「えっ? なに? どうして?」
グレイフィアは思わず礼節の鎧を脱いでしまうほどに混乱している。悠二はそんな彼女を抱き締める。
シャワーを浴びてないので、体臭と汗の生々しい臭い、香水、髪の匂いが混ざって複雑な香りである。それを悠二は肺腑一杯に吸い込む。
「いやっ、離して」
最上級の悪魔であるグレイフィアならばその膂力だけで悠二を容易く振り払える。彼が柔道黒帯で身体も鍛えられていてもグレイフィアには敵わない。それでも彼女は悠二を拒むことが出来なかった。それはしてはいけないという強い思いが胸中で生じていた。
「契約はさっきので終了。そして本題はこちらからだ」
「いいえ、もう二度と会いません」
「それが許されるとは本気で思ってはいないだろう?」
「──っ!」
魔王クラスの実力を持ち、『最強の
「二度と帰さないとは言ってないんだ。これから時間をかけて調教してあげる」
「や、やめて……」
自分よりも圧倒的に弱小な存在であるはずの悠二に言葉を拒絶するだけで、得体の知れない恐れを感じた。気丈な彼女はあまりの事態に、怖じけづいてしまった。グレイフィアを知る者にとって実に驚愕すべき光景だ。
まるで寒さに凍えるようにぶるりと震えたグレイフィアを、悠二は寝室へ誘導してからキスをしようとする。
「キスは嫌」
しかし、きっぱりと拒絶されてしまった。まあ、いいと悠二は割り切る。いずれ好感度が上がったら自分からキスをねだるようになるのだ。
悠二はグレイフィアの銀の髪を鼻でかき分けてうなじへ唇を付けると、びくりと女体が震えた。
「だ、駄目……キスマーク、つけないで……バレちゃうから」
「分かった分かった……」
悠二は内心、興奮した。他の男と婚姻関係にある女を、掠め取ろうとしているのだ。キスの代わりに、うなじを舌で嘗めあげて、情熱的に愛撫する。
「それじゃあ、アレをやってもらおうか」
悠二が言うアレとは、フェラチオだ。グレイフィアを膝立ちにさせ、その眼前に肉幹を突きつける。彼女の瞳が亀頭を見つめ、目を逸らし、また凝視する。
「じゃあ、よろしく頼むよ」
恐る恐る伸ばした舌先が亀頭に触れた。フェラチオは旦那相手に経験済みなのだろう。データによれば夫のサーゼクス・ルシファーしか男性経験がないらしい。そのためか、悠二に対しては乙女じみた臆病さで舌を震わせている。
「ん、ぐぐ……」
ソフトタッチの優しくて丁寧なフェラだ。色っぽい唇で竿をしごき、肉幹を深々と挿入してゆく。竿肌を撫でる呼気の熱さ、竿裏に触れる舌のぬめり。亀頭に吸いつく内頬の柔らかさ。それらを堪能しながら、咥えたまま舌で亀頭の先をペロペロする。激しくは無いがとてもまったりしている。
「ああ、いいね。良い感じだ」
グレイフィアは前後に首を振り始めた。すぼめた唇でしごく口唇愛撫だ。最初はぎこちなく、だが二度、三度首振りを続けるうち、熱い唾液が竿肌を濡らし始めた。それを潤滑剤にして、ぬらぬらと唇を滑らせる。
「は、ふあ、んあ……はふ、んうっ……」
その動きが滑らかになるほどに、グレイフィアの瞳も陶然としていく。先程、悠二に嘗められたことで付着した唾液、そしてフェラチオをしたことで口内に取り込まれた悠二の体液によって、グレイフィアは既に悠二の体液中毒になっているのだった。
ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽっ、と繰り返し頭を振る。時々、顔を上げて大きく息継ぎをする。目の前に肉幹がピクッと脈打つと、優しく労わるように舌先で亀頭をくすぐる。そしてまた亀頭を咥え込み、頭を振る。
悠二によって与えられた中毒性によって、グレイフィアは唐突に目覚めた飢餓感に戸惑った。戸惑ったものの、その戸惑いもすぐに霧散してフェラチオをすることに集中する。
悠二の体液を嘗めて飲んでいるだけで、痺れるような鈍い快感が全身に広がる。それによって彼女が戸惑っても思考が持続しなかった。
貞淑な妻が、夫を悦ばせようとしているかのような、心尽くしの舌使いが心地よい。なんとも優しく丁寧なフェラチオだった。
「は、あ、んんっ、はあ、んむ……んん、んふっ……」
グレイフィアは溺れるように淫戯に没頭してゆく。いつしか、そのクールな表情が崩れ、うっとりと首振りを続けていた。今の彼女は、悠二の肉幹に奉仕することに、満足感を覚えはじめていた。口内を埋め尽くす肉幹の太さ、熱さ、鼻腔を遡る濃厚な牡臭にすら幸福を感じずにはいられなかった。
「心のこもったフェラチオだ。ご主人にはいつもこんなふうに?」
夫婦の営みを覗き見られたような心地なのだろう。グレイフィアは黙って瞳を伏せた。
「さあ、そろそろ出すから口で受け止めてくれ」
悠二は言うなり、白い欲望を思いきり解き放つ。
びゅっ、びゅく、どぷぷ……大量の白濁液が口腔内にぶちまける。脈動する肉幹を咥え込んだまま、グレイフィアは激しくもがいた。ぶちまけた精液を口腔へ流し込む。
肉幹が精を注ぎ終えると、グレイフィアは身体が床に崩れ、口から肉幹がずるずると抜け落ちる。
「精液は吐き出しては駄目だよ」
「はっ、はぁっ……ふうぅ……はふ、けひゅっ……」
グレイフィアが精液臭い呼気を吐き出すたび、彼女の胸が激しく上下していた。悠二の指示に不承不承従うグレイフィアは、力なく呻きながら眉根を歪ませる。
「よく、咀嚼するんだ」
「ん……くちゅ……くちゅ……んうぅ」
口の中でくちゅくちゅと音を立てながら、グレイフィアが精液を咀嚼する。
嫌であるはずなのに、グレイフィアは徐々に夢中になって口に含んだ精液を味わい続けた。美味しいとは言えない味のはずなのに、美味しい。何故これほど味わい深く、奥行きのある味なのか。どうして、こんなに夢中になってしまう味なのか。グレイフィアはわからない。
「飲んで」
「っ……ん、……ぐぅ……おぇっ」
精液を飲み込むが咽てしまい、せき込むと逆流した精液が唇からゴポリと溢れた。とっさにグレイフィアはそれを指で掬い取り、嘗めていた。本人も自覚していない行動だった。
口を濯ぎたい、そう願うグレイフィアを洗面台へ案内する。寝室に戻っていた悠二は戻って来たグレイフィアへ新たな指示を出す。
「服を脱いで」
険しい眼差しで悠二を見つめ、グレイフィアは服を脱ぎ始めた。
「ストップ。ちょっと待って」
エプロンを外し、タイを緩め。ブラウスのボタンも外したままだ。彼女に命じたのはパイズリ。半脱ぎ状態の彼女にパイズリをさせようというのだ。そのため、ブラジャーだけは外させた。刺繍がいっぱい入った黒のブラジャーはとてもおしゃれなデザインに見える。
悠二はあえてまだおっぱいは見ないようにして、パイズリをグレイフィアにさせようと企んでいた。
次回:パイズリからの本番にしたいと思います。
SSR>URのような独自なレアリティは紛らわしいですか?
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紛らわしい(改善したほうがいい)
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紛らわしくない