「遊び続けよう。朝になるまで。命尽きるまで」
それが合図。
二人だけで執り行う夜の遊戯の。
「さぁ……始めようぞ」
無邪気な笑みを湛える鬼―――朱紗丸は、童顔に似合わぬ妖艶な表情を浮かべるや否や、そっと彼に唇を捧げた。
柔らかな感触が唇をこれでもかと圧迫する。
それほど顔を迫らせているのだから、否応なしに彼女の香りもまた鼻を通り抜ける訳だが、決して嫌ではない―――いや、寧ろもっと嗅いでいたいような香しい匂いが二人を包み込んでいく。
何度嗅いでも飽きぬ匂い。
朱紗丸とこうして夜を過ごしたのは今日が初めてではない。
決して裕福ではない家で一人暮らしているところに現れた彼女は鬼だった。
世にも恐ろしい人喰い鬼。子供の姿かたちをしているものの、その本性は醜い人喰いの鬼―――そう聞かされてはいたが、現に彼は鬼である朱紗丸と体を重ねている。
最初は唇を弄ぶような軽い口吸いを繰り返すばかりであったが、次第に息が荒くなっていくにつれて、二人の舌が蛇の交尾の如く激しく絡み合っていく。
それに伴い、室内に響きわたる粘着質な水音も大きくなる。
ついには、口の端から零れ落ちる唾液でさえ吸い取るように情熱的な接吻を交わした二人は、一通り満足したのか、一旦顔を放す。
「ふふふっ、斯様に必死になりおって。安心せい。私から逃げることなどありえんからの」
口の周りにまとわりついた両者の混ざり合った唾液を舌で舐り取る朱紗丸。
やや汗ばんだ彼女の首辺りからは、これまた情欲を誘う色香を含んだ匂いが漂ってくる。
すると、無意識の内に彼は彼女の首根っこへと顔を近寄らせていた。まるで花の香りに誘われる虫のように。
そして窄ませた口で薄く湿った肌に吸い付く。
「んっ」
こそばゆい感触に、朱紗丸が艶めいた声を漏らす。
しかし、その表情に嫌悪感などなく、ただ彼から与えられる掻痒感に似た微弱な快楽に浸っているようだった。
「ほれ……余すところなくしゃぶり尽くせ。私を満足させてみろ」
囁くような声音で煽る朱紗丸。
それも容姿は子供だというのだから、彼にとっては背徳感のような、得も言われぬ感覚を呼び起こす。
だが、体は子供と言っても汁気に富んだ肉体は極上そのもの。
ピタリと時を止めた肉体は、若いハリとツヤを永遠のものとしながら、熟れた精神よりあふれ出す甘露な蜜が詰まっている。
現に、
「ふぅ……ひゃッ!」
体のあちこちに接吻を落とせば、その度に艶めいた声を上げる。
余裕を湛えた笑みと快楽を覚える女の顔が代わる代わる様は、この上なく彼の情欲を煽り立てるものであった。
もっと彼女の感じている様が見たい―――その一心で彼の口吸いは熾烈なものとなっていく。
改めて華奢な首筋へ。
よもすれば折れてしまいそうなほどか細い首に、優しく、そして愛おしそうに唇を落としては、伝い落ちる玉のような汗を舐め取る。
「あぁ!」
ざらざらとした舌の感触を感じたのか、朱紗丸がビクリと体を跳ねさせる。
だが、手足は彼が抑え込んでいたため、快楽から逃げることなどできはしない。
朱紗丸が望んでいる体勢とはいえ、鬼相手に組み伏せるとは彼もまた豪胆な人間だ。
と、それはともかく。
今度は鎖骨だ。くっきりと浮かんでいる出っ張りを舌先で擽れば、朱紗丸の息遣いが荒くなるのを感じ取れた。
そのまま着物を開きながら、露わになった胸の間を舌でなぞる。
僅かな膨らみの間は、これまでの前戯で滲みだした彼女の汗で湿っており、同時に生暖かな雌の匂いが辺りへと広がっていく。
「ふーッ……ふーッ……!」
何かを期待するかのような瞳。
そうした彼女の訴えに従い、器用に着物を上半身だけ脱がせた彼は、ぷっくりと主張している肉の蕾にしゃぶりついた。
「んはぁ!」
興奮で固まった桜色が、彼の口の中でほぐされていく。
広がる輪っかの境目を舌でなぞられた後、果物の種子にこびり付いた果肉を削ぎ落すかのような入念で暴力的な舌遣い。さらには、彼が前歯から奥歯へと順番に用いて噛みついてくるではないか。
「はっ! はぁ! はぁん!」
断続的に襲い掛かる快楽の波は朱紗丸の身をよじらせる。
じたばたと暴れる手足。
そうした抵抗を見せる朱紗丸であったが、それ以上の雄の猛りを見せる彼の前では、甘い抗いにしか過ぎなかったようだ。
もっとも、それもまた朱紗丸が望んでいるのだが。
「そうじゃ! もっと……もっと激しく……!」
自身の未熟な果実を一心不乱に貪る彼の頭を愛おし気に撫でる朱紗丸は、その慈愛に満ちた声音とは裏腹に、もっと乱れ狂うように懇願する。
と、彼は彼女の願いに応えるように、先ほどよりも一層激しい高ぶりを見せた。
ギチッ! と、よもすれば噛み千切るかもしれないほどの咬合で、朱紗丸の肉蕾に歯を立てる。
常人であれば痛みで絶叫し、すぐさま止めるよう暴れるだろうが、鬼である朱紗丸は違う。
「んぎぃ♡ あぁ♡ いいッ♡ そうじゃ♡ もっと♡ 私を虐めてくれ♡」
どれだけ引っ張ろうとも裂ける気配も見せぬ朱紗丸の肌は、本来痛みとして受容するべく感覚を快楽として受け取り、彼女の脳に電流のような衝撃を流し込んでいた。
それにより彼女は、身を捩じらせて焦点の合わぬ瞳を天井に向け、畳の床を掻きむしり、みっともなく涎を口の端から垂れ流す姿を見せていた。
まったくもって煽情的な姿だ。
しかし、町はずれとは言え夜中にここまで騒がれれば怪訝に思った住人がやって来るかもしれない。
「ん、んむぅ♡」
故に彼は朱紗丸の五月蠅い口を唇で塞いだ。
しゃぶり甲斐のある肉蕾から口を放すのは口惜しいが、代わりに彼女の口腔に満ち満ちた甘露な蜜が出迎えてくれる。
淫靡な水音を立てて口付けを交わす間、彼女の肉蕾は彼の両手で弄られていた。
麻縄を作るように繊細かつ力強い指使いで捏ねられれば、朱紗丸の中で高まっていた性感がみるみるうちに高まっていく。
「ふーッ♡ ふーッ♡ ―――ふぁあッ♡♡♡」
来たる絶頂に朱紗丸の体が飛び跳ねる。
思わず口付けを止めてのけ反る彼女の口からは、彼の口との間までに涎の橋が架かっていた。それほどに粘ついた橋も、重力に従っては朱紗丸の体に落ちていく。
しばし、荒い息遣いで呼吸を整えていた彼女は、朱が差した頬をニッと歪ませる。
「私との口吸いがそんなに良かったか?
そう言って片脚を彼の股間にあてがう朱紗丸。
足裏には、これでもかと怒張した彼の一物の硬さと熱さが布越しに伝わってくる。準備は万端。脈打つ逸物は、すぐにでも目の前の女体との戯れを所望しているようだった。
「仕方ないのう……ほうれ、私が慰めてやる♡」
そう言うや否や、今度は朱紗丸が彼を押し倒し上に乗っかった。
立場は逆転したが、だからこそ天を衝かんばかりにそそり立つ逸物の剛直さが分かるというもの。
「ほほう♡ 毎晩搾り取ってやっておるというのに、見事なものじゃのう♡ こんなものを見せられたら私の女が疼いてしまうじゃろうて……ん♡」
鈴口から先走る汁に汚れぬよう髪を掻き上げた朱紗丸は、恍惚とした表情を隠せぬまま、そそり立つ逸物にしゃぶりついた。
逸物全体を包み込む生暖かい彼女の体温。それだけでも絶頂に達しそうなほどの極楽を感じるが、遊びが好きな彼女は、ただしゃぶるだけでは終わらない。
「んんッ、人間の肉とは違う癖になる味じゃ。はてさて、じゃが一番旨いのは……」
徐に逸物の下にぶら下がった胡桃であった。
たぷたぷと弄ぶように掌を上下させていた朱紗丸であったが、徐に胡桃を優しく握って見せる。
「この中に詰まっておるんじゃからのう♡ 今日もたぁ~っぷり搾り取ってやる♡」
逸物の裏筋を舌でなぞりながら笑う朱紗丸は、そのままコリコリと胡桃を揉みしだき始めた。
うっかりすれば痛みに悶絶しかねない行為であるが、何度も夜伽を過ごした朱紗丸にとって、彼が気持ちよく感じる強さで揉みしだくことは朝飯前。
「キャハハッ! 鞠遊びはお手の物じゃ♡ 存分に感じるといい……♡」
次第に快感が高まっている証拠に、朱紗丸がしゃぶっている逸物も、時間が立つにつれてその脈動を激しいものとする。
一方で、口での奉仕にも余念を欠かさない。
全体を絞り取るように前後運動しつつ吸引するだけでなく、時には先端の膨らんだ亀頭だけに吸い付く。その時にはダラダラと節操なく溢れ出る我慢汁を舌で舐り取り、寧ろこちらから出迎えようという勢いで、舌先を鈴口へと突き立てるほどだった。
余りの快感に、これには彼の腰も思わず跳ねる。
その様子を見て、また朱紗丸は満足気な笑みを浮かべて口奉仕に熱を注いだ。
竿と玉。両方への苛烈な責めは、まだ性経験の少ない彼にとっては耐えがたい快感を与えるに至った。
刹那、一層張り詰める逸物の先端から濃厚な雄の臭いが溢れ出す。
何が起こるかを察した朱紗丸は、そのまま逸物を口に含んだまま、口腔をのたうち回る白濁液の感触に恍惚とした表情を浮かべていた。
口が塞がれている以上、鼻で息を吸わねばならぬ訳だが、その度にむせ返るような雄の臭いが鼻を抜けていく。
しかし、朱紗丸はその臭いに嫌悪感を示す訳でもなく、寧ろ蕩けるような顔を浮かべていた。
脳みそが麻痺するほど口に充満する臭い。
頭も心も蕩け、着物の下に隠されている
「んふっ♡ ふーッ……♡♡ ぷはぁ♡♡」
ようやく逸物から口を放した朱紗丸は、何をするかと思えば、その口になみなみと注がれていた白濁液を勢いよく飲み込んだ。
ゴクリ、と喉を鳴らした彼女は、それから雄臭い息を吐きだした後、ニヤリと鋭い犬歯を覗かせて微笑む。
「ご馳走になったの……♡ 今日も一段と濃い味じゃ♡ さて……」
再び仰向けになる朱紗丸。
すると彼女は、女としての恥じらいなどをかなぐり捨てたかのように股を開き、あまつさえ着物の裾を捲り上げたではないか。
次の瞬間、むわりと立ち上る雌の臭い。
暗がりに隠れてよく見えないが、彼女の秘裂はビショビショに濡れそぼっていた。上の口と同じように物欲しげに涎を垂らす秘裂は、とある物を欲するようにパクパクと口を開いていた。
求めるものは当然、
「ほれ、ここからが本番じゃ♡ 私のおめこと戯れようぞ♡」
彼の逸物を求める朱紗丸が、期待する眼差しを彼へと向ける。
人間にも拘わらず、体を重ねることを許した相手。
彼の逸物であればどれだけ激しく遊ばれようが構わない。全てが快楽の内だった。
だが、それを理解しても尚、彼は朱紗丸を大切な女性として扱う。触れれば壊れてしまいそうな泡沫のように。
だからこそ朱紗丸は彼を―――。
「っと、早く挿入れんか……いつまで待たせるつもりじゃ」
流石に大っぴらに股座を開き続けることに羞恥心を覚えたのか、照れ隠しするようにそっぽを向く。
その姿もまた、本来の少女らしい愛らしさを覚えさせるのであるが、彼はあることを決意したのか、家の戸棚からとある物を取り出してきた。
「? なんじゃ、その玩具は」
一見、ただの棒のように見える物。
しかし、よくよく見れば殿方の男根に見えなくもない。
「ふむふむ、張型か。女が一人で慰める時に使うものなのだな? なるほど……確かにお前のより凶悪な形をしておるのう……キャハハッ、冗談じゃ」
布団の上での張型の説明を受けた朱紗丸であったが、なにかを思いついたかのような顔を浮かべる。
「そうじゃ。お前のとコレで同時に責めてみようぞ♡」
それはつまり、後ろの穴にも挿入するという意味だ。
「ん? 『裂けないか不安』じゃと? 何を言う、私は鬼だぞ。裂けたところで問題はない……が、流石に滑りはよくした方が入りやすかろうのう」
張型をねめつける朱紗丸は、徐にそれを彼へと手渡す。
「ほれ。私ので滑りを良くすればいい」
迎え入れるように秘裂が指で広げられた。
鮮やかな桃色の淫口は、今や今やと挿入される物体を待ち構えている。
そんな彼女の期待に応えるよう、彼は狙いを定めて張型を秘裂へと押し入れた。
最初こそ、張型の大きさにより突っかかってしまったものの、「構わん、押せ押せ♡」と強請る朱紗丸の声に従い、グリグリと捩るようにして秘奧に突き立てる。
その際、グチャグチャと音を立てたことも分かるように、彼女の秘奧はすでに溢れ出る蜜に溺れているようだった。
証拠に、無理やり押し込んだ張型と秘裂の間から、ダラリと蜜が零れてしまっている。
もったいないとそれを掬いあげた彼は、そのまま張型に満遍なく塗りたくった。同時に、張型の方で抽送の動作を開始する。
「ひんッ♡ はぁ……これはなんともまた凶悪な……♡」
彼の逸物とも違う感触に、自ら腰をヘコヘコと動かす朱紗丸。
肉棒の弾力とは違い、こちらは木製である以上、どれだけ締め付けても形が変わることなどない。強引に秘奧の形を変えられる―――そんな武骨さに、朱紗丸は艶めいた声を上げる。
しばらく抽送を繰り返していれば、次第に朱紗丸の秘奧も解れてきて、滑らかに張型を迎え入れるようになった。
そうなれば、ここで一度頂きに達したくなった朱紗丸が、彼に囁きかける。
「のぅ。一度私を満足させてくれ♡ それをお前のだと思って激しく……な?」
こうも強請られてしまってはやるしかない。
自分の逸物が怒張するのを感じ取りながら、高まる興奮を発散せんと、張型による抽送を激しくする。
よもすれば手が滑ってしまいそうな程に朱紗丸の蜜で濡れた張型であるが、ここでうっかり手を放してしまえば興が冷めてしまう。
是が非でも彼女を昇天させたい。
そんな彼の抱く想いは、淫らに響きわたる水音となって彼女に伝わった。
「はぁッ♡ い、イイッ♡ ック♡ お゛お゛ッ♡ 奥……潰れるッ♡♡」
鬼とは言え、体格は子供の朱紗丸。
そんな彼女の秘奧に大人の玩具を激しく突き立てればどうなるか―――想像に難くないだろう。
鬼となり、決して開かれることはなくなった子壺の入り口を、張型の先端がこじ開けんとしていた。遠慮など微塵もない抽送が、何度も何度も戸口を叩きつける。
その度にグニッ、と形を変えるか、無理やり戸口を開かれようとする未知の感覚に、朱紗丸はケダモノのような雄叫びを上げて身を捩じらせていた。
「あ、あぁ゛ッ♡ んはぁ゛ッ♡♡ こ、これ……すごい♡♡ しぬッ♡♡ しんでしまうッ♡♡ 気持ち良すぎてしぬう゛う゛う゛♡♡♡」
視界が明滅するほどの快感に、朱紗丸の脳みそはすでに爆発寸前であった。
そして最後―――ここ一番の容赦のない勢いで、子壺の入り口を張型が叩きつけた。
「あ゛……あああああああああッッッ♡♡♡」
絶叫と共に潮が溢れ出す。
生暖かい温度と仄かに鼻をつく臭い。一層室内が蒸し暑くならんとするほどの潮を噴いた朱紗丸は、息も絶え絶えとなりながら、視線だけは彼の方へと向ける。
自分の絶頂した姿に興奮を隠せない様子。
そんな姿を見れば、達したばかりの彼女の体にはみるみるうちに活力が溢れ出し、
「ようし、それじゃあ……
立ち上がり、みっともない蟹股姿のまま秘裂を指で広げてみせた。
しかし、彼にとってはそんな下品な姿もまた興奮を高める行為に過ぎない。いよいよ辛抱堪らなくなっている逸物からは、ダラダラと涎が溢れ出していた。
そんな逸物を握り、ゆっくりと彼女の秘裂へと押し当てる。
けれども、普段とは違い立ったまま―――それも向かい合っての体勢となると、少しばかり挿入しづらい。
と、もたついていれば、
「これ、何をしている。ここじゃここじゃ♡」
彼の手に重ねるようにして逸物を握った朱紗丸が、そのまま己の秘裂の入り口へと導く。
ピトリ、と淫らな
「んッ……来たぁ♡」
灼熱の坩堝を、これまた灼熱の肉棒が満たしていく。
挿入しただけで絶頂しそうになる彼であったが、ここで達してしまってはもったいない。思う存分彼女をよがらせ、そして自分も楽しまなければ。
そう思った矢先に、よもすれば接吻してしまいそうなほど近くにある朱紗丸の唇が動く。
「実はのう……先の玩具で私の肉が解れてな」
ニッと吊り上がる口角。
「たぁ~っくさん出せば、私の子壺をお前の子種で満たせるかもじゃな♡」
それは余りにも甘美で淫靡な誘惑だった。
彼は初めての体位に、最初は動作を確かめるようなゆっくりをしていたのだが、彼女の言葉を聞いた途端、盛った獣のように豪快な抽送運動を開始する。
それもいつもよりも一回り大きい逸物で。
これには朱紗丸も感じざるを得ないが、今日はまだ別の玩具がある。
「っとォ……ほォ♡ これはっ……きついの……♡」
自分の蜜に塗れた張型を、手持ち無沙汰になっている菊門へとねじ込む。
最初こそ抵抗を見せた菊門であったが、彼の熱心な前戯の甲斐あって、張型を包み込む蜜の滑りは格段に良い。
先端が入れば、後は簡単。力に物を言わせてねじ込んだ朱紗丸は、形容しがたい圧迫感を腹部に覚え、一段と息遣いを荒くする。
そして動かす。
「ふッ♡ ふッ♡ ふッ♡ ふーッ♡ はぁ♡ あ゛ッ♡ 中、擦れる……♡」
前門の肉棒に後門の張型と隙の無い布陣が、耐え難い快感となって朱紗丸に襲い掛かる。
膣壁と腸壁―――そのどちらをも圧迫される感覚はまさに甘露。暴力的なほどの快感に身を捩じらせる朱紗丸は、膝をガクガクと震わせながらも、彼の腕に抱きしめられながら、必死に腕を動かし快楽を享受していた。
「あッ、駄目じゃ♡ こんなのすぐにッ……♡」
普段よりも早く絶頂に達しそうになった朱紗丸であったが、寸前で我に返り、ニヒッと悪戯っ子のような笑みを浮かべる。
「あ、あれ……あれをやるぞッ♡」
「あれ」と告げられて察する彼の目の前で、早速朱紗丸の体に異変が起こる。
メキメキと鈍い音を立て変形する彼女の体。
何が起こるのかと思えば、朱紗丸は元の腕に加えて新たに四本の腕を生やしたのだ。血管も浮かび上がり、やや不気味な見た目であるのは否めないが、この姿だからこそ得られる快楽がある。
「お前はあれが好きじゃからのう♡ あれをやれば、きっとたっぷりと精を吐き出せるじゃろうに♡」
言うや否や彼女が生えた腕を彼の腰へ回したかと思えば、なんと菊門に指を入れたではないか。
鬼は勿論のこと、人間にとっても異物感が大きいその行為。
しかし、朱紗丸は器用にとある部位を指の腹で攻め立てていた。
「ほれほれ♡ コリコリと音を立てておる♡ 気持ちよかろう♡」
前立腺―――男しか持ちえぬ器官だ。
性感帯としての役割を持つ器官ではないが、開発次第では感じるようになる部位。それを彼と朱紗丸は二人夜の営みの中で開発していったという経緯がある。
今ではすぐに前立腺の位置を探れるほど、朱紗丸の技量は高くなっている。とは言え、彼にしか通用はしないが―――。
「どうじゃ? もっと気持ちよくなれるようにこっちのタマも弄ってやろう♡」
片や菊門を弄る中、朱紗丸はまた別の腕で前へ後ろへとせわしなく揺れていた肉袋を掌に納める。そのままフニフニと揉みしだけば、これまた彼は気持ちよさそうな表情を浮かべ、朱紗丸の秘奧を押し広げる逸物が一回り大きくなった。
そんな変化を満足気に感じ取った朱紗丸は、張型を握る腕と彼を抱きしめる腕を除き、二本の腕で己の双丘を揉みしだく。
まだまだ未熟な果実ではあるが、彼に弄ばれぷっくりと膨らんだ乳頭をつまめば、電流のような快感が脳へと流れ込んでくる。
「ッ♡ ふぅッ♡ んんッ♡♡」
歯を食い縛り、必死に喘ぎ声を我慢する朱紗丸。
そのいじらしい姿を前に、彼は堪らず彼女の唇に吸い付いた。
「んッ♡ んむッ♡ ちゅ……ぷはぁ♡ はぁ♡」
情熱的な接吻を繰り返す二人は、むんむんとした熱気を体から迸らせながら行為を続ける。
下半身は朱紗丸の秘裂と菊門から溢れ出た体液でびしょ濡れになり、上半身も噴き出る汗が月光を眩く照らしている。かといって頭部が無事という訳でもなく、貪るような接吻を繰り返している二人の唇の間には涎の橋が架かっていた。
そうこうしている内に、存分の彼女の蠕動する秘奧に逸物を包み込まれる彼は、二度目の絶頂に達しそうになっていた。
優しく、しかしながら容赦のない愛撫が前立腺と肉袋を襲えば、早々に達してしまうことは仕方がない。
しかし、それは朱紗丸も同様であった。
彼の逸物のみならず、張型を菊門へと受け入れ、自身で双丘を揉みしだきながら、唇と舌を彼に求められている。
窒息してしまいそうなほど獰猛な接吻は、朱紗丸の思考を鈍く蕩けさせ、快感以外の何物も覚えさせぬように仕立て上げていた。
こうして立っていられるのも、今も自分を突き上げてくる立派な逸物と、愛おし気に抱きかかえてくれる彼の腕があるからだ。
もう―――何も望むものはない。
「んッ♡ い、イクッ♡ イってしまう♡ お前も……♡ お前もぉぉお……っクゥゥゥウウウウ♡♡♡」
込みあがって来る灼熱が秘奧に満ちていく感覚と同時に、朱紗丸も絶頂に達した。
「あ……はぁ゛♡ いっぱい……お前の子種がいっぱい……♡ 溺れそうじゃ♡ まったく……節操なく吐き出しおって♡」
ビクビクと痙攣しながらも、彼の吐き出す白濁液を零さぬよう、しっかりと腰を押し付ける朱紗丸は、全身を支配する多幸感に恍惚とした笑みを湛える。
目の前では、鬼相手に必死になって種付けしようとする一人の雄が居た。
滑稽、だが何故こうも愛おしく思ってしまうのか。
「まだ……できるじゃろ?」
余りの快感に脱力し、手からも―――そして菊門から張型が零れ落ちることにより空いた腕で、彼の頬にそっと手を添える。
「私は……まだお前と遊びたい♡ 構わんじゃろ?」
答えは、秘奧の中でしぼんでいた逸物が膨れ上がる感触で。
夜はまだまだ長いと、二人はそのまま
***
「ふぅ……いい湯じゃのう。極楽極楽」
夜も大分更けた頃、長時間に渡るまぐわいで人様には見せられぬほど汗みどろになった二人は、流石に休憩を挟もうと、そのついでとして風呂を焚き一緒に入っていた。
朱紗丸は湯船の中、彼に背中を預けるような形で入浴を堪能する。
臀部にそそり立った彼の逸物の感触が伝わるが、流石に何度も射精した所為か、幾らか大きさはしぼんでしまっている。
だが、元より風呂でまで致すつもりはない為、二人共純粋に入浴を楽しんでいた。
「はぁ……それにしてもお前との遊戯は楽しいのう。それに気持ちいいしのう♡ また遊んでくれるかえ?」
振り向かぬまま問いかけてくる朱紗丸に、彼は迷わず首肯する。
「そうかえそうかえ。私は満足じゃ。……が、たまには普通の遊びをしたいのう。鞠とか面子とかのう」
体を重ねる以外にも彼と遊びたいと告げる朱紗丸。
彼女の精神もまだ子供な部分が残っている。子供の遊びに興味を抱いているのは至極当然のことだ。
彼女は、たった今口にした遊びに加え、他にも様々な遊びを口にする。
と、その途中のことだった。
「ん? ……『子供ができたらいい母親になりそうだ』じゃと?」
不意に彼が口にした。
言っている意味を理解するため、一拍、二拍、三拍。
ようやく理解した朱紗丸は、みるみるうちにカァーっと顔を真っ赤に染め上げた。
「な、なにを戯けたことを!! 私が母じゃと!? そ、そんなこと……そんなこと……」
狂言だと言い負かそうとした朱紗丸であったが、真摯な面持ちを浮かべている彼を前にした途端、脳裏にとある夢想が過った。
自分が彼との間に産んだ子供と一緒に遊んでいる光景だ。
当然、鬼が子を成すことなどありえない。
しかし、しかしだ。
―――キュンッ。
腹の下が疼いて仕方ない。
湯の中だからこそ分からないが、今の彼女の秘裂からは、今までの比ではない愛液が溢れ出していた。
それは全て、子を成すため彼の子種を受け入れる本能的反応。
「ッ……!」
突然、湯船から立ち上がる朱紗丸。
どうしたのかと首を傾げる彼を前に、彼女は堪え切れない笑みを顔面に張り付けたまま、ドロドロと愛液が溢れ出す秘裂を指で開いて見せる。
「……お前が悪いのじゃぞ。お前がその気にさせたのが悪いんじゃ」
クパクパと物欲しげに淫らな口を開け閉めする秘裂を、彼の顔面へと近づける。
桃色の裂け目からは、これまた彼を刺激する淫靡な雌の臭いがムンムンと溢れ出していた。
湯気に混じり、瞬く間に淫らな臭いに包まれていく風呂場。
そんな中、盛りに盛った二人は見つめ合う。
彼の逸物はすでに回復し、いつでも彼女の子壺へと子種を吐き出す準備が整っていた。
そして朱紗丸は、彼の両頬に手を添え、そっと顔を近づける。
今にも唇が重なりそうな程―――甘い吐息が頬を撫でる距離感で。
「責任をとれ♡ お前の子を孕みたくなった責任をの♡」
次の瞬間、湯船が揺れる激しい水音が風呂場に響く。
その後、風呂場からは絶え間ない水音と喘ぎ声が外まで響きわたっていた。
「んああッ♡ 好き……好きじゃ♡ お前がッ♡ お前の赤子が欲しいッ♡ だからいっぱい♡ いっぱい
数年後、彼の家の周りにてお天道様の下を元気にはしゃぎまわる子供と、そんな子供に鞠遊びで付き合う女性を見かけるようになったとさ。