後、方言はかなりマイルドにお届けします。ガチでやると何言ってるか分かんねーので。ギリギリ分かる程度の方言で行きます
『東郷君って麻雀も強いんだねー』
『優勝するなんてすごーい』
『まこち、おじこじゃ。将来はプロになっとーかもしれんね』
──周囲には大勢の期待する人々がいた。
『──こげなのは
『もっと強なれ! 今のままじゃ、なんも出来ん!』
『このままじゃ、がんたれじゃ』
──良くも悪くも、期待されていた。
『麻雀……私もやってみます』
『次は勝てる?』
──だから、失敗してはいけない。失敗してはいけなかったのだ。
『東郷君、負けたんだって』
『えぇー、せっかく応援しちょったのにー。残念じゃっとー』
『わい(お前)に麻雀の才能はないと言うたじゃろが。わいは儂の
──だがそれでも、何度かは立ち上がった。
『やぜろしかっ! 馬鹿な事を言な! 高校は東京のに行っだと?』
『東郷君、うちに来る気はないか? 君のポテンシャルは高い。君ならばプロでも活躍出来ると信じているよ』
『東郷プロ! プロ1年目でのタイトル戦決勝卓に勝ち上がった今のお気持ちは!?』
──だがやっぱり、駄目だった。
『東郷プロの成績はパッとしませんよね』
『今の東郷プロは牌効率も良いし、防御もそこそこ上手いが……それだけだな。昔の……それこそ、全小や世界ジュニアであったような怖さが全くない。中学時代まではその頃の面影もあったのだが……』
『……東郷。お前はまだ1年目だ。私のように50年とやっているならまだしもだ……気に病む暇があるなら打て。それで駄目な時は……あー、そうだな。こうして、飲みに連れて行ってやるくらいは出来る……』
『大丈夫大丈夫! はやりにもそういう時あったけど、乗り越えられたから! 東郷くんも乗り越えられるよっ☆』
『私も来年にはプロデビューです。だからファイトですよ。ジンなら、また昔みたいに……きっと、活躍出来ます』
──応援してくれる人は沢山いた。大勢とまではいかないが、確かにいた。
だが駄目だ。どれだけやったとしても、自分はこれ以上、上にはいけない。上にはいけないのだ。
『血、血が……!?』
『救急車じゃ! 早よしろ!!』
『今、何よしたんだ……?』
『──良かぞ。良か腕じゃ。仁、そいでくさ、儂の孫じゃ』
──そう、駄目だ。駄目なんだ。俺は、駄目なんだ。
『仁。わいには
──そう、俺という人間はゴミだ。クズだ。
俺には普通の人間が持ってるような物は何一つ持っていない。人間のクズだ──そう育てられた。
『何も考ぐっな。
──そう、俺は──。
「…………ん、ふぁー……」
目が覚めると、頭と首が痛かった。そういうこと、よくあるよな。
そういう時って大体、二日酔いだったり寝違えてたりする。まあ俺は二日酔いは全然しないからその線はない。
つまり寝違えた訳だが、まあそれもしょうがない。なんて言ったって、俺が寝ていたのは、
「っつー……車で寝るもんじゃねぇな……やっぱり……」
俺は中古のレクサス──俺の愛車の中でボヤキながら身を起こした。
場所は長野県内のサービスエリアだ。時刻は昼頃。駐車場に車を止めてちょっとしたお昼寝だ。
というのも、長野には車で行くことにしたため、朝から高速乗って2時間ちょっとのドライブをしてたのだが……まあ朝早かったのもあって眠くなってしまったのだ。
だからちょっと、ほんの30分か1時間ほど休むつもりだったのだが、思ったよりがっつり寝てしまっていた。時間に余裕はあるとはいえ、ちょっと時間を無駄にしたかと思う。
いや、電車か新幹線で行こうかともちょっと思ったけどな、ちょっとだけ。まあ1校だけならだ。思ったのは一瞬だけで結局は車一択だった。
何しろ長野って……広いんだわ。意外と。いや分かってたつもりだが、長野って意外と広い上に、依頼が来てる高校はどっちも長野県内だが距離があったりして、車がないと不便なのだ。
かといって、そこそこの滞在をするならレンタカーを借りるのもお金が掛かる。一応、節約出来るところは節約するというか、そこまで切り詰めてはいないが、無駄金を使う余裕はない。金持ちじゃないんだ。普通の大人なら普通の事である。
故に車で長野県にやって来た訳だが……ちょっと首痛いし、もうちょっと休憩しようかと思う。ちょうどお昼時だし、飯でも食ってくかと車を降りる。
まぁ、春先なんで人はそこそこ。長期休暇って訳じゃないし割と空いてて快適である。
「何が名物なんだ……? ……ほー……信州味噌ラーメンに信州せいろそば……後は山賊焼きか……」
サービスエリアに来たら、ちょっと飯が気になるよね。郷土料理とか食べれるし。
そんな訳でお店の入り口にあるフードメニューとか、携帯で調べてちょっと色々見てみたが、どれも美味しそうで迷ってしまう。長野って意外と美味そうなもん多いな……滞在中の飯が楽しみだ。
やっぱ旅先の飯ってのは結構重要だよな。美味いもんを食えるのは純粋に楽しみでやる気だって上がる。
とはいえ今は起き抜けだし、揚げ物やラーメンって気分でもない。どっちも好きだが、今は蕎麦の気分だ。俺はお店に入って手打ちの信州せいろ蕎麦の──
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
「信州せいろそばの……あー、天ぷらセットで」
「かしこまりました」
いや、結局揚げ物頼むのかよ……と自分で自分に頭の中でセルフツッコミ。いや、直前まではそんな気はなかったのに、いざ注文する時になって結局気が変わる時ってよくあるよな……。
だがまぁ、蕎麦だけだと少ないし……あ、でも大盛りってあるじゃん。しくじったな……今からでも変えて貰うかとも思うも、天ぷらは天ぷらで美味そうだったし、まぁいいかと思う。
それにしても結構良さそうなお店だ。値段も、蕎麦屋にしては結構お高め。サービスエリアであることを差し引いてもそれなりだ。
実は俺は蕎麦は結構好きなので、何気に楽しみだ。せっかくだから長野にいる間は名店を巡ろうと思う。蕎麦とうどんなら蕎麦派だ。一応な。
なぜ一応かと言うと、安いうどんと安い蕎麦なら圧倒的に安いうどんの方が好きだからだ。うどんって安くても高くても安定して美味いんだよね。その点、蕎麦ってのは開きも一応ある。
逆に良い蕎麦と良いうどんなら圧倒的に良い蕎麦の方が好きだ。美味い蕎麦ってのはレベルが高い。別に蕎麦通ってほどではないが単純に美味いと思う。蕎麦湯とかも好きだしな。良い店だと食前の蕎麦掻きなんかも美味いし、でも俺、汁にじゃぶじゃぶ漬けて食うし、薬味も最初からめっちゃ入れるから、蕎麦通の人から仲間扱いされると困る。すげぇ変な目で見られるし。
だから言うなら、立ち食いとかの蕎麦、そこらのチェーン店のうどん、良いお店のうどん、良いお店の蕎麦の順で好きなのだ。両方最高品質だとすれば蕎麦。だから一応、蕎麦派。立ち食い蕎麦も普通に好きだけどね。ネギめっちゃ入れたくなるやつ。異論は認める。というかどうでもいい。一応ってだけでどっちも好きだし。だからうどん県の方はシュバって来ないで。昔、SNSに似たようなこと書いたらめっちゃシュバってきてビビった。というか、意外と反響があった。この手の、どっち派? みたいなネタってそれなりに盛り上がるよね。俺も嫌いじゃないが、マジで味覚否定からの罵詈雑言とか人格否定までしてくるようなマジな奴は怖い。いや、敢えて言うならであって、割と皆どっちも好きだったりするし、別に嫌いであっても個人の嗜好なんだからどうでもいいよなって。たまにそういうのが湧いてくるとそっ閉じする。
ちなみに俺はきのこ派だ。ネコ派だ。紅茶派だ。コーヒーは飲みすぎて体調悪くなってからあんまり飲んでない。i○hone派だ。目玉焼きはそもそもそんなに食べないが醤油。ラーメンは大体好きだけど、一番食べる頻度が高いのはとんこつ。お好み焼きは大阪風。たこ焼きはふわふわが好き。牛丼は吉○家。ま○屋は個人的にカレーを食べに行くところ。す○屋は……安い、安いなって。巨乳と貧乳なら巨乳。おっぱいとお尻ならおっぱい──とまあこんな感じだ。全部合う奴は俺と親友になれる。全部合わない奴は……うん、まあでも話は盛り上がると思う。
ぶっちゃけあまりこだわりがなくて何でも美味いとかいう奴の方が人から慕われると思うけどな。特に食べ物関連。俺みたいに変にこだわり持ってる奴は面倒だし……いや、俺もそこまでこだわってる訳ではないとは思うけどね。ただ話が盛り上がるのはこだわりというか、意見を持ってる奴の方だ。俺もボブとは何度もそのことで喧嘩──というほどでもないが、どの店に行くかで揉めたこともあった。あいつ、ま○屋派だし……うん、まあそういうこともあるだろう。友人同士でも。
そんなことを考えながら、俺はひたすら待つ。手打ち蕎麦だし楽しみだな、と。そう思いながら俺は携帯を開いて適当に情報サイトでニュースや記事を見たりする。まあ麻雀も色んなことも。
「んー……春季大会で姫松が5位ねぇ……優勝はまた白糸台で、千里山は2位……新道寺女子は……うっわ、微妙な順位……」
ちょうど高校女子の春季大会結果のまとめや記事が出てきてたので色々と見てみる。なんだかんだで高校の大会ってのは面白かったりするんだよな……オカルトだらけでたまに萎えるけど。
全国ランキングとか見てみると、我が母校は女子で1位だったりするし、応援するまでもなかったりする。地元鹿児島の永水女子も全国3位だしな……応援しなくても大体は勝つ。
まあどっちも魔物がいるからその影響が大きいのは言うまでもない。宮永照に神代小蒔──どっちも超やべー奴だ。神代小蒔は是非お近づきになりたいが、宮永照の方はマジでキツい。成績とか見てるとなんだこいつってなる。もうプロ行けよ。プロでも余裕で通用するから。高校だと殆どの試合が弱い者いじめになっててヤバい。良子とかも高校時代は中々暴れ回ってたが、宮永照はそれ以上だ。
たまーにこういう牌に選ばれた魔物が現れるから怖い。勝てる気がしないよな、うん。でも白糸台からコーチ頼まれたらどうしよう……大人しく死ににいくしかないな。俺がこれから行く長野の高校には魔物がいないことを祈る。いや、1人ヤバそうなのはいるんだが……魔物かどうかはまだ分からない。俺は実際に見たことないしな。牌譜や試合動画くらいは見たが、まだオカルト持ちのやべー奴ってくらいで、魔物って程ではない。俺が死ぬには十分なんだよなぁ……。
というか、なんかこう、そんなに強くないけどおっぱいはでかい美少女とかいないかな……そしたら俺がオカルトで……ふふふ。
「お待たせしました。天せいろでっ、あっ!?」
「うおっ!?」
とかなんとか考えてたら、急に店員がやって来て天つゆ零してきやがった。それでちょっと服が濡れた。おいおい、天つゆかけてんじゃねーよ。蕎麦つゆじゃないだけマシだけど。
「も、申し訳ありません。ただちに拭くものを……!」
「……ああ、いえ、おしぼりで拭くので大丈夫ですよ。そんなに濡れてませんし」
と、だがまあ俺は笑顔で対応しておく。脇に置いておいたおしぼりで軽くズボンを拭きながらだ。
「申し訳ありません。直ぐにお取替えします……」
「天つゆだけ取り替えてくれればいいですよ。他のは大丈夫そうですし」
とまあそんな感じで謝罪する店員に適当に応対。この程度で怒ることもない。そう、なんと言ったって、俺は──
「──でさ~、あいつ、仕事中にいきなりこんな風にっ──あっ」
「ちょっと~、何ぶつかってんのよ~、ウケるんだけど~」
「っと、あぶねぇあぶねぇ。危うく携帯落とすとこだった。っと、すいませんね」
「……いえ、大丈夫ですよ」
「早く座ろ~、足疲れちゃった~」
「おお、そうだな」
……まあいきなり背後からぶつかってきて俺の方は携帯を床に落としたが、別に怒ることはない。そう怒ることはない。
完全に向こうの不注意だし、そもそもいい歳して店の中ではしゃいでんじゃねぇよって言いたいし、女の方もなんかムカつくというか鼻につく。いやウケねぇよ。というかここサービスエリアで確実に車で来てるはずなのに足疲れたってなんだよ。歩いて来たんか?
俺は携帯を拾いながら舌打ちしそうになるのを堪える。落ち着け。俺はあんな奴らに怒る必要はない。こう考えればすぐに怒りは収まる。──俺は、お前らと格が違うんだと。
どうやら彼女連れのようだが……フッ、俺の勝ちだな。なんていったって、こちらには4人の女がいる。
瑞原はやり、戒能良子、宇野沢栞、真屋由暉子──皆、とんでもない美少女達だ。スタイルがとっても良く、おっぱいが大きくて、性格だって良い。前者3人に至ってはグラビアに載るような人気プロだ。
こっちの戦闘力は圧倒的だ。それに比べてそっちはどうだ? 明らかに劣っている。俺の女の方がイイ女だし、俺の方が圧倒的に勝ち組だ。その程度の女1人しか抱けないような奴に怒ってもしょうがない。争いは同レベルでしか起こり得ないんだからな。
──とまあ、こんな感じで心の中でマウントを取ってみれば怒りは収まる。とても気分が良くなるからな。
そう、俺は現代でハーレムを実現している男。突如発現したオカルトの力で美少女達を惚れさせる現代の帝王なのだ。……いやまあ帝王は言い過ぎか。そうでなくとも俺が普通の人よりも最高に恵まれた状況で、最高の体験をしているのには間違いない。
だからそんなちょっとしたことで怒る必要はない。ふっ、お前ら有象無象は知らないだろ? 例えばだ。あのはやりさんが俺の下で可愛い声であんあん鳴きながらあのおっぱいをぶるんぶるん揺らして俺で感じてだな……奥を突くとそれはもう可愛くおねだりして……っと、まずい。思い出すと興奮してしまう。こんな場所で股間を膨らませれば変質者待ったなしだ。自重しないと。
でも最高だったなぁ……あの4P。もうほんと、しばらく思い出しては部屋で1人、ニヤついてしまうくらいには最高だった。自分でもその様子は気持ち悪いと思ったがしょうがないだろう。あんな幸福感はそうない。思い出すだけで幸せ過ぎるのだ。
今でも4人とは時折チャットで連絡を取り合ってるし、俺はモテモテなのだ。オカルトの力とはいえ、現実なのだ。このことに優越感を感じていれば、多少の怒りは受け流せる。持てる者の余裕と言う奴だ。
金持ち喧嘩せずというが、その意味をちょっとだけ理解した。他者より何かに秀でる者はその分だけ余裕が持てる。他者よりも上で、多少迷惑を掛けられても心に負担がなかったり、余裕がある分、滅多なことでは怒らない。
俺も同じことだ。元々、そこらの一般人相手に怒ることはなかったが、それでも今のハーレム的な状況であれば怒りは以前よりも湧いてこない。一瞬イラッとするくらいだ。
とはいえ、今はこの場には1人であるため、そこまで優越感に浸れる訳ではないが、まあこれくらいなら──
「すいません! 替えの天つゆをお持ち──ああっ!?」
「…………」
「す、すすすすいません!! 申し訳ありませんお客様! 足が滑って……また天つゆを……!」
「あはは、ウケる~。見てあれ~、写真撮っとこ~」
「おいおいやめてやれよ、可哀想だろ、ぷぷっ」
「…………怪我はないですか?」
そう、怒らない怒らない怒らない。怒るな。天つゆを顔にぶっかけられたくらいで怒るな。こんなガチでぶっかけられるのは漫画くらいでしか見たことないし、実際に足を滑らせる馬鹿を見たのは初めてだし、遠くの席でこっちを見て笑う馬鹿なカップルもぶん殴りたくなるが怒るな。俺は元プロだぞ。競技者だが、人気商売でもある。怒ると世間体が悪い。ハーレムの主でもある。こんなことで怒る器の狭い奴にはなるな。いやでもこれは怒っていい気がするが怒るな。一度怒ったら止まらなくなりそうだし。落ち着け。落ち着いて顔と服を拭いて、店員に手を差し伸べろ。そして続けてこう言うんだ。
「…………クリーニング代は請求しませんので、お代はタダにしてもらっていいですか?」
「えっ、それはちょっと……」
「…………」
よし、落ち着け。落ち着け。ステイステーイ……ふぅ、耐えたな。耐えた。怒りってのは6秒くらいで収まるらしいからな、それくらい耐えればいい。なので怒りは消えた。キレそう。
俺は黙ってジャケットを脱いで横の椅子に掛けると、蕎麦を食って店を出ることにした。……それにしても、あんまり染みになるようなものかけられなくて良かったな……とりあえず、早めに水で洗っとこ……。というか、最初の気分通り、天ぷらを頼まなければ今の不運に見舞われることもなかったと考えると、完全に裏目ったな……判断をミスった。麻雀でもよくある。
そんな感じで、俺の長野遠征は最初からなんとも先行きが不安になる微妙なスタートを切った。
「……一応落ちたか」
宿泊するホテルへチェックインし、部屋で一息つく。とりあえず、もうちょっとしたら俺はまた出かけねばならない。
先程天つゆを零されたいつもの紫色のジャケットをコインランドリーにぶち込んで部屋で乾かす。一応染みにはなっていない。
……まあこんなこともあろうかと、同じジャケットをもう1枚持ってるから問題ないけどな。
良子が今年の誕生日プレゼントで送ってきた同じブランドの細かいデザインが違うだけのジャケットを鞄から取り出して身に着ける。うん、やっぱりしっくり来るな。なんだかんだでこのスタイルが俺は落ち着く。
ガッチガチのスーツほどフォーマルでもないが、カジュアル過ぎでもないこの服装。ちょっとホストっぽいとも言われるが、中途半端な俺にはこれくらいがちょうどいい。仕事をする大人、プロとしての体裁も保てるしな。
「とりあえず、仕事の事でも考えるか……」
と、俺はベッドに腰掛けて携帯を開く。最近、独り言が多くなってきたな。独り言なので相当小声ではあるが、たまに独り言を呟いてるなと自覚して可笑しく思う。でも別にそこまで気にしない。そんな誰にでもありそうな堂々巡りの事を頭の隅に、俺は行き先を改めて確認した。
「風越女子高校……」
そう、俺が向かう最初の高校は風越女子高校。長野の名門、麻雀強豪校だ。
高校麻雀界に多少詳しければその名を聞いたことはあるだろう。
前年、ある高校に敗れるまでは6年連続で全国大会に出場していた由緒正しい名門。最近は古豪とも言われるが、別に昨年負けただけなんだから古豪って程じゃないと思う。マスコミとか記者ってそういうレッテル貼り大好きだからしょうがないけど。俺もその手の記事では散々だったしな……。
まあ俺の話はどうでもいいとして、なんといっても強豪校だ。俺にとって、2回目となる指導だが、正直、有珠山高校の時とはわけが違う。
向こうは……まぁ、一応弱小チームだ。実際には獅子原とかいう化け物を筆頭に、全国レベルの打ち手であるユキや、他の面子もそれなりに出来る面々が揃っているが、まだ実績を持ってないたった5人のチーム。
しかし強豪校、風越女子は部員は80名以上。長野県で麻雀を真剣にやって大会で成績を残したり、プロになろうと思うなら風越女子の門戸を叩く。もう一つの強豪校は昨年から強くなっただけで、部員も多いって訳じゃないしな。
強豪校は選手層が厚い。つまり、俺にとっては品定め出来る数が多い訳だが……その分、狙いの相手と対局出来る機会も少ないと見るべきだ。
向こうの要望によっては特定の選手と打たされる可能性もあるし、こちらから打ちに行くのも限界がある。見どころがあると言って対局に誘ってもいいが、あまり不自然過ぎるのは避けたい。
まさか80名以上の部員全員と打たされるようなことはないと思うが……それでも半分くらいは覚悟した方がいいのだろうか。まぁ順当に考えるなら、部内のレギュラーや見どころのある者、精々10名から20名くらいを相手に見ることになるだろう。
俺の指導料は安いとはいえ、一応金を払ってるのだ。遊ばせておく理由はない。強豪校ではよくあるプロとの練習試合や指導なんかは、ひたすら対局することだ。練習にプロが交じる感じでな。どこも似たようなものだ。
風越女子もプロくらい何度も呼んでいるとは思うが……そういや、なんで元プロの俺を、って感じだが、話した限りでは、やっぱ安いってのが大きいか。強豪校の予算を考えると、5000円なんて端金だ。本当ならその10倍以上は余裕で掛かるし。
一応俺も、あれからブログとSNSを更新して、もうちょっと詳しい情報を載せておいたのだが、それも効果があるのかどうかはまだ分からない。一週間毎に5000円値引きとか、遠方でも問題ないこと。そしてついでに、ちょっとした麻雀に関するそれっぽいことを書いておいた。牌効率の事とかそういう感じの。一応動画付きで初心者にも分かりやすいようにだ。
一応そっちは上手くいってるような気がする。というか、意外と反応があるのだ。元プロの俺のSNSなんてチェックする酔狂なファンがまだいたとは正直驚きだが……まぁ、コアなファンにとってはまだ有名らしいし、そういうこともあるだろう。
今後、それを見て他の高校が指導を依頼してくることも……あったらいいけどなぁ。元プロに頼む高校がどれくらいあることか。値段が安いことだけが勝負だな。
「……はぁ、そろそろ行くか……」
俺は立ち上がり、鍵や財布、携帯を持って部屋を出る──シャワーは入ったし大丈夫だと思うが、天つゆ臭くないよな? 多分大丈夫だ。よし、行くぞ。
と、俺は勝負師の顔で風越女子高校へと赴いていった。──最低な意志を胸に秘めて。
「どうも久保さん、元プロの東郷仁です」
「風越女子高校麻雀部コーチの久保貴子です。東郷さん、本日からしばらく、うちの部員をよろしくお願いします」
風越女子高校にやって来た俺は、事務室のような場所で早速相手方と挨拶を交わした。
久保貴子さん。依頼される時に電話でも話したが、中々にかっこいい感じの姉さんだな。姉御って感じがする。ちょっと目つきが鋭いが、礼儀正しい普通の大人だ。安心する。そういう人相手だと、俺も割とやりやすいのだ。
「それにしても、風越さんほどの強豪が、自分なんかに依頼するとは……最初はびっくりしましたよ」
「いえまぁ、うちはOGとの練習試合が多いので、プロはそんなに呼ぶことはないんですが……電話でも言いましたが、東郷さんは格安だったものですから」
「ははは、まあそうですね。でも値段以上の働きはするつもりですのでご安心ください」
「はい、お願いします。──っと、そろそろ部員達も集まる頃ですし、部室に行きましょうか。皆には昨日の内に元プロの先生が来ることは伝えてありますので」
「はい、紹介してくださるとありがたいです」
──とまあ、特に含むところのない大人のやり取り。俺もたった2年とはいえ、そういうやり取りには慣れたものだ。
久保さんは俺の一個年上だが、一応俺の事をプロの先生として扱ってくれるし、礼儀正しく穏便な感じで非常にやりやすいな。これなら指導の際も俺に都合良く進められるかもしれない。
そう思って、俺は風越女子高校麻雀部の部室へ入った──のだが、
「──おまえら、全員揃ってるかぁ!!」
「っ、はい! おはようございます!!! コーチ!!!」
「っ……」
一瞬、俺は最初の声を誰が放ったのか分からなかった。
が、練習部屋の一つである広い部室にいる麻雀部員達が一斉にこちらに──正確には俺の隣に挨拶しているのを見て悟る。久保さん……まさかそっち系かと。
それを俺に理解させるように、久保さんは先程とは打って変わった鬼の形相で部員たちの前に立った。ああ、うん。これ絶対下の人間が辛いやつだ、と。
「よぉし!! 揃ってるな!! 昨日言った通り、今日からお越しいただいた元プロの先生を紹介する!! ──では東郷さん」
「あ、はい」
いや……俺は大丈夫だが、これ、普通に怖いだろうな、うん。
特に新1年生と思われる部員は超ビクビクしてる。まだ部に入って1ヶ月と経ってない内にこれだろうし、まあキツいだろう。
ふるいに掛けられてるとも言えるが、2年生や3年生っぽい生徒もビビってるし、単純に怖いのだろう。体育会系の先生ってまー怖いもんな。俺は平気だけど。これくらいは大したことないしな。白糸台も監督は普通だったが、先輩は結構体育会系だったなぁ……俺とボブとかは全然言うこと聞かなかったけど。でも実力で黙らせた。3年の時の俺は別に体育会系って訳じゃなかったとは思うけど、別の意味で怖かっただろうし、今思うと悪いことしたなって思う。思うだけ。とりあえず俺は軽く挨拶する。
「元プロの東郷仁だ。あー……よろしく」
「よろしくおねがいします!!!」
やっべ、急に何を言うかど忘れして簡素な自己紹介になった。そういうことあるよね。
だがそれで問題はなかったらしい。生徒の挨拶が返ってきた。いやほんと、体育会系だな……。
「よし! それじゃあ練習を始めろ!! ただしランキング10位以内の人間は残れ! ──福路ィ!!」
「──はい、コーチ」
久保さんの大声で部員達が一斉に練習に戻る。1年の子達は練習っていうか、ほぼ雑用だけど、まあそういうこともありがちありがち。伝統を重んじるタイプの名門だとね。本当に実力のある子以外、1年は皆雑用だって決まってたりする。勿論、打たない訳じゃないだろうが、優先するのは2年生や3年生に、レギュラーやレギュラーに近い実力のある者だ。
そして当然、コーチに態々名前を呼ばれるような子であれば──やはり、
「東郷さん、福路はうちのキャプテンで校内ランキングで1位。個人戦で全国出場経験もある選手です。彼女とレギュラー陣、ランキング10位以内の人間を重点的にお願いします。──おら、とっとと挨拶しろぉ!!」
「はい。キャプテンの福路美穂子です。よろしくお願いしますね、東郷プロ」
「あ、ああ……いや、俺は元プロだからプロとは呼ばなくて構わないぞ。適当に呼んでくれ」
「分かりました。では──東郷さん、うちの部員共々、よろしくお願いしますね」
「ああ、よろしく」
うっわ、超美人……美少女……記事の写真でも見たが、やっぱ美少女は生で動いてるところを見るに限るな……。
久保さんから紹介され、進み出てきた1人の部員──福路美穂子。
風越女子高校麻雀部のキャプテンを務め、1年からレギュラーとして団体戦、個人戦の両方で全国出場経験を持つ名選手だ。
昨年まで、長野県の最優秀プレイヤーといえば彼女であった。いや、今も表向きにはそうだろう。個人戦では彼女が長野県1位なのだから。
まあ麻雀方面の実力に疑いの余地はないが、俺としては彼女のルックスに目が行ってしまう。
金色のショートボブ。何故か常に右目を瞑っている美少女。身長は160に届かないくらいで、スタイルは……おっぱいが結構大きい。腰は細い。お尻はそこそこの、スタイル抜群の美少女だ。
性格も、なんだか良い子そう。柔和な笑顔を向けてくれている。この体育会系の強豪校特有の練習の空気の中で、彼女だけが雰囲気に飲まれることもなく、自分のペースを保っていた。
麻雀にそれが関係があるのかと言われそうだが、ないとも言えない。麻雀が強い奴──とりわけ、なんらかのオカルトを持つ者ってのはちょっと変わった奴が多く、傾向としてマイペースな人間が多いからだ。普段の立ち振る舞いからも、結構愉快だったりヤバい奴が多い。
この福路美穂子は常に右目を瞑ってるし、何処と無く天然っぽい雰囲気もあるし、麻雀が強い奴特有の気配が何となくある。強い奴は強い奴の気配を感じ取れるからな。俺は強くないけど。ただ察知能力だけは昔からオカルトに関わってきたため、それなりに自信がある。
あぁ、でも、そんなことより……この子、可愛いな……あー、高3なりたてでこんな美人とか反則だわ。なんか付き合ったら尽くしてくれそうな感じある。控えめに言って──ヤりたい。控えめに言っても最低な事には変わりないし、心の中でなら何言ってもオーケー無問題だから言うけど、あー、超エッチしたい。俺の女にしてぇー……いやほんと、美少女って見てるだけで幸せだけど、落とせる可能性があると思うだけでポジティブになれるわ。最低なポジティブだけど。あー、ほんと思考がクズクズしてきた。
でも一応ちゃんとしないといけないからな。ある程度で自重しないといけない。うん、クズいのはところどころで十分だ。
「それじゃあ早速打つか、福路……でいいか? 呼び捨てになるが」
「はいっ、大丈夫です。それじゃあ東郷さん、まずは私と、後は──」
美穂子ちゃん可愛い。まあいきなり名前で呼ぶのは不自然だしな。今は福路と呼ぼう。普通の名字だけど、美少女の名字ってだけで可愛く見えるから美少女のバフ効果って範囲広いと思う。
そうして、福路に続いて自動卓に近づく。福路が他の面子を選ぶのか、他のランキング10位以内の面々を見渡し、俺もついでに見渡すが……うーん、可愛い感じの眼鏡っ娘はいるな。ただ胸が薄い。他は……何とも言えないな……うん、まあ微妙だ。後もう1人が可愛い感じってくらい。
「っ……うぅ~~~……!」
「あ?」
「……華菜?」
とか何とか思っているとその件の1人が何やら唸り始め、福路共々、その場の面子も、華菜、と呼ばれた生徒を見た。
そして何を思ったか、俺と福路の間に──福路を背に立つと、
「──キャプテンっ!! 駄目ですよ、そんなに近づいちゃ!!」
「えっ? 急にどうしたの? 華菜?」
福路が戸惑う。いや、俺も戸惑う。なんだ? よく分からんが、とりあえず、
「……あー、お前も最初に打つか? お前もレギュラーなら──」
「こいつ! 絶対悪い男ですよっ!! なんか目の下にクマあるし駄目なホストっぽいし!!」
「なっ──」
だ、誰が悪い男だ!! 人を見かけで判断するな──当たってるけど!!
実際のところ、俺は悪人かは置いといて、女の子をオカルトで落とすクズで悪い男であることには違いない。女の敵、というのが正しいだろうか。くそっ、なんなんだこいつ……いきなりなんでそんなことを……偶然なのか……?
まさかオカルトじゃないだろうな、と思うが、そいつの顔を見て思う。なんとなく、違うっぽい。アホっぽいし。一応見た目は可愛いが、なんか猫っぽくて馬鹿っぽい。多分、偶然だとは思う。
「華菜、どうしてそんなこと……それは東郷さんに悪いわ。失礼よ」
「華菜ちゃんの勘ですっ!! だってこの男、キャプテンのことをいやらしい目で見てたしっ!! だからあまり近づかないで、気をつけてくださいキャプテン!!」
「そ、そんな訳ないでしょう? 駄目よ、華菜。態々遠いところから来てくれた東郷さんにそんなこと言ったら」
そ、そそそそうだよ。それは失礼だ。とんだ濡れ衣だ……いや、どうして分かった? 俺の視線は中々気づかれないことで定評がある。今までも、長い付き合いである良子以外にバレたことはないというのに。
猫っぽいし、野生の直感ってやつか……? くそ、厄介な奴め……実際にそういうことをしてなくても、そういう感じで警戒されるとやり辛いことこの上ない。
俺の方から歩み寄って懐柔でもしてみるか……? なんか通用しなさそうだけど、試さずにはいられないな。よし、行こう。
「……まぁ、確かによく見た目でホストとかなんとか言われることもあるけどな。だが、俺はいいが、初対面の相手にそういう態度を取るのはあまり──―」
「うっさい! キャプテンを狙う悪い虫め!! 華菜ちゃんの目が黒い内は、キャプテンには指一本──」
「──池田ァァァッ!!!」
「ひっ……!?」
うおっ、さすがの俺も今の声にはびっくりした。部室内の生徒達も身体をビクッとさせてる奴が多数。いや、ちょっと怖いっすよ久保さん。
だが今のはしょうがない。客観的に見て──この……池田? 池田、華菜、でいいのか? 福路と久保さんが呼んでたから多分そうだろう。そう、この池田が悪い。初対面で今の物言いは普通ならあり得ない。何か根拠があるならともかく、いきなりそんなことを言ったら折檻されてもしょうがない。
「てめェ、態々来てくれた元プロの先生に対してその口の聞き方はなんだァ!! てめェはいつからそんなに偉くなったんだぁ!?」
「うっ、あっ、あ、あの、い、今のは違くて……こ、この男が──」
「この男ぉ!!?? 池田ァ!! てめェ、遂に上下関係も分からなくなりやがったのか!!」
「ごっ、ごめんなさっ、その、東郷、さん、が……そのっ──」
「てめェ、まだ言うかぁ!!! この……歯ぁ食いしばれェ!!!」
「ひっ……!」
久保さんが池田の胸ぐらを掴み上げ、鬼の形相で怒声を張り上げながら右手を振りかぶる。
誰もがその瞬間が訪れると予期して諦めている瞬間──俺は思わず、
「あぁ……!? って、東郷さん……」
「あっ……いや……」
あっ、やべっ……やっちまった……思わず手を止めてしまった。
別にグーで殴る訳じゃないし、指導方針に横から口を出すつもりも権利もないのだから何もするつもりもなかったのだが、いきなりのことで無意識にビンタを止めてしまった。
久保さんもびっくりしてるし、どうしようか。なんかそれっぽいこと言って横入りしたことを誤魔化すか。
「……東郷さん。確かにうちの部員への指導はお願いしましたが、うちのやり方に口を出すのは──」
「あっ、はい。勿論です。ですが今のは自分へのちょっとした軽口ですし……俺は気にしてないので、ちょっと大目に見てもらうことは出来ませんかね……? いや、最初はほら、仲良くしようと思って冗談を言っただけかもしれませんし……まあ次から同じようなことを言うならそちらにお任せしますので……」
「……ですがね……示しってもんが……」
「いやほんと、口を出すつもりではなくてですね……それに今から練習もあるので、出来れば素の本来の状態で彼女達とは対局したいなって……その、こう言ってはなんですが、久保さんのその指導を受けた後は素の状態とは言い難いのではないかと……」
「…………ふー……ということだ池田ァッ!! 先生に感謝するんだな!!」
「は、はははははいっ!! ありがとうございます先生っ!!」
「お、おう……次から気をつけろよー……」
ふー……なんとかなった。なったけど、ちょっとヒヤヒヤする。
別に庇う必要なんてないし、心情的にはいっそ一発くらい殴られとけって感じだが、庇ってしまった以上は大義名分というか、庇った理由をでっち上げないといけないし、そういう意味でヒヤヒヤした。
なんというか、大人になるとそういう細かい部分の方が気になるんだ……ぶっちゃけ体罰自体はどうでもいい。思うところはあるけどな。俺が口出しすることじゃないし。
仮に2回目があれば今度は庇わない。庇わないようにする。
しかし池田は要注意人物だな……別の意味で。なんなんだこの番犬ならぬ番猫は……。
とりあえず、この場は収まったため、久保さんは他の部員の練習を見に。俺はランキング上位との対局に挑む訳だが、
「……東郷さん、華菜を庇ってくれてありがとうございます」
「ん──ああ、いや、さっきも言ったとおり、気にしてないからな」
「それでも、ありがとうございます。それと、失礼な事を言ってしまってごめんなさい」
「えっ、いや、言ったのは福路じゃ──」
「華菜の代わりに謝らせてください。キャプテンである私の責任もありますから」
って、近づいてきた福路さんが小声で謝ってきた。めっちゃいい匂い……ってそうじゃない。なんだ、聖人かよ。どう考えてもお前悪くねぇだろって言いたくなる。申し訳ないって感じの微笑から申し訳ないって想いがガチで伝わってくる。それと、そこの池田の事を想ってることも。
「いや、構わないが……その、なんだ。変わった奴なんだな」
「本当にごめんなさい、東郷さん。華菜はとっても良い子なの。ただ、その……ちょっとだけ、思い込みが激しいところもあるから。もしかしたら勘違いしてるのかも。根は良い子だから嫌わないであげて欲しいんです」
「ああ、さっきも言ったが、気にしてない……それより、始めるか」
「はい。ふふ、東郷さんが優しい人で良かったです。きっと華菜も直ぐに分かってくれると思いますから、東郷さんも落ち込まないでくださいね?」
「! ああ……」
なんだこの子……池田だけじゃなくて俺へのフォローも兼ねて話しかけてきたのか。聖人過ぎるが、それだけじゃないな。何気に聡明な感じもある。抜け目がないというか……。
「…………ぐすっ、絶対、本性を暴いてやるし……」
……ただ福路、その思いは池田に届いてないみたいだぞ……。
しかし俺が福路を狙ってるのは確かだから困る。なんだこれ。あの猫娘、マジで邪魔になりそうだな……。
風越女子高校での指導、福路美穂子を落とす道のりは前途多難になりそうだった。
池田ァッ!! 風越女子でアンケートやっても結果は分かりきってるからやんねぇぞぉ!!
皆の熱い感想、待ってる。