※この作品はR-18です。

転生者だけど、前世の記憶を喪失している上にジェダイの騎士で指揮官になっています(白目)   作:断空我

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次回の更新は早いうちにしたい。

エロは少なめです。


部隊編成編 兵士の第一歩

 

「隣、よろしいかな?」

 

「将軍!」

 

 隣にいたのがジェダイの騎士であることに気付いて慌てて立ち上がろうとしたがやんわりと止められてしまう。

 

「今の俺は私的な要件でここにいるからそんなかしこまらなくていい。ただのゼロとして接してほしい」

 

「は、はぁ」

 

 突然のことに戸惑いながらヘヴィは腰を下ろす。

 

「はじめまして、俺はゼロだ」

 

「自分はCT」

 

「あぁ、クローンとしての型式はいいよ、呼び合っている名前があるだろ?そっちでいい」

 

「……ヘヴィといいます」

 

「そうか、ヘヴィ、よろしく」

 

「いえ」

 

 ジェダイの騎士というのは平和を守るための集団であり堅苦しいというイメージを持っていたヘヴィはゼロの笑顔に毒気を抜かれたような表情を浮かべてしまう。

 

「それで、将軍、話というのは」

 

「実は、ここへきたのはトルーパーを勧誘するためなんだ」

 

「え?」

 

 突然の話にヘヴィは戸惑いの声を漏らす。

 

 勧誘?

 

 どういう意味だとヘヴィは考える。

 

 ここを卒業したトルーパーたちは様々な前線基地に配置されてセイレーンと戦うこととなる。実戦を経験していない兵士の勧誘など、何の意味があるのだろう。

 

「勧誘、ですか?」

 

「そう、勧誘……実は、ある特殊部隊を結成することになってね、そのための仲間を集めているところなんだ……」

 

「そうであれば、最前線で戦っている優秀な兵士がいるはずです。貴方の目の前にいるのは成績の悪いトルーパー候補生ですよ」

 

「そうかな?」

 

「え」

 

 ヘヴィの言葉を否定するような発言に目を丸くした。

 

「いや、しかし、候補生の中で優秀な連中は」

 

「確かに、キミ達は歴戦の兵士と比べるとつたないところはある。けれど、歴戦の兵士になくて、キミ達にあるものがある」

 

「俺達に、あるものですか?」

 

 戸惑うヘヴィにゼロは頷いた。

 

「キミには興味がある。次回の卒業演習、楽しみにしているよ」

 

「将軍!」

 

 声をかけようとしたヘヴィにゼロはにこりとほほ笑む。

 

「ヘヴィ、兵士に拘る前に周りに目を向けた方がいいよ」

 

 最後の言葉の意味を理解できないまま、ヘヴィを置いてゼロは去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と気にかけているようだな」

 

「レーベ」

 

 通路に出たところで腕を組んで待っていたのは鉄血の駆逐艦 Z1ことレーベ。

 

 彼女は不敵な笑みを浮かべながらこちらへやってくる。

 

「候補生で優秀な奴は沢山いるぜ?その中でどうしてアイツに声をかけた?」

 

「気になるの?」

 

「当然だ、俺のイブが気に掛ける相手だ、俺も気になる」

 

「その、会う度に聞くけれど、イブってなんなのさ?」

 

「イブはイブだ」

 

 笑顔を浮かべながらZ1が腕を掴んでくる。

 

 彼女は小さい、それを面と向かって言うと怒るが俺の腹くらいまでしかない。

 

 そんな彼女に手を引かれて誰もいない部屋に入る。

 

「なぁ、イブ、オレに隠し事をしていないか?」

 

 部屋に入ったところで無理やり膝を地面へつかされて目線を合わさせられる。

 

「隠し事?ないけれど」

 

 覚えがなくて尋ねる。

 

 すると目を細めるZ1。

 

 あ、これは嫌な予感がするぞ。

 

「イブ、悲しいぞ、オレに隠し事をしているお前をこうして尋問しなければいけないなんて」

 

「だから、俺は覚えが」

 

 最後まで言う前に口をふさがれてしまう。

 

「チュッ、チュウウ」

 

 唇に吸い付くようにZ1がキスをしてくる。

 

 離れようとしたが既に遅い、後頭部を両手で掴まれて逃げられないようにされた。

 

 抵抗しようとしたが無理やり口内に侵入してくる舌。

 

 抗う暇もないまま、蹂躙されていく。

 

「フフッ、久しぶりのキスはおいしいな」

 

「レーベ、何度も言うが、こういうことは」

 

「まだいうか」

 

 やんわりと止めようとしたところで再びキス。

 

 ジュルジュルと唾液で口の周りがベトベトにされていく。

 

 さらに彼女の手は下腹部をまさぐっていく。

 

 服越しだが、的確にじっとり、じわじわと追い詰めるような動きだ。

 

「言いたくないならオレの口から言ってやるよ。あのちっさい駆逐艦のことだ」

 

「綾波、のこと?」

 

「あぁ、お前の相棒はオレの筈だ。どうして、お前の傍にあんなチンチクリンがいる?」

 

 誤解のないように伝えておくが俺はZ1と共に行動した回数は一回しかない。

 

 それなのに、会う度に彼女は「相棒」や「イブ」という言葉を使ってくる。

 

 こうしたキスなどをしてくるフネはかなり多い。

 

 ほとんどは躱しているのだが、“こういう不意打ち”に俺は弱いらしい。

 

「そこまでですよ」

 

 部屋の扉が開かれて絶対零度の視線を向ける天城と目が合う。

 

「チッ、邪魔が入ったか」

 

「ここで砲撃を受けたくなければ今すぐ部屋を出ることをお勧めしますよ」

 

 天城の視線に不利だと悟ったZ1は耳元で「またな」と囁いて出ていく。

 

 彼女がいなくなって残されたのは俺と天城の二人だ。

 

「感心しませんね」

 

「ごめん」

 

「貴方はジェダイで指揮官適正を持つ希少な存在です。警戒はすべきと前に教えたはずです」

 

 天城の言葉に縮こまるしかない。

 

「お説教はここまでです。夜に私の部屋に来てください。大事なお話があります」

 

「あぁ」

 

 頷いて部屋を出る。

 

「ゴホッゴホッ、夜が楽しみですね」

 

 小さくせき込みながらも天城は妖艶な笑みを扇子の隙間から浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤバイなぁ」

 

 この調子だと部屋に行けば天城に食われてしまう。

 

 その未来が嫌でも理解できる。

 

 天城やウォースパイト、出会うフネの好意は嫌というほど伝わっていた。

 

 彼女達だけじゃない、出会った者達のほとんどが愛の告白まがいのことをしてきている。

 

 だが、それを俺は受け取れない。

 

 ジェダイの騎士だから、というわけではない。

 

 ジェダイ・オーダーに人を愛してはいけないという掟が存在した。しかし、それは新たな争いを呼ぶ可能性があるという事で一年前に廃止された。

 

 今はジェダイであろうと恋愛はできる。

 

「俺は、最低だな」

 

 平和を守るためのジェダイの騎士でありながら彼女達の気持ちに応えようとしない。

 

 傍から見ればこんなのクズでしかないだろう。

 

「おやおや、夜空を見上げてため息というのはまだ年が早すぎるんじゃないのか?」

 

「99号か」

 

「掃除が終わってね、時間があるなら付き合ってくれや」

 

 99号の手には配給品の栄養ドリンクが握られていた。

 

「そんなものを飲むくらいなら酒でもどうだい?」

 

「おぉ、あるのか?」

 

「俺が持ち込んだものがある……一人でいても暗いし誰かと飲みたい気分だ」

 

「だったら、もう一人、連れてきてもいいかな?」

 

「うん」

 

 自室で飲むかということになったけれど、99号が空き部屋をみつけてくれたのでそこで飲むことになった。

 

「あ、将軍……」

 

「いやぁ、さっきぶりだねぇ」

 

 何とも言えない空気が俺と連れてきたクローン、ヘヴィの間に漂う。

 

「おや、二人は面識ありだったか?」

 

 さっき意味深な話をしたばかりでございます。

 

 言葉を飲み込みながら俺、99号、ヘヴィという形で机を囲む。

 

 綾波がいなかったことから持ってきた荷物から取り出す酒瓶をみて99号が口笛を吹く。

 

「この場で嗜好品が飲めるとは思いませんでした」

 

「まぁ、ここは兵士を養成するところだからね、娯楽自体も最低限のものに抑えられている」

 

「わしも酒なんか、何年ぶりだろうか」

 

 グラスに酒を注いでいく。

 

「じゃあ、乾杯」

 

 俺の音頭で三人は酒を飲む。

 

 ぐびっと飲んだヘヴィは顔をしかめた。

 

「これが、酒、ですか!ぐ」

 

「まぁ、慣れないときついかもね」

 

「いやぁ、久しぶりですわ。酒を飲んだのはゼロと最後に語り明かした時以来だ」

 

「将軍と?」

 

 不思議そうにヘヴィがこちらをみる。

 

「俺は前にここへきたことがあったんだ、クローンのことを知るためにね」

 

「知るため?」

 

 今でも鮮明に思い出せる。

 

 まだ、俺がパダワン、ジェダイマスターの弟子だった頃にクローン技術について精査すべく立ち会っていたのだ。

 

 その時にクローン兵士になれなかった99号と知り合った。

 

 彼のおかげでクローンという存在について偏見もなく接することができるようになったといえよう。

 

「将軍にそんなことが……」

 

「短い時間だけど、99号と接した時間は俺の人生にかなり影響を与えてくれたよ」

 

「影響……クローンが将軍に」

 

「ヘヴィ」

 

 一口、飲んでから俺は話す。

 

「クローンとか人とか、ジェダイとか関係ない。キミはキミだ。ヘヴィ、君自身はどうありたい?」

 

「自分が?」

 

「クローンは兵士という道しかない。その道から外れるという事は存在意義を失うという事に等しいだろう、でも、ここにいる99号だって、兵士ではないけれど、自分のやれることを精一杯やっている」

 

「兵士だけが道ではないと?」

 

「そうじゃない、他の道を示されてもキミが兵士という道を選べるか?俺はそれをキミへ問いかけている」

 

 さっきまでと一変した真剣な表情で問いかけたことだろう、ヘヴィは目を逸らす。

 

「酒を飲み過ぎたみたいだ……これで失礼するよ、酒は99号、あげるよ」

 

「ありがたい!」

 

 嬉しそうに瓶を受け取る99号。

 

「じゃあ、また」

 

 ひらひらと手を振って後にする。

 

 申し訳ないがここは年功者である99号へ任せるとしよう。

 

 去り際にウィンクしていたからなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「驚いただろ?」

 

 ゼロがいなくなってから99号はグラスを片付けながらヘヴィへ声をかける。

 

「あぁ、まさか兵士以外の道があるなどと」

 

「多くのジェダイがこの施設へ足を運んできたことがあるがあんなことをいったのはあの人だけだった」

 

 ヘヴィの顔は険しい。

 

「本当にあると思うか?そんな道が」

 

「お前さんの目の前にいるだろう?兵士としての資格がなかったばっかりにここで掃除をしている奴が……まぁ、わしからすれば、チャンスがあるのにそれを捨てようとするのはどうかと思うがね」

 

 99号はヘヴィの両頬へ触れる。

 

「ヘヴィ、お前さんはまだ兵士になれる可能性がある。将軍は確かに別の道を示しはしたが、チャレンジしてから考えることもできる。なのに、今のお前さんは揺れている。その程度の覚悟なのか?お前の兵士になりたいという気持ちは!」

 

「そんなことはない!」

 

 手を払いのけるようにしてヘヴィは立ち上がる。

 

「俺は必ず兵士になる!そして、あの人にはっきりといってやる!これが俺の道だと!」

 

「その意気だ!」

 

 パチンと99号が手を叩く。

 

「ヘヴィ、お前さんは必ず兵士になれる!」

 

「……アンタに言われてもなぁ」

 

「何を言う、ここを卒業した沢山の兵士をみてきているんだ!目だけは誰よりも自信がある!」

 

 ヘヴィは苦笑する。

 

「俺に何が足りないのだろうか」

 

「周りを見る目だ」

 

「え?」

 

 99号の言葉はとても力がこもっていた。

 

「お前は周りを見れていない。自分のことに一杯で指揮が遅れている。だから、いつも負けているんだ」

 

 力説する彼の言葉にヘヴィは考える。

 

 そして、

 

「99号、頼みがある」

 

 この日からヘヴィは99号から様々なアドバイスを受けることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後、ヘヴィたちの兵士認定のための卒業試験がはじまる。

 

 演習場を見渡せる位置にゼロや綾波、天城、ウォースパイトの姿があった。

 

 ゼロが視線を向けると天城が開始の合図を告げる。

 

 次々とトルーパーたちがクリアしていく中、最後にヘヴィ達のチームの番となった。

 

「ほぉ」

 

 チームの顔ぶれをみたゼロが小さく声を漏らす。

 

 指導をしてきたZ1も何か感じるところがあったのか興味深そうに目を細めていた。

 

「行くぞ!」

 

 開始の合図とともにヘヴィ達が動き出す。

 

 トルーパーを妨害しようと訓練用のドロイドがスタンモードの攻撃を仕掛けてくる。

 

 ヘヴィが迎撃をしていく。

 

 一定時間が経過したことで新たな敵が出現するが。

 

「エコー、ファイブス!」

 

 ヘヴィの指示で待機していた二人がすぐに撃退していく。

 

 そうしている間にフラッグのあるタワーへ到着する。

 

「おい、ないぞ!?」

 

「バカな、これじゃあ、試験は失格だ」

 

 タワーに到着したところでハプニングが起こる。

 

 装備としてあったアンカーガンがなくなっていたのだ。

 

「ハプニングがあったみたいです。これは中止にすべきでは?」

 

「そうね」

 

 ラングレーの言葉にウォースパイトも同意する。

 

「いや」

 

 二人の意見をゼロは首を振った。

 

「戦場では様々な予期せぬ事態が起きる。それをいかに解決するかというところも試験としてみるべきだ」

 

「……ゼロの仰る通り、ですね」

 

「だな、それに動き出した」

 

 ゼロに同意する天城。

 

 Z1は新たな展開にわくわくしていた。

 

「どうする!?」

 

「俺は踏み台にしてあがるんだ!」

 

 ヘヴィが壁に両手をつく。

 

 順番にあがっていき、ファイブスがヘヴィを引き上げる。

 

 器用にあがっていき、フラッグを掴んだ。

 

「タイムは!?」

 

 ヘヴィ達は一斉に表示されるタイムをみる。

 

 今回、参加したチームの中で最高記録達成の瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今宵、貴方達は兵士となります」

 

 白い装備に身を纏い、武器を握り締めているトルーパー。

 

 彼らは今日、兵士として各地へ配属されることとなる。

 

 兵士達は真っ直ぐに天城をみていた。

 

「戦場は貴方達が思う以上に過酷で時に残酷なものが待っているでしょう、ですが、共に戦う仲間がいることを決して忘れてはなりません。独りで戦っているわけではないのです」

 

 天城は一区切りして全員を見渡す。

 

「今宵、貴方達は兵士、クローン・トルーパーです。武運を祈ります」

 

 兵士達は敬礼をして行進していく。

 

 行進するトルーパーの中にエコー、ファイブス、カタップ、ドロイドベイト、そして、ヘヴィの姿もあった。

 

「振られたのです?」

 

「いや、先に仮設基地へ向かってもらうことにしたのさ」

 

 綾波は行進していく兵士たちの姿を眺めている横でゼロは嬉しそうに目を細めていた。

 

 あの後、ヘヴィはゼロの話を聞いて了承してくれた。一つ条件として彼の仲間も連れていくという事だったが問題ない、むしろゼロにとって好都合といえる話でもある。

 

「次はフネです?」

 

「そうだな、なぁ、綾波」

 

「はいです」

 

ゼロは綾波へ視線を向けながら尋ねる。

 

「俺と地獄まで付き合ってくれる覚悟はあるか」

 

「当然なのです」

 

 迷わずに綾波は答える。

 

「ゼロと一緒なら綾波はどこへだっていくのです」

 

 

番外編 どの陣営がいい?

  • ロイヤル(ベルファスト)
  • ユニオン(ヨークタウン)
  • 鉄血(アドミラル・グラーフ・シュペー)
  • 重桜(加賀or長門)
  • その他
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