オリッシュ指定のハメキューレユニフォームのバニースーツを身に纏った後、面接部屋に案内されるカナメたち五人。
部屋の真ん中に五つのパイプ椅子が並び、右からカナメ、美雲、マキナ、レイナ、フレイアの順で着席する。
対面の面接官が座る長机の真ん中にはオリッシュがどっかりと座り、質問役でタブレットを持ったリディ、録画役でカメラを構えたクレアがその左右に侍る。
「ハメキューレのメンバーに相応しいかどうか判断する為、皆さんにはオリッシュ管理官の用意した質問に答えて頂きます」
リディがタブレットを操作し、オリッシュに変わって質疑を開始する。
「では始めます。まずはカナメ・バッカニアさん」
「はいっ」
卑猥なオレンジメタリックのバニースーツと網タイツ姿のカナメが起立し、オリッシュに向けてビシッと敬礼する。
これまでカナメが着てきたワルキューレのステージ衣装に比べても、胸元の切れ込みがエグく、屈むと鴇色の乳輪が見えてしまいそうな衣装であったが、AV女優として活動していくと決めたカナメ自身に違和感は無い。
つまりエロいのに清潔感が半端ない。
「これからAV女優として不特定多数の男性たちの前に肌を晒していく上で、身近な人間の協力が必要不可欠になってきます。そのための質問です。カナメさん、現在お付き合いしている方はいますか。履歴書に書いた内容は一旦忘れ、正直に答えて下さい」
「おりません」
まっすぐな視線をオリッシュに向け、誠実な態度でリディの質問に回答するカナメ。
嘘は言っているように見えなかったが、オリッシュは怪訝そうな表情を浮かべる。
タブレットで次の質問についてリディに指示するオリッシュ。
「はい、この質問ですね。カナメさん、貴方はデルタ小隊のアラド・メルダース隊長と友好的な関係を築いているそうですね。二人で良く飲みに行かれているとか。アラド隊長とは恋人関係、男女の関係ではないのですか?隊内で噂になってるみたいですよ」
え?と怪訝そうな表情を浮かべ困惑しながら答えるカナメ。
側から自分たちがどう見えていたのか、全くわかっていなかったらしい。
「アラド隊長はとても素敵な男性で、軍人としても尊敬していますが・・・。そういう関係にはありません!」
「恋愛感情は無いといことですか?」
「はい」
リディの質問にカナメははっきりと答える。
その表情に嘘は見えなかった。
そして、困ったわ、アラド隊長に迷惑を掛けてたのね、と顔を曇らせるカナメ。
ワルキューレメンバーの中で一番年上なのに、一番恋愛沙汰にニブいところを晒してくる。
「わかりました。ではフリーになってどれくらいですか」
オリッシュに急かされ、リディは次の質問に移った。
アラド無念。