※この作品はR-18です。

玲瓏の翼【18禁版】   作:珍歩意地郎_四五四五

73 / 117
057:           〃             (4【ヤベー版】

 

 絶望的な『成美』の魂からの叫び。

 それを嘲(あざわら)うかのように、銀髪(シリブロ)は、

 

「キャハハ。ザ~ンネン♪ウソぢゃないんだナァ~これが」

「証明に、ちょうどイイものがあるわよ?……ほぅら」

 

 金髪(シリブロ)の操作で、部屋の空間に、あの夜のように3D(ホロ)が立ち上がった。 

 

 意識を失った少年。

 ふくみ笑いを浮かべる金髪と銀髪のボンデージ・スーツをきた女(ビッチ)たち。

 両側から支えられ、少年は前面がグラス状となった、シリンダーの中へと安置され、様々な電極コードやカテーテルを身体に接続、あるいは淫猥(みだら)に挿入される。

 

 前面のモニターが、つぎつぎと悪魔的な施術内容を浮かべた。

 

 プロラクチン管理プラント埋設。

 各種の受容体作動薬(アゴニスト)投与。

 大量の女性ホルモン。

 細胞の融合剤。

 神経手術。

 

 さまざまな、見ようによっては残酷な文字列。

 少年の睡り顔をおおう、硬度の高そうなグラスの表面をよぎって。

 

「ひょん(そん)……は(な)……」

 

 自分の面差(おもざ)しが、髪が、体つきが。

 長いタイムスパンで、柔らかいものに変化してゆく。

 

 顔つきも、いつのまにかフェミニン(女性的)で、コケティッシュなイメージに。

 だが、培養した子宮らしい、うすいピンク色な臓器が自分の下腹部に安置されるのを観るにおよんで『成美』はとうとう吐き気をもよおした。次いで、画像は容赦なく恥丘のしたに造膣された部分をアップにし、『デザイン・ヴァギナ』(遺伝子培養:性技用肉襞(にくひだ)・増加タイプ)と、字幕をながす。

 

 “彼女”は力なく、自分の豊かにされた下半身を看(み)る。

 安産型にされた造形のなかには、仔を孕(はら)むための子宮と、男を悦ばせ、その精を搾(しぼ)り取り・貪(むさぼ)るための特に設計された“高機能”ヴァギナが収められてしまったという事実。

 昏睡させられているあいだに、己(おのれ)の淡い茂みが、レーザーを使って無毛にされるシーン。

 女医の神経質そうな手が執拗に器具を奔(はし)らせ、とうとう絖(ぬめ)のような光沢をはなつ恥丘にされて。

 

 ほどなくして手術室めく場所からシーンが転換し、日本間のような一室。

 

 相変わらず昏睡する『成美(じぶん)』。

 どういうわけか、髪を和風にセットされ、花かんざしで飾られて。

 着せられた緋色な着物のまえをはだけられ、白い布団に寝かされる容(すがた)。

 白足袋をはかされた生々しい脚と下腹部を、障子の薄明かりに冴え冴えとうかべる。

 

 そこへ、押さえきれぬ喜悦を浮かべて入ってくる一人の矮人(こびと)。

 テロップは“人間国宝・刺青掘り師:青竜氏”と浮かべる。

 

 やがてこの奇怪な“傴僂(せむし)”の彫り師は、抱えた道具箱をキチンと畳のへりに沿って置き、やがて眠り続ける『成美』の下腹に覆いかぶさると、可憐な“おまた”に息を吹きかけんばかりの勢いで眼を近づけ、丹精込めて細かく針を操ってゆく。

 

 ひと針――ひと針――。

 

 まるで己(おのれ)の情念を墨(すみ)と併せて注ぎ込むように、白い絹(きぬ)めく彼の恥丘にむかい、無残にも幾色もの顔料を、妄執の念を借りて注ぎ入れる有様。

 斯かる作業の間にあって、出っ歯の口もとは法悦(ほうえつ)じみた笑みを浮かべ、その目は純真な子供のように燦爛(きらきら)と輝いて。

 

 長い時間をかけ……。

 

 とうとう、この傴僂は一匹の蝶(ちょう)を、その清らかな膚(はだえ)の下に封じ込めることに成功する……。

 

 彼女は己(おのれ)の下腹部をあらためて情けない思いで眺めた。

 昏睡しているあいだ、出っ歯の彫り師に、出来上がったモルフォ蝶の彫り物を頬ずりされ、ヨダレの浮くブ厚い唇でキスをされるのを観たときは、おぞ気と悔しさで涙がにじんで。まるでこの身が徹底的に穢(ケガ)されたような。

 

 とどめに、シーンの最後に浮かび出た字幕は、『成美』を一番の絶望へと叩き込む。

 

 なよやかに変化した肢体。

 それを、まるで人魚姫のようにシリンダーからユルユルと引き出される姿。

 定着液まみれのまま、安らかに睡るその美女を映す3D画面の端(はし)に文字が立ち上がり、

 

 【After 6 month】

 

 ――そんな……!

 

 愕然とする。 

 さきほどまで、広間で大皿にかざられて辱めをうけていたはずなのに。

 自分は6ヶ月も眠らされ“メス化”処置を受けていた?

 ありえない。

 いや、でも……それでは、この呪われた肢体(カラダ)は……?

 

 それに、と“彼女”の胸は正体不明の悲しみに包まれる。

 

 ――なんだろう。なにか大事な約束を、反故(ほご)にしてしまったような……。

 

「どうやら……気にいってくれたみたいねェ」

 

 金髪が、底知れぬ思惑を秘めて莞爾(ニッコリ)と微笑みながら

 

「それじゃぁ――試してみましょうか?」

 

 銀髪が、尻を乗せる鞍部から突き出た二本の黒い突起(ディルド)に対しゴム手をハメて、なにかのローションらしきものをチューブから手にとってなじませると、イヤらしい手つきで音を立ててそれらをしごく。

 

 「りゅッ、りゆっ、りゆつ」という、イボのついたその凶悪な張り型を愛撫する音が、暗く秘密めいた部屋に。

 おもわせぶりな銀髪(シリブロ)の強弱をつけた指づかいと、見上げる目線。

 

 サッ、と『成美』の顔色がかわる。

 

 ――あんな大っきなモノを、わたしの“なか”になんて!

 

「ひょんはお(そんなの)……ふひ(ムリ)、ふひえふ(ムリです)!」

「そうかしら?大丈夫よ。半年もかけて定着させたオ〇ンコですもの。たぶん」

「そぉれ……そぉれ……そぉれ……」

 

 M字開脚に拘束されたまま、ジリジリと、リフターのアームが下がってゆく。

 ヴァギナとアヌスの高さまでくると、いったん下降が停止された。

 銀髪(シリブロ)の手が、凶悪な性具の位置を調整しつつ、ふたつの孔(あな)をリズミカルに、そして女が女をイタぶるときの手つきで、念入りにモミほぐして。

 

「ぅん――ぅん――ぅん――ぅん――」

 

『成美』のよがり声にウンザリしたのか、金髪が、

 

「もうそろそろ佳いでしょ?そこまでサービスする必要はなくてよ」

 

 テラテラと、ローションまみれに耀くプラグたち。

 壁面の赤ガラスに映え、上の肉孔(にくあな)を待ち受けるように。

 軽やかな音をたて、ふたたびモーターは鳴る。

 

 ついに、ピトリ、とディルドの先が“女”の入り口に触れた。

 

 『成美』は、改造された哀れな身体をヒッ、と緊張させ、

 

「ひゃぇて(やめて)!ひゃぇて(やめて)!ひゃえて(やめて)エェェェ!」

「フフフフ……ザーンネン♪」

 

 ガチッとロックがいきなり解放。

 ズン、と拘束された体が下がる。

 熱い塊が、いきなり“彼女”の前後をつらぬいた。

 

 ――ッつ!……ア"ッ!カ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!

 

 しばらくは、口が金魚のように。

 パクパクと動かすだけで、呼吸(いき)も出来ない。

 シャ――ッ!と音を立てて失禁した尿(にょう)が飛沫(しぶ)き、黒いビニール張りの木馬を濡らす。

 とたん、長いゴムベラ状のムチが、むっちりした尻にスパァン!と鳴り響いた。

 

「オごぉ!」

 

 豊満な乳房を一度、はげしく揺らし“美貌の備品”は、のけぞる。

 

「ダレが漏(モ)らしてイイって言ったの!ダレが!!」

 

 さらに、もう一発!

 骨盤から改変された豊かな臀部(しり)に、赤い短冊のような跡が。

 

 金髪(ゾーロタ)が、アルコールの香りがするウェスで、木馬と『成美』を拭き清める。

 そのあとで彼女は、鞍部から垂れ下がる均整のとれた『成美』の脚に、腿(もも)のつけ根までピッチリとおおう、タイツのようなラテックス製と見える黒いロング・ブーツを履かせた。

 足先だけ赤くなっているので、チョッと見には黒いニーハイ・ソックスに、赤いピンヒールを履かされたように。そう――あの初めて目覚めたときの装いで。

 

 さらに彼女は“蝶”を封じ込めた恥丘に、そしてその周りにまで、技巧をこらした舌をソヨソヨと、あるいはネットリと這(は)わせ『成美』の淫火をあぶりたてる。

 

 調教役の女たちによってモルフォ蝶の刺青には交互に幾度も口づけされ、舐め上げられることで、あの出っ歯の傴僂に穢(けが)された部分が清められるような心持ちに、思わず『成美』はウットリと目をとじる。それを観た金髪と銀髪の、しめし合わせたような冥(くら)い笑み。さらに責めを加速して。

 

 女の果核(さね)も、巧みな技巧(ワザ)で包皮を舌によって剥(む)かれ、経験ゆたかとみえる口唇(くちびる)の責めが代わる代わる襲う。ビリビリとした震(フル)えるような快感(エクスタシー)に『成美』は心の底まで悶(もだ)えて。

 

「ぅくぅぅ……」

「さっきまでソースのボトル代わりにされてたんだもんネェ……おしっこタンク、ゆるくなって当然よねぇ……」

 

 

 

 

 

 ――え……?

 

 

 

 

 

「シリブロ!余計なコト言うんじゃないよ!」

 

 金髪が声高に叫ぶや、『成美』のほおに、強烈なビンタ。

 結い上げられていたとみえる髪留めの笄(こうがい)が飛び、ウェーヴした髪が肩口まで降りて、ほおを押さえる“メス”を美しく飾った。

 

 床に響く、澄んだ金属音。

 口の中が切れたらしく、唇の端からひとすじ、赤いモノが流れて。

 

「ほぉら。よけいなコト……考えるから」

 

 金髪は、そういうや『成美』に口づけをして舌を侵入させ、傷口や、ピアスを穿(うが)たれた彼女の舌のウラを、レロレロとクスぐり、乳首をイジめて。

 

「貴女(あなた)は――キモチいいコトだけ、考えていればイイの」 

 

 頭上で拘束されていた腕も、いったん片方ずつ外され、ワキの下まであるラテックスの黒いロング・グローブをはめられる。これもご丁寧に、指先は爪を模し、赤くなっているデザイン。

 ポールについた枝をワキの下に通し、手首とヒジは、ふたたび背後でまとめて拘束。

 背景の暗さとあいまって、ピッチリとしたラテックスに覆われた腕や脚が闇にぼけ、まるで四肢を切断され愛玩目的のダルマ女にでもされたかのような光景に。

 

「貴女はすでに“レベルD”まで女体汚染されてるのよ?観念なさい」

 

 金髪の無機質な言葉の調子。

 まるで冷たい水がこ(・)め(・)か(・)み(・)から浸み込むような気味がある。

 脳髄(のうずい)の中枢(おく)に、ヒタヒタと容赦なく入り込んでゆく、ような。

 

「あと戻りは――もうデキないわヨ?」

 

 ふといモノで前後をつらぬかれ、呼吸するたびに鈍痛がはしった。

 しかし、塗られたローションに薬でも混ぜてあったのか、そのうち甘い感覚が“彼女”の全神経をも支配して全身をめぐりはじめる。

 大きな張り形を二つも呑み込んだ肉感的な下半身は、そのムッチリとしたふとももをモジモジと動かし、貪欲にもさらなる刺激を求めるかのように悶(もだ)え蠢(うごめ)いた。

 ゆるゆると動かす身体につれて振れる豊かな乳房も、かたちの見えない未経験の欲求を持ち主にせ(・)が(・)ん(・)で(・)果てがない。

 

 感心するような、呆れたような声色が、両サイドから、

 

「あらあら。思いのほか、お気に入りのようよ?」

「イヤらしいねコノ娘!もうコシ使い始めてる!」

 

 やがて(はぁっ、)と金髪はタメ息をつき、小声で、

 

(ようやくねぇ。ずいぶん手間ひまかかったわぁ)

(やっぱりアレかな!?航界士の一級候補生、だったから?)

(おそらく――こんなに楽しませてくれた子は久しぶりよ)

 

 謎のような二人の会話も、『成美』には届かない。

 

 ゆるやかに時に激しく。

 突き出た二本の突起(ディルド)が、振動、回転をはじめ、“備品”の胎内を突き動かし、荒々しく侵す。

 

 一瞬、脳内が軽くホワイト・アウト。

 ふわっとエアポケットのように堕ちた。

 

 やがて、また緩火(とろび)で嬲(なぶ)られるように高められて。

 頭のなかをかきみだされ、もみくちゃにされるような、恍惚(ウットリ)した被虐感。

 そんなことを、幾度も、幾度も、さざ波のように重ねられる。

 

 だが、一番の肝心なとこで快感は引いてゆき、高みに登りつめられない。

 嬲(なぶ)られ、焦(じ)らされ、延々とお預けをされるような、もどかしさ。

 身体を拘束する背側のポールも上下運動をはじめ、身体全体を更に責めたてて。

 

 どれくらい経っただろうか。

 

 ――もう……ダメ……。

 

 淫(みだ)らなグラインドをみせながら、ついに『成美』は――折れた。

 泡立つような“彼女”の頭に、次から次へと淫らな妄想が、浮かんでは消える。

 

 おムチを打たれたい。

 思いっきり乱暴され、嬲られたい。

 乳首だけぢゃなくおマ○ムコにピアスされて、いじられたい。

 お口を××され、××ギナの入り口を手術され真珠をいっぱい××されたい。

 ×××に××してもらって、腰も、もっと細く、お×××も×××してほしい。

 

 戦前の伏せ字のようなことを考える『成美』を見た女(ビッチ)たちは、

 

「へぇ。いっぱしなマゾの顔になってるジャン」

 

 シリブロが、シコり勃(た)つ『成美』の乳首を、思い切りツネりあげた。

 鈴の音が、ひときわ哀しく鳴り響く。

 

「ひぎぃっ!?」

 

 一瞬、悲鳴をあげる。

 だが、つづいてやってくる甘い感覚に、アヘ顔をさらして、

 

 ――悔(クヤ)しい!……けど幹事長!

 

 金と銀とが、黒い責め具の傍らで、ヒソヒソばなし。

 

(ふふふ。やっぱ、あのクスリのせい?)

(とうぜん。あれを塗られたディルドー挿入(いれ)られたら、華族の貴婦人だって“よがりブタ”直行よ?――逃れるすべは、ないわ)

(この仔犬チャンも、カワイソーに。ダレが買うのかナ?)

(もう買い手が二人にまで絞られてるらしいの。なんでもケモナーな西の大僧正と、おなじ西の名家の跡取り坊チャンとか。その子も人形(ドール)マニアで、体を付け替えて楽しむのが趣味なんですって)

(ひぇぇぇ……まーたエッチな身体、いぢられちゃうネェ)

(ケモノの皮膚組織移植されて、モフモフ人形にされてしまうかもね)

 

 周囲で、なにやら話が交わされているが、イキたい欲求でいっぱいの『成美』のアタマには、もう何も入らなかった。

 

(あぁ……グジョグジョに濡れた、おマ……………………………………

 

……《コノ間、作品ノ品性ヲ下ゲル為、二〇頁ト十五行抹消ス》………

 

…………ダレをながし、ホイストクレーンを使って木馬からふたたび吊り上げられる。ヴァギナとアヌスから淫猥な音をたててディルドーが抜かれ、床に降ろされると、脚と腕との拘束を、解かれた。

 

「そら。最後の手術台まで、じぶんの足で進みなさい」

 

 とろけた眼差しで、フラフラと『成美』は歩んだ。

 むわっ、と己(おのれ)の身体から立ちのぼる淫靡なメス臭にとまどう。

 大きな姿見に映り込んだ自分の容姿(すがた)を“彼女”はふたたび凝視する。

 

 ふたつの豊乳の頂きから下がる大きなリング。

 黒ラテックスの長手袋にピッチリしたロング・ブーツ。

 

 おもわず腕の左右をつかい、豊かにされた乳房と、メス化され、美しい蝶が飾る“おまた”を、オズオズと恥ずかしげな上目づかいで、俯(うつむ)きがちに隠して。

 

「あらあら。もうすっかり身も心も、女の子ね」

「そんなハズ……ありません」

 

 ようやく舌の感覚をとりもどす『成美』。

 だが、言ったそばから、ピアッシングされ、プラチナ製の飾り輪が下がる乳首をグニグニと愛撫し、情けなくもメスの快楽を貪(むさぼ)ってしまう。

 

 くやし涙が――ひとすじ……。

 

 ためらいの手つきで“彼女”は、淫(みだ)らに肥大化された自分の胸を持ち上げる。

 そしてガクガクとふるえる紅い口唇(くち)のはしからヨダレを引きつつ、飾り輪に貫かれた固くシコる乳首を恥知らずにも含み、吸い付き、ピアスの穿(うが)たれた舌で転がし、官能をむさぼった。

 対して、もう片方の手の指は、戸惑いながらも女の秘部を押し開き、中なる指をつかって、先ほどまでイボ付きの野太いディルドに犯されていた己(おのれ)の内側を淫(みだ)らにクジり、気持ちのよい場所を貪欲(どんよく)にさぐる。

 

 ――もうだめ……手が……手がとまらない……。

 

 観念したようにキツく閉じた眼から、また涙があふれて。

 

 そう――イイ娘ね、と金髪が満足そうに。

 

「コレからもォっと、気持ちイイお人形サンにしてあげる……」

 

 身体のうちから、情欲をもたらすピンク色をした淫火に炙(あぶ)りたてられ、『成美』は我を忘れた。

 悖徳(はいとく)と破戒(はかい)――その甘美(かんび)な誘惑。

 “彼女”の正面に立てられた鏡の中。

 そこには、見慣れぬ少女が涙目で、己(おのれ)の体を執拗に弄(もてあそ)び、慰める、あさましい態(すがた)が。

 

「くぅぅ……」

 

 二人の調教役がニヤニヤと見守るなか、せつなげに一度、二度、ビクビクっと身をふるわせるや、自身の乳首を肉感的にされた紅い淫(みだ)らな口唇(くちびる)で咥(くわ)えたまま、『成美』はペタリと床に女の子座りでヘタり込んでしまう。

 

 

 

 

 そんなときだった。

 

 

 

 

 ふと、“彼女”の動きが止まった

 

 最初は、自身の目が信じられなかった。

 フワフワした脳疲労が、自分に見せた幻覚かとうたがう。

 次の瞬間、氷の入った水を、顔面にBukkakeられたように。

 

 視点が変わった先の、木馬の傍ら……。

 二人の調教役からは見えないであろうところに、一人と一個の姿が。

 

 襤褸(ボロ)をまとう骸骨めく姿をした、極めて高齢な老人。

 

 

 そして――手にするのは、血の涙をながす少女の生首……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。