人脈チートだけれども、それに気が付かず、15年間うだつの上がらない生活を送っている(主観)やさぐれ転生者は今日も美人局(笑)を躱して平穏を享受する 作:KeI77777
KEY(ドS)と申します。
この作品、あんま更新していないのに、
相変わらず伸びっぷりがやばくって草
なんで?(疑問)
それでは、ご覧ください
KEY(ドS)
問題です。
所持金0のまま、怖いマスターがいる酒場で無銭飲食をしてしまった俺は、
一体この後どうなるでしょう?
A.シャロが金を持ってきてくれるが、
この後、めちゃくちゃ罵詈雑言を浴びせられ、
精神的に死ぬ
B.ツケで何とかできるも、割増料金で、
借金せざるを得なくなる
C.助けは来ない。死ぬ
明るい未来が全く思い浮かばず、
体から血の気がサーと引いていく。
気のせいか、ぽたりと自分の頬から汗が滴り、
テーブルの上に落ちた。
(あばばばあabababababa)
ここのマスターには昔お世話になって、
どうしても頭が上がらない。
しかも、不義理、犯罪を絶対に許さない人だ。
前に、飲食代を踏み倒そうとしたチンピラ数名を、
目の前で顔が腫れ上がるまで殴り、
路上に討ち捨てたところを見たことがある。
常々、この人だけは怒らせたらまずいと
思っているのに。
中身のない財布を落としたばかりか、
それをフィーネちゃんに見られてしまった。
すっ、と身を中腰にかがめ、
俺のすっからかんの財布を拾う彼女。
(終わった・・・・。
・・せめて・・・死ぬなら腹いっぱい高級品食べてから死にたかった・・・。)
両手で顔を覆う。
こんなことならもっと金を持ち歩いていたほうがよかった、
と震えていると、ぽすり、と重さを感じさせる音を立てて、
俺の財布がテーブルの上に置かれた。
(・・・・・・え?)
しかし、しかしだ。
中身は入っていないはず。
そーっと両手で黒革の財布を開いてみると、
そこには、俺が食べた食事分の硬貨が入っていた。
はっと彼女のほうを振り返ると、
片眼をウィンクして、にこりと微笑んできた。
(フィ、フィーネちゃああああああん!!!)
なんという天使。
なんという女神。
昔から優しい子であることは知っていたが、
マジでいい子過ぎる。
ヤバい、ロリコンじゃないけどくらっといきそうである。
というか、もう半分落ちたわ、これ。
フィーネ大明神の前で小さく両手で合掌し、
何度も何度も、頭を小刻みに下げ、拝み倒す。
(ありがとうございます!!ありがとうございます!!
・・・これで、マスターとシャロに殺されなくって済みます!!!)
(えへへ・・・・。次からは、気を付けてくださいね?)
すれ違う瞬間、耳元で彼女が優しくそうささやき、
次来るときは、もっと高いもん頼んで、
彼女の給料に貢献しようと考えるのだった。
◆
これはチャンスだ。
そう、チャンス。
カネツグの財布の中身を偶然覗き見た私が最初に考えたのは、
まず、それだった。
(顔が一目見てわかるほど、血の気が引いていっている。
・・・・ああ、可愛そうに・・・。
私が癒してあげたぁい・・・・♡)
思わず、抱き着きそうになるのをぐっと体に力を入れてこらえ、
次に、思考を張り巡らせる。
(おそらく、本当に今、手持ちがない可能性が高い。
・・・ほかにお金を持っているなら、こんなに慌てないはず。)
何百、何千とカネツグの表情を観察し、
一目見ただけで何を考えているかわかるようになったフィーネは、
舌でちろりと唇を舐め、熱く息を漏らす。
(・・・駄目ね。これだけじゃカネツグ様の人生をもらうには、
全くカードととして足りない。・・・・ここは、恩を売って、
心証を良くする方が合理的。)
身をかがめて、彼の財布を右手で拾う。
もちろん、胸がちゃんと揺れて、彼が興奮するようわざとゆっくり。
感じる。
みだらな視線を。
他の男ならともかく、それをしてくれているのは、彼だ。
(んんぅ・・・♡だめぇっ・・・♡)
ぶるり、と軽く達してしまった。
ああ、これ以上は限界だ。
本当に名残惜しい。
残念だ。
もっと視姦されていたいし、
何なら今すぐ、二人でベッドでくんずほぐれつなんていい・・・。
でも、それをするには、現状まだ早すぎた。
くちゅり、と下着が湿った音を立てたのを感じる。
(もどかしい・・・・♡♡ああ・・・カネツグ様ぁ・・・♡♡)
震える右手で、自分のポケットから硬貨をそっと取り出し、
彼の財布の中に入れておく。
この場はまだ、まだ。
まだお預け。そう、オアズケ。
テーブルの上に置き、ぼそりとささやく。
彼が一番気楽でいられる言葉を。
・・・・・・・メスの匂いが彼からほのかにする。
(・・・・・・・・・。)
それまで感じていた幸福感がすー、と後を引き、
完全に消えていく。
(・・・・・・・・さない。)
にこにこ、と笑顔を酒場の客に振りまくことを忘れないようにしながら、
体の中に渦巻く情念を抑える。
(・・・・許さない・・・。)
彼に触れていいのは私だけだ。
私に触れていいのは彼だけだ。
勘違いしている輩が多すぎる。
さっさと、彼を保護しなければ・・・。
しかし、今はまだ、まだ我慢だ。
(・・・・うふふふふ・・・・♡♡カネツグ様ぁ・・・♡♡)
とある光景を頭の中に浮かべる。
小さな教会。
タキシードと、ウェディングドレスをそれぞれ着用し、
愛の言葉を紡ぐ私たち。
子供が生まれた。
女の子と男の子だ。
彼は、私が無事に子供を産めたことを、
心から喜んでくれている。
時は過ぎ、子供たちが学校に行くようになった。
これで、カネツグ様との時間が増える。
ほぼ、二人っきりだ。
ベッドに生き、彼とまぐわう。
場面がまた変わる。
子供たちが独り立ちし、
家を出ていった。
少しだけ寂しいが、
私とカネツグ様だけとなった。
さあ、お祝いだ。
少なくとも1か月間は彼を家から出さず、
保護しないと。
目いっぱいマーキングしておくのだ。
頭の中を、幸せな情景が駆け巡っていく。
何度も何度も。
結ばれて、二人が死んで墓の中に行く場面を、
何度もループさせ続ける。
魔力で加速させた思考ならば、1日に1度、
カネツグ様と一生を過ごす疑似体験ができる。
(・・・ふふふふ・・・・♡♡・・・・待ち遠しいなぁ・・・・♡♡)
今日も私は外堀を掘り続ける。
いずれ必ず来る、幸せな未来を確信して。
こいつが一番やばい気がする
補足
フィーネはサキュバスの血を引いているから、
他の生物が持っているエネルギーをこっそり盗める。
それを、何年もやっているため、相当強い
(※レベルでいうと、100近く)
そこから得たエネルギーを魔力として使い、
自分の思考力を速めている。
その結果、カネツグとの疑似結婚生活を何度も何度も堪能し、
想像した世界の中で、まぐあいまくっている。
それをやりすぎたせいで、半分は現実の世界で起こったことだと
誤認している。
ようは、愛のせいで狂い始めてるけど、
愛のおかげで、何とか踏みとどまっている状態。
カネツグが、他の女性と肉体関係を持っていることを知ってから、
嫉妬と憎悪で狂い始めている。
カネツグのことが好きな気持ちは本物なので、
猶更ヤヴァイ。
子供はいてもいなくてもいいけど、
男の子が生まれたらからかい倒して愛でて、
女の子が生まれたら、ライバル認定する模様。
カネツグ君!!ほっとしている場合じゃないぞ、カネツグ君!!
これも全部、読者のせいなんだ(真顔)
KEY(ドS)