転生者だけど、前世の記憶を喪失している上にジェダイの騎士で指揮官になっています(白目) 作:断空我
アニメのアズールレーンをみたせいか、加賀さんにヒロイン属性ありだなぁと思うようになるこの頃、まぁ、本編の重桜編もヒロイン、加賀になりつつあるし(ボソッ)
放課後。
鞄を手に速攻で教室を出る。
「どこへいくのですか!」
「逃がしませんよ!」
廊下に繋がる出口をニーミさんとジャベリンさんが封鎖していた。
甘い。
僕は窓から外へ飛び出す。
「あ!」
「何という事でしょう!?」
ここは一階だったのでそのままグラウンドを抜ければいい。
後ろで叫ぶニーミさんとジャベリンさん。
慌てて、窓から追いかけてようとしたけれど、教師に止められて、渋々、廊下から追いかけてくる。
捕まったらどうなるのかわからないけれど、恐ろしいことになるのは容易に想像できる。
「零!こっちこっち!」
必死に校門を目指していた僕にクリーブランドさんが手を振る。
「急いで早く!」
このまま逃げていてもいつかは体力切れで僕の方がダウンしてしまう。
凶と出るか吉と出るかわからないけれど、ここは飛び込むことにした。
クリーブランドさんの方へダッシュで中に入り込む。
少ししてドアを閉じる。
「逃がさない、必ず捕まえますよ!」
「チョコを食べさせて、食べさせて、そして、そして」
扉の向こうからいつもと比べ物にならないくらい低い声を放つ二人。
「もう、大丈夫だよ」
声が聞こえなくなってクリーブランドさんが言う。
僕は安心したように座り込んでしまった。
「大丈夫かい?」
「まぁ、その、全力疾走したから」
「そうみたいだね、汗がたくさん、出てる」
クリーブランドさんは笑いながら僕の頬へ触れた。
「あ、汚いから」
「そんなことないよ。零の体で汚いところなんて一つもない、あぁ、本当に」
ぴったりと体を寄せてくるクリーブランドさん。
そのまま離れようとするけれど、どんどん寄せられて、気付けば壁際だった。
「ちゅ」
優しく啄むようなソフトなキス。
すぐに離れるとはにかんだ笑みをクリーブランドさんが浮かべていた。
「しちゃったね」
「え、あぁ」
驚いている間に再びキスされそうになって両手で抑える。
「なんで?」
「え?」
僕の両手を掴んでクリーブランドさんが見上げてきた。
その瞳は何も映していない。むしろ、ドロドロに濁っているように思えて体が動けない。
「私達、恋人同士なんだから、キスくらい当たりまえじゃないか、それをどうして、止めるの?」
「え!、こ、恋人!?」
彼女の言った言葉が間違いじゃなければ、恋人だといった。
けれど、僕は彼女に告白したことも、その覚えもない。
「えっと、それは、何かの間違いじゃ」
「そんなことないよ、キミは私の告白を受け入れた。だからさぁ」
ゆらりと立ち上がった彼女がトンと横へ突き飛ばす。
突然のことに呆然としていた僕は堪える暇もないまま、敷かれていたマットの上に倒れてしまう。
「え、何を」
「ねぇ、シよ」
「へ!?」
言葉の意味を理解したところで既に手遅れだった。
両手を頭上で拘束されてしまう。
周りを見ると彼女が事前に用意しておいた手錠やら錠剤?らしきものなどが置かれている。
あの錠剤が何なのかはわからないが危ないものなんだろうなぁと思う。
「クリーブランドさん、これはよくないよ、すぐに」
「よくないなんてことないよ!私と零は付き合っているんだ。次のステップに進むだけ、大丈夫!私も、は、はじめてだけれど、ちゃんとリードし、してみせるから!」
頬を赤くしながら彼女は着ているシャツのボタンを一枚一枚、脱いでいく。
オイゲンさんやベルファストさんほどの巨乳というわけじゃないけれど、バスケットボールなどで鍛えて無駄な肉がない姿は別の意味で可憐だった。
勿論、その子と今からスルという事態に僕の頭もすこしばかりおかしくなっているらしい。
「えへへ、私に反応してくれているね」
ズボンを脱がされてみえた僕のモノをみて、妖艶な笑みを浮かべるクリーブランドさん。
いつもの活発さを含んでいた笑みに僕は心臓が高鳴るのを感じた。
そのまま彼女へ手を伸ばそうとした時。
「斬る」
音を立てて分厚いドアが斬られた。
「え、な、何が」
「チッ」
クリーブランドさんが舌打ちして瞬時に艤装を構える。
さり気なく僕を守るように前へ立っているから異性の人気も高いんだなぁと思う。
舞い上がる土煙の中、キラリと抜いた軍刀を鞘へ戻す人物。
白よりの銀髪で黒い重桜のセーラー服、頭部でピコピコ揺れる獣耳、無表情の筈なのになぜか怒っているようにみえる表情。
「ま、摩耶さん」
「探したぞ、零」
「何か用事?」
「お前に用事はないさ。そこにいる男に用事がある」
無表情の摩耶さんが一歩、踏み出すと音を立てて主砲をクリーブランドさんが構えた。
「これ以上近づくなら撃つよ!」
「やってみるといい。痛い目を見てもらうことになるぞ」
「警告は、したよ!」
音を立てて撃たれる砲弾。
直撃したら普通の人は語るまでもない。
しかし、摩耶さんはあっさりと手にしていた長い刀で斬る。
両断された砲弾は地面に音を立てて落ちた。
「無駄だよ、今ので見切ったから」
「がっ」
あっという間に回り込んだ摩耶さんの手によってクリーブランドさんの意識が落とされる。
「どこに行くの?」
「えっと、帰ろうかと……」
「丁度いいね、こっちも用事があるんだ」
笑みを浮かべているはずなのに余計なことをすればどうなるかわかっているな?と言われているようにみえた。
「全く、今日が何の日かわかっているのか?」
「えっとぉ」
「まぁいい、連れていく」
「あ、ちょっと」
抱きかかえられる。
抵抗する暇もないまま信じられない速度で倉庫から連れ出された。
そのまま重桜の寮へ連れていかれた。
「って、寮だよね!?何これぇ!?」
摩耶さんに連れていかれた場所は薄暗く、複数の照明があるだけだ。
そして、僕は縛られて宙に浮かされている。
足もとでぐつぐつと煮えたぎっている何かがあった。
「え、何これ」
「ちょこれーとですわぁ」
足もとにゆっくりと現れるのは天城さん。
手の中の傘を回しながらにこりと笑みを浮かべている。
「あ、天城寮長さん、これは一体」
「今日はばれんたいんでーということをお聞きしまして、どうせなら身も心も私達のちょこれーとを味わってもらうと思いまして」
「まして?」
「今からちょこれーとのなかで沈んでもらいます。あぁ、安心してください?この後はしっかりと天城がケアをしますから」
「おかしい!これはおかしいよ!流石の僕でも間違っているとはっきりと言える!!」
「さ、はじめましょう」
「ちょ、まっ!?」
最後まで言い切る前にチョコレートの中へ落とされた。
その後、なぜか、天城さんにおいしくいただかれたことはいうまでもない。
「無事に生きて帰れた……」
あの後、隙をみて脱走することに成功したけれど、全身がベタベタする。
風呂に入って体を綺麗にしよう。
そう考えて玄関のドアを開ける。
「待っていたわぁ」
「部屋を間違えました」
「あっているわ」
閉めようとしたら彼女の獣のような口の艤装が僕の両手を捕まえる。
じたばたと足を動かすも離してくれる気配がない。
「ちょっと、オイゲンさん、何を!?」
「ナニをするのよ?」
笑みを浮かべながらぺろりと僕の頬をオイゲンさんが舐める。
「まずは重桜の匂いを落としましょうか……体中から匂っているから少し不愉快だわ」
機嫌の悪そうな彼女と一緒にお風呂へ入る。
拒否権?
そんなものあるわけがない。
僕は大人しくして早く終わることを望むだけだ。
「さぁ、夜は長いわよ?」
笑みを浮かべるオイゲンさんは途中から上機嫌だった。
おまけ
「ご主人様」
任務を終えて一息ついていた俺のところへベルファストがやってくる。
「なんだ?」
「今日は何の日か知っておりますか?」
「バレンタインデーだろ?」
「その通りです。そこで陛下からチョコレートが届いております」
「後で確認するよ」
「それと、私もチョコレートを用意しましたわ」
「……あ、報告書の作成を」
「逃がしませんよ?」
逃走しようとしたところでベルファストが後ろから抱き着いてきた。
背中の柔らかい感触、首元にかかる吐息。
「さぁ、部屋へまいりましょう。チョコにあう紅茶も用意しております」
ずるずると引きずられていく。
周りにいたクローン達は助けるどころか「楽しんでいますね?」と揶揄ってくるばかりだ。
この部隊を率いてからそれなりの月日が過ぎている。
彼らも大分、人間らしいところが出てきたな。
「現実逃避したところで、解決するわけではありませんよ?ご主人様、さぁ、メイドのベルファストの愛情がこもったチョコレートを味わってください」
これが夢だったらなぁと心の中で思う。
まぁ、ベルファストが笑顔だし、いいかな?
この話のキャラクター設定は
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必要
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不要
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もっとヤンデレを増やせ、本編はよ