赤嶺ちゃんが敵対組織に囚われて謎の銀髪メイドの快楽調教に屈しちゃうまでのお話 作:バロックス(駄犬
これはそんな鬱屈した日々に戦い続ける皆へ送る、俺からのプレゼントだ!
邪神界は朝も昼も夜も、神樹が作り出した世界より気温が高い。
まるで真夏のような熱い日差しがその世界には降り注ぐ。
部屋の窓は開け放たれて、そよ風が運ぶ暖気が入り込んでいる。換気を目的としたものなのだろうか。
「ほーい、棗お待たせ。お昼ご飯、まだだったでしょ?」
「ああ」
犬吠埼家の長女、犬吠崎風の二つに纏めた長髪が揺れる。
椅子に座り、風の会心の出来と呼べる料理を心待ちにしているのは沖縄の勇者、古波蔵棗。
てきぱきと、慣れた手つきでテーブルの上にコップ、サラダ、サラダ用の皿、箸、スプーンを並べていく。
二人分の食器を並べ終えてから、本日メインとなる料理を見せつけるようにテーブルに置いて、棗の瞳が輝いた。
「おお……カレーだ」
鼻腔を刺激するスパイスの香り、白飯の上に掛けられたカレーのルーを前にして棗はふと思う。
どうして、こんな暑い日にカレー?
その理由を察する前に、棗の口から垂れる涎。
自然現象だ。暑い時には無性に辛い物を摂取したくなるというものである。
人間は体温を一定にするメカニズムを持っている。
暑い時に汗を掻くことで皮膚の熱が放散されて、体温の上昇を防ぐのだ。
「はむっ……はむっ…!」
スプーンに乗せた一口分のカレーを運んだ棗は程よく辛みが効いていて、甘みも感じるそれに舌鼓を打つ。
熱が身体に溜まり、額から首筋に掛けて汗が伝い、棗の服に小さく染みを作っていた。代謝が盛んに行われている証拠である。
まるで自分の好みを全て把握したかのような味分量である。自然と棗の顔から笑みが零れた。
「おいしい?」
「はむ、ん……あぁ、美味しい。 やはり、風の料理は絶品だ」
「ふふ、よかったわ。私の女子力にかかればこんなの――――」
「風の料理を毎日食べていたい。朝も、昼も、夜もだ……それくらい好きだ」
「お、大げさよ……」
料理がうまいと笑いかける棗とそれを受けて頬を染めて照れ隠しする風。
その光景は新婚当初の暖かな夫婦のやり取りのように見えなくもなかった。
「心配していたんだ」
「え?」
食べる手を止めて発した言葉に風がそう反応した。
棗の視線はその風と囲んでいるテーブルの
「樹が居なくなったから……」
「……」
途端に風の視線が悲し気に、その座席を見つめる。自分の妹が座っていた場所を。
この団欒に加わるはずであった自分の妹の姿をその瞳に思い浮かべていた。
銀髪メイド、アイが襲来しその対応に当たっていたのが樹だった。
そこで戦いが起こり、山に火の手が回っていると情報を嗅ぎつけて現場に急行した風だったがそこに樹の姿がなかった。
ひなたたち巫女組の神託で邪神界から既に樹は居なくなっているとのこと。
つまり、こういう事だろう。樹は銀髪メイドと戦い、敗北した。
「平気そうに……大丈夫そうに見える?」
視線を俯かせたまま、風が呟く。その手は震えていた。
樹が居なくなって、敵に捕まってしまったのではないかと思った時、どれほど風が不安になったか。どれほど気が気でなかったか。
自分の半身が無くなってしまったような気持だった。
家族を二度と失うまいと、部長として、樹の姉として気丈に振舞いながら戦い続ける風。
少なくとも、周りの勇者部員からは肝っ玉の据わった、心の強い頼りがいのある先輩に思える。
しかし、彼女の内側。心は誰よりも繊細なのだ。
特に家族に関して、自分の愛する妹に関しては、ガラス細工のように心の強度は脆くなる。
「私、今樹がどんな目に遭ってるのか……それだけ考えただけでも、不安で……不安で……」
「すまない、風」
祈るように両の手を握った風に棗がそう口にした。
「分かったような口を聞いてしまった……家族が居なくなってしまう辛さを私は知っている筈なのにな」
棗も自分のいた時代で。
戦う最中、共に戦ってくれていた家族を失った少女だった。
身が張り裂けそうになるくらいの悲しみだった。
それでも迫りくる敵に途方もない怒りを抱いた。
古波蔵棗も犬吠埼風も似たような境遇だった。
だから、互いに惹かれる気持ちもあったのだろう。
「樹は必ず取り戻す……風、お前の笑顔もだ。
私は風と樹の笑った顔が私は大好きだ。それが見られなくなるのは寂しいし、辛い。
ここで出会えたのはどれも大切な仲間ばかり……またここで、この食卓で笑い合いながらご飯を食べよう」
「棗……もぅ、一人でカッコつけすぎよ……バカ」
いつもは言葉足らずな棗ではあるが、ここぞという時にはときめくような言葉を連発してくる。
普段のクールな性格とマッチしたギャップは風の乙女心を陥落させるのは一瞬の事だった。
「ありがと」
心が暖かくなるのを風は感じる。
きっと風にとって棗の言葉は勇気を溢れさせる特効薬なのだろう。
辛気臭いのは似合わないな、と自分で思った風の顔に再び太陽のような明るい笑みが戻った。
食事を終えた後はその片付けであった。
棗が食器を台所に運び、風がそれを流し台で洗うという分担作業のお陰であっという間にそれは終わったが。
「♪~♪」
風が台所で残りの食器を洗っている、その後姿がソファ越しの棗には見える。
私服にエプロンという姿がこれほど似合う少女はまずいないだろう。
髪。ちょっとした動作で揺れる長い金髪の美しさは見る者全ての視線を奪う。
肌。健康的な肌が見える二の腕と首筋、うなじの部分に目がいく。
腰。見事なくびれを作ったそのラインは思わずなぞりたくなるかのような造形美。
尻。やや張りのあり黒地のスパッツで覆われた部分は鷲塚んでしまいたい程。
目に留まるどの箇所も棗の情欲を煽っている。
「……」
この邪神が作り出した世界が見せる一つの特徴として、女が女とたらしめる部分が突出しているほど発情してしまう確率は高い。
例え媚薬を含んだ体液を摂取しなくても、今の邪神界にいる勇者部の身体からは相手の劣情を暴れさせ、心を狂わせるフェロモンを発している。
間近でそれを嗅ぎ続けた棗の呼吸は自然と、荒くなっていた。
「どうしたの棗、今洗いものして――――――」
背後に気配を感じた風は自分の身体に棗の身体が覆いかぶさってきたことで言葉を中断させた。
突然の事に状況を理解できないでいる風は首もとで荒い息継ぎをしている棗の姿を見る。
「ふぅ……ふぅ……」
「ん……」
名前を呼んでいるのか、そうでないのか。
しかし、棗の腕はがっしりと風の腰を抱く様に巻かれ、残る片腕を左の胸へ伸ばして抱きしめるように掴んでいた。
ぐにゅ、と形が変わるくらいに力を込めた棗の手。力強く、締めるように拘束が強まると、風の口から小さく艶のかかった声が漏れる。
「すぅー……ふーぅ……」
「ひぁ……ん」
棗はまるで動物のように風の首元を嗅ぎ始めた。
すんすん、すんすんと鼻をうなじ部分に埋めさせ思いっきり吸うと風がぴくん、と身体を震わせる。
その瞳は既に発情した獣のようであった。
獲物を決して逃がさなように腰を抱く腕を離さず、臭いを嗅ぐだけでなくその白い肌に今度は舌を這わせ、うなじの部分を舐め上げる。
「ひぃ、ぁ……ひゃ、まって……なつ、め……」
静止する風の言葉が耳に届いていないのかそうでないのか。
いずれにせよ、棗のマーキングをするかの如く繰り返される行為を風は咎めることもなく、されるがままに受け入れる。
「はぁ…はぁ……ん……ぁ」
棗の唾液が風の首を輝かせる。
人の粘液で反射したその部分は粘着き、テカるそれは何とも厭らしい雰囲気を醸し出す。
耳たぶは甘噛みされ、鷲掴みされた胸をぐにぐにと揉まれた風は自分の下腹部に熱がこもるのを感じる。
無意識に大腿同士を擦り合わせ、その内側から汁が垂れ始めている己の本能的な欲求が目覚め始めていた。
遂にはスカートをまくり、スパッツの下地越しに手を這わせ、擦るように撫でると思わず風は背を逸らす様に震えた。
「ひゃ、め、…ん…っ……はぁ……」
胸を弄び、尻から大腿に掛けて蛇の如く這うように移動する棗の手に背筋にぞくぞくとしたものを感じて風は喘ぐ。
上半身と下半身を同時に愛撫を続けられていくうちに身体に力が入らなくなっていくのを感じた。
このままではいけない、流されてしまう。そう思ったのだろうか。
「もう少し……待って、ね?」
「むぅ」
潤んだ瞳の風に頼まれて、漸く身を引いた棗。
今の静止が無かったら、洗い物を床に落としていた可能性だってある。それだけは避けたい。
頬を染め、肩を上下させる風とは対照的に棗はまるでお預けをくらった犬かのように不機嫌そうな顔をしていた。
それがかわいいなと、思った風でもある。
今度は棗の方が泣いてしまうのではないかと、懸念してしまった。
このままずっとその様子を眺めていたいと思ったが、如何せん風本人も限界である。
「私の部屋で……待ってて」
熱を帯びた表情と、潤みを含んだ唇がこれまで棗が見た風の中で一番美しいと思った。
「んぅ、あっ……んぁっ、あっ……ぁぁっ!!」
カーテンを閉め切って、熱の籠る部屋の中。
ベッドの上に仰向けになった風を組み敷く形で、二人は身体を重ねていた。
既に男性器を生やし、怒張した逸物は風の膣中へ入り込んでいる。
突くたびに嬌声を上げ、溢れ出る泉が彼女の臀部を伝ってベッドのシーツを濡らす様に棗は酷く興奮し、湧き上がる情欲に従うままに風を犯し貫いていた。
ばちゅ、ばちゅと正常位で繰り返される抽送が粘着質な音を立てて部屋に響き渡る。
元の世界なら周り目を気にして、絶対に行えないような行為だがこの世界は都合よく、勇者部以外には誰も存在しない世界だ遠慮はいらない。
「ひ、ぁ…っ!な、つめ……あんっ、は、げし……っ」
「きも、ちいぞ風……きもちい……きもちい…!!」
もっと鳴け、もっと鳴いてくれと言わんばかりに腰を前後に振ると風は背を浮かせ、身に有り余る快楽に翻弄される。
腰を掴む棗の両の手に自身の手を重ね、握り合い、互いの温もりを感じながら更に滾る気持ちを抑えようともせず、媚肉に己の肉棒を突き立てる。
肉壁に沈む肉棒はこれでもかと圧を掛けられたかのように抱きしめられていた。
極上の滑りから得られる快感は棗の余裕を一気に奪い、気を抜いた一瞬で風の膣内へ白濁を注ぎ込む。
「~~~っ、あ゛っ、んぁああっ、あぁああっ!?」
マグマのような灼熱の精液がびちびちと風の膣中を跳ねまわる。
その射精は長く、一分に達するほどに続いていた。
射精と同時に絶頂した風はくたり、とベッドに身体を沈めて息を整え始める。
が、そんな暇はない、と言わんばかりに風の身体を動かして、再び突き始めた。
「お゛っ!?ぎゅぅ……っ」
「ぁあ……この態勢……イイ」
尻を掴み、腰を浮かせた風の背後を取り露になった肉壺を犯す。
先ほどからと体位が変わった事により変化した膣道が今までとは違う刺激を逸物に与え始める。
一つ体位を変えるだけで感度は増していくばかり、そんな極上のオナホールと呼ぶべき風の肉体を棗は余すことなく堪能する。
「な、なっめぇ、ぁっ……ら、めぇ…っ」
「気持ちいだ、ろっ……風、も…っ!!」
「そ、そうだけ、どぉ……んあぁッ!!」
犬の交尾のような、はしたなさすら感じた風が目の前にあった枕に顔を埋めさせ、声を含ませる。
相手に自分の乱れる声を聞かされないように、これ以上、弱みを見せないように。
そんな意図など、無意味なのか棗は腰を前後に振るスピードを上げた。
亀頭が抜けるか抜けないかの部分まで逸物を抜いて、
「んんぁああ!!?」
ばちゅん、と淫音を弾き、思わず身体をのけ反らせて声を漏らすほどに強力なピストン運動を開始する。
この時だけは相手の身体を労らない、自身の逸物が絶頂を迎える為に行う強引な自分勝手な性行為だ。
見ず知らずの相手ならば痛みしかもたらさない筈だが、風はそれすらも快楽へと変換するほどに高まっていた。
「あっ♡あんっ♡ひぎぅ、い、んぁあっ♡あっ♡あん、あん、ああ♡」
裏筋からカリ首にかけて凶悪な硬度を誇る亀頭が容赦なく風の膣肉を抉っていく。ほじられた泉からは淫液はとめどなく溢れ、風の視界には銀色の埃ちかちかと弾けている光景が見える。
絶頂の兆しが見え、更に腰と尻を近づけカクカクと前後に振って、更なる高みへ昇らせる。
厭らしい音が絶えず響く部屋で行われるこの営みを誰も邪魔する者はいない。
他の勇者も、バーテックスでさえも今は蚊帳の外。風と棗だけの、二人だけの世界だ。
「ふぁぁっ♡もぅ、だ、め……イ、……く…ぅ♡♡」
「く…ぅ……ぁ、は…ぁ」
ずちゅずちゅずちゅずちゅとハイペースで繰り返される逸物の出し入れに追い詰められていく風だったが、それは棗も同じだった。
突けば突くほど、甘美な愛液を溢れさせる泉は尽きることなく、その媚肉は緩むどころか喜んでその怒張した逸物を締め上げている。
「はぁ、ぅん♡♡あっ♡あ、ああ♡♡」
「きもちぃ……風のナカ、すごく、締まる……!!」
ぎゅう、ぎゅぅ……と収縮を繰り返して逸物を離さない風の膣肉はまるで早く子種を吐き出せと急かしているようだった。
艶やかに乱れる金髪少女はうつ伏せである姿勢にも関わらず棗の腰に両足を挟むようにして絡め、棗の身体ごとを抱きしめた。
その瞬間、ただでさえ奥まで入り込んでいた逸物が強引に最奥へ捻じ込まれた風は背を枕から顔を上げる程に鳴いて、棗は風の腰に添えた手を掴むようにして引き寄せて尻肉と腰を密着させた状態で絶頂を迎えた。
「~~~~~ぁ、あああああ♡♡♡」
「はぁ…、で、る……でてる……!!!」
「あ゛っあ゛ぁ♡♡だ、だしながりゃ、つかないれぇ……♡♡」
「だめ、だ……がまん、でき、ない……イけ、イけ、イけ!」
「んん゛ぅぅ♡♡ひあぁあああ~~~~♡♡♡」
二発目だというのに、衰えを知らない濁流のような勢いの射精が風の膣中を満たしていく。
射精の最中でも腰を突き動かし、絶頂の最中にある風は地に落ちることを許されず、法税の空を飛び続ける。
最後の一滴まで余すことなく吐き続けていた射精がようやく終わり、硬さを失った逸物が引き抜かれると収まりきらなかった精液がごぽっ、ごぽっと零れてシーツへと落ちていった。
「かひゅー……ひゅー…」
棗は断続的に気をやって息も絶え絶えな風のその姿を膝立ちで見下ろす。
目尻に涙を溜め込み、自慢の金髪が汗を含み頬にへばりついた横顔と、だらしなく蟹股で露になった秘裂からいまだ流れ続ける精液。
苦しんでいるようにも見えて、悦んでいるようにも見えた。その姿は快楽に堕ちた一匹の雌である。
その姿に充てられた棗の逸物が再び硬さを取り戻し始めた。底なしの体力である。
この逸物に関しても、棗本人の体力に関しても。
「風……ちゅ…ん」
「なつ、め……んっ…んん」
しかし、すぐに挿入しようとはせず、風の身体を優しく抱き起した棗は再び仰向けに転がすとそのまま覆いかぶさるように身体を重ね、そして唇も重ねた。
「はぁ…ん…んん……ん」
「ぁ……ん、ん゛ぅ…れぅ」
互いお口内に深く、深く入り込んだ舌を絡め合いながらその内壁を堪能する。
歯をなぞり、上顎、下顎の壁は二人とも揃って弱かったのか同時に身を捩らせていた。
「れぁ――――ぅ」
唇を少し離した位置で棗の口から垂れる銀糸。それが風の口へと注がれ、彼女はそれを咀嚼する。
己の唾液と混ぜ合わせるように、甘い蜜のような味を含んだそれを口に溜めては棗がその口に吸い付き、唾液を吸い上げる。
ねちょ、ぬちょ、ぬちょとお互いの体液を交換し、混ぜ合わせ、分け合ってを繰り返しているうちに二人の口元はそれぞれの唾液で塗れていた。
「風、舌……」
「ぁ………ん」
明確に言葉にせずとも、風が意図を察して口から舌を突き出すと棗はそれを口に含み優しく、吸い付いた。
まるで小さなペニスをフェラするかの如く、口元を窄めて上下に扱く。
唾液を自ら塗りたくるように口に含んだ舌に自分の舌を絡ませながら、傷つけないように風の舌を嬲るように扱く。
「じゅず……ずずず……じゅぅ……ずずず……」
「えっ♡あっ♡あっ♡あっ♡はっ♡はっ♡んっ♡んぅ――――~~~~~♡♡♡♡」
音を立てて強く吸い上げた風は舌を棗に捧げるように突き出したままビクン、と身体を震わせた。同時に風の秘裂からぷしゅ、ぷしゅぅと潮が吹いて棗の腹を穢す。
ただのキス、というにはあまりにも濃厚で濃密なキスで絶頂させられた証だった。
風のあまりの乱れように完全に復活した棗の逸物が暴れたりないと反り返っている。
「はぁ…はぁ……」
しかし、対象的に風の肉体は限界だ。
部屋を密閉していたからか熱と媚臭が籠り、茹蛸状態のように身体は熱を帯びていた。
これ以上の行為の続行は脱水症状を起こす可能性があると判断して中断しようとしたが。
棗の身体を再び風の脚が巻き付いた。
「風……?」
「いいから……棗」
体力に自信があるのは棗だけではなかった。風も元々、体力があるほうだった。
しかし、まだスタミナがあるから続行する……という訳ではなく、その瞳にはいまだ揺らめき立つ情欲の火が見て取れる。
「―――――きて」
「――――――」
両の手を広げるようにして誘われる棗がそれに乗らないはずもなく。
サウナにも等しい温度の部屋の中で二人は再び身体を重ね、淫らな世界へと溶け込んでいくのであった。
「この世界が終わっても、元の時代に戻っても……私は風を心に刻む……
もし覚えていれば、いつかこの身が滅んでも魂だけが残って、風が生まれた時にお前の事をずっと見守る存在になろうと思う」
「死に分かれるようなこと言わないで……そうならないように、今この世界にいるんじゃない。いなくなったら駄目よ、棗……私の前から、私の心から……」
「いなくならない……と言いたいが、何が起こるか分からないからな。だが、どんな形であっても風を守れる存在になれたら、私は嬉しい」
例えこの世界が終わっても。
例えこの身が滅んだとしても。
彼女を思う気持ちは決して失われない、永遠のものであれと。沖縄の勇者はそう願った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「はぁ――――ッ!!」
邪神界、戦闘区域。
古波蔵棗の武器、ヌンチャクが遠心力を増す様に振り回される。
速さと威力を増加させたその先端が目指す目標の敵へと放たれていた。
星屑は吹き飛び、強固なバーテックスの体表すら砕いてきた一撃だ。
「ぜェェッッ!!!」
だから相対していた、大斧を振りかざす真紅の衣服を纏うメイドがその一撃を受け止めるどころか、逆に弾き返したことに戸惑いを隠せなかった。
仲間の勇者の力を奪い、自らのモノとする不思議な力、それを扱う『染め花』と呼ばれる少女、銀髪メイド、アイ。
「ぐ…っ……ぁ…!!」
三ノ輪銀の力を宿し、増強した特異な力は邪神界に存在する全ての勇者のスペックと対等か、若しくはそれ以上か。
剛力で吹き飛ばされた棗は地面へ受け身を取る間もなく転がり、大きなダメージを負ってしまう。
視線をアイへと戻した棗は彼女の背後に燃え盛る火が見えた。
まるで大斧を操る少女、銀の情熱を表わしたかのような若々しく激しい火が火山のように吹き荒れる姿を見て、棗は思った。
多分、アレには勝てないな、と。
それは、確かな確信があった。
見ただけで、勝敗を悟る実力差があった。
「うおおおおおお!!!」
敗北が見えたからと言って、立ち上がり再び挑もうとするのは。
決して心が折れたりしないのは、棗が勇者だからだろうか。
しかし、何よりも棗を奮い立たせていたのは風と交わしていた、『彼女の前から消えてはならない』という約束があったからであった。
極限まで威力を高めたヌンチャクが、アイに向けて振り下ろされる。
脳天をカチ割る勢いで、殺意を込めた棗の攻撃をアイはただ茫然と眺めている。
「……」
避ける価値もないと見たか、面白い。ならば受けて見ろ、とそう思った矢先。
アイは片手に持つ一つの大斧を放り投げ、ポケットから自身の端末を取り出していた。
端末の画面に映る、
『染め花装束・
真紅の装束が弾けて消えると、アイの姿が変化する。
緑を基調とした白の装束、右手にはいくつかの花を生やした装飾。
「……樹?」
見覚えのある姿だった。
棗が知りうる限りで確かに記憶していたその少女の名を呟いたとき、棗の全ての動きがピタリと静止する。
全身と、己のヌンチャクに巻き付いた大量のワイヤーが攻撃態勢へと移っていた棗の動きを完全に封じていた。
どんなに身体を動かそうと力を込めても、勇者の力では簡単に切れないほどに彼女のワイヤーは強固であった。
「アイちゃん、ふぃにっしゅたーいむ」
右手を翳していたアイがぽそりと呟くと棗を捕縛したまま、その眼前に無数のワイヤーを束ね始め、それは最終的に巨大な拳の形を成した。
「……すまない、風」
約束を守れなくて。そう最後に呟いて、棗の意識は衝撃と共に闇の世界へと落ちていった。
「やっば、この力つっよ」
「棗、棗えええええええええええ!!!」
気絶した棗を肩に背負い、消え去ろうとするアイへ風の叫びが響く。
自身の大剣を巨大化させ、背後からアイを撃ち落とそうとする風であったが、その風を巨大な熱線が阻んでいた。
「レクイエムさーん!ごぉー!!」
後方でアイの脱出の算段を手伝うために待機していたレクエイムが放つ熱線、『ヘビー・レイ』が赤嶺の指示で放たれる。
邪神界の大地を破壊しながら進む破壊光線をまともに食らうわけにはいかないと判断するほどの冷静さを宿していた風は咄嗟に大剣を盾替わりにして受け止め、後方へぶっ飛ばされた。
その最中必死に手を伸ばそうとしても、その手は何も掴むことのないまま無情にも棗との距離が離れていくだけだった。
やがて、風は叫んだ。自分の大切な者をまたしても奪っていった銀髪メイドに向けて。
「返せ……樹を、棗を返せぇええええええ!!!!」
オキザリスの勇者の憎悪を孕んだ叫びはレクイエムの破壊光線の轟音によって虚しくも掻き消えていくのであった。
邪神界に属する勇者、残り20人。
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皆さん、お久しぶりです。アイです。
闇眼鏡の後書きコーナーぶんどってきました。ひたすらシリアスにされて心配な方々もいらっしゃるかと思ったので、その分ここではプラマイ差し引きゼロのシリアル空間にしようと思います。
しかし、なんですかアレは。
あの話の流れだと、私が二人の愛を引き裂いた畜生女みたいじゃないですか。
ヌンチャクでガンガン殴って来るのが怖かったから樹ちゃんの力使っただけなのに。
なんですか、最後のあの黄色ゴリラの雄たけび。アレ次の戦いで私絶対狙われるやつじゃないですか。
メイド絶対殺すガール、爆誕の瞬間ですね、逃げます。アイちゃん絶対逃げます。
そもそも、本来の私はパワータイプではないので。銀ちゃんの力でそこそこパワー上がってるだけなので、実際にかち合ったら力負けします。
……それにしても、戦った時から思っていましたが樹ちゃんのワイヤーはやはり優秀。
拳や広範囲の捕縛、防御まで使い勝手が良すぎますね、これ最強装備でいいんじゃないでしょうか。
私やってみたかったんですよ、ワイヤー操って敵を斬り刻むHELLSINGの執事みたいな戦い方するの。
ふふ、この力さえあれば私はハイパームテキ。お役目も成し遂げたも同然です。
6人も勇者を取り戻した記念です、今日の夕飯は弾んですき焼きですね。ええ、私の勝利は揺るぎませんね、敵が『
はっはー。さぁ、皆さん祝賀会の準備ですよ。
サルベージしてきた沖縄勇者を百合風呂に入れて、その後はすき焼きパーティ、朝までスマブラパーティです。
ん?赤嶺さんの調子がおかしい?
え?この前、樹ちゃんに襲われてから?はてはて、どこが悪いんでしょう。何事も無ければいいんですが……。
あら、どうしましょう。不自然なほどにフラグの嵐が。
最初は4000文字くらいの内容だったのに、いったいどうして……。
問題の正解は『ふう×なつ』でした。問題は都度、アンケートにて更新される予定です。
次はだーれだ
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須美ちゃんと千景ちゃん
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芽吹ちゃんと雀ちゃん
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トリプル友奈ズ
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性欲暴走夜這い嶺
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アイちゃん大敗北