人脈チートだけれども、それに気が付かず、15年間うだつの上がらない生活を送っている(主観)やさぐれ転生者は今日も美人局(笑)を躱して平穏を享受する 作:KeI77777
KEY(ドS)と申します
今回は、Aランクパーティーたちとの話
小説だけ書きながら生きていきたい人生だった・・・・()
それでは、ご覧ください(KBTIT)
KEY(ドS)
野宿を進めて2日。
そして、とうとう最後となった3日目の夜。
いつもと違い、年相応のあどけない寝顔で涎を垂らしながら
寝ているアンジェラとレイの様子を確認し、
薪に木を追加でくべていた。
「・・・・・。」
隣には、俺と同じく今日の夜番だが、
疲れ切って眠りこけてしまっているアンナが
肩に寄りかかっていた。
本来であれば起こすべきであろうが、
安心そうな表情を浮かべて寝息を立てる
こいつの顔を見ると、毒気が抜かれる気がして
放っておくことにした。
結論から言うと、3人は悪くなく、
---しかし、Cランクの壁を超える見込みが薄いパーティーであった。
連携は悪くない。個々の能力も並みの冒険者としてなら
やっていけるレベルであろう。
だが、それだけである。
特筆すべきほどではないし、何よりも、
司令塔として命令を出す人間がいないのが痛い。
(・・・・こんな小さな子供が、死ぬ、生きるの世界で
的確に命令を下せるほうがおかしいんだろうがな。)
ふー、と息を大きく吐く。
少なくとも、こいつらを最低限面倒を見ると約束したからには、
指摘しなければいけない。
そしてもう一つ、問題があった。
借金についてである。
(・・・返さないといけないのが後100万リア。
ゴブリン28体分、スライム19体分、コボルト22体分・・・・。)
そして、その他もろもろの委託収入を足しても、
後20万リアは足りない。
返済期限はあと数日。
どう考えても間に合うとは思えない。
ファルバムのおっさんは、どんな手を使ってでも金を取りたてるだろう。
それは、あの3人が夜の街に立つことを意味する。
別に俺にとってデメリットはない。失い物はない。
だというのに、俺はなぜか胸の奥にもやもやが渦巻き、
近くにあったいしっころを握って遠くにぶん投げた。
そんなことをしても気持ちは晴れなかった。
「・・・・ん・。」
俺が体を動かしたからか、アンナが目を開き、
ぼーっとした様子で辺りを見回し、
俺と目が合った。
「よう。」
「・・・・・~~~~~~!!」
自分が他人に寄りかかりながら寝ていたことに気がついたのか、
ばば、と後ろに飛びずさりわたわたと両手を振っておろつく。
「カカカカ、カネツグさん!!ご、ごめんなさい!!わ、
私、眠ってしまって・・・。」
「気にすんな。・・・起きちまったんならちょうどいい。
武器を持って、俺の隣に来い。・・・・夜はまだ続いてるんだからな。」
「あう・・・・。」
気まずさからか、申し訳なさからか顔を赤らめながら
自身の持つ杖を持ち、俺の隣に腰掛けるアンナ。
長い金色の髪が耳に触れ、こそばゆい。
「正直、よく3日間持ったな。・・・・・初日の惨劇見てたら途中で逃げると思ってたわ。」
「あ、あははは・・・。」
俺が言っていることがわかるのだろう、
渇いた笑いをうかべて、アンナは死んだような目で虚空を見つめている。
『----おい、レイ!!猪じゃねーんだから考えなしに突っ込むな!!
アンジェラ!!味方が敵の近くにいるときは打つなったつったろうが!!
別方向から来てんのを狙え!!アンナ!!腰抜かしてねーでさっさと魔力貯めとけ!!俺があいつらからモンスターを引き離すから、そしたらぶっ放せ!!!』
今考えても、最後まで面倒を見切った俺は我ながら偉いと思うわ・・・。
街に前ったら、酒場でフィーネちゃんのおっぱい見て癒されよう。
シャロへのお土産を何にしようか考えていると、
隣で沈んだ様子のアンナがぼつぼつとこぼし始める。
「ごめんなさい・・・・。私・・・・いつもこんなので・・・。
えへへ・・・。・・・・・やっぱり、冒険者、向いていないんでしょうか・・・・。」
「・・・・・・。」
「レイは剣をうまく扱えて、勇気もある。アンジェラは察知能力に長けていて、
ずっと離れた場所から弓矢で射貫ける。・・・・でも、私は人よりほんの少しの魔力しかなくって・・・・。」
アンナは自虐している。
恐れずにモンスター相手に立ち回るレイと、
ボーとしているように見えて、冷静に対処できているアンジェラ。
そんな二人と比較してしまっていることが俺にもわかった。
冒険者になったやつにありがちなことだ。
他のことではうまくやれなくても、冒険者にさえなれば・・・と。
だが、そんな甘いものではない。
誰にも可能性があるからって、
誰にもできるわけでもない。
俺と同じ時期に冒険者を始めたが、
諦めて故郷に帰ったやつも、ここで永住して店を開いて働いている奴も、
--しくじって、モンスターの餌になっちまった奴もいる。
正直言うと、これくらいでまいるなら、
冒険者をやめた方がいいとは思う。
しかし、こいつらにはほかに道がない。
戦闘技能を磨くしか、当面の収入を得る手段がない。
もっと子供であれば孤児院に相談して入れてもらい
大人になるまでに鍛えておくこともできた。
要するに、子供というには年を取りすぎ
大人というにはどこか幼すぎるのだ。
とりあえず、何か言っておいた方がいいだろうと考え、
口を開こうとしたその時だった。
「・・・・・・アン・・・・!?」
---何か、良からぬ気配を感じ、
とっさに彼女を抱えて飛びのく。
それと同時に、俺たちが先ほどまで座っていたところに、
カツ、とナイフが飛んできた。
「----へっへっへ。・・・兄ちゃんたち、不用心だなぁ。
こんな街はずれで野宿なんざしていたら、・・・・怖い怖いモンスターにやられちまうぜぇ?」
松明をもった男たち、それも身なりからしてよろしくなさそうな風体の
人間が10人以上、俺たちの前に現れた。
「あ・・・あ・・・。」
アンナも状況を理解したのだろう。
恐怖からか顔が青ざめ、ぶるぶると小刻みに体が震えている。
すうう、と大きく息を吸い込み、
そして大声を出して叫ぶ。
「・・・・レイ!!!!!!アンジェラ!!!!!!
敵だ!!!!!!今すぐ起きろ!!!!!!」
声が届いたのか、二人はがばりと瞬時に飛び上がり、
獲物をもって、俺とアンナの近くに寄ってくる。
「・・・・・盗賊・・か・・・。」
「・・・・。」
二人とも武器を構えながら、
アンナを庇うように立っているが、
見ればわかる。武器を持つ手が震えている。
(・・・・・・・・やべぇな。)
人間同士の殺し合いに慣れているはずもない
小娘3人に、万年Eランクが1人。
盗賊10人以上の相手はどう考えても分が悪い。
左鞘に帯刀しているレテから、
もらった剣を右手で引き抜き、
構える。
「はっはっはぁ!!何?俺たちとやるの?」
「こっちは10人以上いるんだよ?」
「そうそう。大人しくした--」
かぺ、という何かがつぶれる音とともに、
どさりと地面に人間だったものが倒れた。
隣にいたアンナたちが信じられないものを見るような目で、
ナイフを振りかぶって投げた俺の顔を見つめている。
そして、盗賊たちも同じようにアホ面をさらして、
呆気に取られていた。
「アホか。悠長におしゃべりなんぞして。
ナイフ当て放題じゃねーか。」
俺の言葉が癇に障ったのか、
リーダーらしき男が右手に剣を構えながら、
叫ぶ。
「……野郎!!」
「ぶっ殺す!!」
「女は身ぐるみはいでから俺たちの奴隷にしてやる!!」
「やってみろや!!!ゴミどもがああああ!!!」
かくして、長い夜が始まった。
アリス「・・・・・カネツグ、かっこいい・・・。」←3人娘はどうでもいいが、
今はカネツグの動向を見守ることを優先しているスタイル。
レテ「あれー?ここどこー?」←迷子
シャロ「・・・・・・・・・」←加勢しようにも、カネツグに正体を知られたくないため、うかつに手を出せない。
あのさぁ・・・()
シャロとアリスはともかく、レテ、お前・・・・。
へーきへーき。
同じくらいのレベルの人間相手だったら、
いつも汚い手を駆使して殺したりしてたから
大丈夫だって、安心しろよ~(慢心)
カネツグはホームレスやっていた時に
他のホームレスと縄張り争いして殺し合いをしたり、
今回みたいに盗賊に襲われたりして、
よく死にかけていたゾ。
おや、3人娘の様子が・・・・?
感想、くれ
れれれのれ
KEY(ドS)