※この作品はR-18です。

悪夢の転身   作:花木 悠

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誘拐

 33-038

だが、丈は意外にも鬘の北条菜穂をカットして撮影する事に納得した。

驚いたのは有藤と衣川で、美容師がCM撮影で本物の髪をカットしないで、鬘をカットする前代未聞の話が進んだ。

丈は綺麗な北条菜穂の髪を切りたく無かったから、この話に賛成したのだ。

想いが日々大きく成って居る丈の気持ちの表れで、綺麗な髪を自社のCMで切るのは惜しいと思ったのだった。

数日後、菜穂に伝えられて、驚きと嬉しさが込み上げてきた。

手術の後、少し身体を動かすだけで、陰部に刺激が有り、外出は控えている菜穂。

そして闇プロのスタジオにK&Cのセットを作るので、六月の撮影に成る事と正月のテレビの時代劇と同じ様な作品を、DVDで発売が決定して撮影を六月末に撮影をする。

この作品が芸能界復帰作品に成ると説明して、スポンサーがK&Cだと付け加えた。

以前の契約書に記載が有った時代劇の制作とは、この作品の事だったのか?と思いだした菜穂。

題名は「大奥秘話陰謀図」だとメールが送られて来て、近日中に台本を送ると記載が有った。

 

二回目の会合が翌週行われて、有藤から「時代劇惨撮DVDの撮影で、衣川さんの了解を得ました、今お手元の台本は仮の物で、本編は只今制作中です」と説明をした。

「時代劇の惨撮DVDは珍しいですね」小柳が言うと「時代劇の撮影現場がテーマで、実際は現在の設定ですよ」と補足説明をした。

「成る程、主人公が撮影中に夢の中を彷徨う?」咲江が台本を見ながら話した。

「そうです、正月の時代劇の撮影現場のシーンで、夢の中を彷徨う主人公を北条菜穂に演じて貰う」有藤は嬉しそうに説明した。

「本当に夢の中に追い込むのですね、記憶が消えるガスの使用ね」と微笑む咲江。

「スタジオではテレビ局の様な撮影は無理ですからね、テレビで使用していないシーンを小柳さんに頂いて作る予定にしています。俳優さんの顔は変えられる部分を使用して、誤魔化します」有藤が話すと全員が納得した。

スタジオでの撮影は、ハードな撮影を予定していると有藤が言うと拍手が起った。

咲江以外の全員がこの時点で、北条菜穂はSM好きのマゾ女だと信じ切っていて、世間を騒がせた罪を償わせると考えていた。

 

木原は中々芽生の売り込み先が見つからず切っ掛けを失っていた。

木原の我慢は限界に達して、暴力団の今田を使って芽生の誘拐を計画した。

だが恭子は事前に暴力団の今田を探偵篠崎にマークさせて、自分をレイプして裏切った復讐を考えていた。

何も知らない今田と重田は、木原に頼まれて水野芽生の誘拐チャンスを狙っていた。

恭子は暴力団の存在を芽生には教えていない。

自分のレイプが世間に出る可能性が有るので、内緒の行動に成っている。

その罠に今田達が墜ちたのは連休最後の日だった。

木原に呼び出されて、マンションを出て渋谷に向かう芽生を尾行する二人。

芽生は安達に(木原さんに呼び出されて、渋谷のシティホテルのロビーに向かいます)メールを送った芽生。

安達はいち早くシティホテルに向かう事にして、木原の存在を確認しようとしていた。

今田達を探偵篠崎が尾行をして、恭子に(今日の行動は変です)とメールを送っていた。

恭子は二人の犯行なら、自分と同じ様に事務所のあの部屋に連れ込むだろう?そして木原を呼んで、レイプをするのだろうと考えた。

 

木原は用心深く、安達の紹介だから中々手を出さない。

確実に今田達が捕らえて、安全を確認してから事務所の地下に向かう計画だから全く急いでなかった。

勿論、渋谷のホテルで食事は嘘で、行く気も無い!連絡を待つだけだった。

安達の紹介で無ければ直ぐに頂いているのに、と常に想っている木原だから強行に走ってしまった。

 

自宅から駅に歩く芽生の側に車を近づけて、女性が「すみません、この近くのマンションだと想うのですが?判りますか?」住所と地図を見せると、そこには自分のマンションの住所と自分の名前が書いて有る。

「これ私の住所です!」と叫ぶ芽生。

「お届け物ですよ!」荷台を指さす女「大きな物?何方から?」と尋ねる。

「送り主さんは。。。と書類を見て「木原良純様から、鉢植えの胡蝶蘭が届いています」

「えー、胡蝶蘭ですか?」驚く芽生は、車の後ろに目を向けて「家に戻りましょうか?近いですから」と尋ねると、待っていた様に「すみませんね、またここまで送りますよ」後ろの扉を開くと芽生を引きずり込んだ今田。

「き。。。。。。」と声を出す前に、布で口を覆われると薬の臭いがして気を失ってしまった。

この様子を見ていた探偵篠崎は直ぐに恭子に連絡をした。

恭子は行き先が事務所以外の場所に向かうなら、教えて欲しいと篠崎に伝えて今田の事務所に向かった。

車は尾行を知らずに事務所に向かって走って行くが、木原に捕らえた事を連絡して喜ばれていた。

「中々可愛い娘だな」寝顔を見ながら、いやらしい顔に成っている今田。

事務所に連れて行って可愛がってやろうと思いながらも、いきなり胸を揉み始める今田。

意識を失って眠る芽生は、後ろ手に縛られて薬品の染み込んだタオルを口に咥えさせられている。

尾行の篠崎は恭子に「間違い無く事務所です、十五分程で到着します」と連絡をした。

恭子も事務所の近くに到着して待ち構えるが、携帯電話で警察に通報する準備を固めている。

問題は木原がここに来るのか?それが一番重要な事だ。

しばらくして車が到着して、地下の駐車所に入って行った。

何分までが限界だろう?今日木原を捕らえられなければ、この娘での木原捕獲は難しくなる。

時計を見ながら恭子は事務所の入り口に目を光らせる。

探偵の篠崎に仕事は終了したと連絡して、木原を待つが現れる気配は無い。

 

 

 

 

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