赤嶺ちゃんが敵対組織に囚われて謎の銀髪メイドの快楽調教に屈しちゃうまでのお話 作:バロックス(駄犬
――――大赦本部。
この世界を守護する神樹を祀り、崇める組織。
中枢とも呼べる総本部は非常に慌ただい様子であった。
大赦の暗部組織に身を置いている赤嶺友奈が御役目中に行方を暗ませてからすでに24時間が経過している。
職員総出で捜索するも見つからない、原因はそれだった。
「おい、赤嶺様はまだ見つからないのか」
「それが……手を尽くしてはいるのですが現場では端末しか見つからず……地下施設には人がいた痕跡はあったのですが」
仮面の男たちは顔が見えなくとも、その声色には焦燥の色が伺える。
赤嶺が消えた地区、その建物付近へ向かった大赦の調査員達だったが見つかったのは赤嶺が所有する端末のみ。
近辺にはテロリストたちが身を潜めていたであろう地下施設があったが、既にもぬけの殻であった。
「やつら……アジトを複数持ち、移動しているというのか」
不可能ではない。
天の神の力によって存在する地域がこの四国のみと考えても、四国という国は広大である。
それも地下ともなれば、捜索範囲は広げざるを得ない。
だが、一つだけ疑問があった。
「しかし、なぜ巫女の神託に引っかからない……四国が神樹様の結界の領域内ならば、その土地全土の動きは把握している神樹様から神託があるはずだ」
「わかりませぬ。桐生家の巫女が昨日から祈祷を続けていますが、神樹様の神託は一向に降りてこないとのことで」
四国以外の地域は炎の海に飲まれているという事実を覆い隠している空の景色は、神樹が生み出した偽装鏡面だ。
大赦はその力を利用し、四国全土に神樹の力を行き渡らせることでその土地に居る人々の動きを監視するシステムを開発したのである。
人類に相反する存在がいれば巫女側に神託を下して伝えられる。
大赦がテロ組織の動きを察知し、先手を打って潰せたのはこのシステムのお陰だ。
その完璧とも呼べるシステムの網に掛からない今回の事件。
それが何より不可解であった。
「弥勒様はどうされておる?」
「み、弥勒様はまだ探索を続けておられるようです……昨日の捜索開始から一度も戻られておりません」
「24時間ぶっ続けか……さすがは脳筋。 我々もこうしてはおられない、奴らのこれまでの潜伏先を徹底的に洗い出せ!『神樹様の力を悪用されるようなことだけ』は避けなければ!」
非情なものである。
大赦という組織は勇者としての力を奪われ、悪用されることを恐れていた。
最初から赤嶺友奈という少女の安否など気にしてなかったのである。
〇
「んくぅ、くぅぅぅ!!」
「ほーらほら、頑張ってください」
密室の部屋にて少女の声。
どこか切なげで、苦しそうに絞り出す声が響いていた。
「もぅ、無理……だ、だめぇ……っ!」
「情けないですね、長引かせるのもアレなので一気にイかせてもらいます」
赤嶺友奈の顔は苦痛に歪んでいる。にもかかわらず、その表情は何かに耐えるように、赤く染まっていた。
もう一人の少女、アイはそんな赤嶺とは対照的に冷ややかな視線を向けながらこの不毛な戦いに終止符を打つべく動き出す。
「う、うぅ……ふぁあああ!!」
机の上にて腕を置き、互いの手を握り合っていた赤嶺とアイ。
そのアイの手がエンジンのかかった重機の如く、圧倒的な力を用いて赤嶺の手を机へと近づけていく。
数秒も持ちこたえることも出来ず、赤嶺は力尽きてしまい机へと押し込まれてしまった。
「いえーい、勝利のブイサイン。ぶいぶい」
「うぅ……なんで私が負けなきゃならないのぉ……」
一定のトーンで自身の勝利を表わすブイサインをするアイ。
それとは真逆で赤嶺は全速力でダッシュを繰り返したかのような疲労を感じ、息を荒くしていた。
「言ったはずです。我々の所有するアジトには神樹の力を封じ込める特殊な結界装置が置かれているのです。それが機能している限り、力勝負では赤嶺さんが私に勝つことは出来ませんよ。たとえそれが『腕相撲』であっても」
「あ、あなたが”腕相撲しましょ”って言ったんでしょ!」
圧倒的な力の前に赤嶺は腕相撲で敗北した。
技量云々のまえにこの空間が神樹の力を封印しているということを証明するためなのか、何故か腕相撲を申し込まれた赤嶺である。
結界を形成する装置があると言ったが赤嶺が見た所、部屋の周りにはそれらしきものは何も見当たらない。
前回、性的に身体を弄繰り回された暗い部屋とは打って変わって、今いる部屋は明るい。窓がないというのは変わりがないが、簡易なベッド、シャワー、キッチンなど衣食住を送る上で必要なものは全て揃っている。
強いて不満を上げるとするならば、定期的に目の前の銀髪メイド、アイが様子を見にやって来ることだろう。
「人質が身体を壊して死んでもらっては困りますので。検診のようなものも含めております」
そう説明するのと一緒に、アイがテーブルの上に何かが乗った皿を置く。
鼻腔を刺激するその香ばしさに赤嶺は思わず喉を鳴らした。
カレーだ。
白飯の上に掛けられたルー、それはまさしく疑うこともないカレーライス。
「どうぞ」
そのカレーを赤嶺の前に差し出して、アイは言う。
赤嶺はここに連れてこられてから食事はまだ一度も取っていない。
目の前の少女に気絶させられるほどイカされて、目を覚ましたらこの部屋に移っていたのだ。
それまで口にしたのは何もないのである。
当然、赤嶺は空腹状態だ。喉から手が出る程そのカレーが食べたい。
しかし、
「……なにか盛ってるんじゃないでしょうね」
突如として、前触れもなく現れたカレー。
タイミングが不自然すぎる。
そのカレーを出してきたのが敵だという点が、赤嶺を安易な行動へと走らせなかった。
もしかしたら、食べ物の中に毒物を仕込んでいる可能性がある
いくら神樹の力を有しているとはいえ、毒などの身体の異常は防ぐことが出来ない。
そしてこの空間では力は封じられているため、赤嶺の身体は普通の少女と何も変わらない、下手をすれば死ぬ可能性だってある。
自身が人質なのを思い出し、致死量の毒ではないことは確か。
ならば考えられるのは、昨日の続き、赤嶺の身体を更に辱めるための薬、媚薬か。
「あらあらまぁまぁ、人からの好意は素直に受け取ってほしいモノなのですが……仕方ありませんね」
警戒する赤嶺を前に、アイは小さくため息をついてカレーの皿を下げる。
「あ……」
皿が移動すると同時にカレーの香りが遠ざかっていくのを目の当たりにして、赤嶺の手が一瞬だけ伸びかける。
それを自身の片腕で制するように掴んだ。
だがこれでいい、あのカレーは毒物なのだと赤嶺は苦渋に顔を歪めて判断を下す。しかし、
「なら私が食べます」
「え」
アイがスプーンを手に取ると、淀みの無い動作でカレーを掬い、自身の口へと放り込んだ。
それを見た赤嶺の顔が驚愕に染まる。
おかしい、アレはどう考えても何かしら薬物を盛られているカレーの筈なのに。
それを眉一つ変えることなく食べ続ける、その行為は毒味というやつなのか未だに懐疑心を抱く赤嶺にカレーには何も入っていないと証明するかのようだ。
「涎……垂れていますよ」
「はっ!?」
気づけば赤嶺の口からは抑えきれぬ空腹感から涎を垂らしていた。
眼前の食物が毒物だと思っていれば食欲は湧いてこなかったのだが、敵が口にしている、その点に関しては健全なカレーだと理解したならば話は別である。
人差し指を自身の唇に当てては悔しそうに食さて行くカレーを眺めるのであった。
まるでエサをお預けされた犬のように潤んだ瞳を向ける赤嶺を見て、アイの手が止まる。
「……別にいいですよ、食べてしまっても」
「……いいの?」
「もともとあなたの為に用意したのですし、先ほども言いましたが人質のあなたには死んでもらっては困るのです。それこそ、しっかりご飯を食べて栄養を取っておいていただかなければ。
あなたの仲間も元気な姿の赤嶺さんと会いたいはず……違いますか?」
「う…っ」
アイの言葉に赤嶺は蓮華の顔を思い浮かべる。
ここで頑なに食事を拒み、身体を壊してしまう自分を見たら蓮華はどう思うのか。
多分彼女なら、怒りながら栄養満点の食事を作ってくれるだろう、そんな気がした。
気は進まなかったが、敵がどうしてもという納得する理由を勝手に赤嶺はカレーを食べ始める。
スプーンに白飯と具をのせて、恐る恐る口に放り込んだ赤嶺は驚いた。
「お、おいひぃ……」
美味い。
空腹であったとしても、カレーが万人受けする食べ物であったとしても、このカレーは赤嶺が人生で食べてきたカレーの中で断トツの美味しさを誇っていた。
ほっぺたが落ちるほどの旨味に舌鼓を打つ赤嶺はカレーを食すスピードを加速させていく。
「よかったです。私としても、手作りした甲斐があったというものですよ」
「……」
そんな赤嶺を見てアイが微笑む。
初めて彼女が笑うところを見た気がした赤嶺だった。
「あなた……いくつ?」
「14ですよ」
「誕生日は?」
「9月8日……赤嶺さんは?」
「1か月違いなんだ……私は10月8日だよ」
さりげなく始まった会話。
同じ年齢だったことと、一月ほどしか違わない誕生日など。
繰り広げられる内容は、年相応の中学生女子のものである。
「好きなうどんは?」
「納豆なめ茸バター冷やしうどん」
「え、なにそれおいしそう」
好きな食べ物の話とか、四国に身を置く者ならばやはりうどんは外せなかった。
それは敵であるアイも思っていたようで。
「あなたって、いったい何者なの?」
しかし、敵だからこそ弾んでいた会話は何気ない一言により終わりを告げる。
アイと名乗る、天の神を崇拝する組織の一員、その少女の正体を探る為に。
「……私は―――」
何かを言いかけて、アイは少しだけ考え込んだ。
しかし、言い方を考えていたのか開いた口から発せられる声はいつものような抑揚のないトーンを落とした声で、
「あなたに成る素質があった者……と言っておきましょうか。粗悪品の類なんですけどね」
「私に成る、素質?粗悪品?」
ええ、とアイは続ける。
「赤嶺友奈、さん。この”友奈”という字……その起源を赤嶺さんはご存じで?」
当然、と完璧に言えるわけではないが赤嶺は自身の名前に関する由来をある程度は知っている。
大赦曰く、赤子が逆手を打って生まれてくる子に与えられる特別な名であるということ。
先代勇者、高嶋友奈から端を発したその名はの意味は恐らく天の神に対する反骨の表れなのだということも。
だがそれが何だというのか。
その脳内の問いに答える様にアイが答えるのである。
「私も逆手を打って生まれてきた赤子の一人だという訳です……もっとも、私の場合は明らかに”人為的”なものではありますが」
「それってどういう――――」
真意を問いただそうとした赤嶺の視界が暗転する。
姿勢を崩した赤嶺は机にもたれる様に突っ伏したまま動かなくなった。
カラン、とスプーンが落ちる音とともにアイが立ち上がる。
「まぁ、当然盛りますよね。睡眠薬くらい……」
机に上にコトッと置かれた茶色の小瓶、ラベルには睡眠薬の文字。
錠剤のそれを細かく砕いて粉状にして具としてカレーにぶち込んでいた。
赤嶺の予想は間違っていなかった。
誤算があったとすれば、赤嶺にカレーを食べさせるために毒見役を買って出たアイの体質は酷く「特別」だったという事である。
「私、毒とか一切効かない身体なので……ってこの声も聞こえていないんでしたね、そうでしたそうでした」
自嘲気味に語るアイは赤嶺に近づくと身体を起こして、椅子の背もたれに身を預けさせる。
中学生らしからぬ2つの乳房がぷるんと揺れ、強めに指を染み込ませると痛がるどころか艶のある声を出す赤嶺にアイは胸の内で昂る何かがある。
「さて、始めますか……実験を」
どこぞの天才物理学者のように、自身の懐から取り出したピンクのカプセルを手に取るとアイは無表情だが楽し気にシャカシャカと振るのであった。
〇
「んあぁ……っ! ま、まら……いっ……きっ……ゅぅ!」
身体を大きく反らし、赤嶺の身体は病院で見たことがあるようなベッドの上で数度の絶頂による甘美な叫びを響かせていた。
一糸まとわぬ姿であるが、両の乳首と秘部に固定されているピンク色のカプセルの物体が激しく振動と快感を与え続けている。
ブィィィィンと最大の強度で機能するローターに赤嶺が逃げようとしてもベッドの頭側の柱部分に両手首、足側の柱に両足首を固定するように革ベルトが拘束していた。
身を起こすことすら出来ず、迫りくる振動から逃げられない赤嶺の身体が激しく揺れるのみである。
「んぅう゛゛、あ゛あ゛ぁっ……!」
しかし、赤嶺本人には自身の胸と秘部を震わせる物体をローターと認識できていない。
理由は赤嶺の目元を覆う一枚の黒い布にある。
目隠しの役割を果たす布が赤嶺自身の身に何が起きているかを理解させなくしていた。
心地よく眠った後、目が覚めれば視界は黒く、若干暖房の利いたどこかの場所にいて。
敏感な部位に設置された何かが止まることなく振動し、快感を送り続けている。
寝ている間もずっとそうだったのだろう、意識を覚醒した赤嶺が最初の絶頂を迎えるのは起きてから数秒後であった。
「も゛うっ、どめてぇ゛っ!あ、あああああっ!」
どんなに叫ぼうとも、相手は機械である。
モーターの続く限り、無機質に無秩序に震える役割だけを忠実にこなすだけの存在だ。
永遠とも呼べる刺激に容赦なく吹き出す赤嶺の愛液がベッドのシーツに大きな染みを作っていることを赤嶺自身は知る由もない。
「やらぁっ!、もうやらぁ……っ!」
ましてや目隠しされたことで視覚以外の器官が過敏になってしまっている。
それゆえに与えられる快感も数倍だ。
「あ゛ぁぁ、う、う゛あ゛ぅぁっ…!」
「うわお、すっごい声」
扉の開いた音に気付かないまま、赤嶺の乱れるベッド付近にアイが佇んでいる。
道具を取りに行って戻ってきたら獣の声が聞こえてきたから素直に驚いた。
アイが訪れたことも、その赤嶺は知る由もないのだが。
ベッドの柱に掛けられていたローターのスイッチを手に取ると、慌てた様子もなくONからOFFへと切り替える。
しかし、タイミングが一歩遅かったか、機械が止まると同時に赤嶺は盛大に潮を噴き、ベッドを飛び越えて床の面に新たなシミを作った。
「かひゅぅ、はひゅ、ふゅーっ……ふゅーっ……!」
「一時間放置しておいただけでコレですか……前回とは違って、こらえ性が無くなってきてますね。調教の賜物なのか……それとも、もともと持ち合わせていた素質なのか」
ようやく止まった機械に安息を得た赤嶺は荒い気を吐きながら呼吸を整える。
その一方でアイはベッドの真横に箱を置くと、無造作に手を突っ込んで何かを引っ張り出す。
「これとこれと、あとこれ……と」
箱の中を物色したアイが取り出したのは、ペットボトルのようにキャップの施された容器と一組の手袋だった。
ついでに持ってきていた耐熱性の瓶にペットボトルの中身を注ぐと、粘着くドロリとした液が瓶を満たす。
最後に紫色の、掌に無数のヒダを持つ手袋を医者が手術する前のようにパチンと音を立てて装着した。
「今回は趣向を凝らして色々と道具を使って赤嶺さんをアヘアへさせましょうか……『時間もない』ことですし……御覚悟」
ドロドロの液体を手袋に垂らしながら、アイはそんなことを呟いて赤嶺のベッドに近づいていくのであった。
銀髪メイドちゃんにはいろいろと込み入った事情があります。
その影響で身体に毒とか状態異常系が効きません。パワーSで状態異常常時無効……ゆゆゆいだったらみんなが課金してでも手に入れたくなるレベル。
エロゲーとかにでてくる敵って無駄に強い能力もってるよね、マヴラブのBETAとか。アイちゃんはそんな感じ。
ちなみにアイちゃんは人並みに興奮はします。
よくセリフの後に♡つけるか迷う。あれはなんか身も心も完堕ちしたときに使いたい……使いたくない?
次回、人類の英知(大人のおもちゃ)で赤嶺ちゃんがあひんあひんするお話。
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もういっそのこと全部やってみなさいよ