※この作品はR-18です。

人脈チートだけれども、それに気が付かず、15年間うだつの上がらない生活を送っている(主観)やさぐれ転生者は今日も美人局(笑)を躱して平穏を享受する   作:KeI77777

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モンスター娘に求愛されたが、どうせ最後は食料にされるだろうし、断りつつ、今日の夕食を食べる俺

「・・・え?!"オーガ"が目撃された??!」

 

遠くの支部のギルド・マスターであるゴーレムマスターこと、

ジーノは通信石越しに驚く彼女に続けて話す。

 

『そうなんですよねー。ランクBのモンスターであまり、人里近くにはいないはずなのですが。・・・あ、こちらでは最近活躍中の、"紅蓮の悪魔"と、"紅蓮の騎士"によってすぐさま討伐されたからいいんですけどね。でも、万が一そちらにそういうのがいたら・・。』

「・・・・・・・・・・やばい。」

 

話を聴いていた受付嬢、エマこと、代理ギルドマスターは話の顛末を聴いて、

だらだらと汗を流す。

 

秋は冬眠を迎える前のモンスターたちの気性が荒くなり、別のモンスターを襲うような危険な時期だ。

通常であれば、討伐クエストに向かうのは腕が立つ冒険者くらいだが、

そういう通常に当てはまらない、例外が一人いたことを彼女は思い出す。

 

『もしもし?もしもーし?・・・あれ?切れちゃいましたかね?』

『・・・・・ジーノ?誰と話しているの?』

『あ、ドーナッツちゃん。』

『ドルナッツだっつってんだろぉぉぉぉぉ!!!』

『ああああああああああ!!』

 

なんか、通信石の向こうで絶叫が聴こえたが気にせずに通信を切って、

自分が使っている監視魔法の様子を見る。

 

 

しかし、何かに阻害されたかのように、彼女の魔法では何も見えなかった。

 

 

(・・・・・・カネツグさん・・・・!!)

 

彼に何かあったら大変だ。

そう思い、彼女はフルプレートのアーマーと、

龍を落としたといわれるドラゴン・キラーと呼ばれる大剣を装備し、

ギルドから出撃しようとしたところ、入り口でその人物と出会った。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・。」

 

-----なんか、ちっちゃい獣耳少女を抱っこして、

ぺろぺろと頬をなめられながら困惑して立ち尽くしている姿がそこにあった。

 

 

 

カネツグがグレート・ウォルフと運悪く出会い、

捕縛されていたころにさかのぼる。

 

普通でいえば、モンスターにつかまった冒険者の末路は、

デッド・エンドだ。"死"以外にはありえない。

 

「ぐるるるるるる・・・・・・。」

「」

 

----前足で体を押さえつけられたカネツグは、体長3mのおっきいわんこにしか見えないグレート・ウォルフにぺろぺろされていた。

きゅん、きゅんと、時折甘い声を出しながら、周りにいた小さいウォルフたちも彼を取り囲み、甘えるように体をこすりつける。

 

むちゃくちゃモフられていて、息が苦しい・・。

 

だあああああああ!!

 

ぶんぶん、と体を振るって擦りついているウォルフから逃げ、

ひときわ大きなグレート・ウォルフに向かって叫ぶ。

 

 

「やめろやああ!!暑っ苦しいんだよおおおお!!!」

「・・・・・・駄目?」

 

しゅん、と耳と尻尾を垂れさせ、そうつぶやくグレート・ウォルフ。

いや、今は"名前付き"のさらに上のハイ・ウォルフ。

 

「お前らよぉ・・・。百歩譲って俺に会いに来るのはいいけどよ、

取り囲むのやめろや。生きた心地がしねーんだよ。」

「だって、みんなもカネツグに会いたがっていたし・・。」

 

そう言って、いつもの獣形態から、10くらいの見た目の女性に変身するウォルフ。

周りにいたちびっこどもも、それぞれが10歳くらいの女児に変貌する。

しかし、耳や尻尾は付いたままである。

 

「レンって名前、私につけてくれた。カネツグは私の恩人。

・・・・つがいになってほしい。」

「い・や・だ!!」

いつものこと、いきなりのこと。

こんなことを言われてすぐに承諾する奴なんているわけない。

元々モンスターなのだから本能に忠実なのは仕方ないとしても、

信用できん。

もしかしたら、食料にされちまうかもしれないし。

 

「?町から離れたのはレンに会いに来てくれたからじゃないの?」

「離れてねーから!!一時的な野宿だから!!」

こいつ、俺が文明を捨てて獣になったと思って喜んでやがる。

こちらとちらまだ文明の利器に頼っている人間様なんだよ。

 

つ、疲れた・・・。

どっかりとひいたシートの上に座ると、ちびっこどもが甘えるようにのしかかってきた。

重っ!!

 

「にいちゃーん!!」

「結婚して!!」

「子種ちょーだい!!」

「はらませて!!はらませて!!」

「重い!!熱い!!!」

「・・・・・これが、夫婦の団らん・・・?」

んなわけあるか、と心の中で突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

かちかちかち。

時計が針を刻む。

 

 

かちかちかち。

秒針は規則正しく時を刻み続ける。

 

いくら見つめても、それは変わらない。

 

「・・・・・・・・・・・・。」

 

彼女、シャロは無表情で主人の帰りを待ち続けていた。

 

こうして、帰ってこないことはしばしばある。

そして、それがどういう理由によるものかも、

人間社会に溶け込んでいる彼女はわかっていた。

 

クエストが受けられないから、金が入らない。

それが気まずい彼は、どこぞで一夜を明かすのだろう。

 

---もし、それがほかの女のところだったら?

 

「・・・・・・。」

 

ぶわああ、と腕に龍の鱗が露出する。

興奮状態になると、龍は自身の特徴を晒してしまう。

人間状態のまま、しっぽと耳が生えてしまい、

人間ではないことがバレてしまうのだ。

 

殺意。

 

ここではないどこかで自分の主人を癒しているであろう相手に対して、

彼女は嫉妬していた。

 

余談だが、彼女は数千年を生きた古の龍だ。

このリア大陸における最大国家、リーダス帝国の初代国王、"鏖の覇王"と互角に渡り合った猛者である。

ブレスだけで街を滅ぼせる劇物だ。

 

だが、彼女は必死に自制していた。

まだ、そうと決まったわけではないからである。

 

「・・・・・・・・・・。」

 

シャロは、自分が主人から渡されたペンダントを指でいじり、

気分を落ち着かせる。

 

自分は彼のモノである証拠を見ることで、

独占欲を満たされたからである。

 

 

「・・・・・・・・ご主人様。」

 

彼女は、一睡もせずに、彼を待ち続ける。

 

龍人シャロは、今日も自分を抑え、主人の帰りを待つのだった。

 

 

 

 

レンとエンカウントして、無視して寝ようとしたら、

こいつらの集落に連れていかれた。

 

どこもかしこもケモミミが生えた獣人か、獣形態のモンスターしかいねぇ。

 

俺は周りの獣人たちからレンと一緒に歩いているところを見られ、

なんだ、夫婦か・・と言わんばかりの視線を投げかけられた。

 

ちょっとまてや、コラ。

 

「・・・・・・・おい、アホレン。」

「・・・・・なに?」

ママですよー、とちびっこどもを抱っこしながらあやしているアホレンの脇を、

肘で突っつきながら問いただす。

 

「お前、何か変なこと言いふらしてねーだろうな?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなことない。」

「おう、こっち見ろや・・・。」

目をそらしながら、パパは疑り深いんですよー、とちびっこに話しかけるレンにいらっとしながら、

頬を引っ張ると涙目になりながら話し始める。

 

「・・・・・私たちが、結婚したって、長老に報告しました・・・。」

「・・・・・・ほーう。」

 

そうかそうか。お前はそういう奴だったんだな?

大方、他の雄どもから求愛されて、体のいい断る理由にするために

俺とつがいだと嘘をついたと?

 

はっはっはっはっは。

 

「----おらぁっ!!!」

「きぃううううん!!?」

鼻に香辛料であるコショウを振りかける。

へぶし、とくしゃみをするレン。

現地調達で捌いた食料を保存させるために持ってきたものだが、

イラっとしたので使った。後悔はしてない。

 

「ったく。さっさと長老のところに行くぞ?

・・・・誤解を解きによ・・・。」

「・・・・・・・DVに私は屈しない・・・。離婚調停には応じない・・・。」

「人聞きの悪いことを言うなや!!!」

 

あほなことを言い続けるレンを引きずりながら、

ここの長である長老の元まで向かうのだった。

 

 

 

 




レン
高度な知性を持ったモンスターだけが取れる"人間形態"への変身ができるオオカミ型モンスターの変異種。
レベルは130。
ぶっちゃけ、そこらへんのモンスターや人間が束になってかかっても勝てない。

まだ弱かったころ、人間の仕掛けた虎ばさみに引っ掛かっていたところをカネツグに救われ、なつく。
それからは、隙を見て彼と一緒にいられる時間を作り、
長老に人間と、モンスターの夫婦はどうだろうかと相談している。

当時、集落にて流行っていた毒を、調剤の経験をもつ彼が薬を作り、治したことにより、人間は餌、から、人間をつがいにしてもいいよね、という価値観に変わった。

既成事実を固めて、自分たちのグループに取り込もうとあの手、この手でハメようとしてくる。

ちなみに、ちびっ子たちも知性は実は高く、幼く、あざといふりをしていればなんだかんだカネツグは優しくしてくれると知っているが故のふるまいである。

シャロ
悠久の時を生き続けるエンシェント・ドラゴン。
リア大陸に存在する五大国家の生まれにかかわる生きる伝説。
レベルは三桁。

闘いに疲れ、人間社会に紛れて生きようとしていたが、
あまりの無表情さと、完璧さゆえに"人形"と揶揄され、
孤独を味わっていた。

メイド職に就いたのは"人間の生態をじっくりと観察できる"と考えたため。
もし、もう一度人類に絶望することがあれば、世界を滅ぼすつもりだった。


しかし、女性不信+やさぐれなカネツグはそんな彼女のことを良くも、悪くも色眼鏡で見ておらず、ちゃんと能力を見て評価した。
そのことを気にしたシャロが一度"自分みたいな者をそばに置いていたらあなたが周りから何か言われないだろうか"と尋ねたところ、"は?何言ってんだお前?いいから俺のために、俺の世話をしろ。俺にはお前が必要なんだよ。"と一蹴された。
その言葉がクリティカルヒットし、彼女の心は孤独から救われることになった。

ちなみに、当の本人はそこまで深く考えて言った言葉ではなく、
"お前がいなくなったら、俺の飯を作る人間がいなくなるだろ、家事とかめんどくさいんだぞ"ぐらいにしか思っていなかった。

カネツグのだらしないところが母性本能をうずかせ、
子宮にダイレクトアタック。
結果、"ママになりたい","胎内回帰させたい","年中発情期"という状態に。

カネツグ・・・お前・・・死ぬ気か・・・?(真顔)


ジーノ
どこかの小説に出てきたゴーレムマスター


ドルナッツ
そんなギルドマスターの奥さん。
特技はプロレス。


なんで、日刊ランキングに載っているのか()

ちゅーかランキング1位ってなんやねん・・・。

ちなみに、この小説は作者が書いているほかの小説と同じ世界観です。

まあ、そっちの主要キャラはでないけれども、サブキャラはちょくちょくでるかも

作中に出てきた"紅蓮の騎士"と、"紅蓮の悪魔は"そっちの主人公とヒロイン。

感想、くれ

れれれのれ


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