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「お爺さん、今夜話が有るから行っても良いでしょうか?」名古屋のホテルから電話をした丈。
「何の用事だ?今夜は遅く成るから明日にしなさい」拓次郎は丁度出かける寸前だった。
「そうなの?木曜日なら遅く成るけれど構いませんか?」
「木曜なら遅くても大丈夫だ、泊まって帰れば良い」そう言われて話の内容を言わないで終わった。
菜穂が闇プロに到着して、有藤が「一応最初の誘拐の場面の打ち合わせとセットを見て欲しい」と連れて行った。
小さな部屋にセットが組まれて居て「向こうが将軍の寝所で、こちらが湯殿で準備を終わって、向こうに向かう時に誘拐される設定だ」と説明する。
「はい」と答えると「向こうに駕籠が在るでしょう?」と指を指す。
立派な駕籠が置いて有るが中が丸見え状態だ。
「あの駕籠に押し込められる事で、隣の町医者で降ろされる事に成る」
後ろの景色が変わる仕掛けが判るので、急に町の中に中条流の看板が在る前に変わって「こちらのセットが町医者の中だ」
「ここは、立派なセットですね」驚きの表情に成る菜穂。
「ここで堕胎手術される寸前に浪人轟小平太に助け出される事に成って、この場所で殺陣が有るのでこの様に成った」と説明をした。
両手を万歳の姿で縛られる頑丈そうな棒が丁度正面に見える。
手前から撮影なのか?確か寝所の衣装は、下着が無いから気を付けないとカメラの方に映るわと思う程だった。
有藤はここまで菜穂が何事も無く進めてくれなければ困るから態と教えたのだった。
菜穂が見た手術室の壁の棚は布で隠されていたが、その中には咲江達が使う色々な道具が置いて在った。
メイク室に入ると鈴木が話した様に、山本が既に鬘を着けて着物も着終わって「北条さんおはようございます、よろしくね」と笑顔で挨拶をした。
菜穂も「おはようございます」と挨拶をしてメイクに入った。
「北条さんの衣装は簡単ね」と側に置かれた寝所の衣装を見て山本が言う。
「でも白だから透けて見えそうで恥ずかしいわ」と答えると「下着が無いからね、時代劇は最近カメラも良く成っているから、下着のラインが映ってしまうのよね、私はこんなに沢山着込んでいるから、関係ないけれどね」と話して笑う。
その頃恭子は新幹線で東京に向かっていた。
安達は恭子にも電話が繋がらないので意を決っして芽生に電話をした。
芽生は安達の電話が鳴るまで眠っていた。
「叔父さん!」と言うと同時に、大声で泣き始めて「強姦されちゃった」そう言うと再び泣き始める。
「ボイスレコーダーは?どうした?」そう言うと再び泣いて「奪われてしまったの、だから何も無いの、北条菜穂さんも同じ方法で強姦したと自慢をしていた、裸の写真を一杯撮影された」それだけ話すと再び泣き始めた。
「そうか、それは残念だったね!仕方が無い。木原が一枚上手だったな、気を付けて帰りなさい、もう一度脅迫されたら、連絡をしなさい」と話すと電話を切った安達。
予想はしていたが、北条菜穂も同じ様に薬を飲まされて、強姦されて写真で脅されて再び渋谷に行ったな?初心な北条菜穂はSMホテルが判らなくて入ってしまったのだと確信をした安達。
安達は直ぐに恭子にメールを送って、木原はもう多分芽生を誘わないだろう、今後木原を罠にかけるのは至難の業だと落胆と憤りを感じた安達と恭子だ。
化粧が終わった頃、小柳も衣川も闇プロに到着して応接でコーヒーを飲んで撮影を待っていた。
「このモニターは、北条菜穂の控え室ですよ、生着替えが見られますよ」とモニターのスイッチを入れる有藤。
暇な人はここの三人のみで、他のスタッフは全員忙しい役者と裏方に成っていた。
メイクの鈴木が着付けを行っている画像が映し出された。
丁度ブラジャーを外す菜穂の姿が現れて「おお、何度見ても素晴らしい肢体だな」小柳が言うと「今日は一段と髪が綺麗だ」と異なる事を話す衣川。
下着の上に着物を羽織ると、着物の中に手を入れてパンティを脱いで自分の鞄にしまい込む菜穂。
「見えないな、残念だ!わしが刈り取ってやったマン毛はもう生えそろったのか?」
「大丈夫です、自然に成っているでしょう、レーザーを照射した部分は多分、殆ど生えてないと思いますよ!クリの皮を剝いた効果が今日は楽しめますよ」有藤が説明すると微笑む衣川。
顔は既に興奮の色が見えて、この後の撮影ではどう成るのか心配な程だった。
恭子は大阪駅から芽生に電話をして、三時に品川駅の改札を出た時計台で待ち合わせをしようと話した。
再び涙の芽生は失意の底だったので、恭子が慰めて安心させる役目を担った。
芽生は午前中ホテルの部屋で過ごす事に成って、ルームサービスが届けられたからだ。
ホテルの予約が食事付きで、連絡が有ったので腹が立つとお腹が減った様だ。
食事をしながらテレビをつけると、木原が出演している番組が流れているので、芽生は思わず「私その男とSEXしたのよ」と画面に怒鳴りつけていた。
私の名前は水野芽生十九歳です、昨夜木原良純さんに強姦されました。芸能レポーター方は詳しい話が聞きたければこの携帯番号までどうぞ」と画面に向かって空しく語りかけた。
携帯の番号まで話して「ああー、嫌だ、嫌だ」と画面に向かって語ると、再び大声を上げて泣き始めた。
時計を見て有藤が「そろそろ行きましょうか?」十一時の時報と同時にスタジオに入って、監督の顔に成った。
二人だけの客席は、スタジオ毎にかぶり付きに設けられて、先ずは第一スタジオ、大奥の廊下と駕籠の場面に着席した。
二人の心臓の高鳴りが聞こえる程近くに陣取る有藤監督。
「はい、撮影始めます、シーン二十から、スタート」大きな有藤の声にカメラが廻り始めた。