※この作品はR-18です。

玲瓏の翼【18禁版】   作:珍歩意地郎_四五四五

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046:              〃                (後

 イオニア式柱頭(ちゅうとう)を持つ柱の陰にあるちいさな二人席。

 本来は、悖徳の愛をはぐくむカップルのための、密(ひそ)やかな卓(テーブル)だろう。

 そこに元・隊長と元・部下は、居心地わるそうにコソコソと座った。

 “成美”は通りがかりのチャイナ・ドレスの照りを魅せるビェルシカを呼び止める。

 エッ!と少年は驚いて、

 

「フロア・フォントロイがこんなトコでナニして……」

 

 アイシャドウが少々ケバい印象の、フェミニンな体型をした少年が目をむいた。それを彼は「シッ!」と制し、

 

「いいから『紅狐(べにギツネ)』、『恵娜(えな)』を呼んでくれ」

「ハァ?――あいつは今日、公休だけど?」

「ちッ……ようし『紅狐』、統括には居場所をナイショで「牡蠣(かき)のシチュー」と、それに白ワイン……そうだな、シュタインベルガーを頼む。あと安定剤があったら、それも」

「安定剤?なら――ボク持ってるよ?」

 

 少年は深い切り込みの入ったスリットをよせ、赤い裏地に映える綺麗(きれい)な太ももをあらわにすると、そこにガーターベルトで留められたポーチから小さな錠剤のPTPシートを取りだし、二錠ぶん折り取った。

 「サンキュ」と手を差し出す“成美”に、彼はヒョイと薬の乗る手を引っ込め、

 

「当然、タダってコトはないよね?」

 

 小悪魔っぽい表情をよせて――微笑(にっこり)。

 

「う……分かったよぅ。なんだ?」

「ボクの代わりに、その人の相手が終わったら、カササギの卓(テーブル)をヘルプしてよ。今大変なんだ。PTAの役職ババァなんだけど、これがマタしつこくて。おまけに妙なテクもってる。お給仕と愛想笑いに、安定剤が必要になるくらい」

「それでクスリ持ち歩いてたのか。なら2錠ってのはボってるだろ。6錠だ」

「4錠」

「いいよ――それで。シチューは大盛りにしてくれ?」

 

 アイ・サー、と『紅狐』が機嫌よく去ってゆく後ろ姿を見おくって、しまった、廉(やす)かったかと『成美』の方は後悔する。

 水無し用の鎮静剤を飲み込む彼に、元・部下は感慨深げな顔をして、

 

「オレの好物と好きな銘柄を……ホントに隊長なんだナァ」

 

 クスリが間に合ってよかった。

 老いた元・部下と昔話などはじめたら、もらい泣きしてしまうかもしれない。

 

「――さ、話してくれ」

 

 彼は覚悟をキメて椅子によりかかる。

 腕組みをし、時代を経てきた相手を看て。

 

「オマエが今日と言うこの日まで、どんな人生行路を歩んできたかを、な?」

 

 老人の顔に、躊躇(ためら)うそぶりがみえた。

 眉根が深く刻まれ、薄くなった白髪頭が幾度も傾いで。

 やがて、

 

「オレの……いやボクの話はいいよぅ。忘れたいコトばっかりだし、ツラい記憶をくりかえしたくない。【辛(ツラ)い過去は反芻(はんすう)するな】。隊長のコトバだったよね?」

「う……そうか」

 

 考えてみれば、相手のほうが「認識時間」の長い“年上”なのだ。

 自分は『命の恩人』とはいえ、いくぶん敬意をはらうべきかもしれない。

 

「そんなコトより、隊長が行方不明になった後をはなすよ。そっちの方が知りたいだろ?」

「いくらかは知っている。部隊が解散となったことも――グラッドのヤツが殺されたコトもな」

「スゴい!隊長が死んでから十年は経ってるのに……あぁ、そうか。まだ転生してなくて天使のままで空から見てたんだね?」

「……まぁ、詳しいことは企業秘密、というか“掟(おきて)”で話せん。来世があると知ったら、みんな騎士か魔法使いにでもなるべくトラックの前に飛び出るからな」

「すごぉ~い……」

 

 歳に似合わぬ子供のような讃嘆。

 

「だが、そのあとだ。“奉天”が封印されてから……いや、暦でいうと栄暦(グロリアス・エイジ)***年以降のことが分からん」

 

 ――“奉天”?

 

 『成美』がピクリと反応する。

 なんで、人工自我ふぜいが“あの機体”を知ってるんだろう……。

 

「あぁ、ちょうど沖縄動乱があったころだな。強襲揚界艦がダース単位で事象侵略をかけてきたときだ。だいぶボクちの仲間がKIA((戦死))ったなぁ。おかげでボクも特進で中隊長さ。攻撃でズタズタになった部隊のね」

「おまえが!」

 

 “成美”の胸に、暖かいさ(・)ざ(・)波(・)がひろがって。

 まるで自分の息子の出世を喜ぶ父親のような。

 

「そぉかぁ、よくガンバッたな?」

「べつに。そんなに嬉しくもなかったよ。仲間が死んでの、繰りあがりだから」

「それで?どうなった」

 

 老人は肩をすくめる。

 

「沖縄事象面は奪(と)られたよ。今じゃ日本の占有事象面はすごく小さいんだ」

「とられたって……あそこのエリアまるまるか!?」

「あそこはいま相手国が占領した国の再教育・労働キャンプ島になってる――みんな死に損さ。政府の“なんとかスクール”の一部がしっぽ振って敵に情報流してるんだもン……そんなコワい顔しないでよ」

 

 “成美”はメゾン・ドールの天井を見あげ、絶句する。

 

「なにをやってるんだ……クソが」

「ま、その大部分は停戦合意のあと、相手国に表敬訪問に行ったとき、ナゾの航界機事故で全員死亡……いや親玉が残ったな。ウワサじゃ自分の行状消すために、事故を装って派閥全員消去したとか。死人に口なしってヤツ。そしてその子分が、いまや事務次官補やってる。隊長も知ってるハズだよ。ボクたちの物資を横流ししていたア(・)イ(・)ツ(・)さ」

 

 カッ!と“成美”の胸に、火のような怒りが走った。

 ギョロ眼の、小ずるそうなネズミ顔をした若い官僚の姿がうかぶ。

 

 それから二人はいろいろと話し合ったようだった。

 

 ・探査院関連、とくに前線航界士に関連する、意味不明な予算の減額。

 ・それにともなう前線基地の閉鎖。

 ・人員の削減。かわりに増加する、他事象面人材の政府内スタッフ起用。

 ・新型航界機に関する設計開発局の統廃合。

 ・一部の国を相手とした“不平等条約”の締結。

 

 『成美』が聞いた不景気うんぬんよりも、話のスケールが大きくなってきた。

 なるほど、こんな事をやられたのでは、国が傾くのもうなづける。

 

 料理が来た。

 

 湯気のたつ皿をまえにして、元・部下の目が細まる。

 「さぁ、食え」と、元・隊長の父親めいた微笑。

 老人は、おそるおそるといった風にスプーンでひと匙を口に運ぶ。とたん老いたる舌はメゾン・ドールが抱える料理人の腕に唸(うな)った。

 

「こりゃァ、美味(ウマ)い!」

 

 づついてふた口、み口。

 ホフホフと舌のヤケドに注意しつつ、涙ぐみながら、

 

「なるほどなぁ……金持ちの連中が、こぞってココに来るわけだ」

 

 食べている間は、ムズかしい話はナシだった。

 ふたりは昔の思い出に花をさかせる。

 伸るか反るかの大勝負。オッカナビックリの撤退戦……。

 

 やがて元・少年の胃袋も満足し、そろそろ白ワインがまわり始めるころ、愚痴はふたたび湧きおこり、

 

「官僚(ヤツ)らはサ?国がどうなろうと、自分の組織が守られればイイと思ってるんだ。事象面間の経済戦争に負けつつあるんで、相手国の組織の一部にくっつこうと一部の省庁が運動してるって」

 

 “成美”は首をかしげる。

 

「なにが目的なんだろう?――政府は。いや宮殿か?」

「さぁネ。最近はコノ手のレストランも増えて、国内がエラく“ソドムちっく”になってら。男女離間工作っての?それが進んで男はショタに。女はレスボスに。おまけに高額な“生口”の輸出もふえてるみたいだよ?」

「SEIKO?」

「性奴隷用に仕込んだ人間、または人間を材料にしたアンドロイド――ドール(人形)とも呼ばれてるけど」

「航界士用のドロイドじゃなくてか?」

「ちがくて。完全にアッチのお愉しみ用。日本人は、高値で売れるらしい」

 

 顔をしかめ、HENTAIどもが、とトゥは手をヒラつかせて。

 

「……なんで日本人が?」

「肌のキメがどうとか――征服欲を、満足させるとか」

「まさしく。ヘンタイどもの考えるコトは、分からん」

「コレに関しちゃ、国家間の商取引はおろか、国際的な入札も行われてるんだ。 “市場” と書いて『スーク』ってよばれてるけど。超高級・性奴隷専用の新作品評会を兼ねた“セリ市”だね」

「国は対策をとらんのか?」

「首相級があつまる国際会議ですらスークの期間はひらかれない……わかるだろ?」

 

 “成美”は絶句する。

 『成美』のほうは、図書館でみた『タチアナ』のSM撮影会を思い出した。

 あそこで警察に通報していたら、どうなっていただろう。

 

「この店だって……」

 

 トゥコはイスから身を乗り出して、柱の影から、猥(みだ)らな夜の衣装で着飾った少年たちが、卓の間を遊弋(ゆうよく)するのを観察する。

 

 正面の席では、パニエ付きなラメのレオタードを着た少年が、老婦人にタマタマをなめられていた。“作りモノ”のよ(・)が(・)り(・)声(・)をかすかに立て、トゥコと視線が合うと、さりげにウィンク☆彡。

 

 ヤレヤレと首をふりつつ、老人は身を引っ込めると、

 

「昔ァ、名の通った超一流のレストランだったんだ。ボクもチケットをもらった時は、喜んだモンさ?」

「うん」

「でも、いまじゃ宮殿・首都圏では右に出る店がない、超一流の奴隷あっせん高級料理店とか。ここの産は「CRU・メゾン」といって値段がハネあがるんだって。さっき聞いたんだ」

「市場ってのは、どのくらいの頻度で開かれるだろう?売り先は?」

 

 “成美”の口をインターセプトして『成美』が聞く。

 『タチアナ』の売られた先が知りたかった。

 何とか彼女を、助けられたら。

 

「なに?隊長も、もしかして買おうと思ってる?なーんて。いまのそのカッコウ、探査院の潜入捜査か何かでしょ?」

 

 ムッハー!と変にやるきを出しつつ、

 

「売り先も残念ながら知らないよ。ココは貧乏人には、雲の上のそんざいらしいや」

「俺の知っているコネで、生きている連中は――あるいはツカえそうな組織は?」

 

 “成美”がふたたびコントロールを取りもどし、トゥコに聞く。

 うぅん、と老人は腕組みをして、メゾンの高い天井を見上げた。

 

「ムズかしナァ。あれから日本事象面は、否(いや)、日本だけでなく世界は、ホントいろいろあったんだよ……」

「まさか……全滅。ってことはないよな?」

 

 昔の航界士たちだろうか?

 ふいに、いろいろな顔や姿、機体が『成美』の脳裏に浮かんで。

 

「あれだけの男たちが……みんな?」

「えぇと、GRU……は民営化か。ゾンダー・アインザッツ・コマンドスは市民団体とマスコミにつぶされたし……」

 

 結局、トゥコが挙げたのは以下のユニットの一部だった。

 

 ・第2外人航界士連隊の一部である「GBU」

 ・第400ブランデンブルグ航界旅団

 ・第36辺境事象面山岳猟兵師団

 ・第13網化事象面強行偵察航界団

 ・ネオ・アメリカ情報省特殊探査グループ

 ・第7騎兵航界団

 ・英国SBABS

 

「あとは、知らない。いまでも隊長の名前を出せば繋がるのは、コレくらいじゃないかなぁ。もっとも信じてもらえるかは、別だけど」

「そいつらに一報入れてもらえないか。あとで文面を書く」

 

 向かいの席で喘(あえ)ぎ声があがりはじめた。

 すぐさま、卓に装備されているボィス・キャンセラーがはらたき、無音のなか、客のヒザの上で半裸になった少年の上下運動。

 あたかも二人に見せつけるように、パーテーションの扉をオープンにし、張り型をつけた老婦人がドヤ顔でドレスの上に少年の精を散らして。

 

「世界はゆるやかな崩壊に向かっているというわけか……」

「時代だよ隊長――世界が爛熟(らんじゅく)して、腐臭を放っているんだ」

「愚者の群れが賢者を圧倒し国を迷走させ、独善的な理想に淫(いん)する者が己(じぶん)の自慰(オナニー)を他人に強要する。つまるところは盲(めしい)が朝(あした)す世の中、か」

 

 ご(・)ま(・)め(・)の(・)歯(・)ぎ(・)し(・)り(・)サ、と老人は肩をすくめ、

 

「いくらナゲいたって、ボクらじゃ仕方ない」

「抵抗しようとするものは居ないのか――クソが」

「居るとすれば、ボクたちのような存在じゃ?だから時代に排斥(はいせき)されるんだよ」

 

 うぬぅ、と“成美”は腕組みをして。

 

 彼方で、なにか騒ぎが持ち上がっている。

 あの『伍長』の怒鳴り声も、かすかに。

 

「ヤツらだ……」

「ボクはもう行くよ。あいつらを省営団地におくらないと。文章は?」

 

 まて、と“成美”はテーブルに備え付けのメモとペンを取り、なにやらキリル文字で書き始めた。

 

「……『キュービィ』?おもしろいW/N(ウィング・ネーム)だな」

「『九(・)尾(・)』だ。コイツの本当の名前だ」

 

 メモを読み終わったトゥコはテーブル越しにマジマジと見つめてきた。

 

「本当かい、そんなことって――あるのか」

 

 あえぐような、老人の声。その眼差しは、ある種の畏(おそ)れを含んで。

 

「でもサ、じゃぁ――」

 

 叱ッ!と“成美”はトゥコを制して、

 

「コイツはナ、もしかしたらオレたち航界士の“切り札”になるやもしれん」

 

 遠くの騒ぎが大きくなった。

 チッ!と老人の舌打ち。

 

「アイツら……」

 

 シワが、苦々しげに深く刻まれる。

 どぅれ、と“成美”が面白そうに席を立った。

 

「――またまたウデの、見せ所かな?」

 

 結局、“成美”の華麗なワザが披露されることはなかった。

 店の衛士に囲まれ、大立回り寸前の酔っぱらった兄キたちを、彼は当意即妙なウィットや、航界士だけに通じるホロリとくるようなスラングで丸め込んだあと、老人と一緒にていねいに店の外へと送り出すことに成功する。

 最後にはすっかり『成美』のファンになって。

 

「あばよぅ!ナルミちゃん!」

「フェミショタはキライだが、おめぇは別だァ!」

「いつか一緒に飛ぼうゼ!」

 

 店を出るときには、彼らは本来の“気のいい連中”に戻っていた。

 

 ――衣食足りて礼節を識る、か。

 

 彼らは虐げられすぎていると“成美”は想う。

 腹が美味いものでみたされ、一杯機嫌ともあれば、ねじけた心も和らいで、本来の地金が輝きだす。錆び汚れ、地に墜ちてしまった彼らだが、本来は黄金なのだ。

 

 一度抱擁しあい、名残惜しげに分かれた老人が、アヤしげな足取りの兄キたちを引率してゆく。今日は借りが出来たなぁ、とフロア統括が背後から声をかけた。

 

「お前が一級候補生だってホントなんだな」

 

 そして前に出て、フラフラと遠ざかってゆく一団の背中を見送りながら、

 

「あんなチンピラ航界士崩(・)れ(・)たちを手玉にとって」

「ボクは――なにもしてませんよ」

 

 “成美”はそっけなく返す。

 

「彼らの理性が戻っただけです。世が世なら、あの連中だって前線指揮官どころか探査院の役職クラスなんですから」

 

 

 ♪百(ひゃ)ァァク年(ね)ン――――百ァァク年ン――――百ァク年ン、生きて

    千(せ)ェェン年(ね)ン――――千ェェン年ン――――千ェン年ン、飲んで※

 

 “成美”からお土産にもらったボトルを最後に振り回し、古強者(ふるつわもの)の一団は、歌声をだんだんと小さくしながら、街灯がわびしく照らす、とおい曲がり角に消えていった。

 安定剤が効いていなかったら、もしかして涙を流していたかもしれない――そんな気分のする成(・)美(・)た(・)ち(・)だった。

 

「やり切れんな……まったく」

 

 そのとき、フロア統括が“成美”の背後に向かって一礼する。

 

 ――だれだ?

 

 彼が振り向くと、各層のフロアを総合して指揮するジェネラル(G)・マネージャー(M)が、太鼓腹を包むベストから下げた時計の金鎖をもてあそびつつニコニコと。そして手あかのついた決まり文句で、

 

「『成美』クン、キミに良い知らせと悪い知らせがある――さて?」

「悪い方から聞きましょうか?」

 

 今夜は、もう今さらナニを言われても驚かない気分の彼だった。

 

「悪い知らせは……キミが今週末の金曜に予定していたデビューが中止になった」

 

 なんだ、と『成(・)美(・)』は拍子ぬけする。

 

「ぜんぜん問題ない。むしろいい知らせじゃないですか。それじゃ――」

「そしていい知らせは……」

 

 GMは彼の言葉をさえぎると、もったいをつけ、ニヤニヤと含み笑いを一拍分。

 

「キミの評判があまりに大きくなりすぎてね。デビューである“七つの舞い”を観たいと申し込みが殺到しとるのだよ。ウチのハコじゃとても収まりきれん。そこでだ!舞台を歌劇座の大ホールに移してだな、新(ノイエ)ベルリン(B)・フィルハーモニー(P)管弦楽団(O)の演目のひとつとして行うことにキメたのだ。指揮はモチロン、名手ソウダッケで。当然“舞い”の伴奏も新ベルリン・フィルだよ?」

 

 クラッ、と彼の意識がゆらぐ。

 自分のストリップ・ダンスが……あの名指揮者ソウダッケのタクト(指揮)で!

 

 ダニューブ川を流れる愚者の船、という文句がチラチラ浮かぶ。

 価値の転倒、ココに極まれりだ。

 

 あぁっ!こんなトコにいた!と、そのとき声がかかった。

 

「非道(ひど)ィよ『成美』ぃ!いつまで経っても来てくれないじゃないか」

 

 乾いた視線は『紅狐(べにギツネ)』のふくれ面(ツラ)をとらえる。

 

「お客サマ、だいぶお待ちなんですケド!?」

「ほんと、やり切れんな……まったく」

 

 彼はガックリと肩をおとす。

 

 

 

 

 





※古いポーランドの民衆歌の珍歩アレンジverです。
 (著作権に抵触せず)
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