赤嶺ちゃんが敵対組織に囚われて謎の銀髪メイドの快楽調教に屈しちゃうまでのお話 作:バロックス(駄犬
やっほぅ……赤嶺友奈だよぉ……なんか今日は御寝坊さんみたい……もうお昼みたいだねぇ……。
いつもはアイちが起こしてくれるんだけど、今日は起こしてくれなかったんだ……ひどいなー、今居ないってことは多分買い出しに行ってるのかもね……。
なんだろう、私が寝ている間に、なんかすっごい体験をした気がする……。
詳しい事は覚えていないんだけど、そこにはアイちも居て、一緒にたくさん気持ちよくなるような、夢。
……えっ!?えっ!?なんでアイちと!?意識し始めたらすごく恥ずかしくなってきた……頭なんか痛いし、身体は怠いし……なんなんだよー。
それにしてもさっきから胸がざわつくこの感じ……なんか嫌だな。早くアイちに会って安心したい。
あ、玄関先で亜耶ちゃんが呼んでるみたい。何かあったのかな?
―――――――――――――――――――――――――――――
夕日が傾き始めた邪神界。
讃州中学の校内、その校舎の壁を背に立つ少女がいる。三ノ輪銀だ。
銀は単独で神樹世界から邪神世界へ侵入している。
この世界にいる筈の友人たち、鷲尾須美と乃木園子のことを心配していたからだ。
銀は周囲を警戒しつつ、辺りに人が居ないことを確認して、
「よし……」
校舎の裏側へと回り込む。
勇者として鍛えた自分の身体は身軽で、いかにも忍者のようだと賞賛しながら銀は潜入捜査を続行する。
(そういえば球子さんと一緒に忍者の格好して写真撮った事があったけなぁ……あれ結構楽しかったし、もう一回やりたいなぁ)
元の神樹世界で銀は同じ火の玉ガール気質である土居球子と共にコスプレさせられたのを思い出す。
勇者部はカワイイ者にはコスプレや衣装替えをさせる傾向があるのか、女っ気が少ない銀と土居は見事にターゲットにされ、カワイイ系の服をこれでもかと着せられたのだ。
その度に鼻息を荒くした伊予島杏と鷲尾須美がスマホと一眼レフをそれぞれ構えて高速で身体を移動させながら、あらゆる角度からシャッターを切っていた奇行は今では懐かしい思い出だ。
「端末は良し……もしもの時の逃げ道は確保できてる……亜耶さんには連絡してるし、無茶はしないって決めてるからな」
ぱしん、と両の頬を叩いて銀は気を引き締めた。
いかに完璧な潜入を果たすことが出来たとしても、ここが敵の陣地のど真ん中であるという事には変わりない。
まず、この邪神世界では神樹世界での勇者の力は発動しても長くは続かず、解除されてしまう。
リミットはおおよそ五分程度だ。しかし、事前に危機を察知して全速力で逃げ道を辿れば逃走を果たすに五分は充分である。
戦闘などもってのほか、邪神界の勇者は従来の勇者システムより大幅に強化が施されており、『染め花』の力をもつアイしか戦闘では対抗手段はない。
故に、銀は戦闘せず迷わずに『逃げ』に徹しなければならないのだ。
その中で気になる懸念は須美や園子たちの事はもちろんだが―――――、
「や、やっぱり捕まったりしたら……え、えっちなこと、されちゃうのかな……」
頬を染めて、銀は息を呑んだ。
この世界の勇者達は既に邪神の影響でお互いを求めてしまうほどに発情している。
先日、赤嶺は犬吠崎樹の手によって凌辱の限りを尽くされていた。
蒸気した肌、快楽に染まった喜びの涙を流し、秘裂から愛液を垂らしながら気絶している赤嶺を見た。
あの屈強な造反神の勇者、赤嶺友奈があられもない姿を晒してしまうほどに「えっち」とは恐ろしいものだと、銀は恐怖した。
「あぁ、どうしよう……なん、か、胸が…あつく、ぅ…」
当時の赤嶺の光景を思い出した銀はいつの間にか自身の身体が熱を帯び始めている事に気付いた。
心臓の鼓動が脈打つ毎に体温が上昇し、必死に胸を押さえつけながら―――――
「ん、ぅ……ぁ、だめ、だこれ……
ほぼ無意識のうちに両足の内もも同士を擦り合わせた。
足元から、うっすらとした透明な液体が滴り大腿部を濡らしている。
邪神界における勇者が持つ、「発情」の証だ。
胸が熱くなり、自分の身体が明らかにおかしくなり始めたのは今が初めてではない。
自分の家で、学校内で、トイレで、あらゆる場所で緩やかに銀の身体は突発的に発情していた。
なんとか水を飲むなり、激しい運動をして気を紛らわせていたが、最近の赤嶺の件で発情の回数が多くなってきているのである。
銀が
少なからずとも、銀はあの光を浴びていたのだ。
勇者達が色欲に狂う原因となった、あの邪神の光を。
それでも邪神に操られず、これまで発作を最小限に食い止めていたのは。
あの時銀を庇う様に光の前に立った須美と園子のお陰なのだろう。
「須美……園子ぉ……」
眩暈すら覚えて、銀は膝を折った。
息が荒くなりながら、胸を押さえて絞り出すように友の名を呼ぶ。
元の世界で、自分を失いたくがないが為に自分と戦う事を決めた須美と園子。
友達と戦う事はとても辛い事だったけれど、力づくで戦ってまで元の世界に戻ろうとする自分を止めようとした二人の「優しさ」を嬉しいと思ったのだ。
そして、今日まで自分は二人のお陰でこうやって無事に生きていられている。
守られたものとして、大切な友たちを守らなければ歴代「赤の勇者」の名が廃る。
「まってろ……いま、アタシがたすけて――――――」
そう言って立ち上がろうとした銀は直後、前方の障害物に気付くことが出来なかった。
ぽふ、と人の肉のような柔らかさの壁にぶつかって銀は正気を取り戻す。
「よぉ、三ノ輪。元気にしてたか?」
否、それは壁ではなく人。
その人物は銀も良く知る勇者、山伏しずく。
口調と人相が普段のおっとりした形態から変わっているから、目の前にいるのはしずくではなく、「シズク」なのだと分かる。
「シズク、さん――――」
その名を呟いて、銀は背中に気配を感じたが遅かった。
まるで猫のように素早く接近した少女は銀の両脇の下から腕を通して瞬時に拘束して動きを封じる。
「た、球子さん!?」
「へっへっへ……久しぶりだなぁ、ぎぃん」
ねっとりとした口調で名を呼んだのは土居球子だった。
どちらの勇者も銀にとっては親しみが深い勇者である。
(ふ、振りほどけない……それどころか、球子さんの息が首に当たって……)
「ふ、ぁ……ぅ」
くすぐるかのような球子の吐息が銀のうなじ部分に吹きかかると銀の身体が小さく震える。
球子の拘束ががっちりと効いているが、本来は球子と銀の体格はほぼ同じでパワーはどちらかと年齢差で球子の方が上だが、それでもここまで身動き一つ取れなくなるのはあり得ない。
邪神の力は勇者の生身の身体能力も向上させるというのか。
「銀もらしくなってきたじゃねぇか。分かるぜ、もう身体が熱くて熱くて、仕方がないんだろ?」
「ひぁ……っ、ぁ!!」
不意に伸ばされたシズクの手が銀の頬に触れる。
皮膚と皮膚が小さくぴとり、と接触し撫でるように下へ移動すると銀の艶のかかった吐息を漏らした。
(なんて声、出してんだよアタシ……)
たかだか頬を撫でられただけでこの有り様。
二人の邪神勇者に気を充てられたことにより強制的に「発情」のトリガーを引かされてしまった銀は思考もあやふやだ。
変身して逃げる算段も、須美と園子に会うことも全てご破算となってしまった。
そして、甘い快楽を誘う匂いと少女たちの吐息が銀の身体の女の部分えおいやと言うほど刺激していた。
淫靡な汁に塗れた足が震える。
過剰なまでに分泌された唾液を必死に飲み込む一方で、身体の火照りと秘所から垂れる汁は増すばかり。
「三ノ輪、俺達と―――遊ぼうぜ、な?」
「あっ……ひっ、ぃ」
目の前には情欲のままに雌を欲しようとする獣が二人。
その内の一匹、シズクが顔をぐっと目と鼻の先まで近付けるとザラついた舌で銀の首筋を舐め上げた。
「タマにも味あわせてくれよシズクぅ、それにしても……銀の肌ってキレイなんだな、食べちゃいたいくらいだゾ」
「ふぁぁんっ!た、たまこ、さん…や、やめ、て……」
犬のように鼻を鳴らした球子がその先端を銀のうなじ部分へ押し付ける。
ぐりぐりとやわらかい感触と生暖かい鼻息がもどかしく感じた。
三ノ輪銀という少女の肉体を味わうかのように、シズクと球子は肉体的な接触を続ける。
壊れ物を扱うかのように、静かに、しかし優しく、二人の手が銀の下半身へと伸びた。
球子の手が尻へ向かい、ショートのジーンズ越しにその輪郭をなぞる。
シズクの手から先の指はファスナー部分を上下になぞった。
「ひっ…ん、あ、だめ、です球子さんシズクさん……そこひゃ、だ、めぇ……っ」
秘所と臀部をせわしなく動く二人の手つきは銀の性感を高めさせるには充分なほどであった。
指が上下に行き交う度に秘所から聞こえるくちゅ、くちゅとした水音がちゅこ、ちゅこという次第に粘性を帯びたものに変わるまで。
シズクがもたらす愛撫には見事な効果があったのか、ショーツ越しに溢れたであろう銀の愛液が分厚いジーンズの生地を濡らし、両の裾からはまるでお漏らしをしたかのように透明な液体が流れてきている。
「……」
「……」
思わず喉を鳴らす。
銀の乱れる姿を見て昂りを隠せないのが今のシズクと球子だ。
邪神界の勇者となった彼女たちは目の前で自分達の手技によがり、狂いつつあるあどけない少女を更に貶めようとその愛撫は熱を帯びていくものになる。
「じゅるぅ、れぅ……―――我慢するなよ三ノ輪ぁ、気持ちいいんならよぉ、声に出していいんだぜ?」
「え……?」
「そうだぞ銀。タマ達はお前がいっぱい気持ちよくなる姿が見たいんだ。
恥ずかしいなんて考える必要なんてないんだぞ。この世界では全てが許されるからな――――かぷっ」
「はぁ……っ」
先ほどまでよりも荒々しい舌遣いで深く首筋を舐め上げるシズクと同じく背中側の首に歯を立てて噛みつく球子。
本来ならば身の毛もよだつほどの行為の連続で拒否反応を起こしてしまいかねない筈なのに、銀の口からは反してその行為に悦びの声を漏らした。
「ん、ぁ、っ……気持ちよくなれる……これ以上、もっと?」
ああ、と口角をあげたシズクは球子と共に片方の手で銀の無防備な胸へと伸ばし、触れた。
ぴくんと身体を小さく撥ねさせた銀を見て、感度良しと思うや否や、二人は既に銀の服の上からでも分かるくらいに自己主張している、胸部の先端を――――
「んぎ―――――っ……!!」
「教えてやるよ」
人差し指と親指で摘まみ、抓った。
脳髄を駆け抜ける、電撃のような感覚を銀は己の全身で感じ取る。
シズクと球子は巧みに強弱を付けながら、交互に銀の乳首を抓った。
リズミカルに、あくまで快楽を感じさせるレベルの力でその部分を虐められた銀は与えられる快楽に翻弄され膝をガクガクと揺らし、焦点がブレ始める。
早くイって楽になれと言わんばかりの責めだ。
だが、銀はその悪魔のささやきに耳を貸すことなく奥歯を噛み締めて耐えようとする。
大切な友の為。
その友を助ける為に今自分が負けてはダメなのだと。
快楽に屈さず抵抗をする銀の姿はまさしく歴代「赤の勇者」が持つ情熱に違いないだろう。
「ふぁっ!も、ぅダメ、あっ、あっ....い゛っ――――~~~~~っ!!!」
しかし、その不屈の心を持つ銀も既に限界だった。
乳首を取れるのではないかというくらいに強く抓られた瞬間、全身が震え、つま先立ちするほどに背筋を逸らした。
爆発的な快楽を送られた銀の肉体は歓喜のあまり絶頂し、ぷしゃぁと愛液を漏らしては踏ん張る力を失いその場に倒れ込もうとする。
「へっへ、盛大にイッたな……まるでお漏らししたみたいだぜ三ノ輪――――って聞こえていないか」
咄嗟に銀を支えたシズクはゆっくりと地面へと横たわらせると目を虚ろにして、肩で息をする銀の姿を眺めた。
口から涎を垂らして脱力している銀、その下半身は自身から分泌させた体液に沈んでいる。
全身が小刻みに震えている事から、今もなお彼女が断続的に絶頂していることが分かった。
金魚のように口をパクパクさせて息継ぎを行い、快楽に沈んだ銀の姿にシズクと球子は更なる劣情を抱く。
三ノ輪銀は勇者だ。
神樹世界で出会ったシズクも球子もその熱い闘志と仲間を想う心を持つ彼女の力を認めている。
元の世界に戻ったら死んでしまうという未来を突き付けられても、その運命に抗う事を諦めないという気高き姿に誰もが心を打たれたはずだ。
だが―――――
「あ、ぅ、ひゅ、ひゅっ……」
その熱血溢れる勇者も今や快楽に屈しつつあった。
敵を両断する大斧を振るっていた両の腕はまるで生まれたての小鹿のように震え、立ち上がる事を拒否している。
蒸気した肌は邪神による媚薬作用が現れ始めている事を意味していた。
とてもしょうがくせいとはおもえない色香を放つ姿に、この少女には更なる快楽を味合わせて狂わせたいとシズク達が思ってしまうほど。
「もう俺ぁ我慢出来ねぇぜ三ノ輪……そんな風に俺達を誘った三ノ輪が悪いんだからよ。
鷲尾達には悪いが、ここで手を出さないのは無理ってもンだ」
懐から取り出した小瓶。
女性の肉体に男性器を生やせる邪神の秘薬だ。
シズクはこの秘薬を以って、銀を犯し尽くしたいという己の情欲のままに行動しようとする。
銀は恐らく処女なのだろうが、関係はない。
容赦なく犯し、この少女の全てを奪う、シズクはそのつもりだ。
「取り敢えず足腰立たなくなるまで犯しまくって―――――」
小瓶の蓋を外し、中身の液体を口に含もうとしたその時だった。
隣に居た球子の身体がシズクに向かって猛烈に突っ込んでくる。
唐突な突進を避けることが出来ないシズクはもろにそれを食らい、衝撃で小瓶が手から離れた。
「ンな――――!?」
球子が裏切ったわけではない。
理由は明白だ。
真横に居たシズクは球子の身体が自分に衝突する寸前、球子を自分にぶつけさせたであろう張本人の姿を見る。
それはドロップキックでこちらを吹き飛ばした銀髪メイドの姿だった。
まるで巨大な丸太の如き一撃を食らわされたの如く、シズクと球子は紙のように飛び、校舎の壁を破砕させるまでに叩きつけられた。
「銀ちゃん!無事!?」
「あ、アイさん……?なんで、ここに……」
「説明は後です。今はここから速攻で離脱しますから……立てる?」
不意打ちの一撃を与えた二人のことなど眼も暮れず、アイは即座に地面で倒れている銀へ駆け寄った。
銀は肩を揺すられて、誰かがいることに気付いたが目の焦点が合っていない。
相手がアイだという事が理解は出来てはいるが、それ以外の能力はないと言っていいだろう。
力が入らないのか、立ち上がることが出来ない。
今の彼女の状態を見て、銀がシズク達に何をされたかなどはアイはすぐに察することが出来た。
「アイさん、須美と園子が、まだ……」
「事情は大体把握してます。銀ちゃんがここに来た理由も。
でも今は時期じゃないの。今の戦力じゃ、銀ちゃんのお友達も助けられないから―――ごめんね」
「はい……あれ、アイさん顔が赤くないですか?」
「あー、ちょっと二日酔いみたいなもので……うわぁ、あったま痛い……おぇ」
報復も考えたが、今はアイ自身の体調を考えると二人の邪神勇者を相手にするのは危険である。
戦う事よりも撤退する事を第一と考えたアイは動けない銀を抱きかかえるとその場から飛び立っていった。
「おぉ~いてェいてェ……」
「おのれ、あのメイドめ……タマ二度も蹴り飛ばすとは……」
アイが去ったその場所、壁に叩きつけられたシズクは何事もなかったかのようにその身体を起き上がらせた。
壁を破砕するほどのキックをまともに受けた球子でさえも口に入った砂を吐き出す程度の苦悶の表情を浮かべる程度である。
「雪花が言っていた通り、端末のアップデートは終わってるみたいだな」
「しかも、勇者状態にならなくても生身の肉体まで強化しちまうなんてスゴイな!タマはおっタマげたぞ!」
二人が無傷である理由は邪神界に属する全勇者達に行われた端末のアップデートが要因となっている。
赤嶺友奈から強奪した端末を乃木園子が解析し、抽出する事を可能とした『神花解放』と『全開突破』。
勇者としての基礎能力はもちろんの事、変身前の生身ですらも強化してしまう。
『染め花』としての力を宿しているアイの攻撃を生身で受け切った事から相当な強化が施されていることが分かるだろう。
そして一部の勇者にはこの端末アップデートの際に邪神から特別に『大きな力』も与えられるのだとか。
「よし、三ノ輪は取り逃がしちまったがあの銀髪メイドをおびき出させれば充分だ。
急いで東郷達にも連絡するぞ、んで、俺達も追撃だ。今日であのメイドの息の根を止めてやる」
●
邪神の力で再現された讃州市の家の屋根を足場に跳躍する銀髪メイドのアイは目的地である神樹世界への入り口を見据えた。
入り口と言っても、邪神界は神樹世界から隔絶された異空間であり、意図的に邪神がいるとされる讃州中学から反対方向に走ればいずれは元の世界に戻ることが出来るというものである。
暫く跳躍していると数キロ先に空間が歪んでいる地点が見えた。アレが出口である。
「もう少しですよ銀ちゃん。出口付近では樹ちゃんとしずくさんが回収ポイントで待機してくれているはず―――――!?」
自分自身に向けられた殺気を感じ取ったアイはその方向を振り向くと同時に染め花基本能力の一つであるモップを手に持ち、毛先を前方に伸ばしては身を護る盾のように展開した。
防備は万全、そう思った矢先。
アイははるか遠くから迫る極太の青白い光線を目にして、即座に「あ、コレヤベーヤツだわ」と判断してモップの盾を解除し、緊急回避を取る。
身を包むほどの光線が直撃することは避けたものの、モップの一部が飲み込まれて消し飛んだ。
地面へ着弾した光線は爆音を奏でて土煙をあげる。
自分達の市街地だというのに気にならないのだろうか、とアイは接敵してきたその者を見上げた。
「東……郷さ、ん……」
白の羽衣を纏い、浮遊能力を持つ謎の移動台座に仁王立ちした少女を見て、銀が呟く。
台座後部から伸びるように展開した八つの筒、そのうちの一つがこちらに照準を合わせて、停止していた。
「東郷美森……国防戦艦のお出ましですか……そしてその力は神樹と造反神から送られたデータ通りのものなら勇者の力を極限まで引き上げる力――――『満開』、ですか」
「そうよ」
台座の少女、東郷は酷く落ち着いた声色でそう言った。
「現実世界では己の身を供物として捧げて力を振るった禁断の力。
でも邪神様が与えてくれたこの満開は特別で、私達が供物を捧げる必要がない」
一人の満開で大型バーテックスを一度に三体以上を葬った事があるとという記録通りなら、その強大な力がノーリスクで振るわれることは敵側にとってこれほど恐ろしいことはない。
「銀を返してもらうわ」
「それを私が許すとでも?」
「なら、強硬手段に出るまで」
八つの白い筒が稼動し、内二本の先が光を溜め始める。
相手が完全にこちらを攻撃する気満々である。
アイの判断は早かった。
「樹ちゃーん!ヘイ、パースッッ!!」
東郷が攻撃を開始する直前にアイは大声で叫びながら銀を力いっぱい出口へと繋がる歪んだ空間へ『投げ込んだ』。
ボールのように投げられた銀の身体は歪んだ空間に吸い込まれてその姿を消していく。
出口にはしずくと樹が待機してるはずである。いきなり銀が投げ飛んでくるだろうが、彼女達ならば無事に受け止めて事の次第を理解して逃げてくれるだろう。
それらくいには、アイは彼女たちを信頼している。
銀だけは、神樹世界へと脱出して。
アイだけが、邪神世界へと残った。
「銀だけを逃したのね」
「あなた達邪神界の勇者は無理に神樹世界に入り込めないという縛りは知っていますから。
一抹の望みに賭けてみました。
強化されたことでその縛りが無くなっていたら流石に詰んでましたけれど、どうやらその点は変わらない様子」
「……」
東郷の無言は肯定を意味していた。
邪神界の勇者が邪神界から抜け出させないのは彼女たちが強化された後でも変わらない事に、アイは密かに安堵する。
「自分は逃げられなくなってしまったのに、随分余裕ね」
東郷は特に動揺した様子は無かった。依然として冷静で、アイから視線を外そうとしない。
それはこれまでの勇者として数多くの戦闘をこなしてきた彼女が身に付けたであろう『敵からは視線を逸らさない』というものなのだろう。
余裕なのかと東郷に問われたアイは自問自答した。
余裕?そんなわけがない、と言うのが解答である。
実力差は明白だった。
勇者としての戦闘経験、満開という能力、おまけにアイは邪神の媚薬に身体を蝕まれ立っているのもやっとな状態。
神樹世界300年、最先端の勇者システムが持つ切り札、『満開』に勇者の力を宿していない『染め花』の力で闘り合おうというのは無理な話である。
竹槍で戦車に突っ込んでいく昔の兵隊の気分だな、とアイは思った。
アイの背後には小型の端末が無数に展開している。
これが東郷の放った遠隔操作型の射撃装置なのは理解できていた。
完全に逃げ道を封鎖させられている。まさしく、万事休す。
アイがここから神樹世界に脱出する方法はありはしなかった。
それほどまでに、現状は絶望的だ。
「まぁ、やるだけやってみますけどね……えーっと……『なるべく諦めない』。ですよね、赤嶺さん」
消し飛んだモップを復元して、超弩級戦艦の名を持ちそうな少女を前に、アイは己の戦意を鼓舞する言葉を口にし、東郷が待つ上空へ飛び上がった。
直後発生したのは砲撃音が三つ。
派手な爆発と砂塵が舞い上がった後は何も起きなかった。
「所詮、あなたはこの程度……しかし、なんとも呆気ない……」
戦いとも呼べるほどの物だったのだろうか、あまりの呆気なさに東郷は自陣である讃州中学へと帰投する。
その移動台座の傍らに意識を失ったボロボロの銀髪メイドを乗せて。
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「よーし!準備は整った!次の標的は赤嶺ゆーゆ!
赤嶺ゆーゆをおびき出す為に囚われの身となったメイドさんの姿をあややのスマホに送信するのだ!」
「流石です!園子先生!
自分自身を犠牲に大切な仲間を救うというシチュエーションで身代わりになった赤嶺さんを完膚なきまでに凌辱するという訳ですね!先生の慧眼が光ります!」
「ふぉっふぉっふぉっ。それだけではないのだよ同士あんずん。
あんずんが示した以外にも、心躍る展開を用意しているのだ……」
「そ、それは……!?」
「テーマは名付けて……『悔しい、でも抗えない!赤嶺友奈完全調教!!』、だよ!」
「ふおぉおぉ!創作意欲が高まります!園子先生!」
「念願のメイドさんの端末も回収できたし、彼女の自身の事も調べたいから後で農業王の力も借りようかな。
彼女の精霊さんの力があれば、調べられないことは無いだろうからね~」
ゆゆゆい時空と同様、この作品の満開もノーリスクで何度でも使えます。邪神様バンザイ!
アイちゃんと満開した勇者との戦力差は『星屑が最先端の勇者システムを扱う勇者に挑む』くらいにあります。今のアイちゃんでは今いる勇者の力を使っても勝つことは難しいでしょう。なので、新たな『勇者の力』が必要なのです。とびっきりスペシャルな力が。
次回、赤嶺友奈の完全調教。友奈による友奈の為の友奈調教のお時間です。
まだ誰も成し遂げていないトリプル友奈ズの3Pの先駆けは私であってほしい。
銀ちゃんは「わすゆ組」でイチャイチャしてもらうから今回はここまで。
時間があったら研修中に浮かんだ妄想も書き進めたいところで。
・アへ顔弥勒さん
・末っ子ゆーゆを調教する園子様と東郷さん
・裏のヒロイン雪花さんの触手モノ(ソフト)
汚い妄想だなぁ
次はだーれだ
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須美ちゃんと千景ちゃん
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芽吹ちゃんと雀ちゃん
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トリプル友奈ズ
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性欲暴走夜這い嶺
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アイちゃん大敗北