国防☆仮面のエロ配信を、四国随一に成り上がらせる話 作:毒蛇
「はふ、……ふぁ」
若さに甘えると碌なことにはならない。
中の人の年齢はともかく外見はただの学生の亮之佑にとって、しっかり睡眠を取らなくては次の日が睡魔との闘いになる事は必須なのだ。欠伸をし寝巻を着用する亮之佑は寝台に寝転がる。
「健康的な人って素敵よ」
「……まあ、美容って大事だよな。睡眠とお肌って大事」
「そうね」
柔らかい絹のパジャマを着用した東郷。
諸々の準備を終えたらしい彼女。色々と性的なアレコレをする仲ではあるが乙女の恥じらいを捨てない彼女は寝台に寝転がる亮之佑を見下ろし、何となしに自らの健康観を説いた。
「それで亮くん、どいてくれない?」
「どかしてみろよ」
「……」
「あっ、やめ」
調子に乗るなと告げる肉体的言語に壁際に転がされる亮之佑。
冷たい目で美少女に見下ろされ、脇腹を爪先で転がされる事に快感を覚えそうになるのに数秒、力によって作り出した空間へ少女は無言でその華奢な体躯を横にした。
用意されていた二つの枕の一つに小さな頭を乗せ、自らと少年に掛布団を静かに掛ける。
「ありがと」
「うん」
配信を行った日は、こうして彼女と一緒に眠ることが多い。
家が向かいの隣という大赦の思惑しか感じられない配置の為、距離的な問題は無い。
加えて、勇者服で家の間を二分もあれば移動出来るので、早朝に帰れば問題は無かった。
寝台はそこまで広いという訳でもない。
頬を枕に擦り付け横を向くと東郷と目が一瞬合った。
じぃっと視線を舌を絡み合わせるように交差させ、言葉もなく身体を抱きしめ合った。
強く力を入れれば壊れてしまいそうな、つい壊してしまいたくなる少女の柔肌。
瞼を閉じると同じシャンプーを使用したはずなのに東郷の甘い花の香りが脳裏を過る。彼女の胸元に顔を埋めると顔面に柔らかさと弾力を感じる。何故かそうしていると、亮之佑の頭に少女の手のひらの感触を覚えた。
どこか覚束ない手つきであれども。
どこか愛おしさを感じるような、優し気な少女の手の感触。
「……」
「おやすみ、亮くん」
最も身近な少女が、囁き声と共に夜の終焉を告げる。
そうして少年は、死んだように意識を常闇へと打ち捨てるのだ。
+
意識の覚醒は水面に顔を出す感覚と似ている。
唐突にふわふわとした水中で、時に悪夢に溺れる中で、ふと目覚める。
瞼を震わせ見開いた視界は見慣れた寝台、力の無い肢体が感じる温もりは自らの物だ。
「……ぁー」
ふざけた声と共に自らの肢体と体調、意識の不調の有無を確認する。
自らの状態を確かめて、何も掴めていない手を握り、やはり誰もいない事を確認した。
「――――」
今日は午前だけ授業で、午後に部活があったはずだ。
勇者部。ボランティア活動、部活の助っ人、そういった誰かがやってくれるだろうと、誰かがやらない事を代わりに勇んで行う部活動。だからこそ名前が『勇者部』であると現部長が告げていたのは一年程前の話である。
「――ふあ」
もう一度欠伸と共に寝台を飛び出す亮之佑。
最近冷えるようになった手を擦り合わせながら、手早く着替えを終わらせる。
漠然と意識が部屋の周囲を見渡し、誰かを探している事に苦笑しつつも自室を出る。
埃など無い小奇麗な階段を降り、廊下を歩き、洗面台へ向かう。
「おはよう。早いのね」
「――――」
その途中で声を掛けられた。台所だ。彼女だ。
割烹着は自前なのか、個人的にはエプロンの方が好みなので、それと無くプレゼントしなくてはといった思考が脳裏を飛び交うのを感じる中で、此方を振り返り、ふわりとアサガオが咲いたような柔和な微笑を振りまく少女に目を向ける。
一瞬挨拶の言葉を忘れたが、眼前の相手が訝しむ前に掠れ声で亮之佑は告げた。
「……おはよう。良い天気だ」
「ええ、おはよう。でも今日は雨よ?」
「……パニックだ。朝から君に会えて……あー、パニックを起こしてる」
「ふふっ、なら顔を洗ってきたら? 亮くん」
二度目の挨拶を東郷は気にした様子は無い。
むしろ、こちらとのアイコンタクトを取れたことに機嫌を良くしたように鍋を掻き混ぜている。
彼女が鍋の中身を掻き混ぜる度にふわりふわりと漂う味噌の香りは、亮之佑の身体と精神、両方を酷く刺激する懐かしい物だ。
美少女が我が家で朝御飯を作っている。
字面ならこれだけだが、朝一番に遭遇するものとしては実に印象的だ。
思わず写真を撮って額縁に収めたいが、自らが手に持つ物は洗顔用のタオル一枚だ。
手早く洗顔を済ませ、さっぱりとした眼前に映る黒髪の少女。
既に朝食の準備を終えているのか、起きたのを見計らって温め直しているのか。
「帰ったんじゃなかったのか……?」
「亮くんは帰って欲しかったの?」
「質問しているのは俺だ」
「本当は帰ろうと思ったのだけれど……、亮くんの朝御飯を考えると、どうしても和食にしておきたくて」
「――えぇ……」
困ったように頬に小さな手を当てる黒髪の少女。
絹のように光を透き通る濡羽色の髪を後頭部で纏め、普段は見えない白いうなじが見えている姿は、可憐という言葉こそが相応しい。そんな美少女が告げる意味の分からない発言に、亮之佑は吐息を隠すことはしなかった。
加賀家の朝食は基本的に洋食だ。
パンとココア、サラダ、ベーコンエッグかソーセージ、ヨーグルトと、実にカタカナしか並ばない食卓であるのは、亮之佑の事を知っている者にとっては「へー」とも「ふーん」とも言える情報だ。
当然、脂の乗った鮭を皿に載せている黒髪美人も知っている筈だ。知らない筈がない。
つまり彼女は侵略者だ。加賀家の朝食を『和』に変更させようという侵略者なのである。
「見た目に騙されてはいけない……! これがやべー奴の行動だ」
「亮くん、良かったら運んでくれない?」
「……うん」
とはいえ、和でも中でも、完成した料理を捨てる趣味は無い。
わざわざ朝食を作ってくれた少女に感謝はあれど、怒ることは見当違いも甚だしいだろう。
「いただきます」
毒があったら苦しんで死ぬのだろうか。
そんな事を思いながら、亮之佑は食卓に着いた。
彼女が朝食を和食にするという手の込んだ悪戯はこれが一度や二度ではない。
たまにこうして彼女が和食を振る舞う事に嫌悪は無く、与えられる物はキチンと食す。
「美味しいよ、東郷さん」
「……ふふっ、良かった」
こうしていると、かつての一家団欒を思い出す。
もう二度と一緒に食す事はないけれど、昔料理を振るってくれた家族の姿が重なる。
よく似ているのだ。東郷と亮之佑の母親、綾香は。東郷が年を経る程によく似ていく。
「じゃあ亮くん。私、一度家に戻るから」
「ああ、分かったよ。気を付けて」
窓から出る際に自らの乳房をぶつける少女を見なかった事にし、やがて地平線から上る朝日と共に、勇者服を装備した東郷は跳躍と共に姿を消した。
途端に静かになるリビング、だが啜った味噌汁は亮之佑の身体を温めるには充分だった。
+
「じゃあ、友奈は助っ人頼むわね」
「はい! よーし今日も頑張る!」
「友奈ちゃん、頑張ってね」
「うん!! 結城友奈、行ってきます!」
太陽の如き笑みを浮かべる友奈は、後頭部に纏めた髪を振り、椅子より立ち上がる。
東郷に敬礼を返し、せっかくなのでと意味もなく俺とハイタッチを行い、部室を去っていく。
薄紅色の髪の毛が視界から消えるまで見送る俺を余所に、各部員に仕事を割り振られていく。
「また剣道部……」
「ほら文句言わない。最強の剣道部にするって言っていたのは誰かしら?」
「文句なんて言ってない! じゃあ行ってくるわ」
「いってら」
「いってらっしゃい」
そうして残った部員は、俺と東郷だけだ。
他の部員は既に部室を去り、珍しく部長以外では二人だけだ。
忙しい原因としては、その部長が考え無しに依頼を貰って来た所為なのだが。
「風先輩はどこでしたっけ?」
「お? お? 気になるか、若いの。そうよね、この溢れる女子力に惹きつけられない男なんて男じゃ――」
「――風先輩、時間大丈夫なんですか?」
「え? げえ……!!? ちょっ、やばっ、後は任せるゥゥ!!」
金髪をたなびかせる部長もまた部室を去る。
そうして残った俺と東郷。とはいえ依頼が無い訳ではない。
実は本日二度目の依頼になるのだが、それなりに多い書類を準備室に運ぶだけのお仕事だ。
「いいのかしら?」
「人には向き、不向きがあるから」
パソコンに向かう少女が勇者部のホームページ更新を行いながら呟く。
真面目で働く事に意義を感じる系の少女の呟きを俺は切り捨てる。だってそれは当然の事だ。例えばプログラミング知識に疎い友奈にはサイトの更新などさせられない。忙しい場合はなりふり構わないが、基本的にできる事はできる奴にさせるのが部の方針だ。
「勇者部五箇条、疲れたら適度にサボろう」
「そんな五箇条、私は知らないのだけど」
そうしてパソコンのディスプレイに向かう東郷はこちらを一瞥すらしない。
どこか冷静でクールめいた態度に、思わず悪戯心が芽生え背後に近寄る。
「……ん? きゃ!?」
「何見てるのかと思ったら」
「いや、あの」
「リスナーからエチエチ言われるのってどんな気持ち?」
「こ、これは違っ、アレよ、そう、友奈ちゃんが変なサイトを見てないかの巡回よ」
「……ふーん」
「巡回!!」
苦しい言い訳で乗り切ろうとする東郷に、俺は追撃は行わなかった。
部室で自らのちょっと恥ずかしい動画を見て顔を赤らめる少女の姿を黙って見つめる。
その血紅色の瞳に耐えられなかったのか、パソコンを閉じ、俺の手を取る少女はテーブルへ。
「それじゃあ行きましょうか」
「ああ」
山盛りの書類はとある教師からの物だ。
単純に少しズボラな担任が受け持つ準備室に収めれば良い。頭を使う必要はない。
そうして誰もいなくなった部室を後にし、俺と東郷は二人書類を両手に持ち、歩く。
彼女と無言のまましばらく廊下を歩く。
授業は既に終了し、学校に残るのは部活動に勤しむ生徒だけだ。
耳を澄ませると、足音以外に聞こえるのは窓の外から聞こえる運動部の喧騒だろうか。
「……」
「……」
「次の、さ」
「? うん」
「次はエッチな配信でもする?」
「ぶふっ」
噴き出す音に咄嗟に目を向ける。
話題作りとしては突発的過ぎたのか、顔を向けると衝撃的な光景が眼前に広がった。
無意識なのか、東郷が持っている荷物の上に、制服に隠された豊かな双丘が乗っている。
何故か、皿の上にあるぼた餅を一瞬だけ連想させた。
改めて少女の顔を見ると、半眼で此方を見る深緑の瞳と視線が重なる。
「そ、そういうはしたない配信はちょっと……」
「基本的に東郷さんに拒否権は無いってのは知ってる?」
「そ、それは……。でも、その……」
配信はエロエロな方が伸びがちなのは、神世紀でも一緒だ。
その辺りは男という存在がある以上、どの世界でも同じ法則が働いている。
とはいえ俺も性的な行為を中心として配信を行うつもりはない。無論やるならば裏配信、または動画だろうか。通常の配信と同じく投げ銭システムを導入し、多種多様でネチネチとした責めを延々と行い続けたいものである。
そんな下種の発想は、何も言わずとも伝わるらしい。
どこか焦燥を宿した表情でこちらに迫る姿は鬼気迫ったものだった。
「どうしようかな~」
「りょ、亮くん」
「そうだ、それじゃあゲームで決めよう」
「げーむ……?」
「そう、非常に簡単なゲームです」
+
準備室は普段教師が何らかの用事で使用する場所であり、生徒が使用する事は殆ど皆無だ。他の学校の事情はあまり詳しくはないが、勇者部が所属する学校はそうだ。
周囲を見渡すと書類や時期によっては使用しない機具などが無造作に置かれている。
窓は教室とは異なり開ける必要性もなく、暖色系のカーテンに閉ざされている。
それでもその生地の隙間を縫って、暗い部屋を薄暗いと感じさせる程度の光源も確保されている。耳を澄ませると、準備室がある教室の廊下で誰かが歩く音が微かに聞こえる程度だ。
「ほ、本当にするの……?」
微かに怯え、躊躇する声が静かな部屋に響く。
その声の向かう先、即ち俺は頷き、膝を床につけ、顔を上げる。
眼前には黒髪の少女がいる。
青いリボンで髪を纏め、ワンピースタイプの制服とカーディガン、黒タイツ姿は、馴染み深い彼女の姿だ。そんな彼女が、膝を付いた俺の前に仁王立ちするかのように立っている。
遠目から見れば、不倫がバレた夫が妻の前に正座している構図だろうか。
以前見た事のあるドロドロとしたドラマが今のような物だったが、今現在何か問題のある事は無い。精々始めるゲームの内容に羞恥で顔を赤くし、スカートの裾を押さえているだけだ。
「ほら、東郷さん。早く上げないと。ゲームは始まっているんだよ」
「ぅぅ……」
この準備室には東郷と俺以外に誰もいない。
にも関わらず、艶のある瞳を震わす姿には、未だに戸惑いがある。
「ねえ、亮くん……やっぱりこういうのは止めない? ここって学校で」
「東郷さん」
「それに他の人が来る可能性だって」
「東郷さん」
「――――」
理性的に何かを告げる少女。
こちらを説き、訴える健気な姿はいじらしいが、俺の心は変わらない。
ただ無慈悲に冷酷に、無垢な少女に残酷な命令をする――
「たくし上げろ」
「……はい」
震える手でゆっくりと、焦らすように自らの手で上げられるスカート。
役割を放棄したスカートは幕を上げるように、黒タイツと下着が雄の眼前に露わとなる。少女の下腹部が、すらりとした腿が、黒色の薄皮に包まれている姿はそれだけで扇情的だ。
ゲームは酷く単純だ。
20分。亮之佑の奉仕行為に、膝や尻が床に付かなかったら東郷の勝ちだ。
上げたスカートを下ろしても良いし、手を膝についても良い。嬌声を上げても良い。
「勝った方が次の配信の内容を決められる」
「そうね……そうね! うん。東郷美森、覚悟決めました。亮くん、来るなら来なさい!!」
「お、おう」
勇ましいが、白皙の肌故に肌を染める朱色を隠せてはいない。
何事にも一生懸命な彼女を見上げるのを止め、俺も彼女の想いに答えるべく、そっと少女の細い脚に触れる。ぴくっと動く脚を覆うタイツのざらついた感触を手に感じながら指で少女の腿を伝う。
「ふ、ぅん」
小さく呻く彼女の顔を見上げるのは首が疲れる。
早くもスカートの幕が白色のショーツを隠そうと下がり始める中、葡萄の皮をそっと剥くように、少女が履く黒タイツを腰部からゆっくりと、破らないように引き摺り下ろしていく。
少しずつシールを剥がすように露わになる少女の穢れを知らない腿。
タイツに引き摺られ、僅かに下がったショーツは端にユリの花の刺繍がされている。
クロッチ部分は僅かに湿り気を帯び、鼻を近づけるとむわりとした女の匂いがした。
「……!」
このままじっくりと鑑賞していたいが、残念かな、今回は時間が無い。
下着越しに恥丘を掴み、その柔らかさを味わうだけでも既に5分が経過した。時間の速さを惜しみつつ、僅かに蜜のついたショーツを下ろしタイツと共に脱がせるが、少し考えて両方とも片脚に残す。
「ん……」
ジッと陰唇を見つめる俺に、東郷は羞恥を覚えたように身体を震わせる。
はふ、と吐息する東郷に合わせて俺も静かに吐息すると、少女の恥部に生える薄毛が揺れ、少女の嬌声が頭上から聞こえた。何者の穢れも無い場所は、確かに『華』のような形状だ。
「ぁ……」
既に濡れそぼっている秘裂から垂れる少量の蜜。
ふと脚の狭さが邪魔になり片脚を無理やり開かせると、花弁が僅かに開いて見えた。
「ん、ふぅ……!」
東郷の身体が強張るのを感じた。
俺の指が少女の薄い茂みの感触を堪能し、時折恥部にも触れているからだ。
割り拓くと外側のぷにぷにとした部分に比べ、内部は粘膜の感触が指先に伝わった。
こんなにも東郷の恥部を観察するのは初めてではないだろうか。
そんな事が何故か気になり、頭上で艶のある声を漏らす少女の問いかける。
「こんな場所、家族にだって……、ぷぃ!?」
陰唇を指でなぞり辿り着いたのは小さな肉粒だ。
どんな女でも感じるというらしい快楽器官が、薄い茂みの中に姿を見せる。
陰核らしき物体を指で突くと、例に漏れず彼女も腿を震わせ確かな反応を示した。
「ぷぁっ……!!」
正解だったようだ。
至近距離で吐息をすると僅かに腰を引かせる東郷。
逃れようとする尻肉を掴み、無理やり眼前に恥部を曝け出させ、口を開いた。
早急に彼女を負かさなくてはならない。
それは雄としての使命であり、本能の、淀んだ魂の声であった。
不穏な気配に気づいた東郷が内股になろうとするが、そんな彼女の抵抗は気にならない。
ちゅぷ、と陰核にキスをする。
少女の唇とキスをするよりも、情熱的に。
「く、あぁ……ッ!?」
ガクガクと震える腿と尻肉を掴む俺は、少女の抵抗を無視する。
陰毛が鼻をくすぐり雌の香りが肺一杯に広がる中、クリトリスに口付けを続ける。
「う、ぁぁっ……!!」
正面を弾くように。
側面を撫でるように。
「……!! ぁ~~!!」
情熱的で粘着質な口腔行為。
ディープな口づけをクリトリスと続けると、ふと視界が薄暗くなった。
ずしりと頭部に感じるのは、制服のスカートごと俺の頭を押さえつける東郷の手だろうか。
タイツと下着を脱がせて良かった。
しとどに濡れる花弁からは熱い蜜が次から次へと腿を伝い、床に落ちる。
愛液が生産される様を至近距離でじっくりと見ながらそっと顔を離し時計を確認すると、残り時間10分を既に切っていた。このままでは敗北してしまうではないかと、中指を一本、愛液を掬うようにして挿入する。
「りょっ……! はいって……ッッ」
俺の竿よりも早く、予約するように指はすんなりと挿入を許される。
代わりに二度と外には出さないとばかりに、きゅっと東郷の膣壁が指を締め付ける。
好き勝手に膣内を弄りたいと思うと同時に、奥へ行きすぎる事への不安が微かに過る。
痛みを与える可能性もある。
とはいえ、第二関節までならたぶん、きっと――
「んんっ、~~ぃ、ぁっ!!」
ぐいっと少女の腰が引けた。
引けて、俺の手ごと尻肉が背後のテーブルにぶつかり止まる。
既に退路が断たれている彼女の喘ぎ声がスカート越しに聞こえる。
顔を上げなくても身体は正直だ。
臍側の肉、ちょうど陰核の裏側付近が好みであるという弱点が一箇所。
彼女の秘密を一つ知る機会を得ながら、ゆっくりと指を抽送させて刺激を与える。
「ん、……ふっ、ふー……!」
腿を震わせ、反射的に閉じようとする脚の力強さに驚きながらも愛撫は続く。
執拗に、優し気に、愛おし気に、今度は陰核に再度甘い口づけをするように。
「く、ふぅぁッ……!!」
キスをした直後だった。
指を包む媚肉が震え、腕や顔にぷしゃりと小水を思わせる飛沫が掛かった。
残り時間は3分を切っており、その蜜を啜るよりも更に少女を啼かせる為に奉仕する。
東郷の呼吸は乱れ、声を出すことを恥としているのか腕で声を抑えているようだ。
スカートの中の熱気、薄暗く淫魔な香りと愛液に思考が溶かされるような中で、疑似ピストンをするように指を上下させ、初めて見つけた彼女が悦ぶ壁を擦り、陰核を唇で優しく啄む。
そして、その時は訪れた。
「~~~っっ!! ……!!」
くぐもった声が聞こえると同時にぎゅっと頭部を掴む両手に力が籠る。
身体の中心を震わせるような痙攣、小さく華蜜を噴く彼女の腿が、遂にがくりと折れた。
ゆっくりと床に尻餅をつく東郷のスカートの中から顔を出すと、空気の違いに愕然とする。
「は……、ぁ……」
「負けたよ」
「は、ぇ……?」
法悦の空に上る彼女に俺は笑い掛ける。
彼女は我慢強く、そして俺の力量が不足していたらしい。
腕時計で示される時間は既に過ぎており、自身の敗北を呆然とする少女に伝える。
「分かったよ、東郷さん。次回はゲーム配信だ」
「りょ……、くん?」
「実はね、最初から東郷さんが楽しめるようなゲームを用意しているんだよ」
「りょうくん」
さらさらの黒髪を揺らし、涙目の東郷は小さく俺の名前を呼ぶ。
髪は乱れ、スカートから覗く白い腿には透明な愛液が覗く姿こそ、彼女が勝者である証だ。自らの実力不足を嘆き、そして彼女の我慢強さを褒め称えると、少女はようやくぎこちない強張った笑みを浮かべた。
「勝った……の?」
「そうだよ」
「勝った……、亮くんに」
「――――」
そんな彼女の姿に目を奪われる。
乱れた姿は、全身で息をする姿は、淫魔な仕草にしか見えない。
少なくとも俺の目にはそうとしか見えず、その意図が示す事としては――
「ああ、そっか。分かったよ、東郷さん」
「ぇ……?」
勝者は決まった。東郷だ。
敗者は決まった。俺だ。
それはともかく、彼女にも中途半端な刺激となってしまったのだろう。
「っ! ……やだ、や、まって、こんな格好」
脱力した彼女の両脚を掴み、持ち上げるのは簡単だった。
寝転がる東郷の下に制服の上着を敷き、床に頭が付くのとは逆に少女の両脚は宙に浮かび、雄の力強い手によって抵抗の余地も無く柔らかい腿を固定され、外側に広げられる。
「ぇ、ええっ、ええ!?」
驚愕が思考を埋め尽くしているのか。
脚を広げられ、スカートはその意味を成さず、再度外気に晒された彼女の恥部。
滴が付着した薄毛も、花弁も花蜜も陰核も、不浄の菊座すら、全てが曝け出された。
自らが如何に恥ずかしくはしたない恰好をしているのか。
呆然と俺の顔と自らの露出した下半身を見る東郷は、唇をわななかせた。
ゆっくりとその表情がみるみるうちに染まり、吐息に熱が籠る。
咄嗟に悲鳴でも上げようとする少女に思い出したように俺は告げる。
「そういえば鍵してないんだよ、東郷さん」
「……! ひゃん!?」
その意味を理解し、停止しようとする少女の思考を無理やり働かせる。
具体的には、異性が触れも見ることもないであろう、雪肌を思わせる脚の付け根に近い腿肉に歯を立てる。恐怖すら感じる程に柔らかく陶器の如き滑らかさのある腿を撫でながら、噛み痕を作るという暴挙に悲鳴を上げる東郷。
そうして震える雌を見下ろす雄。
見下ろす先を見て、少女は震える。
「まっ、まって亮くん」
「――――」
ゲームは彼女の勝ちだ。その事実は揺らがない。
それはともかく、せっかくなので、彼女の味をじっくりと味わいたい。
少女の瞳に浮かぶ涙は屈辱か恥辱か羞恥か。
自らの濡れた秘部に近い俺の顔を見て、正確には俺の口を見て、唇が震える。
「や、や、やだ……」
「少しくらい声、我慢できるよね」
喉が渇きを訴える。
舌が少女の嬌声を望む。
わずかに真新しい蜜液が花弁に溜まり、啜られるのを待っているように見えた。
同時に眼前の景色、噛み痕が片方だけの内腿のバランスの悪さに不満を覚える。
これは早急に揃えなくてはならない。どのみち、誰も見ることなどあり得ないのだから。
つまりは――、
「少しくらい、俺に食べられても仕方ないよね」
あーん、と口を開けた。
「ぁ、ぁ……、ぁ……!」