転生者だけど、前世の記憶を喪失している上にジェダイの騎士で指揮官になっています(白目) 作:断空我
動くクリーブランドとか、ユニコーンとか、綾波達三人とか、
続きがとても楽しみですなぁ。
「ジャベリンです!あぁ、気になる子の前でどうしたらいいかわかんないって顔している!えへへへ~」
セーラーワンピースに紫色の髪の毛は手入れがしっかりと施されていて、頭上には王冠が可愛く見える絶妙な角度でのせられている。
手には細く鋭い槍が握られていた。
Jクラス駆逐艦、ジャベリン。
ロイヤルに属する艦船であり、今回のパーティーにも参加するのだという。
「嬉しいです!こんなところでジェダイで指揮官の適性があるって噂のゼロ将軍に会えるなんて!今日はもう最高の日になりそうです!」
「あ、そう」
「あ、サインいただけます?みんなに会ったことを証明するんです!私がいっても信じてくれないだろうし……」
「まぁ、それくらいは別にいいけれど……ところで、距離近くない?」
「そんなことないですよぉ!私と将軍ならこれくらいがベストです!」
絶対に違うと思う。
心の中で思いそっと離れようとしたが。
「駄目ですよぉ!えへへへ、幸せ」
白い手袋を脱いだ綺麗な手に握り締められる。
シミ一つない綺麗な肌だ。
「あー、ところでジャベリンちゃん」
「ジャベリンでいいです!あ、私もゼロさんって呼んでいいですか?」
「どーぞ」
この子、滅茶苦茶距離を詰めてくるんだけど。
「あれ?何か悩み事ですか?」
「まー、ね」
「でしたら、でしたら!このジャベリンに相談してください!」
「あー、いや、別に……」
「遠慮しないでください!」
駄目だ、こういうタイプに遠慮という文字はない。
諦めて俺は話すことにした。
部隊編成のこと。
艦船からの立候補が俺目当てで踏み切れないという事。
果たして俺なんかに務まるのかという不安。
「大丈夫です!」
俺の悩みをジャベリンはばっさりと切り裂いた。
「愛があれば大丈夫です!」
「……わけがわからん」
よくわからん答えで、という前置きがつくけれども。
「ゼロさんは考えすぎなんです!私達も、下心がないとは言い切れません。けれど、セイレーンからこの世界を守りたいという気持ちは本物です!」
「そう、か」
「何より会って、目を見て、ちゃんと話をしなければ始まらないと思います!」
ジャベリンの正論に俺は頷いた。
「そうだな……確かに」
俺は頷く。
「ジャベリンとも話してみて、最初は可愛い女の子かと思っていたがお転婆でお調子者だったし」
「えへへへ、って、それ!褒めてないですよね!?」
「褒めているから、安心してくれ、一応」
「最後の一言が台無しです!!」
頬を膨らませるジャベリン。
「悪かった、感謝はしているよ。ありがとう」
「そうですか?あ、これにサインをしてください」
「……なぁ、ジャベリン」
「はい?」
「それ、何?」
「ゼロさんのプロマイドです!手に入れるのに四時間もかかったんだから!」
「何でそんなのがあるの!?」
写真撮影なんて受けた覚えがないんだけどなぁ!?
疑問に思いながらも当たり前のように販売されているとジャベリンに言われてしまい、渋々だが、納得するしかなかった。
後でパーティーに参加するという事をジャベリンと約束して別れる。
別れ際に部隊編成の時は参加したいと力強い瞳で言われたことは頭の片隅へ入れておこう。
あのくらいの元気娘がいた方がいいかもしれない。
そんなことを考えていたからだろう。
背後からの不意打ちに反応が遅れてしまった。
「あれ?」
視界が真っ暗に染まった。
「うふふ、だーれだ?」
背後から感じる温もりと優し気な声。
フォースが相手が誰なのかを伝えてくれるが、それがなくても俺は相手がわかった。
「久しぶりだな、イラストリアス」
「正解で~す」
振り返ると流れるような白よりの銀の髪を左右に結って白いドレスに身を包んでいる女性。
ロイヤルの空母、イラストリアス。
ユニコーンの姉のような人物だ。
「元気そうで、安心しました」
「まぁ、一応は元気だ」
「そんな連れないこと言わないでください~、久しぶりの再会なんですよ?」
「悪いな」
謝罪しながらそのまま歩いていこうとしたらやんわりと腕を掴まれる。
「?」
「夕食のパーティーまで時間がありますので、お話しませんか?」
イラストリアスに言われて俺は近くのベンチで話をすることにした。
時間を潰すにはちょうどいいだろう。
クローン・トルーパー、ヘヴィは戦うために生み出された兵士である。
戦いの無いときは仲間達と訓練や娯楽を楽しむ。
今回、ロイヤルという初めて着た場所ということで子供の用にヘヴィは周囲を散策していた。
兵士としては何かが起こった時にすぐ対処できるようにという考えだが、ヘヴィとしてはみたことのない場所ということで少しばかり興味がある。
ジェダイのゼロと共に戦場を駆け抜けた期間は短いがそこで色々なものをみてきたことで好奇心というものがいつの間にか彼の中に生まれていた。
「ここで何をしているのですか?」
建物を眺めていたヘヴィに声をかけてきた者がいた。
振り返ると黒を基調としたメイド服、灰よりの髪に黄色のような瞳。
無表情ながらに警戒するような視線を感じ取った。
「すまない、パーティーとやらの開始に時間があったから周囲を散策していた」
「散策ですか?」
「あぁ、誤解を与えてしまったのなら申し訳ない」
「いいえ、シェフィールドはメイドとして仕事を遂行しようとしていただけです」
「そうか」
会話が途切れる。
「ところで」
ヘヴィは少し考えながら。
「メイドとは、なんだ?」
彼の質問にロイヤルの艦船、メイド隊の一員であるシェフィールドは限界まで目を見開いた。
「何故、こうなった?」
「エスコートお願いしますね?」
黒を基調としたパーティー用のスーツを身に纏った俺の傍で青を基調としたパーティードレスを纏ったイラストリアスが腕を絡めてくる。
話をしている間に時間が過ぎてしまい、イラストリアスの誘導によって共にパーティー会場へ向かうこととなってしまう。
別に誰かと向かうことは問題ないのだ。
ないのだが、
「こうやっていると私と貴方はどういう風にみられるのかしら?」
「さぁな」
「もう、つれないですね」
頬を小さく膨らませるイラストリアスだが、彼女につきあっている余裕はない。
何より。
「すっごい、視線が突き刺さっているのだが」
パーティー会場内は様々な料理、天井には豪華なシャンデリア。
そして、多くのロイヤル陣営の艦船がいる。
メイド服を纏っている者達から突き刺さるような視線が四方八方からきていた。
既にパーティーは始まっているようで同じようにスーツ姿のクローンの姿もある。
「ゼロ、こっちだ」
アナキンに呼ばれて向かうと彼の隣にパーティードレスを纏ったパドメの姿もある。
「ゼロ将軍、こちらはロイヤルの女王の」
「パドメ、自己紹介は私がするわ!」
頭に王冠を載せて、ステッキのようなものを握り締め、王の覇気のようなものを感じさせる少女。
「私がクイーン・エリザベスよ!庶民」
「……お初になります。俺はゼロ、ジェダイ・ナイトです」
「噂はこのロイヤルまで届いているわ!騎士でありながら指揮官としての適性も持っているそうね!」
「どうやら、そうらしく」
「つまり、いつかは私達の指揮官になるかもしれないということね!庶民!今からロイヤルについて学ぶかしら?」
「気持ちはありがたく受け取っておきます。その自分はこれからある任務を行うつもりなので、それが終わってからでよければ」
「そう!いつでも来なさい!ロイヤルはいつでも歓迎するわ」
「ありがとうございます。陛下」
クイーン・エリザベスは他に話しかけてきた人たちの対応へ向かう。
「彼女に気に入られましたね。ゼロ」
「そうなのか?」
パドメに言われて俺は首をかしげる。
はっきりいって、他の人と対応が同じように見えた。
「あらあら、ゼロは人気ものね」
「イラストリアス、いつまで俺の腕を抱きしめているんだ?」
「永遠に」
見た者は心を奪われそうな笑顔を浮かべるイラストリアス。
パドメは苦笑していた。
アナキンは面白いものを見つけたという風に助ける気配がない。
「では、ゼロ、一曲、踊ってくださるかしら?」
少し離れて手を差し出すイラストリアス。
会場内はいつの間にか音楽が流れてダンスがはじまっている。
踊りを知らないものも知っているものから教えられて踊りだしていた。
差し出された手を掴んで俺はイラストリアスと踊り始める。
ジェダイとして鍛えていたおかげというわけではないが相手に合わせて踊ることは苦ではない。問題があるとすれば、意図的なのか事故なのかわからないが胸を思いっきり体へぶつけてくることだろう。
普通の女性よりも発育している彼女の胸はドレスによってか、揺れたりしている。
男なら釘付けになっていただろう。
彼女と一曲踊ったところで会場の端へ移動する。
「お上手ですわね」
「まぁね」
置かれていたグラスのお酒をイラストリアスへ差し出す。
彼女は感謝の言葉を告げて一口。
「ねぇ、ゼロ」
「なんだ?」
ぐいっと距離を詰めてくるイラストリアス。
「このまま二人だけでどこかへいかない?」
「おいおい、何を言って」
「もう、女が誘っているのに答えないのは酷いわよ」
これはよくない。
嫌な予感がするぞ。
にこりとほほ笑みながらイラストリアスが顔を近づけようとする。
助けは意外なところからきた。
「お兄ちゃん!」
会場内をイラストリアスと同じく青を基調としたドレスを纏ったユニコーンがユーちゃんを抱えた状態でやってくる。
俺を見つけると嬉しそうにユニコーンが抱き着いてきた。
「見つけた!」
「おっとと」
受け止めるとユニコーンは怒っているように頬を膨らませる。
「ユニコーン、置いて行かれた!」
「ごめん、次は無いようにするよ」
「約束!」
「あぁ、約束だ」
「お兄ちゃん……」
「うん?」
もじもじと手を動かしながらちらちらとこちらをみてくるユニコーン。
困惑と期待というような感情をフォースが伝えてくれる。
「お兄ちゃん、ユニコーンと踊ってほしいの」
ユニコーンからのお誘いを俺は頷いた。
彼女に引っ張られてやってきた場所は会場の真ん中。
多くの視線が集まる中で俺とユニコーンは踊り始める。
身長差があって最初はつたない動きだったが、俺がペースを合わせていくことで段々と無駄のない動きになっていく。
一時間後、ダンス地獄から解放された俺は外のテラスへ来ていた。
アナキンが気を利かして外に繋がる入り口をふさいでくれているが時間の問題かもしれない。
未だに俺を探している人達がいる。
俺とダンスをしようという事だろう。あのメイドことベルファストも狙っていることは嫌でも分かった。
「……怒っているか?」
「ゼロは人気者なのです」
いつものようにみえるが綾波の機嫌はかなり悪い。
やってきた彼女の手にはグラスが握られていた。
「飲む、です?」
「あぁ、少し喉が渇いていたんだ」
受け取って、口に含む。
「綾波と間接キスです」
飲んだドリンクを吹き出す。
「おっ、ごほっ、何を言いだすんだ」
「ゼロは人気者なのです。こうでもしないと綾波は埋もれてしまうのです」
距離を詰めてきた綾波は俺の指を小さな手で掴んでくる。
「綾波は……戦うことしか知らないのです。そんな綾波はゼロに忘れられることが怖いのです」
「俺は忘れる事なんてしないさ」
「……本当、です?」
「綾波、踊らないか?」
不安そうにこちらをみてくる綾波へ俺は提案する。
綾波はいつもの重桜のセーラー服ではない、黒と白のパーティードレス。
ポニーテールにした髪型は変わっていないがよくみるとうっすらと化粧をしていた。
手を差し出す。
「俺と一曲、踊ってくれませんか?レディ」
「……喜んで、なのです」
握り締めてくれた手を掴んでゆっくりと誰もいないテラスで二人だけ踊る。
後にして思えば、ドラマみたいな展開だな、と心の中で思ったのは内緒だ。
翌日。
「どうして、こうなった!?」
次の任務へ赴くため、ガンシップでロイヤルの前線基地を後にすることになった俺達。
その前で優雅にロイヤル式の挨拶を取るものがいる。
「不束者ですが、よろしくお願いします」
にこりと笑顔を浮かべながら近付いてくるのはベルファスト。
「一応だが、どうしてここに?」
「陛下から貴方の付き人としてしばらく行動するように仰せつかりました。これからは貴方のメイドとして手取り足取り……そう夜の相手も行う所存です」
「最後は不要だ!」
「メイドのシェフィールドです。これから貴方にメイドというものを徹底的に教え込む所存です」
「よろしく、頼む」
離れたところでヘヴィがシェフィールドに詰め寄られていた。
戸惑っている彼に仲間達はからかっていたがシェフィールドにみられると蜘蛛の子を散らすように離れていく。
それでいいのか?クローンたち。
「これから毎日が楽しみですね、ご主人様」
にこりとほほ笑むベルファストの言葉に俺は乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
まぁ、仕方ない。
「一気に大所帯になったのです」
「そうだな、まぁ、色々と慣れないことだから手探りでやっていこう。綾波」
「はいです」
「着いてきてくれるか?」
「当然なのです」
番外編 どの陣営がいい?
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ロイヤル(ベルファスト)
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ユニオン(ヨークタウン)
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鉄血(アドミラル・グラーフ・シュペー)
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重桜(加賀or長門)
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その他