そもそもなんでこんなことになったかと言うと、相川が秋のベッドで自慰、俗に言うオナニーをしていたのが発端である。
その時オナニーしていて、尚且つその光景を秋に見られて寸止めされた分か、すでに身体は出来上がっていたのだが、愛撫によって相川の身体はさらに敏感になり、秋の想いを受け入れる準備はとうに整っていた。
「秋くんの欲しい…、早くぅ…」
「……ちょっと待ってて」
2人の理性はとうに振り切れているが、それでも学生としてのご身分。その辺の対策はしっかりと施さなくてはならない。
相川がきょとんとしていると秋は枕元にほっぽり出されている箱の中から避妊具を取り出す。
「…………!ま、待って!」
相川は咄嗟に避妊具をペニスにつけようとしていた秋の腕を掴む。
「そ…その…、生で…お願い」
「えっ…でも……」
「分かってる…。でも…でもイヤなの、大切な人との初めてが、何かに遮られるのは」
「相川さん……」
例え外に出したとしても、1回生で膣に入れてしまえば妊娠のリスクは高まる。ましてや2には年端もいかない学生、身体もすでに妊娠できるほど成熟してきている。しかも相川は天下のIS学園生徒。
妊娠=学園からの退学を意味する。輝かしいキャリアは自ずと閉ざされてしまい、後に待つのは長く険しい茨の道。だからこそ、秋は大切な相川のためを思って避妊具をつけることにした。
「私のためだってのは充分分かってる…。でも、1回、1回だけでいいから、私のワガママ聞いてほしいの……」
「…………分かった。でも、これだけは言わせて」
「…?」
「もし妊娠したら、僕が必ず、何があっても責任取るから。だからその時は…その、元気な子供、産んでください…」
その言葉を聞いた時の相川の心境は計り知れないことだったはずである。
答えはもちろんイエス、愛する人と結ばれ愛する人の子供を産む。女性としてこれほど幸せなことがあるのだろうか。
「ね…?秋くんの気持ち…ちょうだい?」
相川がゆっくりと頷くと、秋は意を決してペニスの先端を秘所にあてがい、腰を沈めた。
「ん…うっ…!ぁああああ……っ!!」
「うく…っ、相川さんの中…すごい…!」
(入ってきてる…、秋くんのでっかいおちんちん…私の中に入ってきてる…!)
秋は初めて感じる膣の締めつけという未知の快感につい射精しそうになるが、歯を食いしばり必死に出すのを我慢する。相川もまたハジメテの痛みを感じながらも秋のペニスを受け入れる。
「はぁ……はぁ……相川さんの膣内、気持ちいい…」
「わた、私も……秋くんの熱を感じるの、しあわせ……」
最初の痛みはどこへやら、相川はこれ以上ない幸福感を感じながら秋の背中に手をやりギュッと抱きしめる。互いの胸が密着し、膨よかな胸の柔らかな感触が秋の興奮度をさらに上げる。
「そろそろ、動いていい…?」
「うん…動いて、私の中、秋くんの形にしてほしいからいっぱいいっぱい愛して♡」
そこからはもう言葉はいらない。
秋が腰を前後にゆっくり振ると、相川の身体は僅かにピクリと跳ねた。
「んっ、んっ、あっ!ああっ!すごい…秋くんのすごいぃぃぃい!!」
セックスが始まってから数分経った現在、ベッドの上には若さから溢れる性欲に身を任せたオスとメスの姿だけがある。
最初こそ相川を気遣うような優しめのピストンに徹していた秋だったのだが、やがて昇りつめてくる快感に腰を振る動きは激しさを増し、相川も相川で激しいセックスに順応してきていた。
「ごめ…っ!腰…腰止まらな……うぅ!」
秋はどうにかしてピストンの動きを緩めようと尻に力を入れるが、腰の振るスピードが緩むことはない。
「だっ…だいじょうぶ!もっとちょうりゃい!もっと激しくしていいから!!」
「うあああ……っ!いきなり…締めつけないで…!出そうになっちゃうから…!」
秋のピストン運動が激しくなるにつけ相川の膣にも変化が起こる。締めつけが激しくなりビクビクと膣内で跳ねるペニスを子宮の入り口へと誘う。
「ごめ…ん…あんっ!でも…あっ気持ち…よくって……!」
「〜〜〜〜〜〜っ!!ダメだ…、もう、クセになりそう…!き…清香ぁ!」
ここまでずっと『相川さん』と呼んでいた秋の口から『清香』と発せられた瞬間、相川はそれはもう幸せな表情を浮かべた。
正常位でシていたためその表情を見下ろす形で確認した秋はもうどうにでもなれ、と言わんばかりに相川の身体を抱きしめる。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
部屋の中に聞こえてくるのはベッドのスプリングが軋む音に互いに打ちつけられ合う肉音、相川と秋の声にならない喘ぎ声だけ。これらの音がかえって2人のセックスをより激しくするスパイスとなる。
「やぁあ!あん!ああん!」
「…っ!清香、エロすぎる…!」
「あひっ、秋く……んんっ!だけ、だもん!あんっ!秋くんにだけ…見せてる…んだか、ああっ!」
やがて秋のペニスがコツン、と相川の膣の一番奥に当たる。
秋の内に潜むオスの本能が『ここが精を注ぎ込む場所』だと訴える。相川もまた「ここにオスの精が注がれる」と感じ取る。
「秋くんの精子欲しい…んっ!しきゅーがせーし欲しがってるの…」
「僕…もう……」
子宮口を亀頭でノックするように腰を振っていた秋が苦悶の表情を浮かべるとペニスがこれまで感じた以上にぶるっと跳ねる。射精が近いことは明白だった。
「うっ…ぐっ!あぁ!もう、出そう…!」
「出してっ!秋くんの子種いっぱい注いで!初めての種付けしてぇっ!」
「清香!締まるっ!うっ…あああっ!!」
秋は膣から抜けるか抜けないかの瀬戸際までペニスを引き抜き、次の瞬間子宮口まで一気にズブッと腰を突っ込み…………
ビュクッ!びゅるるるるっ!びゅるるっ!!
今日この日まで、秋の中で沸々と溜まり続けてきた欲望が形を変え、白濁とした大量の精液になって相川の膣へ吐き出された。
射精のたびにペニスが跳ね、その都度溜まりに溜まった精液がどくどくと注がれる。
「ぁっ!ああ!んんんんんんんんんんんんんん〜〜〜〜〜っ!!出てる…っ、秋くんのあつあつ精液…膣内に……!!」
「うぐっ……ぐぅ…!」
身をもって感じる中出しに相川の脳は焼ききれそうなほどの快感が押し寄せ、勢いよく吐き出される精液が自分を犯していく。その感覚がまさに絶頂を呼んでいた。
びゅく…びゅるる!びゅーー!!
どれくらい経ったのか定かではないが、ようやく射精が終わると、秋は生命力が抜かれたような感覚に襲われ、ガクガクと震えながらおもむろにペニスを引き抜く。
ペニスを引き抜く際に、亀頭と秘所の間に相川の愛液で形成されたアーチが出来る。
「はあっ…、はあっ…、はぁ…はぁ…」
相川を絶頂へ追い込み、中へ大量の精液を注ぎ込んだペニスは快感の反動からかすっかり萎れ、元のサイズに戻っていた。
相川はごろんと横向きになり、絶頂後の倦怠感に身を委ねる。左手を秘所へあてがうと、先程注がれた秋の精液が溢れ、自身の臀部を伝って垂れているのに気付いた。
相川はそれを掬うように手につけて顔の前にまで持ってくる。
「いっぱい…出されちゃった……」
ネバネバした白濁液を愛おしげに見つめていた相川はそれを舌で舐める。秋の精液に加え自身の愛液も混ざり合ったそれを味わうように口内で舐め回し、最後はゴクリと飲み込んだ。
「清香……」
「秋くん…、んっ……」
秋と相川の唇がそっと触れる。互いを求め合うような激しいキスではなく、労わるような優しいキス。
その後は全裸のまま布団に潜り、さっきの行為はどうだったかなんて甘酸っぱく言い合ういわゆるピロートークの時間が訪れる。
恋人同士、裸で同じ布団に包まる。よくあるシチュエーションを今まさに自分達が実践している。改めて変な気持ちになった相川と秋はクスクス笑い合う。そんな暖かい空気の中発された第一声はもちろん
「気持ちよかった」
「僕も」
行為の中で感じた率直な意見。つい数分前のセックスを思い返すとまたシたくなってしまうが、そこは自制心で抑えてピロートークを続ける。
「秋くん、途中から動きが激しくなっちゃって私びっくりしたよ」
「うっ…、それはその、ごめんなさい()」
「謝る必要はないよ。言ったじゃん、気持ちよかったって」
満面の笑みを見せていた相川であったが、倦怠感からくる眠気に襲われ、ふわぁ…と欠伸をする。
「なんか、いっぱい運動したら眠くなってきちゃった」
「僕も、なんか頭がぼんやりしてる」
「このまま寝ちゃおっか」
もぞもぞと布団の中で蠢く相川は秋に身体をぴったりと密着させる。
「これからも、こ…こんな不束者ですが、よろしくお願い…します」
相川がボソボソと顔を赤らめながら何かを呟くと、秋は相川の手を優しく握る。
「こちらこそ、よろしくお願いします。でも不束者って普通結婚してから言う台詞だと思うんだけど」
「けっこ……!?…………うん、そうだね。しちゃおっか、結婚」
「最低でも2年は待たなきゃ」
「その間までに別れてなければいいんですけどね」
「ははは…まぁその時はその時かな」
まだまだ話し足りなかったがいよいよもって眠気が喧嘩に達してきていた。最後に相川と秋は再び唇を重ねた。
「おやすみ、清香」
「うん。おやすみ秋くん…」
心の中で「愛してる」とそっと囁きながら2人は幸せに包まれるように深い眠りの中へとついていった。