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悪魔とは、人々からは知られない種族である。
彼らは大昔から存在しており、大半は人間と変わらない外見をしながら、人知れず、人間社会に紛れ込んでいる。
そんな悪魔達が住む魔界において、一人の男がいた。
その男の名前はミカヅキ・グレモリー。
グレモリー家の長男にして、魔王サーゼクス・ルシファーの兄でもある。
普段から着慣れているスーツを身に纏いながらも、その首元には愛用の音楽を聞く為のヘッドホンを下げている。
ラフなイメージをさせているこの男は戦闘に関してはどの当主よりも弱く、若手の悪魔の誰よりも弱い存在である。
だが、その性格、適格な戦略眼など、軍隊で戦いおいて、これほど恐ろしい男は存在しない。
そんな男に近づく人影が一つ。
「失礼します、ミカヅキ様」
「あっ、グレイフィアさんか。
久しぶり」
ミカヅキに尋ねてきた女性の名前はグレイフィア・ルキフグス。
腰まで伸びる銀髪を三つ編みにしており、誰もが憧れるその身体をメイド服に身に着けた彼女こそ、悪魔の中でも最強の女王と呼ばれる存在である。
ミカヅキ・グレモリーの弟でもあるサーゼクス・ルシファーの女王でもある彼女は、その戦闘能力は勿論の事、メイドとしての技術も高く、最強という名に相応しい存在である彼女。
義兄妹とも言える、この二人の関係。
だが、そこには誰も知られていない事実があった。
(あっあぁ、今日も凛々しいです、ミカヅキ様!!)
このグレイフィア・ルキフグス、実はミカヅキ・グレモリーに対して恋心を抱いている。
それも出会ったばかりの頃、一目惚れである。
英才教育をされている彼女にとって、これまでにない価値観を持つ彼の登場は想像以上であった。
そこに惹かれ、出会ってから人間が幾度も転生しても可笑しくない程の年月を経っても、その恋心は衰える所か、むしろ増していた。
だが
「そう言えば、サーゼクスは元気か?
あいつはリアスの事でブラコンな所があるから」
「えぇ、少しばかりお仕置きをしている時があります」
「そうなのか、まぁこれからもよろしくお願いします」
グレイフィア・ルキフグスの最大の敵、それは何を隠そう、ミカヅキ・グレモリーの弟であり、自身の夫であるサーゼクス・ルシファーである。
何を隠そう、グレイフィア・ルキフグスが結婚した訳はサーゼクスとミカヅキを見間違えてしまったからである。
(気付く訳ないでしょう。
当時はまだ双子レベルでそっくりだったから)
昔の悪魔時代における衣装はそれ程豊富ではなく、何よりも今は特徴的なヘッドホンをしていない彼はかなり容姿が似ていた。
そんなミカヅキだと思っていたサーゼクスから婚約を申し込まれ、思わずはいっと言ってしまったが最後、彼女が驚いている間にサーゼクス・ルシファーと結婚してしまった。
(おかげで特に好きでもない男だったサーゼクスを正直鬱陶しいと思ってしまう存在になってしまったわ。
でも、悪魔だから、まだまだチャンスはあるわ)
そんな思いと共に、グレイフィア・ルキフグスはミカヅキに近づく。
「ミカヅキ様、よろしかったら、こちらを」
「んっ、ありがとう」
そう、事前に準備していた茶葉で作り上げたお茶を仕事をしているミカヅキに渡す。
その茶葉の正体、それはマンドレイクである
マンドレイクとは、人参に似た形状をしているが、その容姿はまるでゴブリンやコボルトのように醜い姿だが、様々な薬として利用されている。
グレイフィアはその中でも媚薬として有名な種類を、自身のメイドスキルと共に甘味のある茶葉と混ぜて、出したのだ。
(そう、確かに私はサーゼクスと結婚してしまった。
それは低すぎる勝利を放棄し、ほぼ負けてしまったような物。
だけど、同時に私は手に入れた、多くの男を魅了する力を!!)
グレイフィアは確かな勝利を得たように、笑みを浮かべる。
『グレイフィア』
『みっミカヅキ様っ!!』
お茶を飲み終えたミカヅキはその身に感じた疼きと共にグレイフィアを抱き寄せ、唇を奪う。
突然の出来事でグレイフィアは反応する事ができず、ミカヅキに翻弄されるがままにキスをされていた。
ぴちゃくちゃと鳴り響く唾液音は二人しかいない個室に鳴り響いており、ミカヅキは夢中になって、グレイフィアを舐め続ける。
『ぷはぁ、だっ駄目です、ミカヅキ様っ!!』
唇を一瞬離すと共に、グレイフィアはこの場で起きている出来事を止めるように見つめる。
だが、彼女は嫌がる素振りを演じると共に、ミカヅキが見えない所へと手を伸ばす。
細く、やわらかい彼女の指は、そのままミカヅキの興奮を促すようにゆっくりと動いていく。
『駄目なんだ、俺もなんだか、分からないけど、疼きが止まらないんだ。
今だって、お前を見ていると、全身を撫でられているようで、お前しか見えなくて』
『ミカヅキ様っ!!』
ミカヅキの目にはグレイフィアしか映っておらず、彼女が今、自身に何をしているのか全く見えずにいた。
そんなミカヅキの言葉を聞き、グレイフィアは
『一度だけです、どうか、それで、収めてください』
そう恥じらうようにメイド服を脱ぎ棄ていると同時に彼らは横向きになり、寝転ぶ。
寝転んだグレイフィアの片足を大きく抱え上げると同時に秘部は大きく口を開き、ミカヅキは自身の肉棒を彼女の秘部へと合わせていく。
「これがっ、ミカヅキ様のっ!」
そこにあったのは、かつて見たことのあるミカヅキの肉棒だった。
グレイフィアは行動の中でミカヅキの体を調べる際に、その肉棒も写真越しとは言え、見たことがあり、その大きさには今でも戦慄を覚えている。
自分の子供であるミリキャスの腕と同じぐらいの肉棒はサーゼクスよりも大きく立派になっており、肉棒がゆっくりと秘部に当たるだけでも、溜まっていた蜜汁が吹き出してしまう。
『あっあぁ』
『グレイフィア』
驚きを隠せないグレイフィアに対して、ミカヅキは遠慮なく彼女に覆いかぶさると同時に強引にその口を防いだ。
再び入り込んだ舌はグレイフィアの中へと入っていき、滑らかな舌触りがあり、ミカヅキと一体になっているような快感が彼女を襲う。
そして、彼女がそんなキスへと意識を向いている間にミカヅキはゆっくりと秘部の中へと肉棒を入れていく。
これまでサーゼクスと何度もしてきたはずの膣内は、まるで処女を奪われるように強引に広げられ、その度に彼女は大きく目を見開く。
肉棒はゆっくりと、グレイフィアの膣内へと入り込み、奥の子宮口まで突き進むと、まるで雷に打たれたように背中を翻す。
『ひいぃ、いっイクッ!』
これまでの人生の中で、一度も絶頂を味わず、サーゼクスとの行為時にはまるで人形のように行っていた彼女は、人生で初めての絶頂に震えていた。
そのまま子宮口に押し込んでいくミカヅキは、リズムに合わせながら、密着状態のまま腰を振っていく。
無我夢中に振っているミカヅキを見て、グレイフィアはそれを返すように腕に力を籠める。
完全な密着状態になったミカヅキはそのまま、自分の中にある本能に従うように肉棒の先端をグレイフィアの子宮口をぐりぐりと押し込んでいく。
『んっんんっ!!』
『気持ちが良いのか、グレイフィア』
『はっはいっ』
既に意識は朦朧しており、膣内では既にグレイフィアの愛液によって溢れ出しており、ミカヅキが腰を引く度に広がっていく。
個室として広がっているカーペットは、グレイフィアの愛液によって、濡れ汚れ広がっているが、既にそれに構わず、彼女は求め続ける。
既に興奮で自身でも止められず、既に一匹の獣のようになり、互いを求めあう。
『グレイフィアッ』
その一言と共に、彼はグレイフィアを包み込むように抱きしめると共に、子宮に向けて、射精を行う。
『ああぁあっあぁぁ!!』
全身をミカヅキに包み込まれ、幸せの絶頂と共に味わう彼からの精液は瞬く間にグレイフィアの膣内で溢れ出そうなぐらいに出てくる。
そんな射精を促し、全てを奪いつくすように彼女は足をミカヅキの後ろに絡ませながら、味わっていく。
1分程度の射精を終えると共に、コポォという音がグレイフィアの秘部から出てくる、
彼女から出てくる白い精液はミカヅキの肉棒によって、蓋をされていた。
既に射精を行い、落ち着きを取り戻していないか、不安な感情を心の中へと仕舞い、落ち着きを取り戻したか、ミカヅキを見つめる。
『まだ、収まっていないからな』
『ミカヅキ様っ!!』
その言葉を聞き、グレイフィアは歓喜と共に行為は続いていった。
行為は仕事部屋の中で、窓に張り付けながら行い、彼の仕事に使われている椅子で、そして誰が来ても可笑しくないドアの前まで、その行為は6時間は超えると思えた。
そうして、行為を終え、ようやく満足したのか、ミカヅキはグレイフィアから肉棒を抜く。
そこにいたのは既にメイド服のほとんどは脱がされており、興奮を誘うという理由の為に着けられているガーターベルトがグレイフィアを縛りながら、彼女はM字開脚のまま、そこに座っていた。
そんな中で、彼女は朦朧する意識の為か、侵されている間の体制を整える事すら忘れ、良きを整える。
『あぁ、みかひゅきひゃまぁ』
既に望みが叶い幸福の中で、彼女は見つめる。
自分の秘部から溢れ出そうになっている精液が垂れ落ちる様子を見ながら、ぼんやりと見ていた。
『このままミリキャスには弟か妹ができた事を報告しないといけないな。
その為にも』
『あぁ』
その言葉と共にミカヅキによって、押し倒されたグレイフィアは潤んだ目で彼を見つめる。
あぁ、今はなんて幸せな時なんだ。
「グレイフィア、グレイフィア」
「はっ、えっミカヅキ様!?」
「どうしたんだ、熱でもあるのか?」
「いっいえ、申し訳ございません、少し疲れがたまっているようで」
「そうなのか、まぁ体を壊さないように気をつけろよ」
その言葉と共にグレイフィアは周りを見渡す。
自身の恰好は普段通りのメイド服を着ており、お腹の中には未だに収まれた感覚もない。
それらの状況から考え
(まさか、さっきまでのは全部私の妄想!
そんな、こんなの生殺しじゃないですか、でもまだチャンスはある!!
あのお茶を飲めば、先程の妄想は現実になる!!)
先程までの光景は全て妄想だと気づき、落ち込むグレイフィア。
だが、最強の名は伊達ではないようで、すぐに見つめる。
「んっ、このクッキーとお茶、結構合うな」
「あれ?」
だが、そこに広がっているのはクッキーを食べながらお茶を飲むミカヅキだった。
一瞬、何が起きたのか分からなかったグレイフィアだが、その箱を見て、確信する。
(こっこれはぁ!!)
「んっ、マンドラゴラのクッキー?
珍しいな」
そこにあったのはなんとマンドラゴラのクッキー、しかも薬としての種類だった。
(まさか、クッキーの中にある解毒作用が媚薬の効果を打ち消したと言うのっ!!
だが、なぜミカヅキ様がこれをっ!!)
「失礼します、ミカヅキ様」
「あれ、八坂さんじゃないか」
グレイフィアが悩んでいる間に現れた女性、その女性の名は八坂。
悪魔と同じく古から生きる妖怪の一人であり、グレイフィアの銀色の髪とは違い、金色の髪に着物という正反対に見える彼女だった。
ついでに、彼女には一人娘がおり、未亡人である。
「あらぁ、どうやらクッキー気に入ってもらえて嬉しいですわ」
「あぁ、にしても体が楽になったな」
「えぇ、それは勿論、様々な効果が期待できますよ。
仕込まれた毒などにも、効果がありますからのぉ」
そう言い、八坂は笑みを浮かべながら、グレイフィアを見つめる。
(こっこの女狐っ!!
まさか、私がこの計画を立てていたのを知っての行動かっ!!)
(ミカヅキさんは、なかなかに魅力的な方。
思わず、旦那の時よりも燃え上がるような恋ができるとおもうてな。
というよりも、あなたは旦那が生きているのに、そんな事をして、恥ずかしくないのですか?)
(黙りなさい、私にとってはミカヅキ様の方が良いの!!)
(おもろい事を言いますなぁ)
「あれ、二人共、どうしたんだ?」
「「なにも」」
「おっおう」
二人から溢れ出る気配に思わず引いてしまうミカヅキ。
この物語は一人の男を手に入れる為に行動する女達による、騙し討ち、暗躍なんでもありの恋愛頭脳戦である。