悠二とギブスンは場所を移してカフェの席についている。そのカフェこそがプレイヤーが集まる集会所となっている場所だった。ただ悠二が来たときにはプレイヤーは悠二とギブスンしかいなかった。
取引の話をする前に訊いておきたかったことを悠二はギブスンに話した。
「そういえば、メロメロと完全服従の違い、わかりますか?」
「俺も詳しいことはわからないけれど、主であるプレイヤーへの干渉は大きく変わると思う」
ギブスンは服の上から脇腹を擦る。
「俺は以前メロメロに設定したモンスターに刺されたことがあるんだ」
「え?」
「元々独占欲の強い娘だったんだよ。俺が何人も囲っているからね。色々抱えていたんだろう。で、キレて刺された。」
「……」
「幸い、刑事の娘や飼育してる女医がいたから、キレちゃったモンスターを捕らえつつ、俺も一命を取りとめたわけだ」
「それは……」
「他にもハーレムに嫌悪していた娘が、完全服従に設定したら容認した。だからメロメロと同じくらい愛していも、それでいて主の不利益になることや害することはできなくなるし、そのように思考するのが完全服従のメリットだ。ディックさんがハーレムを作るなら完全服従のほうがいいよ」
「勉強になります」
悠二がお礼を言っていると店員が注文した品を届けにきた。悠二はコーヒーをブラックで、ギブスンは砂糖とミルクを入れた。
「まあ、雑談はこのくらいにしてさっき話した取引に話しませんか?」
「そうですね、お願いします」
ギブスンが本題を切り出す。
「実はかなりの上玉を見つけたんだ。だけどレア度が高すぎて俺だと捕まえるのはかなり難しそうなんだ。そこでディックさんに捕まえて欲しいんですよ。それで俺のと交換して欲しい」
モンスターの交換機能があることはアプリを調べていたときに既に知っている。
「俺がギブスンさん目当てのモンスターを捕まえる?」
「そうそう。それにディックさんはまだ籠に余裕があるでしょう。あと取引材料のモンスターはこれを用意してある」
そう言ってギブスンは写真を見せた。
「おおぉう……」
悠二は思わず声を出した。かなりの美人だった。
清廉さを感じる端正な顔立ちと気の強そうな瞳、黒絹のような長く綺麗な黒髪、ウエストはくびれていてお尻の形も良い引き締まった健康的な身体。ブレザー制服の上からでも胸にちゃんとふくらみがあるのがわかる。それに脚もスラッとしている。
ギブスンは情報も悠二に見せた。
レア度:R 点数:62
氏名:堀北鈴音
年齢:16歳
レベル:0
交際経験:0人
キス経験:無し
性交経験:無し
被捕獲経験:1回、被捕獲中
対象:異性
嗜好:マゾ傾向あり/アナルに興味あり
好感度:無関心(26)
身長:156cm
体重:48kg
3サイズ:B79/W54/H79
バストカップ:D
彼の趣味から外れているからか、レア度は低い。それなのにこの点数なのは彼女の美貌によるものなのか。
「これは交換用に捕まえたものだ。捕まえて以来会ってすらいない。データの通り処女だし気も強いみたいだからディックさんとしてはかなり鍛え甲斐があるモンスターだと思いますよ」
「確かに魅力的だ……いいのか?」
「いいですよ。今後ともディックさんとは良い付き合いをしたいですから」
「それでですね、捕まえて欲しいのはこれです」
そう言ってギブスンはもうひとつのスマホを取り出して画像を見せる。アングルからして隠し撮りらしくきちんと撮影したものではないけど顔は十分わかる。
「できることならば好感度は31~50の間にして交換して欲しいんです。それ以下だと教育に手間がかかってしまう。だけど61以上となると流石に妬けてしまいますから……。だからこその役得ってのとは違いますが、ディックさんが捕まえたときに彼女とヤッても構いませんよ」
「いいんですか?」
「俺は処女かどうかは気にしませんから。そうだ、なんならオマケに愛の矢も一本渡しますよ」
「そんなことができるんですか?」
「一対一だと価値が合わない取引だとよくありますね。矢をつけるみたいなプラスアルファをするってやつ。場合によっては現金を付けることもある。レズだレベルも好感度も上げるのは難しいから交換用に捕まえる人も少ないんだ」
「そういうものか」
「そうそう。しかし!ディックさんのならばレベルも好感度も上げるのはかなり期待できそうだなと思ってお願いするんです。あ、これがターゲットの情報です」
名前は藍原芽衣。長い黒髪の美しい少女だった。
芽衣の所属する高校がどこに在籍しているか記されたていた。他にも住所や日常の行動パターンなどプライバシーが事細かに書いてあった。
「ディックさんも堀北には興味津々みたいだし、この提案引き受けてくれないかな?」
悠二は黙考する。友希那たちとの時間を犠牲にすることになるが捕まえてもいいと思う様になっていた。好感度次第では彼女と交わるのも興味はある。それに何より、鈴音は是非とも自分が囲うハーレムに入れておきたいと思う美女だった。
「わかりました。やってみましょう」
「助かります。是非ともよろしくお願いします!」
堀北鈴音
第三のヒロイン。『ようこそ実力至上主義の教室へ』の登場人物。
ギブスン
悠二とお友達になったプレイヤー。レズを調教して屈服することが好み。捕まえて調教ができた女性はトロフィーのごとく愛でて自慢する。
名前が登場したキャラクター
藍原芽衣(citrus)
既に二話経過しているのに章ヒロインが不在の異常事態。しかしここら辺でアプリの性能についても掘り下げをしたかったので必要な回でした。例えば完全服従とメロメロって違いが分かりにくいですからね……
SSR>URのような独自なレアリティは紛らわしいですか?
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紛らわしい(改善したほうがいい)
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紛らわしくない