「失礼します。マクロス・オーオクが到着します。オリッシュ管理官、そろそろ移動のご準備を」
それはデルタ小隊や旧ワルキューレの面々には聞き慣れた声であった。
マクロス・エリシオンのブリーフィングルームにミラージュ・ファリーナ・ジーナスが入室してくる。
一ヶ月ぶりに会うミラージュ。
だが彼女はハヤテたちにとって驚愕すべき変貌を遂げていた。
ハイレッグなディープパープルメタリックのバニースーツに、黒い網タイツと高いピンヒール。
クレアとリディとお揃いのバニーガールなミラージュが、そこにはいた。
ウブな男ならドキドキし過ぎて思わず目を逸らしてしまいそうな、スタイルの良さであった。
皆の視線を心地好さそうに一身に浴びながら、コツコツとヒールを鳴らしてオリッシュの側まで移動するミラージュ。
彼らが良く知るミラージュであれば、こんなハレンチな格好をひどく嫌悪し、無理やりでも決して着ようとはしないはず。
だが、今のミラージュはバニースーツを当然の如く着こなし、むしろ見せ付ける様に挑発的でエロティックな表情を見せている。
それもまた彼らを驚かす一因であった。
「ミラージュ、お前その格好・・・」
「はわわわわ。ミラージュさん、なんてエッチィ格好しとるんですか!」
「ハヤテ、フレイア。お久しぶりです。この衣装、どうでしょう?似合っていますか?」
二人のドギマギした反応を楽しみ、その生白い胸元を強調しウィンクするミラージュは、最早一端の小悪魔である。
「あー、オホン。いいかな」
アーネスト艦長がミラージュの現状を説明し始める。
「ミラージュ君には一ヶ月前から特殊任務として、皆には秘密でH-ReM社に出向してもらっていてね。新設されるマクロス・オーオクのヴァルキリー大隊の構築に尽力してもらっていたのだよ」
「はい。このスーツはその任務中にオリッシュ管理官に見初められ、大隊長の内示を頂いた時に寵愛の証として頂いたものです」
誇らしげに胸元をクィッと引き上げるミラージュ。
もちろんその左手の薬指には、オリッシュへの隷属の証であるナンバリング付きの指輪が光り輝いていた。
「大隊長だって!?ミラージュ、お前凄いじゃないか!」
同じデルタ小隊のメンバーであったチャックが驚く。
続けるアーネスト艦長。
「うむ。今日までは出向の形を取っていたが、この度カナメ君たちと同様、ミラージュ君もケイオスを退役。H-ReM社に正式に入社する事になった。向こうではケイオスでの任務以上の大役を任される事になる。おめでとう。ミラージュ君」
「はい!デルタ小隊の皆さん。エリシオンの皆さん。今まで本当にお世話になりました!」
ビシッと直立して斜め四十五度のお辞儀をして、皆に別れの挨拶をするミラージュ。
その律儀な性格は昔と変わらず。
白い二つの柔らかなかたまりが、ミラージュの紫色のバニースーツの胸元から溢れ落ちそうになっていたのはご愛嬌である。
最初はネトリ属性与えてハヤテとくっ付けようかと思いましたが、やめました。