国防☆仮面のエロ配信を、四国随一に成り上がらせる話 作:毒蛇
強大な坂が眼前に広がっている。
普通に歩いても多少の疲れを感じるようなアスファルトが広がっている。
カラカラと虚しく音を鳴らす車椅子を起こし、此方を見下ろす少年は言った。
「無茶すんなよ……」
「――――」
呆れたような声を出す少年から目を背ける。
自分が意地を張っている事など最初から知っている。
擦りむいた手の痛みを無視し、緩慢と車椅子に身体を乗せる。それすらも遅く感じ、無言で見やる昏色の眼差しが嘲笑を帯びているように思えて。
脚が使えなくとも、立ちはだかる坂を乗り越えるために、唇を噛み、小さく息を吸って。
「めんどくせ……」
「きゃっ!?」
「何回挑戦してんだよ。ほらっ、行くぞ」
「ちょ、ちょっと……」
「やかましい。お前の意見に力はありません」
紳士のふりをする彼は時々強引になる。
鼻で嗤う少年に押される車椅子は、その言葉とは裏腹に揺れは少なかった。あの赤い髪の少女が丁寧に押す時よりも、静寂を好むように、慎重ながらも、精確であるように。
「じゃあ行こうか。みもりん」
「そのあだ名は止めて」
坂を駆けあがる車椅子。
ふと風が私の頬に何かを張り付かせる。桜の花弁だった。
「人に頼らないキミには、とっておきの物を見せてやろう」
「――――」
何故か偉そうに、意地悪そうに嗤う彼の笑い方は独特だった。
そんな彼に車椅子を押されて、スイスイと坂道を上がっていく。
半ば上ることを諦めていたその先を、その果ての景色に向けて、ゆっくりと――
+
眼前の料理の、自らが咀嚼している料理の味が分からない。
「美味しいわね」
「ああ、この鶏肉とか」
「……御飯、それで足りないでしょう? 亮くんのお茶碗貸して?」
「……はい」
「……」
「なんか今の感じ、新婚の夫婦みたい」
「……ッ」
視覚的にも豪華であるのは分かる。自分で作るよりも、家庭的と言うよりは、やはり旅館特有の豪華な海鮮料理を使用した物だ。二人で静かに舌鼓を打つ。
ただ、その味が分からないくらい柄にもなく緊張しているのか、舌を通り胃を満たすだけだった。
(結婚か……)
考えた事が無い訳ではない。
赤い髪の明るい少女や金髪のお嬢様、勇者部の少女達。そういった可憐な花々と共に過ごす黒一点として、きっと『そういう事』になるなら彼女達の中からだろうという予感はあった。
これから先、何もかもが上手くいって。
勇者としての御役目を果たして。学校を卒業して、前世よりも長生きして。
大赦に勤める可能性が最も高く、結婚して、子供を作って、幸せになって、死ぬ。
何もかも前世では得られなかった、得る機会の訪れなかった物ばかりだ。
これからも慢心せず、油断せず、勤勉であり続ければ、得られる可能性は高いと思いたい。
「――――」
東郷について考えると湧き上がる思いは複雑だ。
好きと言えば好きなのだろう。ただ、それが恋愛感情なのかは不明だ。
セクハラという行為を既に幾度と超えた行為の数は、最早両手では数えきれない。
彼女の弱みに付け込んで、散々弄んだ。
そしてこれからも、今日の夜も彼女を弄ぶのだ。
東郷美森という無垢な白紙を、加賀亮之佑というインクで塗り潰すように。
東郷は、東郷はどんな気持ちなのだろうか。
一度裏切った者の気持ちは不明だ。後からどう言おうとも、そうとしか思えない。
心が狭いと言われても、情けないと言われても、一度生まれた猜疑心は消えない。そうして赦さないと言われた彼女の心情について考えるが、どうしても思いを馳せる事はできなかった。
何かが欠落しているのかもしれない。
もう二度と取り返す事のできない物を失ったのかもしれない。
「月は……出てないわね」
ふと東郷の呟きに目を向ける。
薄い青色の浴衣に身を包んだ少女は窓の外、夜空を見ている。
窓の外に広がる光景は、水平に広がる冷たい海と、冴えた空と、小さな星々だけ。
「月……そんなに好きだっけ」
「凄く好きっていうよりも……、お日様よりも眩しくはないからとか、そんな理由よ」
「まあ、たまに月明りに散歩したくなるよね」
「……うん」
「でも、もう一人で出歩いたりしないでね」
「――――」
ふと、少女の視線は俺の左手に注がれているのに気付いた。
いつかの強盗の刃物が作った傷跡に、思い出したように僅かに痺れを感じた。
いつの間にか料理は全て胃の中に納まり、皿は下げられた。
食欲は満たされ、後はご自由にと言わんばかりに襖は閉められている。
東郷の会話に付き合いながら彼女の背後の方の襖を開けると、布団が二枚隙間なく敷かれ、枕元にはティッシュの箱が添えるように置かれている。暖色系の小さな電球が、何とも言えない雰囲気を醸し出している。気配りが過ぎており布団を見やった隣の少女が俯いている。
「ねえ、東郷さん」
「……」
「左と右、どちらが良い……?」
「……」
あまり意味の無い質問であるのは東郷も理解しているのかもしれない。
それでも微笑を浮かべて、右側がいいと言う少女を連れて、部屋の電気を消した。
+
浴衣の下には、東郷は何も着用していなかった。
下着が汚れる事を考慮していたのか、何か別の理由があるのか。
亮之佑に見下ろされ、薄灯りに照らされる少女の裸体は、控えめに言って美しい物だった。
きめ細かな白い肌に朱色を差し、僅かに尖った乳頭も。
くびれた細い腰も、柔らかい腹部も、すらりとした腿も。
敷いた布団の上で、葡萄の皮のように剥いた浴衣を中途半端に脱がした少女の身体は先程の行為が尾を引いて微熱を残していたのか、熱を帯びるのは普段よりも早く感じた。
無言の視線に何かを感じたのか、身をくねらせる少女は薄い唇を震わせた。
「電気……、消してくれない……?」
「――――」
か細い声音は、儚げな花を連想させる。
羞恥を宿した瞳、目端には微かな涙を浮かべ、おずおずと東郷は述べた。
せめて灯りを消して欲しいと懇願する少女は抱きしめたくなる程に可憐だが、
「嫌」
今回だけ。今回だけは優しくすると決めていたが、それとこれは別だ。
何が悲しくて羞恥に悶える彼女の姿を薄闇に染めなくてはならないのか。
「やっ」
小さな電球を消そうとする少女の手首を掴み、布団に縫い付ける。
恥じらいを示す少女の羞恥を刺激する為の行為だったが、少女の反応の一つ一つが恐ろしい程に背筋を震わせ、本能を刺激し、嗜虐的な笑みを作らせる。
やはり東郷はそういう才能があるのかもしれないと黒髪にさらりと触れる。
「……ッ」
くすぐったそうに頭を振る中、水気を帯びた黒髪は指先を摺り抜ける川のようだ。
髪の毛に触れる度に鼻腔をくすぐる甘い甘い香りがふわりと周囲に広がる。
同じシャンプーを使用したはずなのに、どうしてこうも違うのだろうか。
普段から物静かな彼女だが、今日は特に口数が少ない。
そんな彼女の声を聴くために、啼かせるために、少女の乳房に手が触れる。
「ぁ……」
ふにゅんと形を変える東郷の柔肉は俺の手のひらからはみ出る。
円を描くように手のひらで遊ぶと、少女はもどかしそうに喘ぎ、仰け反った。
「ん」
散々彼女の身体を虐めてきた。辱めてきた。
だからこそ、彼女の弱い部分も悦ぶ部分も、ある程度は把握している。
手のひらに触れる東郷の頬は柔らかく、重ねた唇に言いようの無い気分に陥る。
唇から漏れる呼気は熱く、俺の唇を端から端まで東郷の唇は啄んでいく。
唇を重ね、東郷が求めるように口づけを交わし、応じるように俺も口づけする。
「んっ、ふ」
音符のような声を漏らし、東郷の両腕が俺の首に回される。
繰り返されるキスに没頭し、淡いキスに虚ろな瞳になる東郷の唇を奪う。
キスをするのとされるのは違う。今は亮之佑の唇を受ける側の東郷の唇は窄めた時よりも柔らかく、俺の性感を高めていく。
圧し掛かるようにキスをすると、東郷の唇はむにゅりと形を変えた。
「……は、ぁ、ッ」
少女に口付けをしながら、東郷の乳房をやわやわと弄ぶ。
桜色の乳首を弄る訳ではなく、下から持ち上げるように乳房を持つと、ずっしりとした重みが手のひらに広がる。遊ぶように円を描くとツンと硬くなる肉粒が手のひらを刺激する。
「……んんっ……ぅ」
薄い首を指ではなく唇で触れる。
微かに浮かぶ汗を舐めとるとくすぐったそうに身体を揺らす。
謝罪代わりに強く唇で薄い肉を吸うと、少女はビクッと身体を震わせた。
痕を残すように、寧ろ刻み付けるように口づけをする。
白い紙にインクで名前を書くように、強く吸う度に少女の呼気に官能的な甘みが混ざる。
「ひゃぅ……、ぁ、ぁ」
仰け反る東郷の身体は驚くほどに白い。
雪肌のような肌は、俺の体温に溶かされる。
背中に手を回し、乳房を揉むと仰け反る東郷の首。
白皙の肌に先程付けた一輪の花が、唾液と汗で赤く染まっていた。
どこか切なげな表情をする東郷、薄い瞳でこちらを見る少女の意図を悟り、強く乳房を揉む。
俺に差し出すように仰け反らせた首筋を噛むように吸う。
残る痕の事など気にもせず、新しい花が白皙の肌に、再び咲いた。
「や……ンッ」
喘ぐ東郷の乳房を口に含む。
赤子のように母乳を求めて乳首を舌で転がすと、蛇にように少女の脚がくねる。
首筋にも痕を付けたのだ。せっかくなので、全身くまなく痕を残そうと強く吸った。
「は、ぁぁっ!!」
頭を押さえる東郷を物ともせず、わざと音を立てて乳房を吸う。
ちゅぱちゅぱと唇を乳首から離す度に嬌声を上げる東郷は嫌々と首を振る。
もっと強くして欲しいと解釈し、ちゅ、ちゅ、ちゅと愛撫の音と東郷の吐息が部屋に響く。
ふともう一方の乳房が、愛撫を望むように震えているのに気付いた。
あーんと口を開き、噛み付くように齧り付き強く吸い続けると、全身をビクンと震わせる。
「ぁ! ……ぁ」
背中を仰け反らせる東郷は俺の頭を掴み、甘い嬌声を漏らしている。
二つの肉粒を摘まみ吸うと喘ぐ東郷の口端から唾液が布団に垂れ落ち、染みを作った。
「はー……、ぁー」
荒い呼吸をする東郷にチラリと俺は目を向ける。
放心したように天井を見上げる東郷は口端から唾液を溢し、額に汗を浮かべている。
普段の落ち着いた淑女の姿は無く、裸体を晒す妖艶な姿は、本能のままに犯したくなる。
そんな彼女の姿を眼下に収めながら、片手を彼女の下腹部へ。
柔らかな腹を撫で、ふわりとした恥毛を指で弄り、貝状の肉に触れるとビクンと少女は身体を震わせた。媚肉は熱く濡れており、指に吸い付く度に少女の身体がくねる。
「りょぅ……くん」
蕩けた表情の少女が俺の名前を呼ぶ。
懇願するような声音、その雌の表情に俺はしばし悩む。
最初は痛いと聞く。少女の恥部の中を覗いたことのある身としては、出来る限り濡らし解したい。
「東郷さん、逆になろっか」
「逆……? ぁっ」
怪訝な顔をする彼女に対して、俺は体勢を僅かに変える。
一呼吸おいて、彼女の柔らかな腹部が目の前に広がる。彼女の頭の上で股を開き、同時に彼女の脚を開きしとどに濡れた媚肉をジッと覗き込んだ。
「ぇ、あの、亮くん、これはちょっと」
恥ずかしいという言葉は、直後に悲鳴に変わった。
彼女の媚肉をむしゃぶりつき、じゅるると凄絶に下品な音が部屋に響く。
「やっ!! これ、は、ぁ……っ、やああああっ!!」
彼女の蜜を啜ると、彼女の腰が痙攣するのが分かった。
今ので絶頂に至ったのか、白く柔らかい腿が俺の頬をぴたぴたと叩く。
閉じようとする脚を開かせ、ちゅぷちゅぷと溢れる蜜を俺は吸い続ける。
彼女の好きなクンニリングスだ。
学校で散々悦んだ少女の媚肉は、随分と敏感だ。
だが学校の時とは異なっているのは、シックスナインと呼ばれる姿勢になっている事だろうか。彼女の恥部が目の前に広がっているように、彼女の眼前には反り立った肉棒が彼女の頬を叩くのが――
「っ!」
彼女もされるがままでは無かった。
新たに漏れ出す淫魔な蜜を啜ることに抗議するかのように、口内に肉茎が埋もれるのが伝わってきた。頬の裏、口内の熱くぬめる感触が亀頭を包み込み、意図せぬ口腔奉仕を彼女は行う。
ざらついた舌の感触に背筋が震える。
だが、俺の彼女への愛撫は決して止めない。
勝負するかのように顔を彼女の恥部に近づけて、ガッチリと掴んだ彼女の媚肉に杭を打ち込むようにして舌で犯す。体勢的に苦しい訳でもなく、何十分でも行える愛撫に堪らず少女は咽るように喘ぐ。
「んぶっ……! んぁ……!!」
窄めた舌先で何度も貝肉を漁ると、呆れたように少女は声を上げた。
肉芽を指で摘まむとぷしゃと頬に花蜜が噴き出し、しかし愛撫は止めない。
せめてもの抵抗なのか、拙い口腔行為で怒張を頬張る東郷。
その行為へのお仕置きと褒美を与えるべく、肉芽と貝肉を俺は味わう。
味わい続けた。
+
貫いた瞬間、東郷は僅かに呻くだけだった。
正常位で貫いた瞬間、途中何かを破った感触と共に、濡れた媚肉が俺を迎え入れる。
処女とは思えない程に熱い花弁は雄を受け入れ、締め付ける。
「ぁ、ぁ、ぁあ……ンッ!!」
白い喉がせり出され、豊満な双丘はぶるりと眼前で揺れる。
ふと見下ろすと、蕩け切った雌がキスを求めるように唇を窄めていた。
今度のキスは荒々しく、濃厚で、情熱的だった。
一息に挿入した怒張が最奥に届いたのは、亀頭越しに伝わってくる。
「しょれ………んッ、ん……」
「――――」
「だっこ……」
背中に手を回す少女を振り解くことはしない。
むにゅりと胸板で乳房が潰れながら、少女は顔を首元に埋める。
口づけを交わし、唇が離れることを許容せず、緩慢と腰を動かす。
ゆっくりとしたストロークは彼女の媚肉を悦ばせ、吐息に熱を加えていく。
ぱちゅぱちゅとした音は唇からなのか、結合部からなのかも分からなかった。
たん、たん、と肉が肉を叩く。
女の叫びとシーツが歪み、水音が薄暗い部屋に響く。
「~~~っ!! ……ぁぁ……」
「っっ」
どれだけ時間が経過したのだろうか。
法悦の空に昇る彼女に引かれるように、俺もまた彼女の最奥に果てる。
腰に回された両脚が、避妊の必要はないとばかりに告げているようで。
「は、ぁ~……」
「――――」
満足気な声を出す少女が恍惚に浸る。
立ち上がる気力も失せ、湧き上がる眠気に俺は身を任せる。
――コトリと小さな音がした。
運動の所為で何かが倒れたのだろう。
眠気と快楽の余韻に浸り、俺は休息の為に意識を手放した。
「――――」
何か少女が呟いたような、そんな気がした。
次回ラスト