人脈チートだけれども、それに気が付かず、15年間うだつの上がらない生活を送っている(主観)やさぐれ転生者は今日も美人局(笑)を躱して平穏を享受する 作:KeI77777
KEY(ドS)と申します
今回は、カネツグがもし怪我をした場合、の話の続き
とある見舞客の話
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドS)
「なんというか・・・。君はそういう趣味だったんだな。」
「・・・ちゃうねん」
「?」
ベッドで安静にしている所、
ここの長である医者、ジャーグスが部屋に入ってきたかと思うと、
開口一番にそういった。
そういう趣味、っていうのはおそらく、
隣にいるメイドのシャロのことだろう。
「大丈夫さ。僕は患者のプライベートには興味がないんでね。」
「担当主治医だっていうならこいつをどうにかしてくれませんかねぇ・・・!!」
「・・・・。」
ぴきぴき、と額に青筋が浮かぶのを自覚しながら、
ぐいぐいと服を脱がして着替えさせようとしてくるシャロについて、
ジャーグスに抗議する。
「夫婦の喧嘩に水差す気はないんで。ごゆっくり~」
「おいごらあああ!!」
「・・・・ふ・・・ふうふ・・・・・」
ひらひらと手を振って、すぐに部屋から出ていく薄情医者。
あいつ、何しに来たんだ、と思っていると、
隣のシャロが動きを止めたことに気づき、声をかける。
なぜかフリーズしている。
「・・・?おい、シャロどうした?」
「・・・・・ふ、ふうふ・・・・。・・・えへへ・・・・。」
「うわ・・・・・。」
うわ・・・と思わず漏らしてしまった。
いつもは真顔で毒舌を吐くだけのメイドが、
なぜかにまにまと笑みを浮かべて、気持ちの悪い笑い方をしている。
「・・・貴方様。私は食事をとってまいります。」
「・・・お、おう・・。」
きり、といつもの顔に戻ったかと思うと、
すくりと俺の隣から立ち上がり、ぎこちなく両手を振って、
ドアに出ようとする。
---ごちん。
「・・・いったぁ・・・」
「」
ぶふあ、と思わず噴くと、シャロがぎろり、とこちらを
にらみつけてきたので、慌てて口を両手で抑える。
「・・・・・・・・。」
そのまま、ドアにぶつかってなどないですよ、と言わんばかりに、
外に出ていった。
顔は元に戻っていたが、顔が羞恥からかずっと紅くなっていた。
「・・・・・こわっ」
え?あいつなんであんな気持ち悪い笑い方したり、
ドアにぶつかったりとかドジってんの??
シャロ、別人疑惑を抱きつつ、ぶるぶる震えていると、
こん、こんとドアがノックされる。
「・・・・あいよー。」
はだけていた服を着なおし、
ドアをノックした主に返事をすると、
がちゃりと扉が開かれる。
「-----カネツグさあああああん!!!」
「ぐあああああっ!!!」
---ロケット弾のごとく、何者かの頭が俺の腹に着弾し、
絶叫の声をあげた。
◆
「おう・・・おうっ・・・」
「あ、あのー・・ご、ごめんなさいっ・・・!!」
腹を両手でさすりながら悶絶していると、
俺をこんな状態にした主犯がおろおろとしながら、
こちらを労わるように背中をさすってくる。
「・・・・・エルさん。」
「・・・・・むー」
「え」
名前を呼んだだけだというのに、
なぜか頬を膨らまし、気に入らないとむくれるエルさん。
え?名前呼ぶのもだめなの?やっぱり万年Eランクに人権は付与されてないの??と頭にいくつもの?マークを浮かべていると、彼女がぼそりとつぶやく。
「・・・・エル。」
「え?」
「さんづけしないでって言ってますよね?」
「え、いや、でも、エルさんはAランクで、俺はEランクですし、序列とかが・・・。」
「・・・・・アンナ。」
「」
Aランクだが、俺が呼び捨てにしている奴らの名前を突然出されて、
息が止まりかける。
「レイ、アンジェラ、パースリー、タルジュ、アンドラ、ゾーリン、ウェイブズ、
ローロー、マックス、ラドン、ミ・ミ、ユゴー、ヴェルナルド、フランク、ラング、アム。」
「」
なんで俺のAランクの知り合いの名前知ってんの・・・???
「・・・・ねえ、カネツグさん。」
「ハイ」
ぷるぷる、と震えていると、
エルさんがいつも、いや、いつもとはどこか違う爛漫とした笑みを浮かべながら、
にこにことこちらを見つめてきて、語り掛けてくる。
「親しさを表すためには、名前をどう呼ぶかって重要だと思うんです。」
「ハイ」
「・・・・さん付けってどこかよそよそしいですよね?」
「デスネ」
「・・・・・・・。」
「」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
かつてないほどのプレッシャーを感じる・・・・!
傷だらけのアリスを庇って、Dランクのウォルフと戦った時のように、
体がこわばり、汗が止まらず流れ出ていく。
覚悟を決めて、渇いて仕方がない口を動かして、
その名を呼ぶ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・え。」
「え?」
「・・・・・エル。」
「はい♪」
「」
平穏は守られた。
主に俺の胃と引き換えに。
だが、これ以上の危機がこの後すぐにまちうけているなど、
この時の俺には知る由もなかった。
Q.なんで他のAランクの人間は呼び捨てできるのに、
エルだけだめなの?
A.(ぺーぺーだったころに面倒をみていた少年、少女たちならともかく、
カネツグ視点では元々Aランクの人間だった女性を呼び捨てとか)
いやー、キツいっす(素)
ちなみに、カネツグは人さらいに誘拐されそうになった時に自分が助けた少女が
エルだったことはしらないゾ
(※成長して、大分容姿が変わっているため)
だから、カネツグ視点だと、自分は単なる派遣社員なのに、
なんで役員クラスのお偉いさんがこんなフレンドリーに接してくるん?
と内心恐怖におびえている感じ。
ブラク・ジャーグス
人を治すことにしか興味のない自称天才医者
まんま、手〇治のアレ
あくまでっぽいなのでそのものではない
5年前、自身の腕に耐えきれる医療器具を探していて、
途方に暮れ続けていたが、カネツグと知り合ったことがきっかけで、
マリーから最高級の医療器具を融通してもらい、弾けた。
主人公にはその件で恩義があるため、
何かあったら自身の診療所に来るように言っている。
重傷を負ったとしても、生きてさえいれば何があろうとも生かし切る。
死ぬの禁止な、というのがモットー
死者を蘇生することには興味はなく、
あくまで瀕死、死に掛けの正者をどうやって延命して見せるか、
といったことにこだわりを持つ
10年前に最愛の妻を亡くし、その時の妻の遺言だけが、
彼を突き動かす原動力となっている
相手の魔力を増幅させ、暴走させて内部から破壊したり、
触れた生物の細胞を変質させ、がんにしてしまうことができる。
その正体は、鎖国を続けるアルバーツ連邦の最強の医者、
"獄楽鳥"の二つ名を持つ"魔人"
10年前にアルバーツ連邦にて起きた内乱によって妻を失い、
他国に移ってきた。
そういえば、シャロは食事をとりに行ってエルと入れ違いになっただけで、
病室に戻ってきたら・・・あっ(察し)
へーきへーき、へーきだから(震え声)
感想、くれ
れれれのれ
KEY(ドS)