールレーンも終わりが近づいているなぁ。
北方連合のイベント、皆さんはどうですか?
こちらは資金を枯らしながら全員、来てもらいました。
ヤバイ、この小説に出せそうな個性ばかりですわぁ。
「さて、何があったんだ?」
ゼロの問いかけに困った表情を浮かべる綾波。
アソーカもどう説明していいのかわからずに首をかしげていた。
「綾波も説明に困るのです」
「マスターゼロ、その、私から説明を」
「アソーカ、これは綾波がします」
「おい!」
綾波が説明しようとしたところで後ろからゼロを睨む者が複数いた。
「綾波をいじめんな!」
「そうだ!そうだ!何かするなら雪風様が容赦しないのだ!」
重桜の制服を纏い、獣耳を生やした艦船。
困っている綾波を見て助けようと思ったのだろう。彼女達が本気で綾波を心配していることがフォースを通して伝わってくる。
「いじめているわけじゃないよ。キミ達は?」
「夕立だ!」
「雪風様だぞ!そういうお前は誰なのだ?」
「あぁ~、俺はゼロだ」
「「え!?」」
ゼロが名乗ると夕立と雪風は驚いた表情を浮かべてひそひそと話し合う。
「な、なぁ、ゼロってさぁ、もしかして、あのゼロか?」
「ゆ、雪風様はわからないのだ。時雨やみんなが話しているゼロならマズイのだぁ」
「ゼロ、その……ちゃんと説明するのです」
「わかった」
綾波の話によると出店の食べ物を購入した夕立とぶつかってしまい、買ったお菓子が台無しになってしまい、夕立が激怒。
謝り弁償しようとしたところで綾波が艦船であることを知り、夕立が決闘を申し込んだ。
最初は拒んでいた綾波だったのだが、傍にいたアソーカやゼロをバカにされたことでやる気になり、艤装を身に纏い決闘開始。
本気を出した綾波の手によって夕立は敗北。
負けた夕立だが、綾波の強さを気に入って仲良くなってしまったらしい。
「それで、こんなにじゃれつかれているわけか」
「はい、なのです」
「まぁ、決闘を応じてしまったことは問題だけれど」
ゼロはしゅんとしている綾波の頭を撫でる。
「友達ができたのはよかったんじゃないか?」
「怒らないのです?」
不安そうに見上げてくる綾波。
「うーん、まぁ、人生経験をつめたから次からはないように気を付けてくれ」
「わかりました」
「よろしい!さて」
ゼロはアソーカをみる。
「俺達も帰るとしよう」
「はい、なのです」
「わかりました」
「えぇ、綾波、帰るのか?」
「もっと、話したいのだぁ!時雨や他の子達を紹介したいのだぁ」
「う、むぅ」
左右から抱き着かれて困った表情を浮かべる綾波。
ここまで好かれているのかとゼロは苦笑しながら二人へ提案する。
「しばらく俺達は重桜にいるから、また明日、綾波へ会いに来てくれないか?」
「本当なのか!」
「あぁ、綾波もそれでいいな?」
「ゼロがいうのなら、大丈夫なのです」
綾波が了承したのをみて、夕立と雪風もはにかんだ笑顔を浮かべた。
二人と別れて道を歩くゼロ達。
「あの、マスターゼロ」
「なんだ?」
「どうして、その、こんなに食材を?私達は来賓用の宿泊施設に行くんじゃ?」
「本来ならば」
「え?」
「実はなぁ、来賓用のホテルの一室が老朽化していて使用できないんだ。そこで重桜の許可をもらって、俺が使用していた小屋でしばらく生活することになった。まぁ、自炊する必要があるから食材購入しているんだけどな」
「えぇ~!?」
驚くアソーカの言葉にゼロは苦笑いを浮かべる。
「議員の護衛があるから、一人は宿泊施設を利用できるように交渉してある。アソーカは施設を利用してもらう」
「え、あ、じゃあ、二人は?」
「その小屋を使う、幸いにも施設から遠いというわけじゃないし」
「わかりました。でも、私がこんなに食材を持つ理由って」
「手伝いだよ」
ゼロの言葉にアソーカは頬を膨らませた。
綾波は桜が咲き乱れる道を眺めている。
しばらくして、道から外れたゼロ達はある小屋へ到着した。
「マスターゼロ、その、この小屋を利用するんですか?」
「まぁ、昔より劣化はしているけれど……生活することは問題ない」
「えぇ」
戸惑うアソーカの前でゼロは小屋の引き戸をあける。
「江風の話では陸奥が定期的に掃除をしてくれているという事だったけど、本当だったみたいだな」
室内の状態を確認しながらゼロは食材を並べる。
アソーカは先ほどから沈黙している綾波をみた。
「綾波は平気なの?その、小さな小屋で」
「問題ないのです。ゼロと二人っきりは久しぶりなのです。嬉しいのです」
「駄目だ、聞いていない」
頭を抱えそうになるアソーカだった。
「二人とも、中に入らないのか?」
「わかりました」
「入るのです」
ゼロに促されて綾波とアソーカも小屋の中に入る。
小屋の中では既にゼロが食材を切って、鍋など調理を始めていた。
「早いですね」
「まぁ、少しばかりフォースの力を借りたけれど」
内緒だよ?と口元に指をあてながら言うゼロにアソーカは苦笑するしかない。
三十分ほどして、卓袱台の上に重桜の料理である肉じゃが、魚の塩焼き、みそ汁、ご飯が並んでいる。
「これ、マスターゼロが作ったんですか?」
「まぁ、こういう料理しか作れないけれど」
そういって三人は食事を始める。
箸に不慣れだったアソーカだが、綾波とゼロの指導によってすぐに使いこなせるようになった。
「マスターゼロの料理、とてもおいしかったです」
「ありがとう、そういってもらえると嬉しいよ」
「ゼロの料理、はじめて、食べました」
嬉しそうにしている綾波達へお茶の入った湯飲みを渡すゼロ。
「そっか、重桜がマスターゼロの故郷なんだよね?」
「この小屋を利用していた期間は俺がジェダイとして活動している時期よりとても短い。けれど、不思議と懐かしいという気持ちになるんだ」
「それはここがマスターの故郷だからじゃないですか?」
「そう、なのかもな」
アソーカの言葉でゼロは小さな笑みを浮かべて、綾波は湯飲みへ視線を向けていた。
夕食後、アソーカは議員護衛の為に宿泊施設へ向かい、小屋の中はゼロと綾波の二人だけとなる。
「さっき、何を気にしていたんだ?」
卓袱台の前でゼロは綾波へ問いかける。
「ゼロは重桜が故郷です。綾波はそのことをきいて、もやもやしました。綾波は故郷がないのです」
「……でも、綾波は重桜が」
そこから先の言葉をゼロは飲み込む。
確かに駆逐艦 綾波は重桜のフネであるが、目の前にいる少女は重桜で生まれたというわけではない。
「じゃあ、今日からここが綾波の故郷っていうのはどうだ?」
「え?」
ゼロの提案に綾波は驚いた表情を浮かべる。
「え、でも」
「故郷がないっていうのなら作ればいい。ジェダイにとって聖堂が家というように、ここを、俺の住んでいた故郷を綾波の故郷ということにすればいいんじゃないかなと俺は思うんだよ」
どうだろう?というゼロの問いかけに綾波は何度か瞬きをした後。笑顔を浮かべる。
「嬉しいのです」
心の底から喜んでいる笑顔を見ているとゼロも嬉しく思えた。
「ところで、ゼロ」
「うん?」
「ご飯を食べたのは良いですけれど、お風呂はどうするのです?ここ、お風呂はないようにみえるのですが」
「あぁ、そのことなんだけど」
ゼロは視線を少しさ迷わせながらあることを告げる。
「温泉、行こうか」
「まぁ、瑞鶴、頑張ったのね!」
「えへへへ、まぁね!」
ゼロ達が楽しい食事をしている頃、瑞鶴や高雄もまた姉妹艦たちと夕食を楽しんでいた。
翔鶴に撫でられて嬉しそうにほほ笑む瑞鶴。
彼女達のやり取りを高雄、愛宕が微笑ましく見ていた。
「ところで」
そして、この場には彼女達の他に三人ほど、参加者がいる。
川内型の一隻、神通が静かに問いかけた。
「瑞鶴さんと高雄さんを率いている方はジェダイだと聞いていますが、どういう人なのでしょう?」
「ゼロ将軍のことか?」
「とっても強くて!頼りになる人だよ!」
「そうなの、瑞鶴はとても信頼しているのね(これはちょっとオハナシを考えた方がいいのかしら?)」
嬉しそうに話す瑞鶴の横で黒い笑みをうっすらと浮かべる翔鶴に誰も気づかない。
「瑞鶴殿の言うとおり、ゼロ将軍は指揮官として、とても頼りになる方だ。ジェダイでなければ、生涯をささげる主として我が刀を預けられただろう」
「あら、高雄ちゃんがそれほど入れ込むなんて。益々、興味が出てきわぁ」
笑みを浮かべながら酒を飲む愛宕。
「貴方ほどの武人がそこまでの評価をしているなんて、興味深いですね」
「そういえば、ゼロって、重桜の出身なんだよねぇ」
扇子で口元を隠しながら思案する神通。
瑞鶴は思い出したように話す。
「へぇ、ジェダイで、重桜出身、どれだけの猛者か、興味があるな」
“力の川内”と言われるほどの猛者である彼女はゼロに興味を示す。
その興味は文字通り、ゼロの力という意味である。
川内と神通の話を聞いていた川内型の一人、那珂も興味深そうに耳をピコピコと動かしていた。
「(これは少し不味いかもしれない)」
魚の切り身を食べながら高雄は不安を感じた。
川内、神通は重桜の艦隊において切り込み役であり、主戦力の一角を担っていると言っても過言ではない。
そんな彼女がゼロに興味を示し始めている。
ジェダイで指揮官適性をもっているからということもあるのだろうが。
「(川内殿と神通殿の瞳がなんといえばいいのだろう、ベルファスト殿やホーネット殿のような危険性をはらんでいるような?)」
ちらりと、楽しそうに食事を楽しんでいる彼女達に警戒すべきかと悩んでいた高雄の横でパチンと愛宕が手を叩く。
「そうだわ、どうせだから、噂のゼロさんとやらを明日、見に行くというのはどうかしら?」
何気ない一言だが、室内の気温がぐぐんと下がったような気がする。
果たして、それに気づいたのは高雄と那珂くらいだろうか。
「名案ですね!瑞鶴の慕う殿方をみてみたいです!(もし、瑞鶴を傷物にしていたら、その時は……フフフ)」
「明日が楽しみですね(ジェダイで重桜、殿方として魅力があるかは置いておくとして……もし、役立つ人材であるならば、重桜で確保しておきたいですね)」
「そうだな(ここのところ退屈だったからなぁ、良い男だったら、同衾を考えるか)」
「楽しみです!(指揮官かぁ、色々とご教授してもらえるかもしれない!そうしたら川内姉さんや神通姉さんみたいに強くなれるかも!)」
様々な思惑を抱えながら彼女達は明日を楽しみにする。
その頃、ゼロがどうなっているのか知らないまま。
「温泉はとても良かったのです」
「あぁ、野生の狐が入っていたことに驚いたけれど」
「ゼロと一緒に入りたかったのです」
「流石に勘弁してくれ」
「どうしてです?相棒なら一緒でも問題ないはずなのです」
「いや、そういうわけにもいかないからな?」
「良く、わからないのです」
首をかしげる綾波にゼロは苦笑してしまう。
ふと、ゼロは歩みを止めた。
「ゼロ、温泉に入ったはずなのに、なぜか、寒いのです」
隣にいた綾波が自らの体を抱きしめるようにして震えている。
「綾波、それは――」
「ほう、ダークサイドの力を感じ取れる者がいるのか」
暗闇の中、木々のざわめきが聞こえる中から現れる者がいた。
圧倒的に感じられる暗黒面の力。
「お前、シスか」
「そういう貴様はジェダイか、よもやこんな辺境の地でジェダイと遭遇することになるとは、数奇な運命よ」
黒いローブで素顔を隠しているが暗闇の中でランランと輝く黄色い瞳がゼロを捉えて離さない。
「そうだな、まさか、故郷にシスがいるとは思っていなかった」
綾波を庇うようにしながらゼロが前に出る。
暗闇の中だというのに相手が笑っていることが不思議と理解できた。
シス独特の空気に綾波は飲まれ始めている。
「シスはどこにでもいる。貴様らが滅ぼしたと思うのは錯覚だ」
「そのようだね」
黒いローブの男が懐からライトセーバーを取り出す。
暗闇の中で赤く輝く刃を前にゼロは袖口に隠していたライトセーバーを起動する。
交差する赤と青の光刃。
暗闇の中で連続して交差していく刃。
「貴様、手加減をしているな?」
「どうだろうね」
――気付かれている。
ゼロは相手に対してニマーンというフォームを使っていた。
ジェダイが考案していたいくつかのフォームを組み合わせ、バランスよく発展させたフォームだが、クローン大戦開始時に実戦では力不足が露呈したフォームでもあり、器用貧乏なところがある。
相手の実力を見るために試しと使ってみたがあっさりと見破られたことから相手は相当の実力者であることがわかった。
「でも、こっちのセリフでもあるんだけど?そっちだって手加減しているのが丸わかりだ」
にやりと相手が笑う。
「今日は小手調べだ、ジェダイ……気をつけろ?闇はすぐそばにあるぞ」
赤いライトセーバーを振り回しながら襲撃者は闇の中へ消えていく。
敵の姿が見えなくなり、場を苦しめていた威圧感がなくなったことからライトセーバーの刃を収納して懐へ仕舞う。
「綾波、大丈夫か!」
ゼロは後ろで荒い息を吐いている綾波へ声をかける。
「うぅ、ふぅ」
「無理するな。ゆっくりと、ゆっくりと呼吸するんだ」
綾波の背中を撫でるようにしながら彼女へフォースを流す。
場の空気に呑まれていた綾波だが、徐々に落ち着いてきたのか顔色がよくなった。
「もう、大丈夫なのです」
立ち上がろうとした綾波はバランスを崩しそうになってゼロが咄嗟に抱きかかえる。
「ごめんなさい、です」
「シスに遭遇したんだ。仕方ない……抱えるぞ」
ゼロは綾波を両手で抱きかかえる。
所謂、お姫様抱っこだ。
驚く綾波の意見を聞かずにゼロは夜道を歩いていく。
とても彼女が軽くて少しだけ心配した。
「ゼロ、一緒に寝てほしいのです」
小屋へ戻って就寝の準備というところで綾波がゼロの布団へ入り込む。
「了承する前に入って来るなよ」
ため息を零しながらも綾波が先ほどの戦いのことで震えていることを見抜いていた為にそれ以上は言わずに綾波の分のスペースを作る。
「綾波」
彼女の頭を優しく撫でながらゼロは真剣な声で問いかける。
「さっき、暗黒面の力を感じた時、どう思った?」
「とても、怖いと感じました。体が急に冷えて、震えが止まらず、綾波が綾波でなくなるような気分でした」
「ジェダイとシス、二つは異なる存在だが、根幹は共にフォースが関わっている」
「ゼロ?」
「ジェダイはフォースを通じて力を受けるがシスはフォースそのものを支配して力に変える。どちらもフォースがなければならないもの」
突然のことに戸惑う綾波。
ゼロは真剣な目で綾波を見る。
「暗黒面は冷たく、恐ろしい。故にジェダイは敵視する。危険だと、だが、俺はそれと向き合うべきだと思っている」
「どうして、です?」
「自分が感じたことに目を背けることは、自分を偽るという事だ。今は大丈夫でも、それはいずれ、自分自身という存在を薄くさせて、いずれ、当たり前のことを感じられなくなるだろう。だから、綾波、恐怖と向き合え、自分が感じたものから逃げないでほしい」
「難しくて、よくわからないのです。でも」
困惑しながら綾波はゼロの手を握り締める。
とても暖かくて、彼女にとって大事な存在。
彼の気持ちをフォースが綾波へ教えてくれる。
にこりと綾波は微笑む。
「綾波は自分を偽らないのです」
ゼロは満足したように綾波の手を握り返した。
綾波は嬉しそうに握り締めて眠りにつく。
「殿の為に役立てないというのならハラキリしかありません」
朝早くから面倒なことになった。
小屋の外に出て顔を洗おうとしたゼロの前にいるのはフォース・マインドで無理やり帰宅させた龍驤だ。
彼女の瞳は光を灯さず、片手に小刀を握り締めて、腹をむき出しにしている。
セップクという重桜において存在した風習があった。
龍驤はそれを実行しようとしている。
「やめろ、龍驤」
「止めないでください。殿に仕えると言っておきながら、呑気に家へ帰った某など、ハラキリをして詫びるが!」
どうやらフォース・マインドで帰らせたのは悪手だったらしい。
失意のどん底に沈んでいる龍驤をこのままにしておくと本当にハラキリしかねない。
「殿としての命令だ。やめろ」
小刀を握り締めている龍驤の手を上から掴む。
驚いたようにこちらをみる彼女の瞳と目が合う。
「と、殿?」
「俺に仕えるというのならこれだけは守れ。命を粗末にするな。戦うというのなら必ず生き残れ、これは俺の仲間達に約束していることだ」
「……」
龍驤から小刀を取って懐へ仕舞う。
「約束できるか?」
「はい!殿の為に!」
先ほどまで沈んでいた姿とは思えないほどキラキラした表情でこちらを見上げてくる龍驤。
とりあえず、今の状況からは脱出できた。
次は。
「じーーーーなのです」
小屋のドアから冷めた瞳でこちらをみてくる綾波をどう説得するかである。
「殿の手作りご飯!おいしいです!」
「おいしいのです」
「まぁ、ただ米を炊いて、準備しただけなんだが、そういってもらえると、嬉しいかなぁ?」
小屋の中で朝食を作ることで綾波には許してもらった。
尤も、龍驤が別に綾波と張り合うどころか、先輩として敬っていたことからあっさりと解決してしまう。
おいしそうにご飯を食べる龍驤。
怒っていた綾波だが、今は嬉しそうに味わっている。
とにかく、問題はひとまず解決。
「ゼロは、今日どうするのですか?」
「殿は今日も戦うのですか!」
「二人同時に話しかけないでくれないか?聞き取れないから」
「ごめんなさい」
「申し訳ありません」
「今日は予定がないから、街を見て回るつもりだ」
「そうなのです?」
「あぁ、昨日で俺の試合は終了したからな、他の連中の勝敗で明日の試合数が決まる」
それまでに重桜を見て回りたい。
もう一つ。
「(シスの暗黒卿、師匠なのか弟子なのかわからないが、奴がどこに潜んでいるのか辺りをつけておきたいということもある)」
「では、殿の案内はこの龍驤が務めましょう!」
龍驤先導の下、重桜散策が決定した瞬間だった。
「ところで、ゼロ」
「うん?」
ローブで素顔を隠しているゼロへ綾波が問いかける。
「どうして、素顔を隠しているのです?」
「絡まれることを防ぐためかな」
肩をすくめながらゼロと共に歩く綾波。
龍驤が色々と話をしてくれている横で自分が出ている大会で、自分のことをよく思っていない連中に闇討ちをされたことを話す。
話を聞いた綾波は酷く憤慨している。
「酷いのです、綾波がいればボコボコにしてやったのに」
「ま、あの程度なら問題はないよ。問題があるとすれば……シスの暗躍だ」
「何か感じるのです?」
綾波に問われてゼロは首を振る。
「クローン戦争による勃発からフォースで未来を読み取ることが難しくなっている。未来は、だけど、この重桜を暗く、冷たい何かが覆い始めている。綾波、油断はしない方がいい」
「そうだな、こうして背後から奇襲を受ける可能性もありえる」
「ゼロ!」
「殿!?」
二人の悲鳴が響く中、振るわれる一撃を見ずに受け止める。
腕に走る重たい感覚。
一瞬だけゼロは顔を歪めながらも振り返った。
「流石はジェダイということか……」
「いきなり背後から襲い掛かるっていうのは勘弁してほしいなぁ」
「加賀先輩!?」
龍驤が驚きの声を上げる。
加賀は表情を変えずに龍驤をみた。
「龍驤、貴様、今日は空母の演習があったはずだ」
「!!」
「その時間が近づいているぞ」
「あぁ、それは」
「行ってきていいよ」
龍驤へゼロは優しく告げる。
「龍驤は重桜の艦船だ。重桜に属するものとしての責務を果たしておいで」
優しく龍驤の肩へ触れながら気持ちを落ち着かせるためにフォースを送り込む。
焦燥していた龍驤は落ち着いたのか、敬礼する。
「龍驤、行きます!殿、成果を楽しみにしていてください!」
「行ってらっしゃい」
去っていく龍驤。
入れ替わるように二人の艦船がやって来る。
夕立と雪風だ。
「見つけたぞ!綾波!」
「美味しい饅頭屋を見つけたのだ!」
二人は綾波の左右を掴むと歩き出す。
「え、綾波は……」
「いいよ」
ゼロが頷いたことで二人の艦船は笑顔で綾波を連れていく。
そうして、残されたのはゼロと加賀の二人だけ。
「騒がしい連中だ」
「元気な証拠だよ」
ちらり、と加賀はフードに隠れているゼロの顔を見る。
風に揺れてみえるゼロは笑顔だ。
「ありがとう、龍驤を呼びに来てくれて」
「遅刻すれば、それだけ姉さまの機嫌が悪くなる」
「姉?」
「何でもない」
ぷいっと視線を背ける加賀。
ゼロはそれ以上を聞かない。
歩き出したところで隣に気配を感じて振り返った。
「あれ、こっちに用事?」
「違う、私は貴様に用事があるんだ」
「俺に?」
「そうだ。この後、貴様は何か用事があるのか」
「街の散策の途中かな?」
龍驤が率先して案内をしてくれていたが、彼女は演習の為にこの場にいない。
綾波もいなくなったが、一人で重桜を見て回ろうかと考えていた。
「そうか、では付き合おう」
「え、加賀さん、予定は?」
「ない、演習の指揮は姉……赤城がとることになっている」
「そっか」
「…………気になるか?」
「え?」
加賀は半眼でこちらをみている。
その顔は気に入らないという表情をしていた。
「赤城が気になるのか?」
「えっと、そういうことはないけど……もしかして、加賀さんと赤城っていう人は険悪な関係?」
「そんなことはない。ただ、お前が赤城を気にするのか知りたかっただけだ」
「あ、そう……そういうわけじゃないよ」
「ならいい」
加賀は沈黙する。
話題を探そうとした時に懐の通信機が鳴り出す。
「こちらゼロ」
『こちら、アソーカ、あぁ、マスターゼロ、少し問題が』
「問題?」
アソーカの言葉にゼロは首を傾げた。
思った以上に重桜編の筆が進まない。
うーむ、大事な展開だからだろうかぁ、とにかく、頑張ろう!
あ、メダロット始めました。
この話のキャラクター設定は
-
必要
-
不要
-
もっとヤンデレを増やせ、本編はよ