人脈チートだけれども、それに気が付かず、15年間うだつの上がらない生活を送っている(主観)やさぐれ転生者は今日も美人局(笑)を躱して平穏を享受する 作:KeI77777
KEY(ドS)と申します
この作品、あんま投稿していないのに反響が凄いので
また投稿です(半ギレ)
なんで伸びてほしい作品が伸びないんですか(逆ギレ)
今回は、主にギルドでの光景
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドS)
(あー・・だり。)
重く、鉛のように動きの遅い体。
足を交互に動かし、地をけって進む。
だが、力はあまり出ない。
先日実施した害獣駆除のクエストにて、
体力を消耗したためである。
すでにおっさんの自分には、
何かと体力が削られやすい。
シャロも今回ばかりは俺を気遣ってか、
悪態をつくこともなかった。
いつもの木製の扉を開き、中に入ると、
耳に人々の喧騒の声が聴こえてきた。
すでに依頼を受けるために、
受付には長蛇の列ができていた。
掲示板のほうに貼られている張り紙も、
そんなに数はなかった。
(出遅れちまったか。しゃあない、何か適当なもんでも・・・ん?)
余り物の依頼を見ようと、張り紙に目を通す。
『----ギルドからの公式依頼:冒険者を目指すものへの教導をお願いしたく存じます。募集資格としては、犯罪歴無し、ギルドから10年以上仕事を受け続け、300件以上のクエストを成功させた方のみとなります。報酬金は金貨100枚+出来高制となります。』
「・・・・・・・・・。」
----もう一度目を通す。
ああ、確かにそれは幻じゃあない。
美味しい仕事だと言える。
金貨100枚と言えば、100万円相当だ。
これだけあれば、3,4か月は働かなくても大丈夫だ。
しかし、どうも募集資格がシビアすぎる気がする。
確かに金貨100枚なら大金だと思うが、
10年以上もギルドからの依頼をこなしていけば、
毎月数百枚は稼げるはずだ。
レベルでいえば、20あたりが一流のラインである。
Cランクモンスターを倒せば、一体につき金貨数十枚。
一流の冒険者ならば倒せる。
それを考えると、いつまで拘束されるかもわからない、
こんなクエストに行くはずもない。
そう、俺みたいなレベル1で、ずっとうだつのあがらないやつでもない限りは---。
「・・・・・・・・。」
すぐ隣にある、薬草集めについての張り紙を手に取り、
受付まで向かうのだった。
◆
(・・・・ああああ!!なんで!!?なんでそっちなんですかあああ!!?)
ギルドの受付嬢こと、"百花繚乱"エマは意中の人物の行動に、
内心叫びっぱなしであった。
「エマさん。このクエスト受けるので、同意書を。」
「はーい。」
それでも、笑顔を崩さないあたり、彼女は本物のプロであった。
心のうちは、平静どころか嵐真っただ中だが。
(もーー!!!そのクエスト、貴方のために取ってきたんですよ!!
早くそのクエスト受けて、たくさんお金稼いじゃってくださいよ!!)
「こちらが同意書です。」
「どうも。」
彼が同意書に目を落とした瞬間、エマは何とも言えない、
ぐぬぬぬ、というちょっと悔しそうに唇をかみながら、
苦悶の表情を浮かべる。
彼女は、カネツグしかできないような仕事をわざわざ作り、
高報酬の依頼を取ってきたのだった。
「それじゃあ、行ってきます。」
「はい、行ってらっしゃい。」
(あああああ!!!カネツグ様あああ!!!そんなところも大好きでええええす!!!)
カネツグのある意味ブレなさに、股をぐっしょりと濡らしながら、
彼女は妻として見送るのだった。
◆
「ああ。こいつだな。」
「・・・・・・。」
「えーと、次はこいつっと。」
「・・・・・・・。」
「・・・・おい。」
「・・・・・・・・。」
むふー、と鼻息を荒くし、中腰で薬草を採取するカネツグの背中に抱き着く少女。
紫色のストレートに降ろされた長髪。
目は紅く、服装は黒色のゴスロリ。
まず、間違いなく美少女である少女、いや、モンスター。
アリスは彼の背中に抱き着き、ふんす、ふんすと堪能をしていた。
「仕事中だ、引っ付くんじゃねぇよ。」
「・・・・・ちょっとくらい。」
「おら、どけ。」
アリスの上目遣いも気にせず、彼女の首根っこをつかんだカネツグは、
近くにあった木にぽい、と捨てた。
そして、すぐまた薬草探しに戻る。
アリスは、そんな彼の背中をじっと見つめている。
「・・・お、あったあった。良かった。
季節的にはあんま摂れない時期だと思ったが・・・ついてるぜ。」
「・・・・・ねえ。」
「・・・・ああ?」
仕事の邪魔を再びされ、眉間に眉を寄せながら、
彼はアリスのほうを向いた。
「そんなちまちまとした仕事をカネツグがする必要ない。
・・・私が、ドラゴンでもなんでも殺して、
それを売れば問題ない。」
「・・・・・・。」
そう無い胸を張って断言するアリスを、
はあ、とため息をついて視線を切った彼は、
再び薬草を袋に詰め始めた。
「・・・ねえ。」
「・・・・おらっ」
「あうっ」
しつこいアリスの元まで歩き、
頭にチョップが振り下ろされた。
痛くはないが、突然の出来事に彼女は目を丸くしてきょとんとした顔をする。
「バーカ。俺は俺の力で何とかする。
ガキがマセたことを言ってんじゃねーよ。」
「・・・私と一緒にいれば、何でもあげる。お金も、
名声も、力も、何でも・・・・。」
「お前からもらいたいと思うものなんてねーよ。
(ガキだしな)」
「・・・!!」
(え?なんでこいつこんな驚いた顔してんだ???)
ががーん、という表情を浮かべるアリスに、
若干引いた感じで、ずず、と距離をとるカネツグ。
彼からすれば意味が分からないが、
アリスにとってはもっと意味が分からない状況であった。
(???・・・なんで???私がいれば、私だけいればそれでいいのに。
なぜ、何も求めないの??なぜ??なぜ???)
想い人に袖にされた(と思っている)アリスは、
首を傾げる。
メスに貢いでもらって、気を良くしないオスはいない。
本能的にそう考え、実行した彼女は間違っていない。
ただ、自身の見た目から、カネツグにとってどのように扱われているか、
全くわかっていなかった。
「・・・ほれ。」
「・・・あ。」
わっし、わっしと右手で頭をアリスは撫でられた。
繊細に整えられた髪が若干崩れてしまったが、
彼女はぽーっとした顔つきで、乾パンを自身に差し出す
笑顔のカネツグの顔を見やる。
「腹減ってんだろ?食え。・・・薬草は集め終わった。
後は、ゆっくり寝て、ぐーたらすっか。
・・・あー、疲れた。」
「・・・・・・。」
彼女は、美少女だ。
その上、クイーン・ヴァンパイアという、
化け物の中の化け物である。
どのような怪物も、彼女の前では赤子同然。
ゆえに、カネツグもその気になれば即死されられる。
舐めた態度をとった弱小生物を強者が生かす道理はない。
----しかし
「・・・・カネツグ。腕枕して。」
「ああ??・・・ち、しょーがねーな。・・・おらよ。」
彼女は甘えることにした。
肉体関係を夜な夜な持つことにより、
精神的なつながりを強めていたが、
それだけでなく、更に責めることにしたのだ。
(・・・やっぱり、貴方はバカ。・・・バカ。
・・・そんなところが好き。・・・好き。大好き・・・。
ずっとずっと、一緒にいようね・・・。)
かくして、今日も彼は命拾いする。
虎と、クマと、狼と、鷹と、蛇と、猪に狙われた獲物のような
立ち位置ではあるが、奇跡的に今は"まだ"、
平穏を保っているのだった。
「---!!?コウモリ風情が、私だけのご主人様とイチャイチャしているような気がする・・・!!」
ギルドに行って、こうした仕事を作っても大丈夫なのは、
エマ自体が幹部候補のキャリアウーマンであるからだけでなく、
カネツグ自体の信用度が高いため。
・冒険者の死亡率を数下げた
・自身が持つ伝手を使い、街のトラブルを解決し続ける
・15年以上もレベル1であがらないのに、まったく腐らず、
仕事をこなし続けている。
カネツグがエマからの依頼を受けた瞬間、
エマノーマルENDに突入する。
しかし、レベル1であるからこそ、
リスクをとるのに慎重になり、
怪しい依頼は一切受けない。
そのため、エマの想いは虚しく、
いまだに空ぶっている。
ちなみに、エマが一番サイコパスだから、
皆は騙されてはいけないゾ(忠告)
アリスは、大昔にヴァンパイアになって、
力をつけて頂点に立った努力家。
しかし、人間の汚い部分、
オスとメスの赤裸々、むき出しの欲望を目の当たりにして、
心を凍てつかせていた。
致命傷を勇者によって負わされて、
死にかけていた自分を救った、
はるかに弱いカネツグと出会い、価値観がだいぶ変わった。
カネツグと会ってなかったら、
アリスによって国が一つ滅んでいたゾ
その場合は、アリスBADEND
愛も知らず、最後は再び召喚された勇者に討たれ、
愛を死の間際まで求め続け、狂って死ぬという最期。
この小説では鬱はないからへーき!!(淫夢語録)
自分が貢いだものを受け取らない、
清貧なホストムーブをやっているあたり、
こいつは相当質が悪いと思う。
ちなみに、受け取らない理由は、
"自分より明らかに年下小学生くらいの子供に、
さすがに何か巻き上げようなんざ思ってない"って理由なだけ。
アリスは、
"この人は私の夫。私のすべて。私を、化け物ではなく、
1人の少女のアリスとして見てくれている。好き。いっぱいセックスしよ?"
という感情を抱いている。
ヤンデレのほうではまともだけれども、
こいつがカネツグの影に潜み、
好き勝手やっていることを忘れてはいけない(戒め)
シャロはいつも通り。
こいつホントぶれねーな(誉め言葉)
シャロのヤンデレに対して、
怯える読者に草。
カマキリみたいな恋愛をしようとしているだけだから
安心しロッテ()
感想、くれ
れれれのれ
KEY(ドS)