悠二と友希那は性の爛れた一晩過ごした翌朝、精液と愛液にまみれた悠二と友希那は一緒に風呂に入って互いの身体を洗い合う。友希那の設定を完全服従にした後に彼女を観察してわかったのは、完全服従になったとしても悠二への愛情は消えないということだ。自我を消失した傀儡になるわけでもない。これならばメロメロと比べてどう違うのか、悠二には分からなかった。
好感度が100を超過した際に提示された選択肢。完全服従とメロメロ。これだけはプレイヤーに選択を委ねられたのだ。この違いを友希那や燐子を使って調べてみるか悠二は検討していた。
友希那とは彼女を自宅近くまで見送りそこで別れた。あまり自宅まで近づくと近所に住むリサに悠二との関係を知られるのではないか、友希那はそれを危惧して悠二の自宅まで送るという申し出を、嬉しいと思いながらも遠慮したのだ。
悠二は友希那とともに家を出たためいつもより早めに出社した。自席についたときは七時三〇分だった。就業開始を待たずすぐに仕事を初めた。そのため定時よりも前に速く仕事を上がることができた。今日は友希那に自宅へ来ないように言い含めてある。残念そうではあったが素直に従った辺り、完全服従の支配力が利いているのかもしれない。後ろめたさや寂しそうな友希那にほだされて、悠二は友希那と分かれる前に公園の人目につかない一画で濃厚なキスを交わしていた。
待ち合わせ場所のファミレスに座っている間、悠二は『ラブ・ハンター』を起動させる。燐子のページを開くと確認する。《モンスター強化》をしようと思ったのだ。しかし……
『《モンスター強化》はレベル10以上あるいは好感度51以上でなければ対象にできません』
燐子はどちらにも該当しない。残念なことだと悠二は諦めてスマホを仕舞う。
待ち合わせ時間の五分前、通路に制服姿の少女が立っていた。白金燐子だ。
「こんばんは。こうして対面するのは初めてだね」
「……はい」
「座って話そう。何か注文する?」
「……あ、い、……いいえ。……大丈夫です」
「そうか」
緊張しているようで燐子の声は硬い。対面して座る燐子を悠二は観察する。燐子は黒曜石のような瞳を逸らす。彼女は人と眼を合わせるのは苦手なのだ。
みるからにやさしく優婉な姿態をしていた。今にも折れてしまいそうな細い首、しとやかな瓜実顔、細い眉、白い顔、豊かに盛り上がっていつも大きく起伏しているような胸、さらさらと靡く艶やかな黒く長い髪、きめの細かい肌、小枝のような細い指。
湊友希那とは別系統の美女だ。恐らく彼女は化粧をしていない。メイクをしたらもっと化けそうだと悠二は素材の持つポテンシャルの高さに驚く。
前もって調べた通り極度の人見知りであり他人とコミュニケーションをとるのが苦手らしいから、こういう態度なのも仕方ない。
「わかった。それじゃあ、俺の家に行こうか」
「はい……」
店を出て悠二から少し離れて燐子が後をついてくる。歩きながら話をしてみた。しかし、それももっぱら悠二が話題を提供して燐子が相槌を打つかたまに少しだけ話すくらいだ。奇しくも初めて友希那を連れて歩いたときのようだった。
Roseliaの話をすると慣れてきたのか少しずつ態度が変わってきた。普通の女子高生のようだ。友希那たちのことを話す燐子の表情は明るい。友の良いところを嬉しそうに、懸命に言葉を探しながら話す彼女に悠二は好感を持った。
SSR>URのような独自なレアリティは紛らわしいですか?
-
紛らわしい(改善したほうがいい)
-
紛らわしくない