KAN-SENは指揮官が急にオープンスケベとなってムラムラしているようです 作:ねんころり
という訳で今回は見事むっつりの称号を与えられたにくすべことグラーフ・ツェッペリンの出番。ただし前編。
多分これまでで一番キャラ崩壊が酷いと思う。
僅差でトップに届かなかったニーミ先生やシュペーもその内登場させる予定。
チュンチュン……
「…………」
窓の外を見つめると、既に太陽が昇っている。同時に、小鳥達がさえずり、多くの者にとって爽やかな朝がやって来たことを伝えている。
しかし、我はそのような生
我は今、とてつもなく重大なことを考えている。これまで世界を憎み、いずれは世界を敵に回し抗うことを覚悟していた我だが、それが些細なことだと言っても良い程に重大なことだ。
「……グラーフ? 朝日を見つめて何を考えている?」
「ん?
「そうか。すまなかった」
(あのグラーフがこれまでに無い程真剣な表情で思考を巡らせている……これはまさか、何か深刻な悩みが……)
「今朝一発目のオナニーをどの写真でヤろうか迷っている途中なのだ」
(なるほど、それは確かに深刻で重大なことだ)
毎朝の日課だぞ? 何より指揮官のあられも無い姿が刻まれた写真で抜けるのだぞ? 誰でも真剣に考えるに決まっているだろう!
むしろこのような写真を所持していて、不埒なことを一切考えない女がいたとすれば……そいつは同性愛者か、既に
え? 我? もちろん毎日、それも一日最低五回はオナってよがり狂ってますが何か? KAN-SENの中ではむしろ少ない方だと思うぞ?
確かドイッチュラントとヒッパーは二十回を軽く超えて……話が逸れた。とにかく、女にとってオカズ選びは何よりも重要なのだ。それと比べればセイレーン退治等ちっぽけなこと。
「三百枚もあると、選ぶだけで一時間以上かかってしまうこともザラだからな……」
お陰で今月は節約生活確定だが後悔はしていない。あの場で買っておかなければ、いずれ血涙を流しながら本当に全てを憎むことになっていたかもしれぬからな。
「だからグラーフは毎日、ほぼ全ての者が眠っているであろう早朝に起床しているのか」
「そう言うフィーゼも、こんな時刻に起きている時点で人のことを言えないのでは無いか? どうせ目的も我と同じなのだろう?」
「もちろんだ。むしろそれ以外の理由が無い」
実際フィーゼもあの場を訪れ、指揮官の水着写真を百枚程買っていた。我もあの写真を買おうかとかなり迷ったな……結局は別の写真を買ったのだが。
「……よし、今日はこれにするとしよう」
「ブーメランパンツの写真か。見ているだけで子宮が疼いてしまう」
フィーゼが股を抑えながら、顔を赤くしつつハァハァと聞くに堪えない吐息を漏らしている。同性の興奮した声を聞いても誰得でしか無いだろう。これが異性の、それも指揮官の吐息なら今すぐ深呼吸しながら肺に蓄えるところだが。
何はともあれ写真を決めた後はいつも通りトイレに籠るだけだ。この時間帯なら三十分ほど個室を占領しても、誰にも迷惑はかからない。毎朝オナっているから我だからこそ断言出来る確かな情報だ。
「フィーゼも早く選んだ方が良い。時間がかかると他のKAN-SEN達が目を覚まし、個室の取り合いとなってしまうからな」
「分かっている。しかし、どれも捨てがたい……」
未だ百枚の写真を眺めながら吟味しているフィーゼに背を向け、我は
万が一指揮官に見られでもしたら、我は色々な意味で再起不能になる。いやだって
「あぁっ♡ け、卿のこのようないかがわしい姿っ♡ もはや水着に浮き出る巨根がエロ過ぎてダメだっ♡ 今すぐむしゃぶりつきたいっ♡ いやそれより我の
プシャアアアアアアアアッ!
「はぁっ、はぁっ……♡ や、やはりこの時間は至高だ……♡ いや余韻に浸っている場合では無い。今日は我が秘書艦だし、そろそろ指揮官の元へ行かなければ……」
手早く股間を拭き、我は何事も無かったかのような顔をして指揮官の部屋を訪れる。これぞ秘書艦の特権だ。朝から
いや待て。男は女の
「……おい。起きているか?」
『ん? その声は……加賀か? いや愛宕か? それともレナウン……』
「全員違う。せめて間違うなら小さい我と間違えてくれ」
確かに今挙がった者達は我と同一人物かと思うほど声が似ている。故に聞き間違える気持ちは分からなくも無いが。
『冗談だよ。グラーフだな?』
「分かっているなら最初からそう言えば良いだろう』
『ははっ、すまんすまん。ちょうど準備を終えたところだ』
十秒もしない内に目の前のドアが開かれ、卿が姿を見せる。ふむ……
「今日は秘書艦よろしくな? さて、早速朝飯でも食いに……」
この前のように下着では無いのか少し残念だなしかし上着越しでも卿はエロい恐らく寝ている間にかいたであろう汗が肌を湿らせている姿が官能的だそして寝起きであることが伺える無防備な表情もそそられる脳内フォルダに永久保存しておこうこの顔だけで軽く五回はイケる出来ることなら寝顔も見てみたかったが女が男の部屋に侵入する等バレればただでは済まないからな残念だが叶うことは無いだろうしかしこうして秘書艦として起床直後の卿と共に行動出来るだけでも贅沢と言うものだここにいても卿の甘い香りが漂ってくる男はどうしてこう良い香りがするのだろうな女はすぐ男から汗臭いだの変な臭いだの言われるというのにおっと話が逸れたそれにしても卿はいつ見てもエロい身体をしているあの胸板に顔をうずめられればどれほど至福の一時を過ごせるだろうか今すぐにでも飛び付いてむしゃぶりつきたいいや耐えろ耐えるのだグラーフツェッペリンここで我が理性を失えば全てが終わる何の為に先程抜いてきたと言うのだそれに卿は我を信頼して秘書艦に抜擢してくれたのだその信頼に答えねばなるまいだがしかしこのような性欲を煮えたぎらせる男と常に一緒ではどうしてもムラムラしてしまう下着を濡らそうものなら男である指揮官にすぐバレてしまうそしてセクハラだと思われれば我は終わるそれだけは避けなければだがやはり卿は見れば見るほどエロくて理性を削られるきっとそのズボンの下にはあの巨根が隠されてじゅるっ♡おっと涎なんて垂らせば卿に引かれてしまう我慢しろここは我慢だ重桜でも耐え忍ぶことが美徳とされているようにここが我慢のしどころなのだあぁでも目の前にエロい男がいて耐えなければならない等ただの拷問に近いでは無いかうぐぐ……!
「……おぉう」
(こいつ、俺をねっとりした目で舐め回すように見てるな……この世界に来てから、KAN-SEN達の視線に敏感になってしまった。エロい目で見られてたらすぐに分かるんだな~これが)
我達は朝食を済ませると、指揮官はそのまま書類仕事へと取り掛かる。秘書艦である我は基本的に卿のサポートに徹する為、仕事らしい仕事はそれほど多くない。
すなわち、仕事をしている卿を合法的に横から視姦……いや眺めることが出来るという訳だ。正直この為だけに秘書艦に立候補するKAN-SENが後を絶たない。
もっとも、立候補したところで秘書艦は卿が独断で決める以上、誰が選ばれるかは完全にランダムだ。故に我はかなり運が良い方だろう。卿に選ばれ、一日だけとは言えこうして卿の隣にいられるのだからな。
「あづいぃ……」
「エアコンはまだ直らないのか?」
「いや、業者に連絡はしてるんだけど、いつまで経っても直しに来ないんだよ……どこもかしこも故障の連絡が来て、修理が追い付かないんだとさ」
「そうか……」
既に鉄血の中でも夏バテでダウンしている者が出ている。小さい我もこの前からパンツだけで寝転がってアイスを舐めているほどだ。かくいう我も先程から汗が止まらない。
ただでさえ長い髪のせいで頭が蒸れて仕方が無いのだ。しかしバッサリ切ってしまうというのも抵抗がある……だが、今はそれ以上にエアコンが壊れていて良かったと本気で思っている。何故なら……
「くっそぅ……暑さで集中出来ねぇ……扇風機じゃ無理だ。早くエアコンの風に当たりてぇ……」
こうして汗で肌を濡らす卿の姿を拝むことが出来るからだ! この女だらけでむさ苦しい母港に住む我らにとって、卿だけが心と股間のオアシスなのだから!
「うわっ、汗拭きタオルがあっという間にビショビショだよ……頼むから早くエアコン直しに来てくれよな……」
今だって汗がしたたる卿がエロいエロ過ぎる今すぐその汗をペロペロしたい身体中の汗を舐め尽くしたいいやそれだけじゃない蒸れた髪に顔を突っ込んで思いっきり嗅いでみたいきっとかぐわしい香りがするのだろうなそして卿からは汗と男特有の良い匂いが漂ってきて我の理性を破壊するのだろうあぁ想像するだけで興奮するだがそんなことをすれば卿にゴミを見るような目で見られてしまうだろうそれはそれで興奮するが恐らく逮捕は免れまいならせめて卿の汗が染み込んだタオルだけでも欲しいたかがタオルされどタオルだ恐らく極上の香りを凝縮しているはずだ嗅ぎたい今すぐ嗅ぎたい顔をうずめたい鼻と口で思う存分吸い込んで卿の匂いを肺に充満させたいどうして男という存在は汗をかくだけでエロさが増すのだろう生命の神秘だちょっと待てこの前テレビでエリート塩なるものが作られていたな卿の汗から抽出した塩でお握りを作ればさぞ美味いことだろうあぁ食べたい今すぐ食べたい何ならそのタオルを絞って出た汗を直飲みしても良い程だ卿よどうか我にそのタオルを譲ってはくれないか決して鉄血の者にバラしたりはしない我だけが独占してエリート塩を作るだけだ悪用するつもり等無い欲を言えば卿の汗と肌を直接ペロペロしたいがそんなことをすれば逮捕確定だからせめてタオルの汗だけでも味わわせて欲しいいやさっきから何を考えているのだ我はついに暑さでやられたかいや暑さでは無く卿の魅力にやられたのだこんな部屋の中で男と女が二人きりなのだぞそういう思考にならない方が女としておかしいだろうだから許して欲しい我は普通だ正常なのだ卿に劣情を抱くことは女なら当然なのだだからそのタオルを譲ってくれ今すぐ汗の味を堪能させてくれあわよくば卿の汗を舐めさせてくれ頼む何でもするから……!
「…………」
(そこまで血走った目でガン見されると怖いんだが。こいつさっきから興奮し過ぎだろ。俺自身暑さでかなり参っていた自信があったのにグラーフが鼻の下伸ばしまくってて思わず冷静さを取り戻したぞおい。こんなグラーフ、現実世界じゃまず見られないだろうな……)
昼食も取り終え、今は午後三時を過ぎたところだ。我が股間と子宮から込み上がる欲望に抗っていると、ふと卿がアイスを持って来た。
「このクソ暑い中付き合わせて悪いな。せめてこれでも食べて涼もうぜ」
「いつの間に買いに行ったんだ?」
「自前の冷蔵庫に買い溜めしてあるんだよ。ほら、グラーフも食えよ。冷たくて美味いぞ?」
「……いただこう」
見た感じ、これはバニラ味か? それともミルク味か……どちらにしても美味そうだ。この季節のアイスは格別だからな……思わず我も己の目的を忘れ、アイスに魅了されてしまうほどだ。
一口食べてみると、バニラの甘い味と冷たい感触が口の中に広がっていく。暑さで暴走していた頭がじんわりと冷えていくのを感じる。あぁ、これは良い……この世も捨てたものでは……ブフゥッ!?
「ん……じゅるっ、美味いな……ちゅぱっ、んむっ……」
け、けけけけ卿!?何なのだその食べ方いや舐め方はワザとやっているのかどうしてそんなエロい舐め方をするのだまさか我を誘惑しているのかそれとも試しているのかいやからかっているのかあぁ音を立てるなアイスに舌を絡めさせるな興奮するでは無いかそのヌルリとして柔らかそうな舌で我の秘所を舐め回して欲しいと思ってしまうきっと想像を絶する気持ち良さなのだろうな入口を舐め取られ奥まで舌を入れられて
「……ははっ」
(お~露骨に慌ててるな。ちょっとアイスをねっとり舐めただけでこれだ。こいつの反応面白過ぎるだろ。見ているだけで飽きないな……ようし、それなら次は……!)
何個も怪文書書くの疲れた(小並感)。
次回へ続く。
2019.11.2 文章の一部分を訂正