服だけでなく一切の装飾具を外し、全員生まれたままの姿となったハメキューレの五人。
彼女たちは今、同じ様に裸となったミラージュに引率され、医務室の生体スキャンマシンの前に並ばされていた。
「嘘でしょ〜!?これで全身のデータを取られるのー?うわーん!恥ずかしーよー」
ミラージュの指示で、一人一人順番に部屋の中央にある丸いステージの上に立たされていく。
まずはマキナであった。
「マキナさん!このスキャンを受ける事で、自分の体の隅々までオリッシュ管理官に知ってもらえるんですよ。素晴らしいことじゃないですか!始めます!」
ミラージュの操作で全身の情報をスキャンする巨大なリングがステージ外周から徐々にせり上がり、足の先から段々とマキナ・中島159cmのあらゆるパーソナルデータを採取していく。
「ああ、もぅいいもん!さぁいくらでもどーんとこーいっ!!」
途中から開き直ったマキナが腰に手を当て、ぶるんぶるんとその巨大な胸を揺らして仁王立ちとなり、スキャンを受けきる。
当然ながらその光景は社(射)長室のオリッシュにモニタリングされており、採取されたデータもオリッシュの手元のタブレットに即時に開示されていた。
体重身長はもとより、スリーサイズからカップサイズ、左手の薬指の号数、果ては内臓の形状までもが丸見えとなる。
真っ当な女性の感覚なら、他人の男には絶対知られたくないデータであったが、ここはオリッシュの支配する改変世界。
恥ずかしくは思いつつも、全員がオリッシュにパーソナルデータを知られる事を許容させられてしまっていた。
「マキナ、また胸おっきくなった」
「えー、そーかなー」
はぁーと大きくため息をついてステージから降りてきたマキナと入れ替わり、続いてレイナの番である。
「さぁレイナ、準備は良いですか?」
「つーん」
ミラージュの呼びかけにプイッと不満は表すが、特に抵抗するでもなくスキャンは普通に終わる。
レイナ・プラウラー147cmが不機嫌だった理由。
スキャンというよりも、ミラージュ・ファリーナ・ジーナス164.5cmを初めとするスタイル偏差値リア充勢への反抗だった様だ。
惜しげも無く自分のスタイルの良さを晒してくる、そのちっぱいの敵の代表格が次にスキャンを受ける美雲・ギンヌメール165cmである。
「さぁ。隠すものなど何も無いわ!存分に調べなさい!この女神のボディを!」
素っ裸で月光浴するのが趣味の全裸系アイドルだけあって、隠す気など微塵もない潔さだ。
その裸身は気高く威風堂々。
シミ一つない白い肌と、その黄金律のプロポーションはまさに美の化身である。
余計な服を脱ぎ去った開放感なのか、それとも皆が自分と同じく真っ裸なのが嬉しいのか。
美雲はいつも以上にリラックスした表情をしている。
艶やかな笑みを浮かべながら、見事なモデル立ちでスキャンされていく美雲であった。
更衣室回は次で最後。