※この作品はR-18です。

玲瓏の翼【18禁版】   作:珍歩意地郎_四五四五

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サァ!
いよいよヤベー部分に入ります。
女性の読者は(居ないと思いますが)御退出願いますw


056:夢魔の現出のこと、ならびに残酷な夜会のこと(前【ちょいエロ版】

 

 

 店長執務室に入ると、まずパイプ煙草の香る、甘く暖かい空気に包まれた。

 

 天井から下がる、大ぶりのシャンデリア。

 壁一面に並ぶ、マウントのついた革装丁の古書。

 一財産は優にしそうな、革張りのソファー。テーブル。

 そして、例によって気配を消したまま、彫像のように佇(たたず)む黒服たち。

 

 アンティークな大机のむこうではイェジェヌが、これも時代を感じさせる、幾重(いくえ)にも鋲(びょう)が打たれた大きな革張りの椅子にもたれ、眼を細めて一定のリズムで手を動かしている。よくよく見れば、手の先にある白い塊は長毛種の、たぶんペルシャ猫だ。おきまりのゴツく下品な指輪までもが、灯りに煌(きらめ)いて

 

 ――どこの悪党のボスだよ……。

 

 雇われ店長ふぜいが、と『成美』の心に浮かびかかる笑み。

 それを必死にかみ殺していると、ハッサンが、周囲に居ならぶ黒服のうち、二人に両腕を取られ、もがきながら隣室(となり)へと連行されてゆく。

 『成美』に取り成しを求めるような、切迫した目線――しかし、何も出来ない。

 間にフェルトの入った重厚な扉がしまる寸前、なにやら暴れる音と悲鳴が聞こえ、次いでパタリとドアのノッチが鳴り、静かになった……。

 

 弛緩(ゆる)んだ空気が、ピリッとなる気配。

 

「ご苦労だったな、『成美』――きわめて……満足な演出(デキ)だった」

 

 シャンデリアの照度が、すこしばかり落ちた。

 すると、部屋の空いた床面に3D(ホロ)がうかび、『エルジェーベトの間』で行われた、半ば喜劇的な一幕が、早回しで展開される。

 

 龍ノ口と自分のキスシーン。

 

 そこで再生は通常となり、自分の行為が店長室の黒服たちに晒されて、あたかも羞恥プレイのように。

 

 口づけを交わしたまま、動かぬ二個の像。

 鐘のメロディと、時鐘が鳴る間の沈黙。

 火照った頬に、おもわず『成美』は手をやって。

 その女らしい仕草に微笑を誘われたものか、イェジェヌは満足げに、 

 

「“ミカエルの鐘”が鳴りだす、本当にギリギリだったな。おかげで、だいぶ儲(もう)けさせてもらったぞ?」

 

 一瞬なにを言われたのか、分からない。だがすぐにハッと思い当たって、

 

「もうけた?賭(か)けの――対象にしたんですか!」

 

 絶句する花嫁。

 片手を初々しく口にあてて。

 

 なにか真っ白なものを、土足で踏み荒らされた心象。

 あるいは胸の中を、汚い手で擦(なす)られたような。

 

 目つきをいくぶん厳しいものにして“店長”を睨(にら)みつければ、ヒザの上の白ネコが、大きなアクビでそれに応える。

 

「なにをそんなに怒るのかね。コトに及んだワケでもなし――しかし実際のところ、それが会場にいた我々の大いなる不満だったが、ね」

 

 3Dは、二人がソファーを動かすところで停められた。

 ハッと、あることに気付いた『成美』は、

 

「映像は――これだけですか?」

「いや?君らが『エルジェーベトの間』を出るまで録画済みだ。なにせ、あそこの備品は……すこしばかり高価な代物でね。失礼かとは思ったが、監視の代わりに」

「ボクたちがバルコンに出たときの映像って、あります?」

 

 気の急(せ)くあまり、口調が航界士候補生に戻っていた。それが女声のままなので、シまらない事この上ない。

 『成美』の言葉にイェジェヌが、アゴで黒服に向け合図する。

 ふたたび映像が立ち上がると、二人がバルコンで何やら周囲を見渡し、落ち着かなげに耳を澄ますところまで流れる。

 さらに『成美』は豊かな胸をわななかせ、

 

「音声!ゲインあげて。ノイズ除去(スケルチ)Offで!」

 

 都市の騒音が、ザラついた音色で一層騒がしく。

 どこかで学生のような集団が騒ぐ声。

 遠くを集団走行する暴走族の音も。

 あとを追いかけるサイレン。

 あの時の自分たちの声。

 

 《いや――ちがう。艦の方向からじゃない》

 《じゃぁ、どこから……?》

 

 ゴォッ、というような都市の通奏低音。

 鐘の音は――聞こえない。

 がっくりと『成美』は肩をおとした。

 

「どうだ。満足かね?」

「……えぇ……有り難うございます」

 

 3D(ホロ)は消え、薄暗かった照明が、勢いを盛り返す。

 

「話を戻すが――なるほど、その言葉づかい。やはり男の気配が、残っておる。まだメスには成りきれぬと見えるな?」

「いえ、そんな……。申し訳ありません、むかしの知り合いに会ったので、つい」

「そこが足りない!と、こう言うのだよ」

 

 イェジェヌが、一呼吸おいてから自分の下アゴをなでる。

 粘着質な雰囲気。まさしく――悪の幹部めいて。

 そして、ややあってから言葉を加え、

 

「なるほど。その――「接吻(キス)」という第一の任務は達成できた。しかし“女”としての魅力が欠如していた為に、暴行事案を誘発するという事象は、惹起(じゃっき)せるを能(あた)わなかった」

 

 周りの黒服たちの包囲が、ジリッ、と狭まる雰囲気。

 なにを言ってる?と『成美』の頭が理解できないでグルグルする。

 だが本能では悟(さと)るのか、毛穴からイヤな汗がじわり、と。

 

 ――役人クズレか?コイツ……もって回った言い方しやがって。

 

 アタマの中で、そんな声も。

 たぶん、相手のキッチリとした7/3分けから来た印象だろう。

 

「ゆえに、物理的な『女体化手術』は先送りするも、精神的な“脳教導”の追加処置は、必要不可欠であると、こう判断せざるを得ない……」

 

 凝固する部屋の雰囲気。

 にらみ合うメゾン・ドール“雇われ店長”と、パピヨン“候補生”。

 

 ネコが――ひと啼き。

 

 それで均衡がくずれた。

 周りの黒服が、また二人ばかり進み出て、『成美』の肩と腕を奪う。

 

「痛ッ!ちょっと卑怯(ひきょう)だぞ、そんな!」

「ふむ。やはり思った通り、もう一段のメス化が必要なようだね」

 

 ハッサンが拉致された扉が、ふたたび開いた。

 笑みを浮かべた店長をのぞく全員の視線が、そちらを向く。

 

「このさい、物理的な女体化手術(オペ)も、並行したら如何(いかが)かしら?――店長」

「あぁ、教導長――ご苦労だった」

 

 扉の奥から鉄サビまじりの生臭い空気が漂ったかとおもうと、上気したような面差しで一人、己(おのれ)の長い黒髪を手で梳(す)きながら悠然(ゆうぜん)、プラスチックの長い靴ベラ片手にあらわれた。

 微妙にしなる、その得物をヒュンヒュンと鳴らし、得意気(とくいげ)に、

 

「あの汚(お)ブタは始末しておいて頂戴(ちょうだい)」

 

 つけつけとそれだけ言うや、長身の女は黒髪を苛立たしげに後ろへはねあげ、長い靴ベラをカーペットの床に投げ捨てると、それに代わり腰のホルスターから、乗馬用ムチをゆっくりと抜き放つ。

 命令をうけて黒服が数人、女が出てきた部屋へと影のように動いた。

 

 『成美』は、驚きのあまり声も出ない。

 

 全身にピッチリと張り付く、ラテックス・スーツ。

 赤と黒のコンビネーションとなったそれが、シャンデリアの灯を淫猥(みだら)に照りかえし、革装丁の古書がならぶ、この執務室のアカデミックな雰囲気に、いかにも似つかわしくない。

 

「さて、そろそろアタシのホンキ、見せてあげましょうか――仔ブタちゃん?」

 

 夢の中で見た女が、長い髪の隙間(すきま)から冷たく頬笑んでいた。

 上目づかいにムチを舐(な)める舌ピアスが、キラリと光って。

 

「まさか――そんな」

 

 『成美』の目の前で、視界がぐらぐら揺(ゆ)れる。

 頭を一発、どやしつけられたかのよう。

 悪夢が、文字通り現実となって目の前に立ち現われたときの反応をしろといわれても、絶句と凝固のほかにとる手段はない。

 そんな哀れな“仔ブタ”に、この女はダメを押すように、

 

「ゾーロタ(金)!……シリブロォ(銀)!」

 

 奥の部屋から、これまた見覚えのある二人組。

 こちらも、うすい嗤(ワラ)いを浮かべ、思わせぶりに登場する。

 

「やっと会えたわね――みてなさい?こんどこそアンアン言わせてあげる」

「チ○ポのコトしか考えられない、ミジメな性奴隷に、ネ」

 

 ハタチ前半な、年かさの少女たち。

 調教メニューの選定に、アレコレとはしゃいで。

 そんな彼女たちを制しつつ、黒髪の教導長は、

 

「あら――気付いてなかったの?貴方(アナタ)いままでに何度も、現実にアタシたちの調教を受けてきたのよ。そのたびに腰ふって。ヒーヒーよがっちゃって。はしたない喘(あえ)ぎ声、ここにいる黒服のみなさんに聞かせたかったわぁ」

 

 冷たい瞳が顔を寄せ、『成美』の心をヒンヤリとした手でかき混ぜるよう。

 かぁつ、と赤くなる頬を、またも手で抑えたとき。

 

 ――ハッサンの、モノだろうか。

 

 ラテックス・スーツから、興奮した女の体臭にまじり、微(かす)かに血の匂い。

 慄(ゾ)っとして、身をはなす。

 

「まずは、その残っている「男の子」を、蹂躙(じゅうりん)してやるわ――ゾーロタ!アタッチメントを頂戴。シリブロ、その仔ブタを剥(む)いて!」

 

 銀髪が、『成美』のウェディング・ドレスに手をかけた。

 

 ――脱がされる!

 

 抵抗しようと『成美』が身をよじったその時。

 教導長は、ラテックスの胸元からクロームの笛を取り出すと、唇にあてた。

 音色は無かった。

 だが、『成美』の身体が暖かく、トロンとする気配。

 

「メス奴隷候補生・*8-***。命令――跪(ひざまず)きなさい」

「Oui(ハイ)……Oui, mon capitai(大尉どの)ne」

 

 口が、自然と動いた。

 ドレスの裳裾(もすそ)が花開くよう、留意した身ごなしのまま、あくまで優雅に『成美』は膝立ちになると、うなだれ、合掌して恭順(きょうじゅん)の意を示す。

 

「メス奴隷候補生・*8-***。命令――四つんばいに!」

「……Oui, mon capitaine」

 

 哀しげに『成美』は、ユルユルと従順に体位をかえ、イヌのように従う。 

 シリブロと呼ばれた、やはり全身をラテックス・スーツ覆(おお)う銀髪のほうが、ウェディング・ドレスのスカートや、その下に装着された“バッスル”をはずし、彼のお尻からショーツを引き下ろすと、ガーターベルトとストッキングのみの下半身に。

 

 ピンク色をしたツヤツヤの肛門。

 そこにズップリとハメこまれた、宝石付きの極太アヌス・プラグ。

 甘ボッキした若茎(チンポ)は、度重なるホルモン投与のためか、すっかり小さくなって。

 しかし、それでも自己主張をしようというのか、健気に鈴口からカウパー液の糸をタラタラと引いている。

 

 最終的に“メス奴隷候補生*8-***”は哀(あわ)れにも、面紗(ヴェール)と額飾り(ティアラ)。首輪と手枷(てかせ)、足枷(あしかせ)。それにストッキング脚にハイヒールだけの姿になり、ボンデージ・ストラップで縛められる擬似(ダミー)女体(フィメール)の剥(む)き卵めく身体を、店長室に集う満座の注視にナヨナヨとさらした。

 

 周囲に居ならぶ、ゴツい兄キたち。

 黒メガネ越しの、ギラついた視線。

 

 “その気がない(ノンケ)”武闘派のクールを自称する黒服たちまでもが、無表情をよそおいつつも、ズボンの前を硬く突っ張らせて。

 

 雄(オス)たちの体臭と暗い情念が、部屋に色濃く漂うようになった。

 

 気が付けば金髪のゾーロタは、大ぶりな張り形(ディルド)のついたラバー製タンガを、恍惚(ウットリ)とした苦悶を浮かべ、銀髪のシリブロにグイグイ・くちゅくちゅと挿入されているところである。

 

 艶(つや)っぽい、メスの性に満ちた呻(うめ)き声。

 美しく顰(しか)められる細い眉。濃い目なアイシャドウの瞼(まぶた)。

 ローションと、そしてわずかに愛液の匂い。

 

 黒髪の教導長は、そんな下役を慰めようと、金髪に歩み寄り、舌を相手の口腔(くち)に侵入させて、共にピアスを穿たれた相手のそれ(舌)と互いにからめ、くすぐりあい、快楽のツボをさぐりあう。

 

 ――くるっ○てる……みんなどうかしてるよぅ!

 

 そんな『成美』の必死な想いをよそに、呼吸(イキ)を上げながら金髪(ゾーロタ)は、ようやく装着した凶悪な張り型の具合をガニ股(また)でなおし“候補生”のほうを見て、獲物を前にした舌なめずりをもらして。

 

「命令――しゃぶりなさい」

 

 ――いやだ……イヤだ!

 

 全力で拒否しようとはするが、彼の火照った身体は、うすく汗をうかべ、小さな鈴口からは、まるでこれから起こる出来事を期待するかのように“おちんぽミルク”がトプッ♪とみじかく吐かれ、それがシャンデリアの灯に、美しく煌(キラ)めいてしまう。

 

「Oui, mon capitaine……J'accomplirai(よろこんで) mon devo(服務)ir avec(いたします) plaisir.」

 

 口唇(くち)が、物欲しそうな女の声音(こえ)で、そう応えるや、表情筋は彼の意志をうらぎって嬉しそうにほほえむと、(犯(や)って……♪)と言わんばかりに情感たっぷり上唇を舐めあげる。

 

 『成美』が、どうぞ、とばかり「あ~ん……」とヌメヌメした口をあけると、

 

「んふぅー♪」

 

 ニッコリ鼻息を荒くし、金髪(ゾーロタ)は張り型を、ゆっくりと『成美』の口腔に、差し入れた。

 喉頭鏡(こうとうきょう)に使うゲル麻酔でも塗られているのか、ノド奥まで苦もなく犯されて。

 それを見た教導長は、してやったりの満足そうな表情(かお)と声で、

 

 「どう?え(・)ず(・)き(・)もなく、易々(やすやす)とノド奥までオトコのモノを呑み込めるでしょう……?アナタ、覚えてないかもしれないけど、もうずいぶんとお客様のくっさい汚(お)チンポ、美味しそうにしゃぶってきたのよ?アナタのお口、絶品だって“お墨つき”が付いてるんだから。“フェラ人形”にされたら、スゴい値がついてしまうわねぇ、きっと」

 

  ――!そんな……。

 

 一瞬頭が真っ白に。

 嫌悪感から『成美』が反射的に片手を金髪の太ももに当て、ディルドを口から押しのけようとしたとき、長い黒髪をひるがえして厳しい声が飛ぶ。

 

「命令!――手を下に!自己(セルフ)拘束(バインド)!」

 

 すると、腕は降ろされ、まるで本当に床に拘束されたごとく両手・両ひざは根を生やし、“ワンワンスタイル”のまま動けなくなってしまった。

 

 完全なる隷属下。

 

 やがて金髪も、己(おのれ)の躰に挿入(い)れた前後のディルドに刺激が欲しいのか、『成美』の髪をワシづかみにするや、練(ね)れた動きで上下、左右――正転、逆転と。

 信じられないことに、それにつれて彼の舌も自動的に、まるで偽(にせ)チンポを愛おしむように舌を使い、ネットリと愛撫を始める。それが金髪にも伝わるのか、彼女は目をとじ恍惚(トロ)けた表情(かお)。

 

 おしゃぶりをしているうち、『成美』の下半身も、物欲しげにクネりはじめる。

 胸に付けられたバイオ・バストが物足りない感覚を喚(よ)んで。もしホンモノだったら、まちがいなく乳首が勃起してしまっていただろう。

 

  ――こんなおチンポなんてイヤ……おマ○コ付けられたい……クリ○リスを剥かれて……クジられて……後ろからケモノのようにズップリ犯されたい……」

 

 「ホホホホ……ホホホホ……お前の心は、もう完全にメス堕ちしたようね。」

 

 黒髪のあざけりが、『成美』のアタマを掻き乱す。

 

 「男のクセにこんなものを咥(くわ)えて喜んでいるなんて!イヤらしい仔!」

 「ちぇぇ……お口(前)はお姉ぇサマかァ、じゃぁアタシは、っと♪」

 

 銀髪(シリブロ)は『成美』のアヌスを犯しているプラグを、ぬッ、ぬぬぅッ……と抜き出し、彼の視界にドサリと放り出す。口を淫猥(みだら)に使役されながら『成美』が横目にしたそれは、信じられないほどの太さと長さをした凶悪なプラグだった。

 

 ――あんな大きなモノを、ワタシのお尻に入れてたなんて……非道(ヒド)い!

 

 次いで銀髪は、いつのまに装着したか、これも自身の股間からそそりたつディルドーの亀頭に、毒々しい赤さのマニキュアを照り輝かせながら、イヤらしい手つきでローションを塗りたくると、ソッ、と柔らかくほぐれ切ったアヌスに押し当てる。

 

「おごォぉ(ヤメてぇ!! 

 

「うン!」

 

 ――アツ――!

 

 銀髪はズン!と一気に侵入するや、ヌメヌメ、ずりゅずりゅと抽挿(出し入れ)を開始する。

 

「いいわぁ……貴女(アナタ)たち……美しくってよ……」

 

 教導長はキツいアイシャドウの奥から凜冽とした流し目で3人の痴態を眺めやる。

 

(※注:このあとあまりにエチーかつ悖徳的な場面がつづき

         本作品の“品性”を下げるため、300ページ分割愛)

                         

 ラテックス・ボンデージ容(すがた)の女たち。

 強制的に玩弄される、フェミニンな少年。

 壁一面な革装の書架と、スーツの男たちが居ならぶ衒学的(ペダンチック)な執務室で展開される、悪夢のような光景。

 金と銀の女たちに、顔と尻とをはさまれ、嬲(なぶ)られ、犯される。

 

 口唇(くち)を、紅舌(した)を。

       ピンクのアヌスを。

   感覚器を装備する、人造の乳房(オッパイ)を、

     咽喉(ノド)。柳腰(こし)。膕(ひかがみ)。

           そしてなによりムッチリしたダミー・ヒップを。

 

     淫猥(みだら)に――リズミカルに。

 

 黒髪は冷ややかな笑みを浮かべ、乗馬用の鞭を手に三人の動きを監視しつつ、ときおり『成美』はもちろん、動きの鈍ったや金髪・銀髪にも、執務室の空気を鳴らしてようしゃのない活をいれ、哀れな悲鳴をあげさせる。あたかも女王のように悠然とこの場を支配する風。

 

 その光景に、周囲の兄キたちもすっかり気圧され、愛液によどむ広間の中、声もなく三人の痴態を凝視する。ある男は(黒ビールにカシューナッツってサイコーだよね、などと思いながら・・・すいません、飲んでますwwww今日は護衛艦“いずも”の一般公開で疲れたのだ)

 一部の“若い奴(の)”は爆発寸前らしい――否(いや)、すでに暴発した者もいるのか。部屋には塩素臭い香りがただよっている。

 

 ――あ……。

 

 『成美』の脳裏に甦る、地下墓所(カタコンベ)の迷路。

 その果てで宮廷秘書官と観た、ヒラ祠祭と侍童。

 禁じられた行為の光景が、まざまざと浮かぶ。

 まるで自分が侍童にされ、淫らな愛撫を喜んでいるような、そんな錯覚すら。

 

 ヒュン!とまた鞭が鳴る。

 

「イくんじゃないよ『成美』!許しもなくイったら――“お仕置き”だからね!?」

 

 すると……。

 ネコが、大あくびするや、イェジェヌの膝の上で伸(・)び(・)をひとつ。

 お気に入りの場所からトン、と飛び降り、座の中心たる三人に近づく。

 やがて四つん這いのまま前後を犯される『成美』に、ひと啼き。

 ついで金髪・銀髪から受ける前後の責めにつられフラフラと触れるおチンポを、ねこパンチ。

 さいごに前腕でつかまえて、そのザリザリの舌でペロリと亀頭(チンポ先)を。

 

 くるしい……もうダメ、とガマンを重ねていた“候補生”に思わぬ伏兵の攻撃。

 

 ――あぁ……ッ!

 

 『成美』の精がはじけ、若い“ほとばしり”が白く宙を舞った。

 

 同時に金髪(ゾーロタ)も「んほぉぉぉ!」と牝叫(めたけ)びをあげ、果てる。

 彼女の張り型から、あたたかい液体が『成美』の口腔(くち)に放たれた。

 なまぐさい臭い。それとは別に、苦い味。

 

 ――薬品……?

 

 考えが、ドンドンまとまらなくなってゆく。

 

 「いぐっ!いぐっ!いっ、くぅぅうぅッッ――!」

 

 カン高い声で銀髪(シリブロ)も、舌だしのアヘ顔のまま『成美』のなかに脳波とリンクした機械仕掛けの射精を爆発させた。

 

 熱くたぎる欲望が、びゅっ、びゅるっ!と『成美』の胎内に放たれた感覚。

 下半身がトロけ、ほんとうにオマ〇コに射精されたような被虐感。

 だが、不思議なことに、それは一抹の幸福なイメージも伴って。

 黒髪の勝ち誇ったような声が、どこか遠くに。

 

「ホホホ……そうよ?どんなに強がっても、メゾン・ドール仕込みの強制洗脳・女体化プログラムには誰も抗(あらが)えないの。オマエはもう立派なメスなの。これからデザイナーズ・ヴァギナ(マ〇コ)を遺伝子移植され、おおきなオッパイブルブルふるわせて、イヤらしいキューヴィー(ボン・キュッ・ボン)な肢体(からだ)にしてあげるわ」

 

 ようやく疑似精液まみれのディルドを、ズろォっ、と口から抜くことをゆるされた『成美』は、疲労のたまった舌の根で、

 

「ほんはぁ(そんなぁ)……ひゃへふぅ(イヤですぅ)……」

 

 えほっ、と白いものを口の端から垂らす『成美』

 教導長は、そんな彼の乱れた髪を愛おしげになでると、

 

「ザンネンねぇ……でもダメ。アナタにはもう相当のオファーがあるんだから」

 

 慈悲を請うような“メス奴隷候補生”の眼差しを、彼女は冷然と撥ね返しつつ、

 

「でも、そのまえにお前は男の娘として晩餐会に出て“最後のご奉仕”をするのよ?それが了(オワ)わったら、エッチなことしか考えられない哀れなメス人形に仕立ててあげるわ……」

 

 多くの者が“どすグロい欲望”のまま、声もなく佇立する執務室に、艶やかな照りを魅せる黒髪の哄笑は、ひときわ高く響きわたった。

 

 

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