目が覚めたら世界規模で強制ハーレムルートだった。 作:赤いUFO
作者は好きですよ、まりもちゃん。
最近、五等分の花嫁を買って現在読み中。面白い。
もしかしたら何人かこの作品に出演するかも。
朝比奈徹雄は脚立に乗って金槌を振るっていた。
トンッと最期の釘を打ち終わると額から流れる汗をタオルで拭く。
「とりあえずは、ここはこれで大丈夫だろ」
やや形は悪いが、木の板を留め終えて、徹雄は息を吐く。
「あの~……修理は終わりましたか?」
躊躇いがちに訊いてきた長い栗色の髪の女性に徹雄はあぁ、と頷いた。
「何とか居間だけは。これでこの天井から雨水が落ちたり、腐った床が抜けるなんてことはねぇと思う。つっても、所詮は素人の日曜大工だからな。あまり過信はしないでくれ」
「いえ! 本当に助かりました! やっぱり、男の人が居ると違いますね」
ペコペコと頭を下げてくる女性に徹雄は苦笑した。
「いや、こっちも任せろなんて大口叩いといて。結局まだ居間しか直せてなくて悪いな、柊さん」
「そんなこと言わないでください! 本当に困っていたので! それに、トイレの水回りも直してくれたじゃないですか! 木綿季ちゃんが貴方を連れてきた時はビックリしましたけど」
「はは……」
柊赤緒。今徹雄がいる日本屋敷。そして表の神社の管理をしている楯無と同じくらいの女性だ。
管理、と言っても元々はこの屋敷の居候に過ぎなかったのだが、4年前に蔓延したMKウイルスによって本来の家主であり、神主だった男性が亡くなり、なし崩しにここの管理をすることになったらしい。
徹雄がコールドスリープに入る前は、人間は労働から解放され、職に就くのは使命感や仕事を生き甲斐にしている者たちだけだったのだが、それでも例外は存在する。
例えば葬儀とか。
経を録音再生で流して機械に木魚を叩かせて終わる葬儀など、どう考えてもアウトである。
故に、葬儀関係は人の手によって行われてきた。
今ではこの神社の住人として赤緒が亡くなった人の葬儀を執り行うこともあるのだとか。
最も、赤緒自身そうした教育を正式に受けたわけではなく、結局は多少知識のある人間がやっている紛い物、らしいが。
そしてこの広い屋敷もかつては立派だったのだろうが、ここ数年でだいぶ傷んだりと劣化しており、困っていたらしい。
ここに1人残された赤緒は木綿季のように家族のいない、もしくは捨てられた子供をここに住まわせているらしい。
そしてこの家のボロ具合を愚痴っていた木綿季の話を聞いた徹雄がじゃあ直すか、とやって来たのである。
細胞硬化症から目を覚まし、一応は今の環境に慣れようとはしているのだが、やることはトレーニングと食って寝て、楯無が連れてきた女を抱く毎日。
ぶっちゃけ、ヒモである。
楯無が言ったように、この計画が人類存続を賭けた計画である以上、協力することを今更とやかく言うつもりはない。
それでも、20年以上養ってきた価値観が現状に何も感じないほど徹雄は今の世界に馴染んでいなかった。
つまりは労働意欲に飢えているのだ。
それで楯無に相談したところ、彼女は素で。しかしおそらくは理解していながら。
『貴方のお仕事は
ついでにその晩、八つ当たりでメイティング相手3人を気絶させるまでヤッた。
だが、考えて見れば殴り愛を仕事にしていた徹雄に出来る仕事とは何かと問われれば口をつぐむ他ない。
頭はお世辞にも良いとは言えず、誰かの護衛をしようにも徹雄自身が守られる立場なのだ。
そこで今回の木綿季の愚痴に繋がるのである。
今回はボランティアだが、素直に感謝の1つもされれば嬉しくなり充実感も得られるものである。
そこで木綿季がひょっこりやって来た。
「お兄さん、終わった?」
「おうよ。居間だけはな。流石に今日これ以上は無理だ。ちょくちょくやって来て直すしかねぇわ」
金槌で肩を軽くトントンと叩く徹雄。
木綿季も新しくなった天井部分を見ておー! と手をパチパチする。
「これでご飯の時に毎回水が落ちてくることは無くなるね!」
「木綿季ちゃん!」
木綿季の言葉に赤緒が恥ずかしそうに口に人差し指を当ててしーしーとジェスチャーする。
「えーと、朝比奈さん。直してくれるのは嬉しいんですけど、これ以上お世話になるわけには。お礼も出来ませんし」
「気にすんな。別に礼が目当てって訳じゃねぇ。俺の精神の充実。もとい、一度見た以上は気になるからな。それに────」
そこで徹雄は言葉を止める。
(木綿季に手を出した礼も兼ねてますとか流石に言えねぇ)
そんなこと言ったら即警戒対象だろう。せっかく受け入れられてるのに軽蔑されるのは遠慮したい。
しかし何を勘違いしたのか赤緒は感激した様子で涙目で口を押さえていた。
「朝比奈さん……ありがとうございます!」
「あ、うん。出来る限りはやってみるわ」
「でもスゴいね。昔、ボクの周りでこういうこと出来る人って居なかったなぁ」
「5年前は機械でやってくれるのが大半だったからな。俺はうちのジムがボロくて、会長が自分で出来ることは自分でって人だったからな。それで手伝ってたら自然とだ」
工具を片付け始める徹雄。そこで木綿季が思い出したのか手を叩く。
「そうだ。赤緒さん、先生来てるよ」
「えぇ!? も、もうそんな時間でしたか! あ、朝比奈さん! 今日はありがとうございました! お礼は後日に!」
一礼して慌てて出ていく赤緒。
「先生?」
「うん! ここの子たちに勉強を教えてくれてるんだ。ここには小さな子も多いしね」
「勉強か。俺、計算は四則算しかできねぇな」
「あはは。それじゃあついでに勉強見てもらう?」
「……ガキに混じってか?」
「どっちかって言うと授業参観みたいな絵になりそうだね」
違いないと笑い帰ろうとする。すると屋敷の外で赤緒とその先生が話しているのが見えた。
そこで徹雄はん? と眼を細める。
ウェーブのかかった栗色の髪。
記憶より少し歳が上だが、徹雄はその顔に見覚えがあった。
早歩きで近づいて思わずその女性の手を取った。
「まりも……?」
向こうもこちらに気づいたのか、驚いたよう眼を見開く。
「徹雄、くん?」
しばらく驚きから固まっていると、木綿季が質問した。
「あれ? 知り合い?」
「え……と……」
訊かれてまりもが戸惑ったままにだが、どうにか返答する。
「お、幼馴染みなの! 家が近かったから!」
と、まりもの返答に被せる形で徹雄も答えた。
「正確には交際期間2ヶ月で終わった彼氏彼女の関係だな。別れてから連絡も取ってなかったが」
「えーっ!?」
徹雄の言葉に木綿季が驚きの声を上げ、赤緒も口を押さえて驚いている様子だった。
「ちょっと……何でそうあなたは明け透けに……」
「特に隠すようなことじゃないだろ? 事実なんだし」
「別れた原因があなただって忘れてるのかしら?」
「忘れてねぇけど? それがどうした?」
「こいつは……」
怒りを抑えるように眉間を指で触れる。
とにかく、と徹雄がまりもの肩に手を置いた。
「勉強、教え終わったらちょい付き合え。聞きたいこともあるしな」
それだけ告げると手をひらひらさせて帰って行った。
「本当に、もう!」
徹雄の勝手に怒りながらもどこか嬉しそうに小さく微笑んでいた。
「本当に来たのね」
「自分から一方的に約束しておいてやぶんねぇよ。行くぞ」
まりもの手を引くとちょっと! と抗議される。
「飲みながら話そう。俺の部屋なら防犯もバッチリだから」
強引な徹雄にまりもは怒るような仕草をしながらも払い除けることはしなかった。
「広いわね」
「不相応なのは自覚してる」
徹雄の部屋は複数の女を連れ込むことも想定されているため、かなりの広さがあった。
「それにしても別れた女を部屋に連れ込む? 普通」
「……あのときは悪かったと思ってるよ」
苦いことを思い出して徹雄は冷蔵庫の中のビールを取り出す。
徹雄とまりもが別れた原因。それは徹雄がいかがわしい店に行ったからだ。
日本チャンピオンに無敗の一直線で勝ち取った。
その後、先輩の口車に乗ってそういう店に行き、6人抜きとかやらかしたわけだ。
しかもその時のことが先輩自身が触れ回り、当然まりもの耳にもその話が伝わる。
それを当時交際2ヶ月のまりもが許す筈もなく喧嘩別れ。正確にはまりもが一方的に怒鳴り散らして別れたわけだ。それからは自然と疎遠になってしまった。
それが今ではより多くの女と性交することが勧められる立場に置かれているのが皮肉である。
コップにビールを注ぎ、軽く再開を祝した乾杯をすると、思出話の雑談をそこそこにしながら徹雄が質問する。
「そういや、香月のやつは元気でやってるのか?」
「夕呼? 夕呼とはここ2年くらい連絡が取れないわ。彼女のことだから元気にやってると思うけど」
「だよな。あいつなら、宇宙人が攻めてきて、本当に人類が滅亡仕掛けても、偉そうなポストに座って俺ら凡人には及びもつかないことをやってそうだ」
「なによそれ」
徹雄の言い分にまりもが苦笑する。しかし、否定しないのはその姿が何故かまりも自身想像できるからだ。
彼女ならやりかねないと。
香月夕呼。まりもの親友で腐れ縁の女。まりもを学生時代にこれでもかと言うほどに振り回した行動力溢れる女性である。
しかも頭の出来もシャレにならないほど良かったため、口で勝てた覚えがない。
それなりに酒が進むとまりもが徹雄の肩に頭を乗せてきた。
「本当に大変だったのよ? ウイルスのせいで男の人が亡くなって、お世話になった人もたくさん居なくなって。世界はこんな風になっちゃうし。なのに貴方は1人冷凍カプセルで寝てたなんて」
まりもが話す世界の荒廃の流れとその恐怖は直接見ていない徹雄には理解共感しにくいことだろう。
だが、そんな世界で少しでもどうにかしようと彼女は子供たちに勉強を教えるという方法で良くしようとしているのだろう。
「悪かったよ。でもそのお陰でこうして生き残ったんだからとやかく────」
そこで徹雄は酒の減り具合に気づく。
「……お前飲み過ぎじゃね? 何で俺が3でお前が7なんだよ。つか、何瓶空けた?」
「うっさいわねー! こんな時くらい飲まないとやってられないのよー!!」
新しく瓶ビールを空けてコップに注ぐと一気に煽るまりも。完全に目が据わっていた。
「こっちは色々と苦労してるのにアンタはこんなところで良い生活してぇ! 少しくらい羽目外させてくれてもいいでしょー!!」
「それはいいんだけどよ」
「私はあと数年で三十路になるのに徹雄は、コールドスリープでグースカ寝てて若いままとかなに!? 喧嘩売ってるの!?」
グチグチとどんどん酒を煽るまりもその姿を見ながら徹雄はアレーと首を傾げた。
(コイツってこんなに酒癖悪かったか?)
記憶を掘り返すが一緒に酒を飲んだ記憶がない。
(あ。そういや前に香月が)
まりもが酒飲んで暴れてるから迎えに来いと連絡を貰ったことがあった。相当切羽詰まった声で。
当時はもう破局しており、試合が近く減量中だったことから携帯の電源を切って無視したのだが。夕呼のやらせだと思ったこともある。
(あれって実はマジの救援要請だったのか?)
そんなことを思っているとまりもが急に徹雄の首に腕を回してキスをしてきた。そしてそのまま抱きついて臭いを嗅いでくる。
「てつおのにおい~!」
顔がどんどんズレ落ちてファスナーを下ろしてきた。
「おいっ!」
「どうせ~。ここの女の人とエッチなことしてるんでしょー! だったら、私にしてくれてもいいじゃない! 元カノなんだし~!!」
言って肉棒を取り出して咥え始める。
「まりも! おーいまりもちゃん!! お前、酒癖悪すぎ!」
これ以上されたら徹雄自身、酒が入っているため、抑えが利かなくなる。
離そうとするが、肉棒を咥えた口を放そうとせずにフェラを続ける。
積極的に動く舌の感触がぺニスを刺激する。
程よく酒が入っていたせいで敏感になっていた肉棒は、すぐに射精される。
喉を鳴らして飲み干すまりもに、少しは正気に戻ったかと期待したが。
「じゃあ、早く本番、やりましょ~!」
火照った顔で履いていたスカートを下ろして抱きついてくるまりもに徹雄の理性が焼き切れる。
「だぁ、もう! 後悔しても知らねぇからな!」
そのまま酒が全部悪いとまりもを押し倒した。
徹雄も割りと酒乱の気があり、飲みすぎると色々と抑えが利かなくなるときがある。
要するに酒乱に関しては似た者同士なのだ。
上に着ていた服を捲り、ブラを取り払って豊満な胸を強く揉む。
最初は唇を舐めていた舌が次第に口内へと侵入し、歯形を舐め始めた。
「チュ……ん……」
唾液と舌が混ざり合い、口を離すと唾液で糸が伝う。
最期の理性で確認するように告げる。
「挿れるぞ」
まりもは酔っている。酔っている筈だったが、一瞬だけ素面に戻ったように呟いた。
それはまるで夢を見ているような囁き。そして一筋だけ伝う涙。
「ずっと……ずっと待ってたのよ……」
それは何に対してだったのか。
コールドスリープから起きることか。
それとも、こうして肌を重ねることか。
判らなかったが、もう躊躇する理由はなかった。
肉棒をまりもの膣内の奥へと一気に突きいれる。
楯無や木綿季とは違う、大人の女として熟れた肢体が徹雄の肉棒を包み、刺激した。
うねるようにあらゆる角度から絡み付いてくる肉壁。それが、しっかりと徹雄を射精へと導いていく。
「ふ、はぁ……いい……すごく激しい!」
「お前も、締め付け、すげっ……!」
互いの肉体を貪っていると、徹雄が射精し、まりもの膣内に精液が注がれる。
「あん……あっ!?」
それを全て受け入れると抜かないままに体を少し浮かせる。
だが、まりもが首に腕を回した。
「何勝手に離れようとしてるのよー。まだ、出来るでしょー」
ねだってくるまりもに徹雄は一度ぺニスを突く。
まりもからあん、と声が漏れる。
「当たり前だろ。お前が満足するまで、何度でも付き合ってやるよ!」
再び徹雄はまりもの膣内を貪り始めた。
どれだけの時間をまぐわったのか。
何度も何度も膣内に射精し、胸や口を犯す。
まりもももっと、もっと、と繰り返し徹雄を求めた。
一度引き抜いたペニスから、精液がゴボリと床に落ちる。
今は、壁に手をつかせて後背位で交わっている。
パンパンと肉の擦れる音と突かれる度にまりもの喘ぎ声と徹雄の息づかいが室内の音を支配する。
背中から覆い被さり、乳房を揉み、長い髪を掻き分けて背中や後ろ首にキスをして舌を這わせた。
「まりも! 悪い、また!」
「きてぇ!! もっともっと徹雄で、私を充たしてぇ!!」
もう何回目なのか分からない射精。
しかし2人は止めることをせずに次の体位に切り替える。
今度は仰向けになった徹雄の上をまりもが股がった。
いつまでも萎えない肉棒をまりもは悦楽に染まった表情で腰を上下左右に動かして貪る。
「スッゴい!! まだ固くて……ひゃんっ!?」
尻を掴まれて肉棒を突き上げられるとまりもが可愛い声を漏らす。
「お前も、ここまでヤッて、全然緩くならねぇな! ずっと、繋がっていてぇ!」
上半身を起こしてまりもの身体を強く抱き締めたまま子宮口突く。
「うん! うん! このまま、ずっとぉ、あぁああああっ!!」
もはや意味不明な要領を得ない言葉になりながら、また精子を受け止めた。
たが、それで体力を使いきったのか、まりもは口をだらしなく半開きにしたままに目蓋が落ちる。そして徹雄に身を委ねるように体を預けた。
眠るまりもを見て、体力の限界だった徹雄は荒くなった呼吸を調えるように大きく息を吐いた。
「勝った……」
そのまま睡魔に抗わずに意識を落としていった。
ちなみに、徹雄の部屋には監視と防犯の意味でカメラが仕掛けられているのだが、当然このときのセックス映像も映されており、それを観ていた女性陣。特にメイティング経験のある女たちは徹雄の絶倫っぷりに戦慄し、それを受け止め続けたまりもに対して畏怖と羨望のまなざしを向けるのだが。
満足そうに抱き合って眠る今の2人には関係のない話である。
あと1人書いたら誰かのその2を書こうと思ってます。