33-019
木原に安藤恭子は驚異の存在で、自分の立場が崩壊してしまうのでは?の恐怖が絶えず湧き起こっていた。
親交の有る暴力団員に頼み込んで、安藤恭子の拉致を計画して、北条菜穂と同じ様に卑猥な写真を撮影して、脅しの材料に使おうと考えた。
劇団員の女性を使って車に連れ込んで、暴力団員に後は任せる。
共進会の事務所をいつの間にか、異なる暴力団が譲り受けて使っていた。
地下の部屋は色々な道具は片づけられて、警察に押収されて無く成っていたが、今田組と呼ばれる小さな暴力団が安価で買い取った形だ。
地下室に連れ込まれた恭子が、漸く気が付いて「ここは何処よ」と人相の悪い男に言う。
「ここは地獄の一丁目かな、お前アナウンサーだってな!ここではモデルに成って貰うのだよ」近づいて微笑む。
「いやー」後ろ手に縛られているので、立ち上がるのも大変な恭子。
「木原さんがね、貴女にうろうろされると困るのだって、大人しくして貰えって言うのだよ」
「誘拐は罪が重いのよ!知っているの?」後退りながら言う。
「誘拐はしないよ、撮影に来て貰っただけだよ」
「撮影って?何よ!」恭子が壁に背をあてて、今度は横に逃げる。
「勿論ヌードだよ」そう言うと身体を掴む男。
「いやーー」と言うのと「バシー」と頬を叩くのが保々同時で、倒れ込む恭子。
「タレントも、女優も関係ないのだよ、我々は頼まれた事をするだけだ!暴れると服が破れて、何処にも出られなく成るぞ」恐い顔で、ジャケットの前を鷲掴みにした。
「たすけてーー」と叫ぶ恭子の処に「親分カメラこれで良いですか?」小さなカメラを持って地下に若い男が降りてきた。
「さあ、大人しくして、撮影をして貰え」背中に回って手首の紐を緩める今田。
「いやーー、やめてーー」声は出すが、逃げる事をしない恭子は先程叩かれたのが恐かったのだ。
木原が恐ろしい男だと身に浸みて感じている恭子だが、今はこの場をどの様に切り抜けるかが問題だった。
ジャケットを脱がせる今田が「自分で脱いで見ろ!見てやる」と言う。
前でカメラを構える若い男。
「無理です、脱げません!お金なら差し上げます、私に協力して貰えたら、木原さんよりも沢山払います」恭子は一か八か話してみた。
「何、木原よりも沢山貰えるのか?」目を輝かせて言う今田。
「でもな、綺麗な別嬪の裸も見たいからな!」今田が惜しそうに言った。
「。。。。。。」言葉を失う恭子に「別嬪さんとSEXが出来たら、俺は木原を売るかもな!」と今田が言う。
恭子はこのまま、ここで撮影されるのなら、この男を取り込んでしまった方が良いのでは?
逃げられないのは確実に思えるから、この今田と言う男に抱かれる?と考え始めた。
兎に角ここを脱出する事、あわよくばこの暴力団員を味方にすれば、一気に木原を追い込めると思う。
こんな変な暴力団に身体を任せるのは嫌だが、現状打破には最善の方策だ。
自分は菜穂とは違うから、男の扱いも慣れているとの自負も有った。
「判ったわ、親分さんと楽しみましょう?シャワーを先に浴びたいわ」と挑発をする恭子。
「そうなのか?一緒に風呂場に行こうか?向こうに在る!風呂場は広い、ここの持ち主はここで女を飼っていた様だ」
「えー、飼っていた?」
「そうだよ、今は刑務所だがな、馬鹿な親分だよ!女の髪の毛が好きだったらしい?ここに閉じ込められていた女は有名な歌手」
「えー、あの雨宮典子さんがここに!」驚きの表情の恭子が「噂話だと思っていたけれど本当だったのね」と言いながら部屋を見廻す。
「当時の面影は無いぞ、改装したからな!俺には変な趣味は無いからな!行こう」風呂場に向かう二人。
恭子は上手にこの親分を仲間に引き込んで、脱出して木原を追い詰める。
菜穂とプロダクションの名誉を回復する。
広い風呂場に行くと「俺の刺青を見たら興奮するぞ!」嬉しそうに上着を脱ぎ始める。
上着を脱いでシャツに刺青が薄らと透けて見えるが、意味不明の絵柄の刺青が背中一面に彫られている。
「別嬪さんも早く脱いで、見せてくれよ」自分はズボンを脱いでステテコ姿に成る。
仕方なく服を脱ぎ始める恭子は「親分さん、味方に成って下さいよ」脱ぎながら念を押す恭子。
「テレビで見た事有るよな!」急に嬉しそうに、まじまじと見ると「恥ずかしいわ、親分さん!少し、向こうを向いて下さいませんか?」
「そうか、恥ずかしいのか?判った、判った」背を向けると、ステテコをパンツと一緒に脱ぎ捨てて、シャツも一気に脱いで意味不明の図柄の刺青を恭子に見せた。
スラックスを脱いで、ブラウスを脱ぐ恭子の姿を若い男が撮影をしていた。
「脱いだか?」今田が尋ねると、丁度ブラジャーを外した時で、振り返った今田に慌てて胸を押さえた恭子。
ショートカットの短髪を栗色に染めて、ボーイッシュな感じだが、裸に成れば女を感じさせる。
小振りの乳房が、ボーイッシュな服装をさせているのだろう?
「俺が、最後は脱がせてやる」恭子の身体を抱きすくめて「あっ、いや」と言う間もなく、パンティを脱がせてしまう今田。
カメラを構えている若い重田に、目で合図をして撮影をさせる。
後ろから撮影されているので、恭子には判らない。
「別嬪さんは、乳が小さいのう!」そう言いながら揉み始める今田。
「うぅ」顔を引きつらせる恭子。
今田の手が今度は股間に向かって伸びると「ここは、薄くて舐めやすそうだ」指で触って微笑む。
「シャワーを。。。」と言いながら、ノズルを触ると「つめたいーー」急に水が上から今田の身体に注がれて恭子から離れる。
直ぐに湯に変わったので、恭子は自分の身体を流し始める。
「俺の刺青凄いだろう?」と尋ねると「何の絵なの?判らないわ」微笑む。
「地獄絵図だ!」薄汚い黒とか青の意味不明の背中の刺青を、本人は気に入っている様だ。