※この作品はR-18です。

【モンハンR_18】リンちゃんの災難   作:小鴉丸

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ランゴスタ

 壮大な自然が広がるこの密林というフィールド。そこに私はあるクエストで足を運んでいた。

 いつもなら目標のモンスターを探し、狩りに行くのだが今回は少し違う。

 

 ゆっくりと生い茂る草をかき分けながら歩く。神経を研ぎ澄ましある音が聞こえるまで、ゆっくり……ゆっくりと……。

 

「──ふっ!」

 

 その音(羽音)と共に不規則な動きで背後に回り込んだ虫──ランゴスタを双剣で斬る。

 

「っ──はぁっ!」

 

 今度は身軽な防具を生かしジャンプをしながら空中に浮かんでいたランゴスタを叩き斬る。

 

「…………ふぅ」

 

 そんな作業を何回繰り返しただろう。正直言って数えたくないし、数えようと思わない。

 

 ただ心の底から言える事が1つだけある。それは──。

 

「毒けむり玉……持ってくればよかった……」

 

 ため息をつきながら私はそう呟く。

 

 そもそもどうして私がこんな面倒なクエストを1人で来たのかというのは、数時間前の話まで遡る。

 

 

 

 

 

『最近ランゴスタが大量発生している』

 

 そんな情報が私達の耳に入ったのはつい最近の事だった。

 

 行商人や旅人、村の人々が被害に多くあっていることから調査され、普段よりも多くのランゴスタが出現してる事が判明した。そのあまりにも異常とも言える出現にギルドは各地のハンター達に向け1つの依頼を出したのだ。

 

「私は先輩と一緒が良かったんですけど」

 

「仕方ないだろ、上の命令だ。お前だって人によっては尊敬される程の実力を持つハンターの1人なんだ、自覚を持て。……人によっては、だがな」

 

 それは腕のあるハンターによる討伐指示(害虫駆除)。それに私達も駆り出される事になったという訳だ。

 

「あ、今煽りましたね? 最後の言葉はいらないんじゃないんですか?」

 

「さぁな」

 

 鼻で笑われてしまう。

 

「(これだから先輩は……!)」

 

 軽口を叩き合いながらもお互いに持ち物整理や武器整備をする。しかし私はアイテムは必要最低限な物しか持っていかないため、先輩よりも早く準備が終わってしまう。

 大きな背中に身体を預けながら退屈そうに本を読む。そんな私の準備したアイテムポーチを覗き先輩はこう呟いた。

 

「お前がこの手のクエストにアイテム持っていかないってのは知ってるが、毒けむり玉くらいは持っていけよ」

 

「えー? 閃光玉だけで十分ですよー」

 

「……まぁリンは小回り効くから必要ないか。小さいもんな、身長とか」

 

 何だろう。今日はいつもより一言多い気がする……嫌味かなんかかな……。

 

「先輩、私の事嫌いですか?」

 

「ん? 好きだよ」

 

「わ」

 

 思ってもなかったあまりにもストレートな発言にカウンターを貰ってしまう。その言葉につい照れてしまい先輩の顔が見れなくなる。

 

「別れるのは1クエストの間だけなんだ、終わったら直ぐに合流するさ」

 

 そう言いながら自分の準備を再び開始する。

 

「(……分かってるのかな)」

 

 先輩の言葉に顔を緩めながら、私はこの頼りがいのある大きな背中に再び寄りかかるのだった。

 

 

 

 

 

「……そろそろかな」

 

 1人で黙々とランゴスタを狩ること数分、親玉であるクイーンランゴスタが現れるエリア6へと足を進め始める。

 

 ランゴスタ達の女王であるクイーンランゴスタは初めからエリアにいる訳ではない、出現までにある事をしないといけないのだ。それがこのランゴスタ駆除。

 本来その場に集まるはずだったランゴスタ達が、時間が経っても集まらない事を不思議に思ったのだろうクイーンランゴスタがエリア6に現れ、そこでようやくメインターゲットとのご対面になる。

 もしくは、ランゴスタが減りすぎたため生態系の危険を感じとったのか、だ。

 

 まぁなんにせよ、最初のうちはランゴスタをただひたすらに狩らないといけないのだ。

 

 私がしたように羽音で居場所を察知する事も出来るが、そんな事しなくても毒けむり玉を使えば虫なんてポトポト落ちるから、手間や時間的にもそちらの方が楽。数分間もの間同じ作業を繰り返すよりも断然楽という訳だ。

 

 過ぎた事を考えても仕方がない、そこはそこで切り替えてエリア6へと足を踏み入れる。

 

 ランゴスタが周囲に飛んでいる事からそろそろだと思うが……。

 

 

 ────。

 

 

「!」

 

 一際大きな羽音と共に巨大なランゴスタ(クイーンランゴスタ)が姿を現す。その大きさは今まで狩ってきたランゴスタの比にはならない。

 その独特な鳴き声に共鳴するかのように、周囲いるランゴスタ達は動きが更に素早くなるような感じがした。

 

「こっちだよ!」

 

 その光景を目の前にしても臆する事なく無数に飛び回る虫たちの目の前に躍り出る。そしてポーチから予め取り出していた閃光玉を投げつけた。

 

 ────カッ!

 

 眩い閃光と共にランゴスタ達が地面に落ちる。それはクイーンも例外ではなく……。

 

「地に落ちればこっちのもんだよ! 鬱陶しい、気持ち悪い、うるさいの3点セットとは早くおさらばしたいからね!」

 

 自分の猛りを表現するかのように二振りの剣を擦り、鳴らす。気を集中させ一気に決着を付けるために、手を休めることなく怒涛の連撃を加える。

 

「ふふん。飛ぶ隙も、与えないよ!」

 

 動きを確認した瞬間にバックステップを行い再び閃光玉を投げる。

 

 クイーンランゴスタに攻撃しつつ周囲に群がるランゴスタも斬る。だがふと不思議な事を感じ取る。

 

「(気のせい……かな)」

 

 普段よりもランゴスタが多く感じる。そもそもクイーンランゴスタが指示を出してもないのにこんなにも集まるものだったか?

 

「(でも……)」

 

 そんな事は知るか。と言わんばかりに攻撃を加え続け、そして。

 

「これで──!」

 

 

 ────!!!!

 

 

 最後の一閃によりクイーンランゴスタの討伐が完了した事を確認する。ピクピクと足を動かすものの、その巨体は動く気配がない。絶命するのも時間の問題だろう。

 

 武器を納刀し、ベースキャンプに戻ろうと振り向こうとした──その瞬間だった。

 

「ふーっ、終わり終わり。早く帰って先輩をま──っ?」

 

 背中に何かが刺さる感じと共に私はガクン、と膝を着きそのまま倒れ込む。

 

「(あー、油断してた。ランゴスタめ)」

 

 痺れる身体ですぐに分かった。これはランゴスタの麻痺針の影響だ。でもしばらくすれば麻痺も収まるし、それまでの辛抱だ。

 

「(それにしても本当に気持ち悪いなぁ)」

 

 倒れ込んだ目の前には既に動かなくなったクイーンランゴスタがいる。こうマジマジと見ると鳥肌が立つくらい気持ち悪い。世の女性ハンターが嫌うのも納得出来る。

 

「……?」

 

 そこで再び戦闘中に感じた違和感を感じ取る。

 

 そもそも討伐した後のモンスター、それこそこのクイーンランゴスタなんてその後どうなるか分からないのだが、死んだ筈のクイーンランゴスタにランゴスタ達が群がっているのだ。

 動かなくなった自分たちの女王の眺めるようにし、時には周りを飛び回ったりして何かをしている。

 

 その後何を思ったのかうち1匹が倒れ込む私の上に来て──。

 

「っぅ!?」

 

 再び針を刺した。

 それを見ていたのか他のランゴスタたちも私の周りに群がり身体中を刺し始める。

 

「っ……あ……!」

 

 麻痺のおかげ……というのは嫌だが、痛みはさほど感じない。しかし状況的に見れば最悪だ。

 痙攣する身体ではとても武器を握れそうにない。そもそも、振るえるのかすら怪しいところだが。

 

「ぅ……?」

 

 突然不思議な感覚が伝わる。

 ゆっくりとゆっくりと、何とかその感覚のする方に顔を向けると、私の腰の辺りにランゴスタが止まっていた。

 本来なら痛い筈の足はムズムズとどこか擽ったい感覚に成り代わり、とても変な気分だった。

 

 一体何を……。

 

 疑問の生まれるその光景に混乱しつつも、ランゴスタは理解不能な行動を続ける。

 

 針を振り上げ、そして──。

 

「えっ──」

 

 

 ぷすり。

 

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

 

 私の内側(膣内)まで入り込んだ。

 

 突き破り、尚も奥へ奥へと鋭い針は突き進む。

 

「っ! ──っ!!」

 

 抵抗しようにも麻痺のせいで動けない。声も思うように出せない。

 

 

 ────!

 

 

 ランゴスタの針は奥の壁に到達しても突き進もうと、グイグイと侵入する。

 身体の、お腹の内側から経験したことの無い激痛が麻痺をかき消し、身体を襲う。

 

「ぃ……ぎ……っ」

 

 異質な光景。ハンターがランゴスタに犯されるという……。いや、果たしてこれは交尾なのかも分からない。

 身体中に無造作に麻痺針を刺され、羽音と奇妙な鳴き声に包まれながら、膣内で針を侵入されられる。

 

「ぅ、あ…………い、や……」

 

 その言葉が通じたかのように、私の上に乗るランゴスタは針を身体の中から抜いてくれる。

 

 どういう事かは分からないがこの一瞬が私の助かる唯一の希望だ。何とかしてこいつらを振り払って、それから──。

 

「ひぅ?」

 

 “また” 身体の中に何かが入ってきた。今度は大きい何かが無理やり膣内に入り込む。

 その大きい何かは私の膣内でウニウニと変な動きをする。

 

 痛みは……ほぼ感じない。針よりかは全く痛くない証拠だ。

 だけどしばらく膣内で蠢いたあと、私の身体は内側から押し広げられる変な感覚に襲われる事となる。

 

「ぃ゛っ!?」

 

 何かを流し込まれてる……トロトロと、熱いのか冷たいのか分からない何かが……。

 

「ぉえ゛……っ」

 

 感じ取った瞬間急に嘔吐感が込み上げる。

 

「うっ……ぶ、お……ぁ゛……」

 

 上に乗るランゴスタは更に無理矢理に私を押し広げ奥へと何かを押し込む。そして再び、液体……を流し込む。

 

「いだ……ぃ……ッ! も、や──」

 

 

 ──突然、左目から光が消えた。

 

 

「────?」

 

 残る視界からは私の左側に何かが密着している事が読み取れた。その密着しているものは、徐々に離れていく。…………赤い何かを引いて。

 

「が、ッ──いだ、あ……!!!!」

 

 目を刺されたのだと理解した。しかしその頃には私は無くなっていた(・・・・・・・)激痛に襲われていた。

 

「アァァっ! め……ぃ゛、ぇつ……!?」

 

 1つの獲物に過ぎない私はランゴスタにされるがままだった。

 

「(また……っ!)」

 

 先程まで上に乗っていたランゴスタが退いたかと思うと、また別のランゴスタが私の上に乗り……そして。

 

「ゃ……! ぃだ……ぐ、ぇ……」

 

 同じ行動を取る。

 

 私の身体はランゴスタ達の足や針で傷だらけになっている。痛い、痛い……きっと痛いのだろう。

 

 

 

 

 

 ──それからも羽音は増え続ける。最後に私が見たのは、目の前で針を振りかぶっているランゴスタだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──その後、別のハンターによってエリア6にて見つけられた女の子の遺体は、身体一部が喰いちぎられたように欠けており、周りには小さなランゴスタが飛んでいたという……。

 





【挿絵表示】



こんな風になっててくれ(って願いで書きました)
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