上下黒のジャージに身を包んだ僕は堀北たちが来るまで闇に紛れる。
予知夢で柱時計が映っていたため、堀北が来る時間はわかっていた。
5分ほど待つと堀北と生徒会長がやって来た。
「鈴音。ここまで追ってくるとはな」
「もう、兄さんの知っている頃のダメな私とは違います。追いつくために来ました」
「Dクラスになったと聞いたが、3年前と何も変わらないな」
「もうBクラスです。すぐにAクラスに上がってみせます」
「お前の力でBクラスに上げたのか?」
「それは……」
違います。堀北は真面目に授業を受けているだけでした。
「だろうな。お前にクラスメイトをまとめる力はない。それどころかクラスを崩壊させる可能性が高いだろう」
「そんなことはっ……!」
「ある」
生徒会長は無抵抗な堀北の手首を掴み、強く壁に押し付けた。
「どんなにお前を避けたところで、俺の妹であることに変わりはない。お前のことが周囲に知られれば、恥をかくことになるのはこの俺だ。今すぐ学校を去れ」
恐らくシスコンであろう生徒会長。
いくら妹を成長させるためとは言え、退学させるのは非現実的だろう。
「で、出来ません……っ。私は、絶対にAクラスに上がってみせます……!」
「愚かだな。昔のように痛い目を見ておくか?」
「兄さん、私は……」
堀北の身体がぐっと前に引かれ、宙に浮いた。
そろそろ僕の出番だ。
「そこまでですよ」
僕は堀北を生徒会長から引き離し抱き寄せた。
「――――何だ? お前は」
生徒会長は僕へと鋭い眼光を向ける。
「さ、桜庭くんっ!?」
「やあ、堀北さん。こんばんは」
「なんであなたがここに?」
「散歩してたんだよ」
初めて桔梗以外の女子を抱き寄せたけどいい匂いがする。
こんなところ桔梗に見られたら怒られそうだ。
「っ……、離してっ……!」
「あ、ごめんね」
僕に抱き寄せられることに気付いた堀北がぱっと離れた。
「そうか、お前が桜庭要か」
「僕のこと知ってるんですか?」
「ああ」
「やっぱり僕たちのクラスって注目されているんですね」
「そうだ」
「それよりいくら妹だからって女の子に暴力はいけないんじゃないんですか?」
予知夢ではコンクリートに打ち付けられた堀北。
おそらく打撲程度の怪我は負っていたはずだ。
「これは家族の問題だ。お前には関係ないだろ」
「堀北さんはうちのクラスの大切な戦力です。だから関係あります」
「やめて、桜庭くん……」
堀北の絞り出した声。
こんな弱弱しい堀北を見るのは初めてだったので軽く興奮してしまう。
「とりあえずお開きにしません?」
そう言った直後だった。とてつもない速度の拳が、僕の顔目がけて飛んでくる。僕は紙一重でかわし、急所であろう顎を目がけて回し蹴りを放つが、腕をクロスさせた生徒会長に防がれてしまった。
「へえ、やりますね」
防がれるとは思ってなかった僕は素直に感心した。
空手と合気道の達人であることは知っていたけど、喧嘩慣れもしているようだ。
「それはこっちの台詞だ」
「続きやりますか?」
「……いや、またの機会にさせてもらおう」
「それは残念」
堀北の目の前で生徒会長を倒したかった。
憧れている兄貴の無様な姿を堀北に見せつけ、彼女の成長に繋げたかったんだけど残念だ。
「鈴音、お前に友達がいたとはな。正直驚いた」
「彼は……友達なんかじゃありません。ただのクラスメイトです」
「そうです、堀北さんに友達なんて一人もいません。ぼっちですから」
僕は親切心で妹の状況を報告した。
「相変わらず、孤高と孤独を履き違えているようだな」
「そうなんですよ。いつも不機嫌そうな顔してますし。このままじゃ社会人になってもすぐに孤立するでしょうね」
「あ、あなたね……」
好き放題言われ続ける堀北が僕を睨んだ。
「そういえば生徒会長も愛想ないですね。そこだけは兄妹そっくりだ」
今度は二人同時に睨まれた。
なんだ、やっぱり仲が良いじゃないか。
「……面白い奴だ。これからも俺を楽しませてくれ」
生徒会長はそのまま僕の横を通り過ぎ、闇へと消えていった。
堀北の兄貴が去り、夜の静けさに包まれた。堀北は窓際に座り込んで俯いてしまっている。
「それじゃ僕は帰るね」
「……待って」
「なに?」
「最初から、聞いていたの……? それとも偶然?」
「偶然だよ。散歩してたら堀北さんの声が聞こえたから、気になって見に来ただけなんだ」
また、堀北は黙り込んでしまう。
「桜庭くんは、格闘技をやっていたの?」
「うん、やってた」
転生前の僕は小一から空手と柔術を習っていた。
小さい頃は女子にしか見えなかった僕を学校でいじめにあわないか心配した母親が、自分の身を守らせるために道場に通わせてくれたのだ。
「そう。……初めて兄さんと渡り合った同級生を見たわ」
「そうなんだ」
「ええ。……そろそろ戻りましょう。この場を誰かに見られたら誤解を生みかねないし」
「そうだね」
原作ルートから外れてしまった堀北が、これからどう変化していくか楽しみだ。
☆☆☆
「ただいま」
「おかえり」
笑顔で出迎えてくれる桔梗。
「思ったより早かったね」
「うん、桔梗の顔が見たくなったから早めに切り上げてきた」
「もうっ♡」
すっかりバカップルの会話にも慣れた。
転生前は馬鹿にしていたけれど、好きな人との会話は楽しいものだ。
「それより桔梗に報告したいことがあるんだ」
「なに?」
僕は先ほどの出来事を包み隠さず報告した。
桔梗と結ばれてから僕は自身にルールを作った。
それは―――桔梗に隠し事をしないことだ。
「堀北さんとお兄さんが……」
原作では堀北を退学に追い込もうとする桔梗だが、この世界では僕にしか興味がないので、堀北のことは一切話題にならない。
「それで堀北さんは?」
「寮に帰ったよ」
「そっか。怪我しなくてよかったね」
「うん。さすがにクラスメイトが傷つくのは見たくないからね」
「要は怪我しなかった?」
「もちろん」
あのままやりあえば軽傷を負っていたかもしれない。
「よかった。あまり無茶しないでね」
「しないよ。僕が無茶するのは桔梗のためだけだよ」
「そ、そっか……。えへへ……」
桔梗は嬉しそうに笑うと、僕の首に手を回した。
それから目をつぶり、少し顎をあげる。
「んー」
催促するような声。
桔梗の可愛らしい仕草に癒された僕は彼女の唇にキスをした。
唇を離すと、桔梗の幸せそうな顔が見える。
「もっと」
「わかったよ」
僕たちは何度も何度も触れるだけのキスを繰り返した。
☆☆☆
夜中。彼の腕の中で眠っていた私はふと目が覚めた。
要の腕の中は、香りに包まれる感じがして、安心感を誘うので、夜中に起きることはなかったのに珍しい。
原因は―――堀北だろう。
私と同じ中学出身のクラスメイト。
私と堀北の関係はそれ以上でもそれ以下でもない。
もしかしたら私の過去を知っているのかもしれないけど、そんなのどうでもいい。
彼女が暴露しようとしまいと興味がない。
私は要さえいればいいのだから。
でも彼女が要に関わるなら話は別だ。
もちろんクラスメイトなので多少関わることはあると思う。
でも今回は違う。
堀北は―――要に助けられたのだ。
実の兄に暴行されそうになった?
要が助けなければ大けがをしていた?
そんなの関係ない。
要に助けられやがってあのクソアマ。
武道を嗜んでるんなら自分で何とかしろアバズレ。
私は、私以外の女が要に助けられるのが許せない。
でも要は悪くない。
だって要は優しいから。
悪いのは助けられた堀北の方だ。
あの女のことだから助けなんて求めていないって言うんだろう。
違う。
あんたが助けを求めようが、求めないが関係ない。
要の目に付くところでトラブルに遭ったあんたが悪い。
要は私のものだ。
私だけのヒーローだ。
私以外の女は他の男に助けられていろ。
「それと……要が無傷でよかった……」
もし要が傷ついていたら。
そしたら私は堀北兄妹を殺していたかもしれない。
要が傷ついていいのは、私のためだけ。
他の女のために要が傷つくなんて許せない。
「要は自分と私だけを大切にすればいいんだからね」
熟睡している彼の頬に軽く口づけをした私は再び眠りの世界に入った。
☆☆☆
「あっ、あんっ♡ んぁっ♡ あぁぁんっ♡」
翌日。僕は珍しく早朝から桔梗を抱いていた。
いつもならフェラとパイズリと手コキで抜いてもらって終わりなのだが、今日は下のお口にも欲しいとおねだりをされた。
「やっ、そこっ、気持ちいいっ♡ ああんっ♡」
僕は桔梗を浴室に連れ込み、壁に手をつかせ、後ろから激しく突き上げている。
「ああんっ♡ 大きいっ♡ はぅうんっ♡」
遠慮なく膣奥へ向けて肉棒を強く突き込み、子宮をグニグニと押し潰す。
「あひぃぃんっ♡ それ、すごっ……♡ んはぁぁぁっ♡」
桔梗は体を仰け反らせ、高い声を上げた。
「朝から凄いね」
「か、要が激しいから……ひぃぁぁっ♡」
昨日は一発だけで物足りなかったのか、桔梗は早朝から官能全開だ。
僕は突くたびに大きく揺れる桔梗の乳房を鷲掴みした。
「はうんっ♡ お、おっぱいも……気持ちよくひてぇっ♡」
「もちろんだよ……!」
乳房が歪な形になるまで指に力を入れる。
「ひゃんっ♡ はひぃぃっ♡ んおぉぉっ♡」
刺激を与えるたびに桔梗は、甲高いよがり声をあげる。
「そろそろ出すよ……!」
「うんっ、出してっ♡ 私の中にたくさんっ……♡」
「うくっ……!」
「きゃううううぅぅぅぅぅっ♡」
肉棒の奥が痙攣し、大量の精液が吹き出した。
桔梗の膣内はすぐに白濁液でドロドロになっていった。
「ああ……っ……あっ……すごい……♡」
ガクガク腰を震わせた桔梗は絶頂の余韻に浸る。
「桔梗、気持ちかったよ」
「私も……すごく気持ちよかった……」
桔梗の頬にキスをし、肉棒を抜こうとした瞬間だった。
「だからもっと……しよ?」
振り向いた桔梗は蕩けた表情で誘った。
「時間大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。登校まで一時間以上あるから……だから……」
「わかったよ」
そんなにおねだりされたら断れるわけがない。
僕は性欲全開な彼女を満足させるため、桔梗が白目を剥くまで激しく打ち続けた。
今日の桔梗は本能に忠実だった。
子宮にたっぷり精液を注ぎ込まれた桔梗は、学校でいつも以上にべったりだった。
昼休みは屋上に連れていかれ、カメラの死角になる場所で、10分以上も唇を貪りあった。
放課後の勉強会が終わり、夕食をとらずにまっすぐ帰宅すると、玄関先で桔梗に押し倒された。
そのまま僕たちは夕食をとらず、お互いの制服が汚れるのも忘れるほどに、身体を重ね続けた。
オリ主データベース
名前:
クラス:1-B(旧1-D)
誕生日:12月25日
身長:173センチ
体重:60キロ
-評価-
学力:B+
知性:A
判断力:B+
身体能力:A
協調性:B+
-転生特典-
①予知夢
②櫛田と幼馴染
③紳士服