ナルシストなボクっ娘、変態領主に辱しめられるの巻 作:NMKR
「ふむっ……むぐぐっ」
じんわりと、嫌な汗が背を伝う。
両腕を手錠に掛けられて、頭の上に固定され腋を隠すことすら出来ず。口に猿轡をかまされ、慈悲を乞う事も出来ない。
ボクは、あのクソ領主の命令により兵士たちに捕らえられ────、檻の中に入れられ『全裸で局部に張り紙されただけの姿』で公衆の面前へと引き立てられようとしていた。
「色々と良いことに気付かせてもらったからな。処女だけは保証してやろう」
あのオヤジはそんなことをのたまって、ボクを縛り上げたまま檻の中に入れた。彼なりの慈悲のつもりらしい。
確かに、ボクほど可愛い美少女が野外に縛り上げられてしまったら、次の日には可愛い公衆便所に成り果てているだろう。だが、それは彼の本意とするところではないらしい。
あの男は、他人を辱めたいだけなのだ。ボクが自ら提案した責め苦を、身を以て味合わされるというシチュエーション。それこそが、奴の真の狙いなのだろう。
……ろくでもない! 本当にろくでもない。こんな姿で公衆の面前に晒されるなんて、考えただけでも恐怖である。
ボクは接客業をしている人間だぞ。知り合いになった客だって何人もいる、そんな人達の前でこんな姿をさせられるなんて────
「おい、聞け民ども。コイツは今夜のフーグリ様の性客であり、その所有権はフーグリさまのモノだ。だかしかしフーグリ様のご厚意で、こうして諸君らにも彼女の裸を楽しませてやろうという」
「ふむっ……ふもー!!」
「だが、見ての通り。彼女は嫁入り前の清い体であり、それを路傍で捨てさせるのは不憫だとフ-グリ様は慈悲をかけられた。彼女は一晩、ここで晒されているが────、彼女に手を出すことは許されない」
そして。
とうとうボクは、多くの人間の行き来する往来に運ばれて。兵士たちがなにやら丁寧に、ボクの取り扱いを記した立て札を立てて説明し始めた。
「見るだけにしておけ。……それが、彼女のためでもある」
「……むー」
兵士さんはボクを見ると、少し気の毒そうに顔を反らした。……同情するなら解放してくれ。
今のボクの姿は、はっきり言ってギリギリだ。全裸で、乳首と股間に濡らした紙が張り付いているだけと言う状況。
しかも、ボクがあの部屋で見つけた紙より薄く小さな紙を張り付けられている。そのせいで、股間のラインはおろか乳首のラインまで紙越しに浮き上がってしまっている。
くそう。なまじ目隠しをされていないせいで、逆に死ぬほど恥ずかしい。自分がどういった状況なのか、リアルタイムではっきり理解出来てしまうせいだ。
こんなの、顔見知りに見られたら死ねる。明日にも自殺する。来るなよ、お店のお客さんとか絶対に来るな────
「……あ。あーっ! エ、エリーちゃん?」
「え? あの黒猫夜飯の!?」
ぎゃあああ!! 店のお客さんいたぁぁぁ!!!
「マジか、エリーちゃん食い物にされたのか……。割と本気で狙ってたのに、ショックだ」
「いや、待て。清い体のままっていってたぞ」
「お? じゃあ何もされてないのか?」
見れば、以前にボクをナンパしてきた男の客が、檻のすぐ傍まで来てボクの肢体を凝視していた。
ひぃぃ、知り合いは見るなぁ。見ないでくれ、本当に。今後、どんな顔して会え良いのかわからん。
「……ふも、ふも」
「あー、本当にエリーちゃんだよなコレ」
「エリーちゃん、大丈夫か? 何か変な事されてないか?」
「……もがもが」
「されてないみたいだな」
客の問いに、顔を真っ赤にしながらも首を振って返答する。もういいだろ、納得したなら何処かに行ってく欲しい。
局部隠れてるけどこんなの実質全裸だよ。
「んー。ほー……」
「エリーちゃん、剃ってないのか……」
「……っ!?」
何処を見てるんだぁ!!!
見せる相手がいるわけでもないのに手入れなんかするか!! ちょ、本当に凝視はやめて!!
あ、紙が微妙に小さくて毛が隠しきれてない! もう一回り大きいの張っといてよあのクソ領主!
「いや、ゴメンゴメン。いや、俺って男じゃん? エリーちゃんみたいに可愛い娘だと、どうしても見ちゃうじゃん?」
「そーそ、怒んないで」
「ふごっ!!」
怒るわ!! まぁボクが超絶可愛いのは自然の摂理として、そのボクの秘部を勝手に見るのは万引きも同然の重犯罪だぞ。
うー。父様と駄兄以外の誰にも見られたことなかったのに……。いや、まだギリギリ見られていない扱いなのか? 女性としてクリティカルな部位はギリギリ紙で隠されてるし。
そうだ、まだ大丈夫。まだエッチな部分は見られてない、多分セーフ。
……そう、思っとこう。うぅ。
「……ま、あんまり凝視するのも悪いか。エリーちゃんすまんかったな。おいお前ら散った散った」
「この娘、めっちゃ良い子だからあんま恥掻かさないでやってくれ。凝視した俺らが言うのもなんだけど」
若干、ボクに泣きが入りかけてきたところで。普段、ボクと仲良くしてくれているナンパ客たちが、しっしと野次馬を追い払い始めた。
……お?
「おうら、帰れ帰れ。今の俺はなんかムシャクシャしてるから、この辺で突っ立ってると殴りかかるかもしんねぇな」
「冷静になると、あのクソ領主の加虐癖に付き合ってやるのも馬鹿らしい。オラ、失せろてめぇら!!」
お、おおお。
全裸に近い状態で晒し物にされていたボクの周囲に出来た人だかり。それを、二人だけで半ば強引に追い散らし始めたではないか。
その様子を見た野次馬は、彼らを恐れたのか帰路につき始めている。ボクの体を盗み見ようとする変態どもが、ドンドン数を減らして行く。
「おうコラ、いつまで見てんだガキ」
「あのっ違うんです」
「だーめ。お前にゃ10年早いわ」
なんだ。やっぱり良い人じゃないかあの二人。最初にめっちゃ凝視したのは腹立つけど……。
良いぞ、このまま解散させてくれ。そしてボクの掻く恥を最小限に保ってくれ。
「違うんです、この人だかりに僕の飼い犬が入り込んじゃって」
「犬?」
「さっきから探してるんですけど、鳴き声だけして見当たらなくて……。誰かに踏まれてるんじゃないかって、気がかりで」
「あ、そ。おーい、誰か足元に犬いねぇか!? 檻に張り付いてる馬鹿どもいったん離れろ、犬探しだ────」
……犬? あの子、妙にちっさいと思ったらボクの裸目当てじゃなくて迷い込んだ犬を探してたのか。
そうだよな、10歳くらいだもんなあの子。……チラチラ興味深そうにボクを見てるのが気になるが。
変な性癖に目覚めないといいけれど……。
「くぅん……」
その時。
ボクの足元で、何やらカワイイ動物の鳴き声が聞こえた。
「……」
目線を下げれば。
そこには、へっへっへと舌を出して尻尾を振っている小型犬がボクを見上げて座っていた。
「あー!! ペロがあんなところに!!」
「ぬああ! エリーちゃんの檻の中かよ」
「ペ、ペロ!! 戻ってきて、早く!」
この小型犬、なんと檻の合間をかいくぐりボクの足元まで侵入してきたらしい。
嫌な予感がしてくる。タラリ、と額から汗が伝う。
やめろよ? 飛び掛かってこないでよ? 分かってるね?
「きゃうん!」
「ふもぉー!!」
そして、そのアホ犬は、
嬉しそうにピョンと飛び跳ね、ボクの股間の高さくらいまでジャンプし寄りかかってきた。
う、うおおおお、やめてぇ!?
「何やってんだあのエロ犬!?」
「おい坊主、あの犬何とかしろ!」
「ごご、ごめんなさい!! ペロは興味があるものみつけたらひたすらペロペロする犬で、だからペロって名前で」
「ひ、ひたすらペロペロ!?」
ひたすらペロペロ!?
「ふっ!? ふもぉ!!」
「あーアイツ舐めやがった!! あのエロ犬!! 俺だって興味があるものペロペロしたいわ!!」
「変な欲望垂れ流すな!! あ、おいやばいぞ紙がズレかかってる!!」
ひゃあああ!! 今舐められた!!
紙越しに、ボクの女性的クリティカルな部分をダイレクトに舐められた!!
「むっほっは……ん!!」
「あの犬、飼い主をガン無視して舐め続けてるぞ」
「ご……ごめんなさいごめんなさい!! ペロー、ペロー!!」
なんだコレ。すごいビリビリするぅ!?
ちょ、やめて。人前で変な気分になるから本当にやめて!
何とか、股間を閉じて足をくねらせ犬から逃れようともがいてみる。だが、犬はボクのあそこに夢中になっており何度振り払っても飛び掛かって舐め始めるではないか。
何!? なんなのこの犬!? いくらボクが超人的に可愛いからって言って、犬まで虜にしちゃったってこと!?
「……ん? なんだ、アソコ。エリーちゃんの頭の方に、何か吊り下げられてないか?」
「あ、本当だ。なんか、アロマ? みたいなのが吊られてるな。アレ目当てで犬は飛び掛かってるのか?」
その時。野次馬の男二人が、ボクの上を指さしてそういった。
……上?
「ふもぉーーー!?(媚薬ーーーっ!?)」
つられてボクも上を見ると、そこには。部屋の中においてあったであろう、媚薬系のお香がセットされてボクに降り注いでいたのだ。
『檻の中に入れる女性には、媚薬を含ませる。これが、基本中の基本なんですよ』
先程の自分の言葉が、頭の中でよみがえる。
あの野郎、あのエロオヤジ。ボクに恥を掻かせる為に、こんな仕掛けもしていたのか!!
じゃ、じゃあつまり、この犬もお香の効果で発情しているってこと!? 比喩でもなんでもなく、マジでボクの性器狙いに来てるのかこの変態犬!!
「……んんっ」
トロリ。
何やら、粘っこい感触がボクのフトモモを伝う。ゾクリとした快感と、舐められる刺激で腰が砕け床に両膝が付く。
ヤバイ。今の感触はヤバイ。本格的に、今めっちゃ感じた。
「ペロ、ペロ戻ってこい────」
「お、おいおい」
呼吸が浅くなる。はぁ、はぁと艶めかしい吐息が零れ出る。
そうか、しまった。あのお香、ボクにも普通に作用してるのか。
普通、犬に舐められた程度で腰砕けになんかならない。ボク自身、知らずのうちに大分出来上がっていたんだ。
発情した雄犬に飛び掛かられるほどに、股間からメスの匂いを漂わせていたんだ。
「……ふぅん!! ……んっんんっ」
「へっへっ、へっへっへ」
ダメだ、足に力が入らない。腰が砕け、股間を閉じる事しかできない。
犬の舌から、逃れられる手段がない。必死で足をクネらせるも、無駄な抵抗でしかない。
「か、感じてないかエリーちゃん」
「だ、だよな。アレ、興奮してるよな」
違う。違う、本当はボクは、こんなので興奮したりしない。
これは変な媚薬を使われて、無理やり興奮させられているだけで。
「んふぅ!! ん、んんんんっ!!」
「へっへっへ」
ビクン、と腰がはねる。ジンワリ、とボクの局部に張られた紙がずり落ちていく。
乳首が、ピンと張る。紙越しに、勃起した乳首が浮き上がっているのが見える。
ああ、ダメだ。足がマヒした、太腿が閉じれない。とうとう、股間を閉じる事すらやめて。
「んへぇ、んっ。んへぇ……」
ボクは衆目の面前で大股開き、犬に大事な部分を舐められ続けてよがっていた。
気持ちが良い。変に抵抗せず足を全開に広げてアソコが開ききった方が、気持ちい部分を舐めてもらえる。
ああ、違うのか。足が閉じれないんじゃない。快楽に負け、ボクは自ら足を開いてしまったんだ。
だって。だってこんなにも気持ちよくて、抗える筈が無い。
「む、む、む────っ」
ジョリ、と何かが犬のザラついた舌に捻り上げられる。
意識が飛ぶ程の電撃が股間を通じて脳を焼く。下半身が筋力を失い、尿を押し止めていた大事な関所が破られる。
嗚呼、気持ち良すぎ、て。だめ、もう、何も考えられな────
ぷしゃあ。
そして。
少女は、底意地の悪い領主の屋敷の前に集まった、野次馬どもの面前で。
「ん、ふぅ」
勢いよく局部の紙を、自らの失禁で吹き飛ばし────、気を失ったのだった。
アンケートで一番多かったので1書きました
23はまた今度