私は遠月の宿泊研修のホテルのベッドの中で一人ステータスの確認をしていた。
ステータスを見ると総合レベル88となっており、調理レベル172、魅力レベル152、セクハラレベル46、オナニーレベル272と大幅にレベルアップしていた。
一応自分なりに出来る事をやって来ただけだけどここまで上がってるとは⋅⋅⋅!
まあ、オナニーはストレス発散であり、趣味であり、珍宝がない現状でのライフワーク的な感じでやってきただけだけどね。何よりオカズの質と量も一級品だったからここまでレベルアップしたのね!
ステータス覧の下の方をよくみるとナニやらとんでもない能力が追加してあった。追加能力は【
私はベッドの上で意識を集中してスタンドの発現を試みた。けれど何も起きなかった⋅⋅⋅う~ん?スキルに表記されてるけど発現出来ないのは何故かしら?まあ、でも発現出来ないものはしょうがない。それよりも明日は原作の流れどうりなら恵ちゃんが四宮小物野菜太郎の理不尽な判断で不合格を言い渡される序盤の最大の山場になるはず⋅⋅⋅⋅明日に備えてもう寝なきゃ⋅⋅⋅お休みなさい⋅⋅⋅⋅⋅私は早々に眠りについた。
~田所恵side~
「⋅⋅⋅⋅
私は合宿二日目の試験の講師を務める79期卒業生の四宮シェフから
事の始まりは約3時間前⋅⋅⋅
四宮シェフからの課題内容シェフ自身考案のルセット(レシピ)が渡された。
フランス料理の前菜のメニューとして出される「9種の野菜のテリーヌ」がお題として上げられた。9種類もの野菜それどれの違う下処理と火入れが必要でどの素材が主張しすぎず、されど弱くてもいけなくて味を一つに纏めるのはとっても難しい⋅⋅⋅
しかも今回は誰も知っている人は居らず私一人で取り組まなければいけない。うぅ⋅⋅心細いよぉ⋅⋅⋅⋅⋅ううんっ!いつまでもえりなさんに甘えていたらダメだ!私自身の力で乗り切らなきゃ!
因みに食材である野菜は厨房の後方に山盛りとなっていて自らの目利きで任意に選らばなければならない。
開始の合図と共に皆の血走った目をした強い勢いに萎縮して出遅れてしまった。もう質の悪いものしか残っていない⋅⋅⋅特にカリフラワーは既に酸化が始まっており色が褪せている⋅⋅⋅このまま普通に調理したらアクの作用により、もっと色が悪くなりテリーヌの美しい見た目を損ねてしまう。だったら⋅⋅⋅⋅
何とかテリーヌを完成させた私は四宮シェフに試食をして頂いた。
「フー⋅⋅⋅田所恵⋅⋅⋅お前はカリフラワーを茹でる時にワインビネガーを使ったな?漂白作用のある
「は、はい!仰るとうりです」
す、凄い⋅⋅⋅カリフラワーの酸味だけじゃなく他の傷んでいた食材の為に僅かに工夫した処理にも気づくなんて⋅⋅⋅!
「⋅⋅⋅⋅お前は誰がルセットを変えていいと言った?渡したルセットの中に酸味や他の傷んでいた食材を工夫して処理しろなんて文言は無いだろが?お前は俺のルセットを無視して別の料理を作ったんだよ⋅⋅⋅!!だから田所恵⋅⋅⋅お前は
~緋沙子side~
ううっ、私とした事がなんとはしたない真似をしてしまったのだろう⋅⋅⋅⋅えりな様が余りにも田所恵に対してやたらと優しく接しているのが悔しくて、寂しくて、悲しくて哀しくて我慢出来ずに宿泊先のホテルの机の角で自分を慰めてしまった⋅⋅⋅⋅遠月グループの最高レベルの宿泊先のホテルで私は⋅⋅⋅情けない。
あぁ⋅⋅⋅⋅⋅しかもその後大泣きしてしまい目元が少し腫れてしまっている。この様な無様な顔をえりな様にお見せするのは心苦しい⋅⋅⋅
何とか勢い任せに朝の挨拶を済ませ、私は従者にあるまじき事だが逃げる様に本日の課題を行うグループへと駆けていった。
私は罪悪感に己を
~
んん~んっ。スッキリと目覚めたわ。
流石遠月でも指折りの最高級のホテルのベッドね!寝心地が自分の部屋のベッドよりも1、2ランク上だわ。枕が変わると眠れないかもと思ったけど杞憂だったわね。体調もバッチリ!さあ身支度を整えて軽く食事していざ、打倒四宮野菜小物野郎を成敗してやるわよ!
準備を終えた私は部屋から出ると丁度緋沙子ちゃんと会い朝の挨拶をすると何故か緋沙子ちゃんは顔をうつ伏せ気味にして勢いよく挨拶するとまるで逃げる様に自分の課題をするグループへと走っていった。
⋅⋅⋅⋅⋅どうしたんだろう?何時もと明らかに様子がおかしい⋅⋅⋅?緋沙子ちゃんの事は気になるけど今日は運命の日!今は自分の課題を一分一秒でも早く終えて恵ちゃんの課題を行っている調理室へ行かないと!
「薙切えりな合格!」
「ありがとうございました」
手早く課題をクリアした私は恵ちゃんの所と足早に移動する。
そして⋅⋅⋅⋅「田所恵⋅⋅⋅お前は
調理室への扉を開くと原作どうりに四宮の陰湿で不公平で理不尽な審判が下されていた。
私は思わず歯ぎしりをしてお腹からマグマの様な熱いうねりを発生させた。
あんのクソメガネがっ!!お前のスカしたメガネ叩き割るぞゴラァ!!
私は深呼吸して少し気を落ち着かせて調理室に入り⋅⋅⋅
「お待ち下さい四宮シェフ⋅⋅⋅」
「え、えりなさん⋅⋅⋅?」
「あぁ?⋅⋅⋅お前は昨日の薙切の⋅⋅⋅関係の無いお前が何で此処に来やがったんだ?」
「それは勿論自分の課題を素早く終えて親友の様子を見に来たのですわ⋅⋅⋅四宮シェフ⋅⋅⋅」
「ちっ、それで何の用だ?まさか俺の下した審判にイチャモンでもつけに来たのかよ⋅⋅⋅?」
私は四宮シェフを無視して恵ちゃんの「9種の野菜のテリーヌ」を試食した。口の中でそれぞれの野菜の旨味、甘味、風味がしっかりと生かされており、僅かな酸味がよりテリーヌの完成度を高めているのを感じとった。
そして後方の厨房に残っている食材へと目を向ける。残っている食材の野菜は皆、著しく傷んでおり、とてもじゃないけどルセットどうりに調理したらマトモに見た目の美しいテリーヌは作れそうにないのは明らかに明白だった⋅⋅⋅
正直私の知る原作よりひどい有り様だ。
「四宮シェフ。今回の課題の為、用意された食材⋅⋅⋅わざと大量に傷んで品質が落ちている野菜を混ぜてありましたね?」
私の言葉を聞いた他の学生の皆は一斉にざわめき始める。
「⋅⋅⋅あ"ぁ?だからどうした?お前には関係のない課題だろがっ。これ以上でしゃばるのなら⋅⋅⋅」
「いいえ、言わせて頂きますわ。今回の課題である野菜を使った料理に
バンッ!!
「⋅⋅⋅っ!?」「ひっ!」「ビクッ!?」
私の言葉を聞いていた四宮は怒気を含めて強く調理台に手の平を叩きつけた。
⋅⋅⋅な、なによっ!こ、怖かないわよっ!
恵ちゃんや他の可愛い女の子たちが怯えてるじゃないのっ!お前のそのスカしたメガネ、ポテチを食べて油のついた指で弄ってメガネギトギトにすっぞゴラァ!!
「このメスガキが⋅⋅⋅誰に向かって生意気な口利いてんだ、あ"ぁ?⋅⋅⋅⋅⋅分かってないようだから教えてやるよ⋅⋅⋅確かにこの課題の為の食材の野菜⋅⋅⋅傷みの進んでいる野菜も大量に混ぜた。合格者を絞るためにな」
「ええっ!?」「なっ!」「そ、そんなっ!!」「何でだよ⋅⋅⋅⋅」
皆一様に動揺し、ざわめきが広がる。
「何故、わざわざその様な真似をなさったのですか?」
私は何とか冷静さを保って問いただす。
「はっ!そりゃ決まっているだろ?冷静さを失い目利きを怠った間抜けに、出遅れて良いモノを録に確保できなかったグズで鈍間なやつをはじく為さ。そして当然俺の考案したルセットを無視して独自の工夫なんかしやがったそこのメスガキもな!!」
指刺された恵ちゃんの顔色は悪くなりその小さな肩を震わせている⋅⋅⋅
ギリッ!思わず歯ぎしりしてしまう。私はコイツの身勝手で理不尽なやり方に殺意すら覚えた。
「⋅⋅⋅⋅田所恵さんは良い品を出すために品質の良くない食材に創意工夫をしてテリーヌの完成度を高めたのです⋅⋅⋅それをあなたは⋅⋅⋅⋅あなたはそれでも料理人なのですか⋅⋅⋅?」
「⋅⋅⋅
私とコイツは暫し睨み合い、やがて
「フー⋅⋅⋅いいか薙切のお嬢様よぉ⋅⋅⋅これ以上この課題とは関係の無いお前がシャシャリ出て俺に楯突くなら俺に与えられている料理長の権限でお前もクビに出来るんだぜ?」
私は頭と身体とそして心の3つが完全に怒りと殺意に満ち溢れ全身が一つの炎ような錯覚を覚えた。
このクソメガネ⋅⋅⋅私がコイツに対して行動を行そうとした瞬間私の腕に恵ちゃんが密着してきた!?
「め、恵ちゃ、恵さん!?」
「え、えりなちゃ、えりなさんっもういいの!もう大丈夫だから⋅⋅⋅これ以上歯向かったらえりなさんまで退学になっちゃうから⋅⋅⋅ね?だからもうやめて⋅⋅⋅」
「恵さん、そんな事⋅⋅⋅薙切の一族として、友人として私は⋅⋅⋅」
「えへへ⋅⋅⋅いいの!わ、私の⋅⋅⋅私の事はもういいからっ⋅⋅⋅えへへ⋅⋅⋅⋅」
「どうやらソイツも納得したみたいだし、今回の課題はこれで終いだ。午後の準備もあるから俺は失礼するぜ?」
私の腕を押さえている田所恵ちゃんは身体を震わせ両の瞳からポロポロと大粒の涙を流して私を制してくれていた⋅⋅⋅⋅私まで巻き込まないように私を押さえ自分さえ結果を、退学を受け入れればそれで良いと⋅⋅⋅健気に⋅⋅⋅⋅
スーッ、ハーッ⋅⋅⋅⋅私は呼吸を整え憤怒を一周して逆に冷静になった私は目の前のコイツに例のルールを持ち掛けた。
「四宮シェフ⋅⋅⋅最後にもう一つよろしいでしょうか?」
「⋅⋅⋅なんだよ薙切のお嬢様よぉ。まだ何か文句でも?」
「いえいえ文句だなんでとんでも有りませんわ⋅⋅⋅ただ、四宮シェフ、いいえ四宮センパイはかつて第一席でしたよね?料理で全てを決めるこの遠月で⋅⋅⋅」
「⋅⋅⋅⋅何の話だ?」
「料理で、皿にのせられた品で全てを決める食戟で⋅⋅⋅!!」
私の言ってる意味を理解したコイツは目を見開いて私を見つめる。
「食戟⋅⋅⋅!!そう、あなたに食戟を挑みます⋅⋅⋅!あなたに勝利したら理不尽な退学宣告を取り消して頂きますわ!」
ザワッザワッ
一度静かになった調理室が再びざわめき騒がしくなる。
「おっ、おい聞き間違えてなかったら今、えりな様が四宮シェフに食戟を挑むとか聞こえたぞっ!?」
「いや、確かにそう言ったぞ!?」
「え、えりな様ならもしかして⋅⋅⋅⋅」
「い、いや、相手はこの遠月の卒業生⋅⋅⋅食の最前線で生き抜いてきた怪物だぞ!?いくらえりな様でも⋅⋅⋅」
皆、期待半分、不安半分といった感じで私とコイツに視線を集めている。
「⋅⋅⋅食戟ーはっ⋅⋅⋅こりゃ懐かしい響きだな。まあ、在校生以外の食戟⋅⋅⋅前例は無いわけじゃない⋅⋅⋅がっ、食戟は双方の合意が必要だ。どう考えても俺に何のメリットが無いから受ける気にはなれねえな⋅⋅⋅⋅お前がどう足掻いても田所恵や他のヤツラの退学はもう決定事項⋅⋅⋅」
「あら?もしかして怖いのですか?」
「⋅⋅⋅あぁ?」
「万が一私に敗北するかも⋅⋅⋅⋅と恐れておいでなのですね?まあ、それも仕方ありませんものね。食の激戦区フランスのパリで実績を積み重ねてきた方が私の様な小娘ごときにもし、敗北してしまったなら全て失ってしまいますからね?」
う~ん我ながら安っぽい挑発だわ⋅⋅⋅⋅その安っぽい挑発にコイツは⋅⋅⋅
「な、何だとぉ⋅⋅⋅⋅もういっぺん言ってみろよ⋅⋅⋅」
うわ~コイツ超チョロい!精神が典型的な雑魚だわ。
「学生相手に理不尽な八つ当たりで傷んだ大量の食材を混ぜる様な方がパリの一等地で店を構えるなんて⋅⋅⋅元第一席とは思えない
四宮の野郎は歯を食い縛り怒りと屈辱でわなわなしている。
フンッ!全部事実でしょがっ!
頭に血がのぼったコイツは私の胸ぐらを掴んできた!!さ、さすがにヤバいかも?
「えりなさん!!」
恵ちゃんが心配して涙声で叫ぶ。
「この小娘がっ!!」
私の頬をひっぱたこうと四宮は腕を振り上げると⋅⋅⋅⋅
グギィ!!ミシィ!!
「おいおい四宮⋅⋅⋅お前は反省が足りない様だな?」
「⋅⋅⋅ぐっ!?堂島さん⋅⋅⋅?何であんたが⋅⋅⋅」
そう、そこには坊主頭でスーツの似合う筋骨隆々な我らの堂島さんがやって来たのだ!
堂島さんは昨日の時と同様に四宮の腕をその強い握力で握り制していた。
⋅⋅⋅⋅フー!!もう一安心ね⋅⋅⋅⋅
「田所恵ちゃんが気になって同行させてもらったらこんな事になっているなんて⋅⋅⋅⋅大丈夫ですか?田所ちゃん、薙切さん!?」
日本料理店を経営していて、私と何処か似た様な性質を持つ
⋅⋅⋅⋅ああ、暖かい⋅⋅⋅何だろう凄く安心してほっとする。⋅⋅⋅や、ヤバ!何だか私、涙がほんの少しだけど滲んできちゃったわ⋅⋅⋅⋅
あ、あと何故かセイ○ー声の
あれ?何だか原作から微妙に変化している⋅⋅⋅!?