希望ヶ峰の学生寮 作:カレーはチキン
夜9時前、苗木は舞園の部屋の前にいた。しかし彼が部屋に入る様子はなく、数分前からずっと部屋の前にて手汗を拭いたり訳もなく身だしなみのチェックをしたり、電子生徒手帳の時計で時刻を確認していた。ていた。まぁ、今の苗木の状況を垣間見れば分からなくもないだろう。高嶺の花である人気絶頂の現役高校生アイドルにみんなには内緒でお呼ばれされたのだから落ち着かないのも無理はない。経験のない高校生の苗木の頭が
そして何度目か分からない時刻の確認をしていると後ろから食堂で聞いたことのある声がかかる。
「うぷぷぷ! 苗木くん? 舞園さんの部屋前でナニしてるの?」
「わ! モ、モノクマ?!」
「はい! モノクマでございます」
その声の主はモノクマであった。モノクマは希望ヶ峰学園が作り上げたAIロボットであり、この寮のセキュリティシステムなどを統合・制御しているハイスペックAIである。ハイスペックすぎる故か、若干個性的な人格を持ち始めた結果こうなったようだ。因みに当初のモノクマのデザインは普通の人型アンドロイドのようなビジュアルだったようだが、何処から嗅ぎつけたか知らない江ノ島がデザインを一新。こっちの方が親しみやすいかと言う考えのもと、今のデザインになったと言う。苗木からしてみれば左半分の白い部分だけ採用すればいいのにと思ったのは一度ではない。黒い部分が単純に怖いと言うだけではなく、白い部分がなまじ可愛らしいから相乗効果で余計不気味に見えるのだ。しかも黒い方の赤い目は夜中には赤外線レーザーで暗闇の中でも鋭い光を発するのも不気味ポイントの一つだ。要するにこのクマ、全然可愛らしさがカケラもない。喋り方でイラつくタイミングもあるので余計可愛げがない。
閑話休題。
「べ、別になんでもないよ……ただ、舞園さんに呼ばれただけで……」
「うぷぷぷ……隠さなくてもいいんだよ苗木くん? 期待しちゃうよねぇ、こんな状況?」
「そ、そんなんじゃないってば! ただ……」
「おやおや苗木くん? 僕は期待してるとしかいってないよ? ナニを考えたの? うぷぷぷ!」
苗木の動揺の仕方にモノクマは独特の笑い方で苗木をおちょくる。このクマ、中々にいい性格をしている。苗木は顔を赤くして恨めしげにモノクマを睨む。しかし彼自身の童顔と低身長も相まってか、リスやハムスターが威嚇をしているようにしか見えない。
「……モノクマァ……」
「八つ当たりは良くないよ苗木くん? それより早く入った方がいいんじゃない?」
「え? あ! もうこんな時間?!」
苗木が時刻を確認するともう約束の時間から5分が過ぎていた。苗木は急いで再度身だしなみを整えて鍵の空いているドアを開ける。
「うぷぷぷ……苗木くん、楽しんでってね〜♪」
モノクマの楽しげな声がやけに苗木の耳に残った。
苗木はドアをゆっくり閉めると、その部屋の異常さに気がついた。照明がついていないのだ。先ほどまで照明のついていない廊下にいた為気がつかなかったが部屋の中が黒一色であり、目が慣れるまで時間がかかるような暗さであった。
「ごめんなさい、苗木くん……私、どうしても外に出たいんです……だから、こうするしかないんです……」
「へ?」
突如として暗闇の奥の方から声が聞こえてくる。その声は焦燥に駆られ、不安に震え、恐怖心から不安定な危険さを秘めた声であった。次第に苗木の目が暗闇に慣れてくる。そこには獲物を狙う鷹のような目を宿した舞園が手に何かを持って苗木に向かい合うように立っていた。それを認識した苗木は困惑する。
「ま、舞園さん!? 何を……」
「ごめんなさい……ごめんなさい!!」
舞園は苗木に向かって走り出す。
そして苗木は見た。舞園の胸元にキラリと光る刃物のようなモノが。
苗木は感じた。それが胸に押し当てられ重く、硬い感触が伝わってくるのを。
苗木は聞いた。それによって溢れ出る血の奔流……ではなく。
カシャンとプラスチックのおもちゃの刃が引っ込む音であった。
「…………今度はなんの演技? 舞園さん?」
苗木はゆっくりと胸元に収まっている舞園の肩に手を添えゆっくりと顔を合わせる。だんだんと暗闇に慣れてきた苗木の目にはいたずらがバレた子供のような無邪気な笑顔を浮かべた舞園の顔がぼんやりと見えた。
「えへへ……どうでした、今の演技?」
その声は視界が効かないからか、やけにはっきりと聞こえた。
「驚かせちゃってすいません。苗木くん。実はお芝居の仕事がきていたんですけど、意見を聞けるような相手がいなかったんですよ。助かりました♪」
舞園は明かりをつけると、ベッドに座り意気揚々と話を始める。その様子に付き合わされた苗木は特に気にすることもなく備え付きの椅子に座って聞いていた。その影はかなりかけ離れている。
「あはは……急に来たからびっくりしたよ……」
「ごめんなさい……でも、ドラマの内容が『封鎖された建物内で高校生男女16人が外に出るために殺人事件を起こして外へ出ようとする』って言うサスペンスドラマなんです。その中での私の役が『一番最初に殺人計画を起こしてターゲットの天才肌な元エースピッチャーの男子高校生に返り討ちにあって殺される』っていう役で、さっきのシーンはその犯行の際のシーンです」
「か、かなり個性的なドラマだね……あれ? でもその役だったらさっきの場面で相手するんだったら桑田くんの方がいいんじゃ?」
苗木の素朴な疑問に舞園は首を振る。その顔は残念そうな表情だった。
「主人公との立ち位置も幼馴染って設定で、他の人にやるよりも苗木くん相手だったら役のイメージがしやすいかなって思って……それに桑田くんって、どうしても軽くやっちゃいそうなんです……ですから、真剣にやってくれそうな苗木くんの方がやりやすいかなって……」
「あ、あははは……桑田くんには言わないでおくよ……」
哀れ桑田。予想外の所で被害を被っていたことを知った苗木は気まずげに苦笑いを浮かべるしかなかった。舞園も申し訳なさげな表情を浮かべて下を向いているあたり否定も出来ない。
「そ、それよりも舞園さん! お、お礼って結局なんなの?」
「あぁ……お礼ですか? それだったら……」
苗木は気まずさからことの本題へ入る。
それを聞いた舞園は顔を下に向けたまま瞼を閉じる。そしてゆっくりと花が開くように目を開けると、その瞳には
「苗木くんも……なんとなく気づいているんじゃないですか?」
「……!!」
「キャッ♪」
流し目で苗木を見つめる舞園の目を見た瞬間、苗木は弾くように舞園をベッドに押し倒そうと飛びかかった。それに舞園は抵抗する事なく、むしろ自分から倒れ込んでベッドの海に沈む。
舞園の頬に朱が指す。白いベッドに舞園の長い髪が広がる。それは白い砂浜に夜の空が広がるように芸術的であり、その中心にいる舞園はさながら織姫であった。それほどまでに押し倒した舞園は芸術的であり、その状況を生み出した苗木も眼前の光景に目を奪われた。
「えっと……その……」
「いいですよ苗木くん」
苗木はなけなしの理性を総動員して
「……舞園さん……」
「苗木くん……ン」
チュッ……カチッ
苗木と舞園はゆっくりと顔を近づけた。やがて二人の距離はゼロとなり、静かな水音が聞こえた。するとそれに続いて一瞬だけ硬いものが当たる音。再び苗木が顔を上げると、そこには耳まで顔を赤くした舞園が恥ずかしげに顔を背けていた。しかしそれを指摘する余裕は苗木になかった。なんせ苗木も同じ様な事になっているのだから。二人はキスをした。しかし、お互いにハジメテだからか、歯が当たった様だ。
「え、えっと……その……」
「胸……触りますか?」
「……!! うん……触り、たい……です」
舞園の質問に苗木は一瞬嘘をつこうとするも無駄だと悟り正直に言う。子供が隠し事を親に気づかれたときのように。
「ふふ、どうぞ」
「わ!」
ムニ……
そう言って舞園は和かな笑みを浮かべながら苗木の手を取って自身の胸に導く。苗木は感嘆の声を上げるが、その声は一体何に対しての驚きなのかは分からない。
苗木はどうすればいいか分からず、固まったままだった。
「苗木くん? どうしたんですか?」
「その、どうしていいかわかんなくって……」
「好きなようにして下さい……私は受け入れます」
「じゃあ……」
「ン! んん……」
苗木はゆっくりと、封を切られたばかりの紙粘土を弄るように捏ね回す。苗木の手の下で舞園の乳房が手の動きに合わせて揺れ動く。それに舞園は口から漏れ出る声を必死に抑えていたが、同調するように声は漏れ出た。誰が見ても感じていることは明らかだ。
「あぅ……あ! ……んん、くぅうん! はっ、はぁ……」
「舞園さん……キス、したい……」
「ふー、ふー! ……どう、ぞ……」
苗木の控えめな、しかし絶対にやると言う意思が見え隠れする目に舞園の中で何かが震えた。それをどこか他人事のように感じながら、舞園は苗木とキスをする。先ほどのよりも濃密な、息も詰まるような長いキスを。
「…………ん、んん……ん」
「ふ……ふぅ〜……ふっ」
二人は目を閉じてひたすら口先に意識を集中させる。その間も苗木の手は胸にあり、ひたすらに揉み続けていた。やがて息が続かなくなり、どちらからという訳でもなく、自然と口が離れる。蚕の糸のような細い糸が二人の間に出来て、間もなく切れた。二人の間を熱い息が絶え間無く覆う。
「……いくよ」
「はい……どうぞ」
苗木は空気を変えるように舞園に抱きついた。その細い腰に手を回し、無遠慮に体を弄る。舞園は苗木の手が動く度に甘い声をあげ、苗木を誘う。
その声は苗木には猛毒であった。なけなしの燃えかすのように残った最後の理性は消え去り、その代わりにオスの欲望がふつふつと湧き上がってきた。苗木はその欲望に従った。腰に回した手を上へと持って行き、顔を舞園の豊かな胸に押し当てる。そして顔に近づけ、手を背中に回していると気がついた。下着がないのだ。それが意味していることに気がつく苗木はさらに愛撫が増す。
「ふぅぅ……どうです、か……苗木くん……興奮してくれました?」
「う、うん! すごく興奮する!」
「よかったです……苗木くん……こっちも確かめてみません?」
舞園はそう言って苗木の手を掴んで徐に下へと手を誘導する。その行為が意味することに苗木の喉がなる。そしてついに苗木の指がスカートの中に入る。そして舞園は手を離す。
「え……?」
「そんな悲しい顔しないでください? ここから先は、苗木くんの手で確かめて下さい……他でもない、苗木くん自身の手で……」
舞園は子供に向ける母親のような母性に満ちた目で苗木を誘惑する。そんな舞園の意思を汲み取った苗木は恐る恐る、未開の地に足を踏み入れるが如くゆっくりと震えながら手をスカートの中に進ませる。スカートの陰から見えるシルクの生地のように白い美脚が実に煽情的だ。そこを触りたくなる気持ちをぐっとこらえて苗木は手を入れる。そしてついに手が全て入り込むと……
クチュ……
「ひゃうん!」
「!!」
指が秘所に触れた。そこには湿り気があり、指についた液は粘り気があった。それが
「だ、ダメです苗木くん……ちゃんと触って……」
「で、でも……舞園さんが」
「いいですから……今私、とっても幸せなんです……苗木くんとこんなに触れ合ってるから……だから、もっと触って下さい……もっと苗木くんを、感じたいです」
「……じゃあ、行くよ?」
「はい、恥ずかしいですけど、苗木くんが相手なら……」
そこから先の言葉を舞園は紡がなかった。しかし、今の両者に言葉は不要。今は理性理性からの言葉よりも本能からの行動の方が何倍も意味を成していた。舞園の言葉に苗木も腹をくくる。そして今度はゆっくりと震えることなく一直線に手を押し進める。またしても秘所に手が当たるが、今度は手を引くことは無かった。苗木はスカートからは見えない
「ふぅ……うぅん! あ……はぁあ……ん! なえ、ぎ、くん……触り方が、いやらしいです……ああ!」
「ハァ……ハァ……舞園さん……」
舞園が喘ぎ声を上げ肩が痙攣する。苗木は自分があの舞園さやかをイかせたという事実に呼吸が荒くなる。徐々に眼光が鋭さを帯び始め遠慮が消えていく。最初は遠慮気味だった愛撫も、その遠慮さはもう微塵も無い。
「あ、あ、あ、ああああ! 苗木くん……指ぃ……だめ……」
舞園の警告も今の苗木には無意味なものだった。その顔は完全に蕩け、目は垂れ落ち、息は上がり、苗木を抑えようと伸ばした手に抑止力はかけらも感じ取れない。
「……舞園さん……入れるよ」
「ひゃ、ひゃいぃ……」
それから数分後、苗木はようやく手を秘裂に押し込む。手探りで一本の筋を見つけ出し、その筋に人差し指をゆっくりと、沼地の深さを確かめるように沈ませていく。そして指の第一関節がその筋に飲み込まれる。
「あうぅ……苗木くんの、指が……入ってきて」
「だ、大丈夫? 舞園さん?」
「大丈夫ですよ……ですから気にしないで、進めて下さい……苗木くんの、思うように……」
舞園の言葉に苗木は自分が無理をさせているのでは無いかと思い至った。先程から自分主体の行為ばかりで、彼女自身への負担が多くなっている気がしてならなかった。
「気にする必要なんてないですよ?」
「え?」
「ふふ、エスパーですから」
「!!」
「ああ! 苗木くん! い、いきなり! 激し!」
舞園の母性溢れる笑顔に苗木は心を撃ち抜かれる。そこからは文字通り本能の赴くままだ。一本だった指を二本に増やし、舞園をイかせ続けた。
「ふあ! な、苗木く、あ! ちょ、ちょっと待ってぇ! んん! そこも一緒にいじったら……ああああ!」
時に筋の上にある小さく主張する突起も弄り、舞園に与える快楽を増強させる。
それは遠慮が一切なかった。いつのまにか『愛撫』は『蹂躙』へと変わり、いつ間にか舞園のスカートも剥がされていた。
苗木は興奮が収まった頭で事後の光景を見て、一気に慌てふためく。
「ま、舞園さん! ご、ごめんね! 途中から自分を抑えられなくって……その……」
先ほどまで舞園を蹂躙していたとは思えないくらいのあどけなさに、舞園はクスリと笑って苗木をその長い足を使って引き寄せる。多少の痙攣はあっても、仮にもアイドル。体力には自信があったようだ。
「大丈夫ですよ、気にしないでください。仮にもアイドルですから、苗木くんよりは体力はある方だと思ってるんですよ?」
舞園の言葉は『自分のことは気にせずやりたいようにやれ』と暗示しているように思えた。それすらも汲み取られていると思い、苗木は覚悟を決めて上着とズボンを脱ぐ。苗木のソコは既に臨戦態勢に入っていた。苗木は残ったパンツにも手をかける。
「あ…………」
脱いだと同時に舞園の感嘆を上げる声が聞こえた。
舞園にとって男性器を見るのは初めての経験だ。幼い頃父親と入っていたことはあるのかもしれないが、もしあったとしてもそんな過去のことは記憶の片隅にもない。そんな彼女が臨戦態勢に入った男の逸物を見たのだ。見せる方はよっぽどのナルシストでもない限り恥ずかしさに身をよじるだろう。少なくとも苗木はそうであった。
「舞園さん、ちょっと恥ずかしいんだけど……」
「む? 私だって苗木くんに恥ずかしいところをずっと見せてるんですからおあいこですよ? 私だけが恥ずかしい思いをするなんて許しませんよ?」
「あ……」
舞園の言葉に苗木は気づかされた。そして気不味いように不器用な笑みを浮かべる。
「ごめんね舞園さん。自分の事ばっかで何にも考えられなくなってたみたい……これからはちゃんと大事にするよ……」
「それは無理かもしれません……」
「え?」
「だってこれから苗木くんは私を傷つけるんですから……一番奥深くに。誰にも届かないような深い傷を」
「……!!」
そう言って舞園は秘裂をゆっくりと両手で開く。秘裂の間を銀の糸が繋ぐ。膣内は時折脈打ち、舞園の呼吸に反応する様に痙攣していた。その光景は実に淫靡な事この上なかった。苗木の喉が一際大きく鳴る。そして苗木はゆっくりと蜜を求める蝶のように舞園の方へと寄って行った。
影がひとつになりつつある。
これ以上は長くなりそうなので一旦ここで分割。
やっぱエロはむずい。