ナザリック地下大墳墓、第九階層の円卓の間。俺とモモンガさんは指定の席に着き、議論を交わしていた。
「クルスさん。まず、ここはゲームの世界ではなく、ゲームに近いどこか別の世界ということでいいですね?」
全く以て同意であるため、俺は首を縦に振った。
「それについては間違いないですね。ユグドラシルならば、R18行為を許すはずがありませんし、それにあの快感が作り物であるはずがない」
俺はベッドで抱いたナーベラルとの情事を思い出す。同じく、モモンガさんもアルベドとの絡みを想像したのか、喉を鳴らしていた。明らかに経験豊富な外見をした美男子なモモンガさんだが、その表情は凄まじい初体験を経た初心な男といった印象だった。
モモンガさん。変わっちまったな。前は骸骨だったが、今のモモンガさんは腰に漆黒の翼と頭に双角を持ったインキュバスになっていた。細身で背の高い体には死の支配者のときと同じアカデミックガウンを装備している。骸骨のときは恐ろしく威厳のある王という感じだったが、今の姿はどちらかと言えばカリスマ性に溢れた感じだ。それにしても、ガウンのどこからあの翼が飛び出しているんだろうか。
そして俺の体はというと、ゲーム時と何も変わらない。少し厚めの筋肉を備えた褐色黒髪の長身男。服装は肌にフィットする漆黒の戦闘用ボディスーツ。野性味溢れた顔をしていて、モモンガさんを王だとするならば俺は若々しく血気盛んな将軍だろうか。
「それにしても、性欲が凄いですね、この体は……」
モモンガさんは悩ましげに息を吐く。その様子をメイドが見ただけで顔を赤らめそうなほどの色気を放っていた。傾国の美女ならぬ傾国の美男だ。
「実は俺も……」
「クルスさんもですか?」
「ええ。ゲームのときは人造人間の種族ペナルティで、必要となる飲食の量は他の種族よりも多かったです。だとするなら、同じ三大欲求である性欲が増大していてもおかしくはないかと思います」
「なるほど……」
モモンガさんは呟き、状況を整理するように続けた。
「ゲームと似ているようで違う、現実のような五感を味わえる世界。理由は不明だけど、そこへ転移したと仮定するのが妥当か? しかも、この世界ではNPCが意思を持っている。触ることもできるし、会話もできる。……それに性行為も」
「ついでに言えば、俺たちの表情もゲームと違って動きますよね」
俺はニッと口角を吊り上げて笑ってみせる。
「クルスさん、笑うとワイルドさが際立ちますね」
「あ、どうも」
「NPCが見たら、黄色い声を上げそうですよ」
俺がモモンガさんの姿を美男だと思ったように、モモンガさんも俺のことをイケメンだと思っているらしい。鏡で見るとそうは思わないのだが、それくらい自分の体に心が馴染んでしまっているのかもしれないな。
「いえいえ、モモンガさんほどでは」
「いえいえ、クルスさんのほうが格好いいですよ」
「いえいえ」
「いえいえ」
なぜか褒め合いの応酬を続けた後、俺は結論を下すことにした。
「結論。ゲームをより現実的にした世界に来たということでいいですか?」
「はい。そして原因は間違いなく」
「あの箱、でしょうね……」
モモンガさんのアイテムボックスに入っていた煌びやか七色の箱。あれを開けた瞬間、状況は一変した。俺たちはモモンガさんの部屋で目を覚まし、そのときにはもう俺はナーベラルと、モモンガさんはアルベドと繋がっていた。
箱を開けてからそこに至るまでの記憶に空白があった。
解明できそうにない謎がいろいろと残っていた。
「っていうか、意外と冷静ですよね、俺たち」
「そうですねぇ。現実世界に家族がいないからですかね。戻れなくても平気ですし。それと、どうやら心が体に引っ張られているようで、余程大事でなければ結構冷静でいられます。これは便利ですね」
モモンガさんは自分の体を見回して、首を竦めた。その仕草でさえ、高貴な雰囲気を感じさせるものだった。やっぱりモモンガさんもそうらしい。俺もこのワイルドで好戦的に見える外見のせいか、普段しないような荒い仕草をたまにしてしまう。
「さて、一応、状況は整理できましたね」
「そうですね。では、移動しましょうか」
モモンガさんはそう言って席を立つ。俺も立ち上がると、一緒に部屋を出た。
広い通路の天井にはシャンデリアが一定間隔で吊り下がっていた。二人で横並びになって歩くと、床と靴の触れ合う音が響いた。床は滑らかな材質で汚れ一つなく、遠目から見ても輝いて見えるほどだ。
「そう言えば、モモンガさん。ナーベラルとアルベドはどうしました?」
「多分もう起きて持ち場に戻っていると思いますよ? 一般メイドに伝言を頼んで置きましたし」
「すみませんね、精液でベッド汚しちゃって」
「構いませんよ。私も同じくらい汚してしまいましたし。どうせまたすぐに汚れますから」
「それにしても、どうして俺たちはモモンガさんの部屋にいたんでしょうね」
「箱を開けたのが私だったからでしょうか?」
「……箱を開けたときに流れた機械音声、覚えてます?」
「すみません、突然のことだったから全く……」
何かいろいろと言っていたような気がしたが、覚えていなかった。その瞬間よりも、その後に起きた体験の印象が強すぎた。今も、ナーベラルのいい匂いを鮮明に思い出せる。あの綺麗な声も。
箱の正体もそれがもたらした影響範囲も謎のまま、俺たちは目的地に着いた。
俺の部屋の前には三つ編みにした赤髪に帽子を被った褐色肌のメイド、モモンガさんの部屋の前には夜会巻きの黒髪で眼鏡をかけたメイドが立っていた。円卓の間に行く前に声をかけ、部屋の前に来るよう言っておいた。それからずっと待っていたのだろうか。背筋を伸ばし、緊張した面持ちだ。いずれもナーベラルと同じ戦闘メイド、プレアデスのメンバーだ。普段装備している戦闘用の装備を外し、メイドとして主人に抱かれる準備を整えていた。
「それでは、その、また後で……」
モモンガさんは期待で顔を赤くし、メイド――ユリ・アルファの肩を抱いて部屋に入った。入った瞬間、唇を奪って唾液を貪るような音が、喘ぎ声に混ざって聞こえてきた。
モモンガさん。だいぶ、インキュバスの体に毒されてしまったらしい。もしもモモンガさんが性欲とは無縁そうな死の支配者としてこの世界にやって来たならば、冷静に状況を分析して即座に適切な対応を取っていただろう。まぁ、可能性の話をしても仕方がないか。やるだけやったら、いつもの冷静さを取り戻すだろう。
それは俺も同じ。俺の体もモモンガさんほどではないとはいえ性欲が強い。
「あ、あの、クルス様……。本日は、よろしくお願いいたします……」
もじもじして、俺を上目遣いに見る美人メイド――ルプスレギナ・ベータ。愛嬌のある顔をしていて、女性的な起伏のある体と合わせると活発的な印象だ。非常に性欲をそそる体つきをしている。
俺は手を伸ばし、ルプスレギナの頬に右手を添えた。すると、ルプスレギナの表情が蕩け、金色に染まる瞳にハートマークが浮かんだ、ような気がした。異常に俺に好意を抱いているようだ。
「ルプスレギナ」
「はい……」
「部屋に行くぞ?」
「喜んで……」
俺はルプスレギナの肩、ではなく尻を掴んで部屋へと誘導する。スリットの入った長いスカートから覗く艶めかしい太股も、スカートに浮かぶ尻の曲線も素晴らしく、我慢ができなかった。
部屋に入って、二人きり。俺は早速、ルプスレギナの唇を奪った。
「んっ、ふっ、ぁっ……」
可愛い声で鳴くルプスレギナの体を、現実世界と違って逞しくなった俺の体で抱擁する。すっぽりと腕に収まるその感触を大切に味わいながら、ルプスレギナと舌を使った唾液遊びに興じる。
舌先で突き合う。舌を絡ませて握手する。攻め方を変えて、何回も触れ合い、唾液で口の周りをべとべとにする。いよいよ本格的にルプスレギナの表情が幸福でいっぱいになったところで、俺はルプスレギナの帽子に手をかけた。
「あっ……」
とルプスレギナが声を出したときには、帽子の中身が曝け出された。
赤い髪と同じ赤色の、ふさふさとした獣耳が視界に入る。ルプスレギナの種族は
「ぁっ、んっ、んっ、あっ……」
耳は感じやすい場所のようだ。指先でもふもふしているだけで、ルプスレギナの腰から力が抜けていった。やがて立てなくなってしまったルプスレギナの体を支え、俺は耳元で囁いた。
「まだこれからだぞ?」
「はぁい……」
俺の言葉に、体を震わせながら甘い声を出すルプスレギナ。やはり、異様に好感度が高い。俺がこのナザリックの支配者の一人であるためなのだろうか。それとも、モモンガさんに対してもこうなのだろうか。
俺だけのことを考える雌犬にしてやろう。暗い欲望が頭を出した。
ルプスレギナをベッドに連れて行き、手始めにロングスカートの中に顔を突っ込んだ。
「え、あ、あのっ……!?」
驚いて閉じようとするルプスレギナの両脚を掴み、顔を股の中心に動かす。
小麦色の健康的な太股。その付け根に、黒色の生地が薄い下着が見えた。
下着は濡れていた。さっきのキスだけで発情したようだ。とろりとした愛液が傷や染みのない太股を伝い、垂れてきた。舌を伸ばして舐めてみると、「ひぅっ!?」というルプスレギナの可愛い声が聞こえてきた。
この分だと、下着の中は大洪水。クロッチに指を引っ掛け、下着を横にずらす。案の定、濡れそぼった陰裂が現れた。舌で陰裂を広げるように動かすと、褐色に映えるピンク色の粘膜が露出した。ヒクヒクと収縮する穴。穢れを知らない花園は、甘い蜜をたっぷりと備えていた。
それを見て俺は、容赦なくしゃぶりついた。
「あ、あ、ああああっ!」
音を立てて愛液を啜ると、ルプスレギナの体が震えた。即座に愛液が補充され、吸っても吸ってもおかわりが提供される。俺は愛液を味わい尽くしてやろうと思い、膣口に舌先をねじ込んで中身を掻き出すように動かした。
ぢゅるぢゅると水音を響かせて、ルプスレギナの体液を味わう。
そうしているとルプスレギナの動きが緩慢になり、両足からも力が抜けた。
どうしたのだろうかと、スリットから顔を出すと、ルプスレギナは口の端から涎を垂らして半ば放心状態だった。メイド服の胸元に手をかけ、ぶるんっと揺れる豊満な胸を外に晒してみてもルプスレギナは反応を示さなかった。
「気絶にはまだ早いぞ?」
「は、はぇ……?」
呂律の回っていない声。目を覚まさせてやらないといけないな。
俺はベッドで膝立ちになって、ルプスレギナの両脚を掴んで手前に引き寄せる。長いスカートを捲り上げて中身がしっかりと見えるようにした。そして、着ていたボディスーツの中から俺の一物を取り出し、極太のそれを膣に突きつけた。
「ルプスレギナ」
「は、はぃ――んっ、あぁっ!?」
たった一突き。それだけで俺は、ルプスレギナの処女を奪い、膣を制圧した。
ぽたぽたと処女膜を裂いた血が膣口から垂れる。そこには俺自慢の肉厚な男性器が突き立っていて、根元深くまでずっぽりと身を隠している。
狭い。ナーベラルもそうだが、女は皆これだけ気持ちのいい穴を持っているのだろうか。熱で包み込んで抱き締めて、ひだひだが擦るように動いている。仰け反ったルプスレギナの痙攣に合わせて収縮し、俺の興奮を煽ってくる。
「入ったぞ。どうだ?」
俺が感想を求めるが、ルプスレギナは聞いちゃいなかった。
「あ、あはっ、あひっ……」
呆けていた。ルプスレギナを正気に戻そうと、チンポの連続突きを繰り出す。相手のことを考えない性行為だが、ルプスレギナの反応を見ると問題ないだろう。何をしても幸せそうだ。
ルプスレギナの胸を両手で鷲掴みにして、腰を前後に揺する。ナーベラルに負けないくらい柔らかい。指を押し返す弾力。触り心地がよく、褐色の乳房の中心を染めるピンク色の乳首が美味しそうだった。
胸をぐにぐにと弄び、尿道口で子宮口にキスをする。
「あぁんっ! あっ、あはっ……!」
いい声だ。女の声はどれも男を喜ばせてくれる。興奮を抱いてルプスレギナの膣で男根が膨れる。さらに太く、膣穴を内側から広げながら穴を前後に動く。この穴に早くチンポの形を覚え込ませてやろうと躍起になる。
何十回とルプスレギナの中を擦っていると、さらに気持ちよくなれる瞬間が来た。俺は腰を速め、情けない声で鳴くルプスレギナに向かって、盛大に突きを放った。
ルプスレギナの背が浮かび、喜色に満ちたのを見ながら、俺は射精を始めた。
大量ザーメンの注入。おそらく子宮を一瞬で真っ白に染め上げるほどの量を放出し、褐色美人メイドの子宮を仕える主人の子種でいっぱいにする。俺はルプスレギナを孕ませるイメージを膨らませながら、襲い来る快感を噛み締めた。
射精が止まらない。極上の女を抱いて種付けする興奮が長く続き、天にも昇る気分だった。
ルプスレギナの子宮に精液を溜めたまま、肉棒で栓をする。射精後の余韻に浸り、本当に気絶してしまったルプスレギナを起こす。乳首を指で引っ張って、口の中に唾液を垂らしてやると目を覚ました。
「おはよう、ルプスレギナ」
「おはよう、ございますぅ……」
まだちょっと呂律が回っていない。性行為に関しては、ナーベラルよりもクソ雑魚かもしれない。これは付きっきりで調教――もとい、訓練をしてあげなければ駄目かもしれない。
そう思って、俺はまたルプスレギナの子宮を突いた。
「二回戦だ」
俺は体を倒してルプスレギナとキスをすると、ナーベラルに繰り出した種付けプレスを披露してあげた。
絶頂に次ぐ絶頂。性的な外見なのに、実戦では弱いルプスレギナ。耳を弄りながらだと感度は倍増し、何度も潮を吹いては痙攣を繰り返していた。シーツを汚す躾のなっていない雌犬。訓練は長引きそうだった。
アイテムボックスにあった、多分ペット用の黒い首輪をルプスレギナにつけ、赤いリードを手で握る。そうしながら俺はベッドの枕に後頭部を預け、ルプスレギナの訓練を行った。
「に、二十八、二十九、三十……」
背面騎乗位で数を数えながら連続尻振り。俺がいいと言うまで尻を振って、俺の肉棒を膣でしゃぶり続ける訓練だ。動きが止まればリードを引っ張って催促する。
いい景色だった。褐色のムッチリとした尻が上下に揺れて、屹立する肉棒を出し入れする様がすぐ目の前で展開されている。ルプスレギナの中に溜めた精液が男根を伝い落ち、摩擦で白く泡立っているのが見えた。
「んっ、はぁっ、三十一、三十二、三十三、はぁっ、あぁっ……!」
「動きが遅くなってるぞ」
「はいっ、ご主人様っ……! 三十四、三十五、三十六……」
俺に対するルプスレギナの呼び方を一時的に変えさせて、自分が俺のペットであることを自覚させる。
それにしても、いやらしいペットだ。パンッ、パンッと形のいい尻を俺の股間に打ちつける雌犬。しかし、如何せん持続時間が短い。早く一人前の雌犬として、主人を喜ばせられるようにしてあげないといけない。
俺とルプスレギナの訓練は、その後も続いた。
一方その頃、モモンガさんはと言うと、ユリ・アルファの口に精液を含ませたまま背面駅弁ファックで犯していたらしい。当たり前のように腹を精液ボテにしていて、ユリを気絶させるまで交わったそうだ。気絶した後に胸と顔に一発ずつ射精したらしい。
モモンガさん。もう立派なインキュバスですね。