33-032
菜穂のマンションの前に、闇プロの小松がメイクの鈴木と山本を伴って迎えに来た。
顔見知りを迎えに行かせる事で、不安感を取り除こうと言う作戦だ。
「おはようございます」声をかけると「おはようございます、昨日と同じ方ね」菜穂は安心した様に挨拶をした。
車に乗り込むと早速心配事の話題に成る。
「お二人共、脱毛エステって行かれた事有りますの?」菜穂は一番の心配事を聞いた。
山本が「脱毛エステも、医療系の脱毛も行きましたよ、美容エステの脱毛は痛いだけで直ぐに戻ってしまって、受ける前より濃く成った気がしました」
「そうなの?痛いって我慢出来ない程なの?」菜穂は痛みに敏感に成って尋ねた。
「私が行った処は糊の様な物を塗ってむしり取るのよ、痛くて目から涙が出たわ、二度と行かないと思ったわ」鈴木が脅かす。
「そう、その点医療系は、痛い時は麻酔が使えるからね、それにレーザーは痛いけれど我慢が出来て永久脱毛に成るから、一年程で完了して綺麗に成るのよ」
「えー、一年も必要なの?」驚く菜穂。
「北条さんが今回の撮影だけで、もう脱毛をしなくても良いならそれはそれで良いのではないでしょうか?」
「アップで撮影の時、映ると変でしょう?陰毛とか剃り跡は困るわよね」鈴木が微笑みながら話す。
「そうですね、ビキニラインの処理は不可欠よね」と菜穂は考え込む。
「今行く病院は女性だけでしょう?」
「私は松宮病院でしたわ!痛いって言ったら、麻酔を軽くしましょうか?て言われて簡単だったわ、最初は少し恥ずかしいけれど、直ぐに慣れたわ」
「山本さんも松宮さんで受けたのね、美容整形って色々な手術もするのでしょう?」
「脱毛エステの個室が三部屋有るから、プライバシーも確かよ!レーザーが目に当たると危険だから、アイマスクしていたら寝てしまったわ」筋書きを話す二人。
「一番多いのは、包茎の手術らしいですよ」鈴木が話すと「男性の包茎手術ね!」と菜穂が恥ずかしそうに言った。
「違うのよ、女性よ!一番はビラビラの手術で二番目が包茎よ!」
「えー、女性にも包茎って有るの?」驚き顔に成った菜穂。
「知らなかったの?病気に成り易いのよ、それと感度が悪い女は包茎なのよ!実は私も松宮さんで最初のエステで、指摘されて手術して貰ったのよ!それからは快調よ」山本は明るく話すが、菜穂には初めて聞く話で、自分も?包茎?病気?でもSEXの時感じるけれど?とは言っても五回?四回か?と頭の中を色々な事が巡って理解不能の事も多かった。
二人は咲江と有藤から言われた筋書きを話して、松宮美容整形の前に到着した。
「午後は休診って?」入り口の札を見て言う菜穂に「北条さんは特別ですよ、患者さんが居たら困るでしょう?」鈴木が笑って山本がインターホンを鳴らした。
病院から前田が出迎えに来て、菜穂を案内して入った。
「終わりましたら、彼女たちがまたお送り致しますのでご安心をして下さい」
「よろしくお願いします」と軽く前田に会釈をして、応接室の様な場所に通された。
「ここで、色々先生からエステ脱毛の説明が有りますので、話をされてからお互いに納得の上、施術に成ります、お飲み物は何を?コーヒー、紅茶、ジュース、緑茶がございますが?」
「私はアイスコーヒーをシロップ抜きでお願いします」菜穂が伝えると前田は応接を出て行った。
応接室で、患者さんとのカウンセリングを行うとは聞いた事が有るが、飲み物も出てサービスが良いのだと考えていると、白衣を着た咲江が入って来て会釈をして座った。
「北条菜穂さん!当医院の松宮咲江です、本日の施術の脱毛エステを担当させて頂きます」と挨拶をした。
「よろしくお願いします。北条菜穂です」とお辞儀をした。
「これから色々お尋ねしますので、判る範囲でお答え下さい」
「はい」と返事をした時に、前田がコーヒーと紅茶を持参してテーブルに置いた。
前田が咲江の隣にそのまま座って、用紙に記入の係に成った。
「先ず、脱毛エステは初めてでしょうか?」
「はい、今まで肌を露出する仕事も無かったので、それに私恥ずかしいのですが毛深い方だと思いますので、恥ずかしいのも有りまして行きませんでした」
「普通、毛深い方は行かれる事が多いのですがね」と微笑む。
「身体全体が毛深い訳では有りませんよ、部分的に多いです!の意味です」と微笑むとストローをコーヒーに入れる。
咲江もアイスティーを飲み始めて「今日は暑かったですね、腋とVゾーンが多いのですね?」と尋ねる。
「はい、そうですね、背中とか足には殆ど生えていませんが、襟足、脇、Vゾーンと呼ぶのですか?そこですね」そう言うとコーヒーを飲み始める。
「レーザー脱毛は効果は高いのですが、回数が五回以上必要なのです、それで保々永久脱毛に成ります」
「私は今回の撮影だけで、今後もこの様なお仕事をお受けするとは思いませんので、撮影用で大丈夫です」と今回を強調した。
「レーザーは毛根を根絶しますので、全て剃毛をして必要な部分を残して毛根を焼きます」
「全て剃るのですか?はい、判りました」と答えたが、菜穂は毛根の焼く部分を剃ると勘違いをしていた。
「尚、レーザーで毛根を焼くので化膿止めの注射を局部に行います、化膿する事は有りませんが、念の為です」と嘘の説明をする。
十分程度その他の説明を聞いて、尋ねて懇切丁寧な対応に悪い気分はしていなかった。
そこへ、杉本が「これが施術用の下着と施術着です」と持参した。
下着が有るのかと不思議に思ったが「隣に着替えのロッカーが有りますので、ご案内します」と前田が連れて漸く応接を出て行った。
「暑かったですね、コーヒー総て飲んでしまいました」と笑いながら、歩いて行くが媚薬がたっぷりと入ったコーヒーを飲まされていた。
施術室の横に着替えの部屋が有って、その中に入る菜穂は袋に入れられた下着と、上着を取り出して「えーこんな小さなブラジャーを?ゴム製?」独り言を言いながら見ている。
カメラがこの様子を映し出しているので、別の部屋で松宮と咲江がモニターを観察している。
インターホンで「このブラ小さいと思うのですが?」と尋ねる菜穂に「大丈夫ですよ、大きく伸びますから、バストトップが隠れたら良いのですよ」前田が答える。
ゴムのパンツを持って「何なの?これ」中央に割れ目が出来て、直ぐに広がる構造、お尻は紐一筋状態で同じく素材はゴム、卑猥な下着で普通にしていたらパンツ、開くと総てが露出する仕組みに成っていた。