「無駄無駄無駄無駄っ! そんな動きじゃ、私に触れることもできないわよ」
舞は快活に笑う。そのほんのり赤い。それは激しい運動と戦闘の高揚によるものか、あるいは他人に自分の恥部を見られているという意識によるものか。
「随分とのりのりだな、舞」
遠方から舞を観察している悠二は苦笑する。
彼女は今、自分がノーパンでキックをしていることに何も思わないのだろうか? 気づいていてしているのならば、調教は順調に進んでいると思った。スカートが捲れることに抵抗が少なくなり、他人の視線が刺激として求めるようになっているのだろうと、悠二は推量した。
悠二の予想通り、舞は戦いに没頭して自分がノーパンノーブラで戦闘していることを忘れていた。しかし、優勢となり、余裕が生まれたことで緊張が緩み彼女への好奇の視線に気づいた。
(ああ……。熱い……)
少年たちや、悠二の視線を感じるような気がして、下腹部が熱くなる。内腿にも何か滴る感じがする。
(私、見られて、感じ、ちゃった……?)
自分の思わぬ心境に戸惑う舞。彼女が思った通り、秘所からは淫液が分泌されていた。
舞のその僅かな動揺が隙となった。
ファントムの口から、大量の水が放出された。水は一直線に舞へ向かう。舞は素早く両腕をクロスさせて防ぐ体勢になる。しかし、水は防御の構えの合間をぬって、水がTシャツの首元のあたりを派手に濡らした。
「ちっ!」
舞は舌打ちしながら、後ろに大きく飛び退る。そして、思わずというように防御した腕を解くと、自分の胸の辺りに目を落とした。
「な、なによ、これ!」
Tシャツの濡れた部分が半透明になっていた。その下の素肌が露わになっていく。半透明化するTシャツの範囲は、首元、胸元からさらに下方へ広がる。深い胸の谷間が見え隠れし、豊かに隆起した乳房の頂点には薄っすらと桃色の……
「きゃあっ!」
悲鳴をあげた舞は胸を両手で隠した。
「いいね、やはり恥じらいも忘れてはいけない」
悠二は物見遊山な気分で、恥じらう舞の姿を見物している。彼女に守られている少年たちも何やら声援を上げてよろこんでいた。
「あいつらも、案外根性あるな」
守られてるだけだと思っていた少年たちのずぶとさに、悠二は苦笑した。
舞は羞恥に震えるが、同時に見られている快感を得ていた。
(んああああっ……)
舞の中で何かが弾け、快美恍惚な電流が走り抜けた。腰がピクピクと跳ね、足がプルプルと震え、肌がゾクゾクと戦慄いていた。
しかし、舞もファントム退治の専門家。いつまでも恍惚とはしていられない。キッと
「火克金の理により……五行万象を発生し、緋にして燈なる火の氣は金を禁ず。心の火氣で拳を満たさん!」
力ある言葉を唱え、両胸の深い谷間に両掌を置く。小さく右回転させている。豊満な胸が左右に動く。ノーブラなためその動きはより分かりやすく見える。少年たちは眦を下げて見ている。
悠二は自分以外の男が舞を性的な眼で見ているというのは面白くはないが、これも舞を愉しませるための一環だと思い、我慢した。
舞は、数秒間、深呼吸した後、両の拳を握り締める。甲の星型タトゥーが真っ赤に輝き、拳全体を包んでいた。
「陽にして
長いポニーテールをなびかせ、舞は地を滑るようにファントムに飛び込む。左拳をこめかみに叩き込んだ。ガシャン! と音がして、頭部を砕け散った。
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