プラチナがファナに主従関係をしっかりと教え込んで、部屋から2人揃って出ると、すぐさま舞華とアリアが出迎えた。
何だか2人とも、つやつやとした顔であり、機嫌が非常に良かった。
実はこの2人、プラチナとファナのセックスをこっそりと魔法を使って盗み見していたりするが、勿論、2人ともそんなことは口に出さない。
事情が分からないプラチナは首を傾げつつ、問いかける。
「デラント軍への連絡とか探索は?」
「全て終わっています。ええ、本気を出して終わらせておきました。さて、プラチナ様。エルフの扱いですけど……どうされます?」
「ヤッた後に売り払ってもいいんだけど、それも何かもったいない気がする。手元に置いておきたいっていうか……」
そうプラチナは告げ、更に言葉を紡ぐ。
「当たり前だけど、誰一人として同じ子はいない。顔も性格も性別も、ちんこやマンコ、肛門の具合に体臭や汗その他諸々……みんな違って、みんなイイと私は思う」
「要するにプラチナ様は囲いたいというわけですね」
「早い話がそうね……たぶん、廃棄奴隷みたいになったとしても、手放せないと思う」
プラチナの言葉にアリア達は優しいなぁ、という思いを抱く。
基本的に飽きたら売るというのがこの世界における奴隷というものだ。
奴隷を手元に置いておくには場所も費用もかかる。
とはいえ、プラチナがそうしたい、というのならそれを叶えてあげたい、と思ってしまう3人である。
「とりあえず……適当な場所を開拓でもしますか?」
「村とかを攻め落として、そこをプラチナの領地にするっていうのはどうかな?」
舞華とファナの言葉にいやいや、とアリアは待ったを掛ける。
「私の国ならいくらでも必要なものを手配できます。ついでに親と妹達に挨拶も……」
アリアの言葉に舞華とファナが嫌そうな顔になる。
「うーん……とりあえず、開拓は浪漫があるのでやってみたいなって思う。あとエルフ達って理性が溶けたままなの?」
「性欲が表に出た形ですが、一応意思疎通はできるようになっています」
むむむ、とプラチナは悩みに悩む。
そんな彼女へ舞華はそっとアドバイスをする。
「プラチナ様、エルフ達は基本的に相手は誰でも良いという感じになっていますので、私とかアリアさんとかファナさんみたいな関係をお望みでしたら、ここは我慢して売り払って、軍資金を得るというのもアリですよ」
舞華の言葉にプラチナはハッとする。
彼女は関係も好きであるが、基本的には舞華とかアリアとかファナのような、尽くしてくれる関係が、より好きである。
「もったいないけど、売り払おうと思う」
プラチナは決断した。
とはいえ、商品としての価値が落ちるにせよ、とりあえずここにいるエルフ達全員とヤッておこうと決意するのだった。
村にいたエルフと捕虜にしていた10人のエルフ、合計して300人程の売却はデラント軍と共にやってきた奴隷商人達に対して行われた。
プラチナは120万エルという代金を受け取った。
彼女は物価に詳しいわけではないが、以前にデラントの村で買った瓶詰め牛乳が1本90エルだったので、小金持ちになったと言ってもいいかもしれない、と思った。
そんな小金持ちなプラチナはデラントに対する仕事を果たしたということで、当初の予定通り、奴隷売買が盛んな都市へと向かうこととなった。
奴隷売買が盛んな都市とはいっても、それはラドネアと比較してという意味合いであり、エリュエント大陸全体で見ると、単なる田舎の商業都市だ。
あまりにも広いため、エリュエント大陸全体で見た場合の先進国、あるいは栄えている都市というところへ出るには普通の移動手段では数ヶ月単位での移動が必要となってくる。
この普通の移動手段とは、個々人の才能と魔力量に大きく左右される魔力放出による高速移動ではなく、馬車などの一般的な移動手段のことだ。
ともあれ、プラチナ達はアリアがオススメする――オナホとして奴隷を買うことがあった為に――バルンダへと向かった。
プラチナは目を輝かせて、視界に入る全てのものを脳裏に焼き付けようとしていた。
都市全体が奴隷市場と言っても過言ではない程に、バルンダは凄かった。
とはいえ、アリアが言うにはこれよりも広くて多種多様な奴隷が集まってくる都市もあるらしい。
「プラチナ、どういう奴隷を買うの?」
ファナの問いかけにプラチナは胸を張る。
「やっぱり同年代くらいの子がもっと欲しい」
アリアが満足気に頷いた。
舞華はそんな彼女に溜息を吐く。
「そういえばアリア。妹にはどんな子がいるの?」
「実は私、三つ子でして」
マジで、とプラチナと舞華とファナは驚いて目を見開く。
「私と見た目も背丈などもそっくりで、性に関しては澄ました顔を装っているむっつりスケベが次女、嗜虐的なのが三女。四女からは見た目は全然違いますね。人数でいうなら、700人くらい妹がいた気がします」
「一般的なの?」
プラチナの問いに答えたのは舞華だった。
「昔は400人くらいだったので、まあ、増えるペースとしては遅いかもしれません」
2500年くらいで300人くらいしか増えていないと考えれば、遅いとは言えなくもない。
「アリアの親って実年齢は何歳なの?」
「万を超えているのは確実ですよ。私の実年齢は8300歳くらいなので」
この世界の単位というか基準、今更ながら明らかにおかしいとプラチナは思ってしまう。
しかし、ここで舞華がまさかの発言をしてしまう。
「え? 歳下だったんですか? 私、実年齢は8500歳くらいなんですけど」
「ああ、歳上でしたか……誤差みたいなものでしょう」
「そうですねぇ……まあ200年くらいならあんまり変わりませんし」
あまりにもぶっ飛んだ会話にプラチナは天を仰ぐ。
空がきれいだった。
「200年って誤差なの?」
空を見ながら、プラチナはファナへと問いかけた。
すると、ファナは難しい顔をして答える。
「私にとっては20年くらいなら誤差だけど、200年は大きいかな……」
「まあ、こればっかりは年齢にもよります。ファナさんももう1000年くらい経てば、200年くらい誤差になってきますよ」
舞華の言葉にファナは頷いた。
プラチナは改めて、異世界であると実感する。
「プラチナ、では行きましょうか。良い奴隷がきっと見つかりますよ」
アリアの言葉にプラチナは気を取り直し、どんな奴隷がいるかとワクワクしながら、歩みを進めるのだった。
プラチナ達がまず向かったのはコロシアムだ。
コロシアムと言っても1つではなく、複数のコロシアムがこの都市にはあった。
ラドネアの奴隷市場にはコロシアムなんてなかった為、プラチナにとっては新鮮だ。
コロシアムでは戦闘奴隷同士の試合が行われており、そこで買い手は戦闘奴隷の実力を吟味できるようになっている。
「人気はふたなりで、かつ見た目が10代後半から20代半ばの戦闘奴隷です。競争が激しい分、値段も跳ね上がります」
道中、アリアが説明してくれた。
そこへプラチナが問いかける。
「不人気は?」
「性別としては男になりますが、年齢でいえば30代以上ですね。たとえふたなりであっても、30代以上になりますと、買い手はまばらになります。廃棄奴隷の10代と戦闘奴隷の30代、どちらもふたなりであったとしても、前者を購入する者は多いので」
アリアの説明を聞き、プラチナは頷きつつ告げる。
「私だったら、むしろ30代以上とかご褒美だわ。幼女から熟女まで、みんな違ってみんなイイ。だから、大好き」
「プラチナ、それを30代以上の奴隷達の前で言わないでくださいね。大変なことになりますから」
アリアの言葉にプラチナは首を傾げる。
それを見てアリアが答える。
「無理矢理奴隷にさせられたという場合もあるのですが、30代以上は自ら進んで奴隷になった者が多いのです。プラチナみたいな、若い子に買われたいが為に」
「嘘でしょう?」
「本当なんですよ、これ。奴隷とか娼婦以外の若い子とヤるにはレイプを除けば、このくらいしか方法がないので」
「恋愛とかそういう……」
「まあ、ないですね。舞華、あなたはそういうことはありましたか?」
「ないですね。奴隷の熟女を弄んだことは多々ありますけど、自分から熟女とヤリに行ったことはないです」
アリアの問いかけに舞華は首を横に振る。
「ファナ、あなたはどうですか? 30代以上と恋愛……いえ、主としてプラチナと出会う前に探していた年代は?」
「同年代の子か、ちょっと歳上くらいです。30代以上は……その、ごめんなさい」
熟女の需要がないことにプラチナは衝撃を受けた。
熟女には独特の妖艶さがあるというのに、と彼女は小一時間くらい3人に言い聞かせたかった。
しかし、プラチナも気持ちが分からないでもない。
若い子と熟女、どっちも選べる状況ならまず多くの輩は若い方を選ぶだろう。
とはいえ、根本的な疑問もある。
「もしかして、老化が一定の年齢で止まったりするの? それも個々人によって差があって、30代以上までいってしまう人といかない人がいたりとか」
「ええ、そうですよ」
「それがなければ、私やアリアさんが20代半ばか、後半くらいの見た目に収まるわけがないですし」
冗談みたいな世界の法則であるが、どうやら本当なのだろう。
アリアは更に言葉を紡ぐ。
「もっとも、結構いい加減なもので、査定者によって変わってきます。20代半ばでも30代以上と認定されたりとかもよくあります。ですので見分け方としては自分で奴隷になったかどうかです。そこらは聞けば教えてくれますから」
アリアの言葉を聞きながら、プラチナは思う。
熟れたお姉様達を集めれば簡単に尽くしてもらえるんじゃないか、と。
プラチナは本人が言う通りに、熟女もまた大好物だった。