王都の中でも特に評判の良い高級宿《黄金の輝き亭》にて4人の女性達がテーブルを囲んでいた。
4人の内、3人は早々お目にかかれないレベルの美女であり、残りの1人も奇妙な仮面を顔に着けているとあって多くの客達の視線を浴びていた。
いや、理由はそれだけではない。
彼女達がこの王国でもトップクラスに位置する冒険者である事も大いに関係あるだろう。
《蒼の薔薇》
それが彼女達のチーム名であった。
王国に2つしか存在しないアダマンタイト級冒険者チームの1つ。
女性だけで構成された彼女達は、男女問わず多くの冒険者達から羨望の眼差しを向けられている。
そんな彼女達は現在、とてもくだらない理由で言い争いをしていた。
「何故あの色欲王子に下着をくれてやらねばならん!」
「だから何度も説明しているでしょ!あの人を敵に回せばいくら私達だってタダでは済まないの。下着を差し出すだけでその危険を減らせるのだから言う事を聞いてちょうだい!」
「ふ、ふざけるな!ラキュースお前はもっとプライドのある人間だと思っていたぞ」
「うっ…貴女は彼に会ったことが無いからそんなことを言えるのよ…」
仮面を着けた少女イビルアイは、リーダーであるラキュースのお願い切って捨てる。
それが当然の反応である事は、ラキュースだって理解していた。
それでも今回に限っては全く伝わらない自分の想いに焦燥感を募らせる。
彼女達が言い争いをしている原因は、何処ぞの変態王子にあった。
彼が以前ラキュースに対して発した「蒼の薔薇全員の下着を用意しろ」というふざけた命令を忠実に実行しようとしている彼女は今こうして仲間達に頼み込んでいるのである。
しかしご覧の通り、仲間達の理解が得られる訳もなく、時間だけが過ぎていく。
これは当然の結果だろう。
商売女でもあるまいし何処に自分の下着を他人に渡す人間がいるのだ。
しかも彼女達はかの名高い蒼の薔薇である。
過去にも愚かな貴族による下卑た命令を受けた事があったが、全て拒否して自らの道を突き進んで来た。
そんな彼女達だからこそ、多くの平民や冒険者から憧れを持たれているのである。
その筈であるのに今回のリーダーのラキュースの態度は仲間達からすれば違和感だらけで納得のいかないモノだった。
イビルアイの猛反対を受けたラキュースはターゲットを他の2人へと変換する事にした。
「ティナ、ティア貴女達もお願い」
「奴は育ちすぎた」
「美少女になってから出直せ」
「貴女達…」
しかし案の定取り合ってくれる事はない。
いい加減痺れを切らしたイビルアイはダンッとテーブルを叩いて立ち上がった。
「ラキュース!いくら相手が王族だからと言って仲間を売る様なお前ではない筈だろう!—————何があったか話してみろ。まずはそれからだ。」
仲間の強い口調での指摘に、少し冷静になるラキュース。
確かに自分は焦り過ぎていた様だ、と自覚し反省する。
「ごめんなさいイビルアイ。それにティナ、ティア」
「問題ない」
「ボス。本当に何があった」
「そうね…どう話したものかしら…」
考えをまとめるリーダーを他の3人は静かに待つ。
少しして、果実水を一口飲んで口を湿らせるとラキュースはゆっくりと話し始めた。
「レオン殿下から貴女達——正確には蒼の薔薇全員の下着を要求された。話はこれだけなんだけど、それじゃあ流石に納得出来ないわよね」
「当然だろう。私が聞きたいのは何故お前がそれを拒否しなかったのかについてだ」
「そうでしょうね」
数日前レオンに味わわされた恐怖や無力感を思い出し自らの腕を抱くラキュース。
その時抱いた感情を言葉で伝えるのは容易では無い。
何度となくその悪い噂を聞き、実際に話したこともあった自分も、あの日直接威圧されて初めて彼の恐ろしさを実感したのだから。
「サシャがリーダーを務める《深緑の風》は知っているわね。少し前にミスリル級に昇格した期待の新鋭チームよ」
「ウチと同じで女だけのチームだな」
「あのリーダーは美人。お近づきになりたい」
それぞれ頭の中で、天真爛漫な少女が率いる美女揃いのチームを思い出す。
ラキュースに関しては何度か指導をつけた可愛い後輩達だった。
「その《深緑の風》だけど、少し前に受けた貴族の護衛依頼で無理矢理、夜の相手をさせられたそうよ」
「バカな……依頼の最中にそんな事を強行すれば冒険者ギルドからの信頼を失うぞ。それに、ミスリル級なら力尽くで拒否すれば相手も手を出せないだろう!?」
「その場にオリハルコン級冒険者並みに強い用心棒がいたらしいわ。ギルドの方にも裏から手を回していたみたいでお咎めなしよ。きっと初めからそのつもりで依頼を出したのね」
「屑が……」
同業の冒険者まで腐敗した貴族の餌食になったと知り、怒りの声を漏らすイビルアイ 。
「……それで?なぜ今その話をした?今回のお前の態度とどう関係がある?」
「あの子達がそんな目に合ったのは、彼女達が権力と純粋な暴力で相手の貴族に勝てなかったからよ」
「だろうな。私達ならオリハルコン級冒険者だろうと一瞬でひねり潰せる」
「ええ。つまり私達が今日までそういった被害に遭わずに済んでいるのは、単純に私達が強かったから。そして積み重ねていた名声のお陰で権力者を牽制出来ていたからよ」
最高位冒険者だろうと、アインドラ家の令嬢だろうと、それを上回る地位の者はそれなりにいる。
しかし、王国の英雄として名高い彼女達に手を出せば、敵対する貴族や他の冒険者からの反発によって大きな損害を被る事になるだろう。
「だいたい分かってきたぞ。ラキュース、つまりお前はレオン王子がそんな物を無視出来る程の権力と暴力を持っていると言いたいんだな?」
「そうよ」
自らの辿り着いた結論の正誤を確認する様に視線を向けるイビルアイに、ラキュースは頷いて返す。
「あの人のお陰で王国の二大派閥は消滅した。表立って彼を非難出来る人間はこの国にはいないわ。そして純粋な力についてだけど——イビルアイ、もしかしたら貴女をも凌ぐかもしれない」
ラキュースの言葉に全員が息を呑む。
メンバー以外は知らない事だが、蒼の薔薇で一番の強者はそのイビルアイだ。
数百年も昔、一国を滅ぼした最強の吸血鬼。
伝説に語られる魔神をも上回る怪物が彼女の正体なのだから。
その実力はイビルアイを除いた蒼の薔薇全員を同時に相手取っても余裕で勝利を収める程である。
「イビルアイまた負けるの?」
「最強の吸血鬼(笑)」
「お前ら!ぶっ飛ばされたいのか!」
イビルアイがチーム加入時に行った模擬戦の話を持ち出して彼女を揶揄う双子。
それによって暗くなりかけていた空気が少し改善される。
「ふん。ラキュース、お前もだぞ。高々20年も生きていない人間が私に勝てるとは思えん」
「そ、そうかしら」
「もしあの王子がまたおかしな要求をして来たら私に言え。天狗になったその鼻っ柱を折ってやろう」
そう言って胸を張るイビルアイにラキュースは安心感を覚える。
レオンから感じた強者のオーラがイビルアイを超えてたように感じたが、きっと勘違いだったのだと思いながら。
「頼りにするには貧相な胸だがな」
「!!!!!」
しかし、直後に聞こえて来た男の声によって、その安心感は瞬く間に吹き飛ぶ事になった。
「レオン殿下!」
突然自分達のテーブルに現れたレオンに、ラキュースは目を見開く。
それにニヤニヤと笑い返しながら彼は
「よう。今日は冒険者らしい格好をしているんだなラキュース」
「城に行く時が特別なんです。その…どうしてここに?」
「それはもち「おい…」なんだ?仮面の女よ」
ラキュースとの会話を楽しんでいたレオンへ、彼の前に座るイビルアイから低い声がかけられる。
自分のセリフを遮られた彼は、しかし機嫌を悪くする事なく、むしろ愉しそうに返事をした。
「『なんだ?』は私のセリフだ、小僧。この手を今すぐ離せ」
そう言うと、先程からずっと自らの胸を揉み続けていたレオンの手を掴む。
しかし、いくら力を入れても彼の手が離れる気配はなかった。
単純な筋力だけなら、ここにいない蒼の薔薇最強の戦士を上回る彼女でさえ引き離せないのだ。
「ふむ。マジックキャスターだと聞いていたが、加えてこれ程の力を持っているとはな。俺の鼻っ柱を折るなどと言うセリフを吐くだけはある」
「くそ……なんなんだ、お前は」
「こんなに近くにこれほどの強者がいたとは驚いたぞ。だが、背後を取られた時点で貴様の負けだ。大人しくするが良い」
立ち上がろうとするイビルアイを左手一本で椅子に押さえ付け、右手を彼女の小さな胸に這わせる。
レオンが現れた瞬間、咄嗟に動こうとした双子の忍者もラキュースに静止され、ただ見ている事しか出来なかった。
この場にいるのは彼らだけではない。
周りのテーブルにいる客達もその様子を困惑した様に眺めている。
イビルアイが発動させていた防音の魔法のお陰で話している言葉こそ聞こえないが、あの蒼の薔薇が、1人の男に怯んだ様に動けず、ウチ1人は胸を弄ばれている事だけは理解できた。
周りの目があっても気にせずセクハラを続けるレオンは、胸を揉んでいた右手を少しずつ下げていき、細い腰、臀部、太ももを通って遂にイビルアイの股間へと差し込んだ。
「やめろ……下衆がっ…」
「初めて言われるセリフだな。悔しければもっと反抗してみても良いのだぞ?」
「…出来ないとわかっていて言っているのだろう…」
この段階に至ってイビルアイは自分達がこの変態に為す術がない事を理解していた。
恐らく自分と同等の実力を持つ戦士にこれほど密着されてしまっているのだ。
距離を取っての戦闘であれば負ける気は無いが、現状、ただ堪える事しかできない。
もし一か八かの勝負を挑めば、自分が一瞬で無力化されるだけでなく、それを見て攻撃に踏み込んだ仲間達も酷い目に遭いかねない。
それが出来る実力と権力を持っている事を先程ラキュースから聞いたばかりだ。
「貴様…何が目的だ…?」
「ん?ああ、先程はお前に遮られて言いそびれたのだったな。俺はお前達の
そう言いながらイビルアイのスカートの中に手を入れ、タイツ越しに下着を撫でる。
200年生きてきて一度も異性から
「ラキュースに頼んでいたが、流石に仲間の下着を取ってくるのは大変だろうと思い直してな?俺直々に足を運んでやったのだ」
「殿下…下着は明日にでもお持ちしますので、どうか仲間を辱めるのはおやめください。他の客も見ています」
そう言って頭を下げるラキュース。
その必死の懇願を受けて少し考えたレオンは、ラキュース、ティナ、ティアの順に顔を見渡すと一つ頷いた。
「身に付けている物を剥ぎ取り、その下の下着を拝むつもりであったが、そこまで頼むのなら勘弁してやろう。自分で脱いで渡すが良い。明日などではなく今この場でな」
勘弁すると言って、それか。
そう胸の中で吐き捨てたラキュースは、これがこの王子の最大限の譲歩だと考え、仕方なく従う事に決めた。
「わかりました。……ティナ、ティア言われた通りにして」
「了解、ボス」
「わかったリーダー」
先程までと違い、レオンの異常さを実際に目にした双子は今度はラキュースに反発する事なく、素直に従った。
2人は防音の魔法を一瞬解除する様にイビルアイにお願いする。
そして確実に魔法の効果が消えた事を確認すると、自分達に視線を向ける客を見回した後、入り口の方を指差して叫んだ。
「何あれ!」
店の中にいた全員がそちらを向く。
その間に常人では見えないスピードでズボンと下着を脱ぎ、再びズボンを履き直す双子。
客達が何もない事に気付いて彼女達に視線を戻す頃には何事もなかったかの様に立っていた2人だが、その手の中には丸められた下着を握っていた。
唯一超人的な動体視力で彼女達のストリップを楽しんだレオンは「双子は下の毛の生え具合までそっくりだな」と感想を述べる。
「脱いだ」
「そうか。少し待ってろ」
ラキュースとの会話や双子のやり取りの間も手を緩める事なくイビルアイの身体を堪能していたレオン。
気付けばイビルアイのタイツは膝の辺りまで下ろされ、彼のその手は下着の中に入り込み、直接彼女の割れ目を弄っていた。
全く耐性のないイビルアイのそこは短い間に「クチュクチュ」と音を立てるほど液体を分泌している。
「んっ……ま…まだ続けるつもりか…?」
「ここで止めてはお前も辛いだろ?最後までイかせてやる」
「ふっ、ふん…こんな余計な気遣いは…初めてだぞ…っ」
強気に返すイビルアイだったが、性に関して歴戦のレオンの愛撫は彼女にはとても刺激の強いモノであった。
既に限界が近く気力で耐えている状態だった彼女は、次の瞬間、尖り始めていた突起を触られ、呆気なく達してしまった。
ビクンビクンと震えるイビルアイを悲しそうに見つめる仲間達の前で、レオンは彼女の下着をタイツごと脱がし、テーブルに置いた。
そして、双子からも下着を受け取った後、懐からピンクの下着を出してテーブルに並べる。
それが以前渡した自分の物だと気付いたラキュースは頬を染めながら仲間へ視線を向け、自分達のリーダーも既に下着を取られた後だと知って僅かに驚く双子と目があった。
「蒼の薔薇は4人だったかな。これでコンプリートと言うわけだ」
お揃いの、少し透けた黒い下着は双子の物だ。
イビルアイの下着は無地の白い生地で出来ており、一部が濡れて変色している。
レオンはそれらを眺めた後、一枚一枚掲げる様に他の客に見せつけ、本人に返して行った。
そして、最後にイビルアイの仮面の中を覗いた後「面白いモノを見た」という顔をし、その場を去った。
後には羞恥と屈辱に震える蒼の薔薇と、彼女達にいやらしい視線を送る客達が残されていた。
実はラナーとオリ主がグルなんて設定、最初は考えていませんでした。
感想欄にて深読みされてる方がいましたので「よくわかったな。その通りだ」って感じでその設定使わせて貰ってる訳ですよ。
まあ、ですので私そんなに考えて書いてないので、どんどん深読みして良いネタくれたら嬉しいな、と思う訳です。
1話のメイドの様な原作キャラ以外のエロについて
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普通にあって良い
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同話に原作キャラのエロがあれば良い
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いらん